1. HOME
  2. シドニー食生活向上委員会
  3. レストラン情報>

2006年6月、07年8月追加
08年2月、9月25日、10月08日、23日、09年02月09日,10月05日
2010年1月28日、3月1日, 4月20日、7月27日、2011年07月07日、9月13日、11月11日
2012年2月8日、5月28日、6月19日、08/07、08/21、09/18、2013年07/22日
2014年03月15日、08月16日、09月25日 2015年05月22日、07月17日 2015年05月28日改訂



国別料理





 このページも最初に作ってから優に10年以上経ちますが、基本的なコンセプトは以前と変わりません。「コストパフォーマンス第一に考える」ということです。美味を追求すれば際限がないのでしょうが、僕らは特にグルメでも何でもないので、金に糸目をつけず美食めぐりをする意思も財政的能力もありません。「ごくフツーのシドニーの庶民」として、友達に対して(やや無責任に)紹介するようなノリで、「まあ、ここはイイんじゃないかな?」「この店は好きだよ」という紹介をしていきます。ただし、「安ければそれで良い」という視点でもありません。僕らの世代は社会人としてバブルを体験してますし、人間トシを取ってくると味にもうるさくなってきます。また、僕自身、日々の料理は自分でやります。ですので「安くて量が多いのが取柄」みたいなレストランは外すと思います。

 10年前の基準としては、「2人で行って一人20〜30ドル前後が上限。それを越える場合は、よほど素晴らしくなければ金払う価値を感じません」と書きました。しかし、延々続いているオーストラリアの好景気はオーストラリア人を日本人よりもずっとリッチにしました。一人100ドルくらい払うオージーは結構ゴロゴロいます(場合によっては200ドル以上も)。それに伴って、リーズナブルで美味しい店が減りました。その昔は、あんまり不味い店というか、客を舐めた店は少なかったように思うのですが、最近では普通にあります。「シドニーはゴハンが美味しいよ」と皆さんに言ってますが、段々無責任にそうも言ってられないかなって気もします。それだけに、いい店を知ってるかどうかは大きなポイントになるでしょう。値段の話に戻りますが、「一人20-30ドル」が理想なのは今も同じですが、多少高くても、"It's worth"というところは紹介したいと思います。

 また、ここ数年の食糧価格の高騰により、かつて「うわ、こんなに!」というのけぞるばかりの量も、どんどん減っていってますね。「あれ?こんなだったかな?」と思うこともしばしば。それでも、まあ、日本からみれば量は多いですが、クレイジーに多いという店はめっきり減りました。寂しいですが、でも、大変なのはお店ですよね。でもって、値段を上げずに質を落としているところよりは、質を維持して値段を上げているところの方が好感が持てます。壁のメニューの価格欄に上から紙をペタペタ貼って、値上げ、値上げでやってる店が案外良かったりもします。

 付言するに、オーストラリア(特にシドニー)のマルチカルチャル社会の面白いところは、「金持ちが必ずしもグルメではない」という点です。オーストラリアの社会構成でいえば、沿革的にイギリス系=アングロサクソン系が保守本流なわけで(国旗にまだユニオンジャックが入ってるし)、相続税がないこの国では何代か住んでれば誰でもそこそこ金持ちにはなれます。その昔二束三文だった捨て地が今では数億円ですからね。ところがご承知のように、世界の民族の中でもアングロサクソン系の人達(イギリス人、アメリカ人など英語を喋る人達)は、味覚音痴だのなんだの言われています。同じヨーロピアンでも、イタリアやフランスなどのラテン民族とはえらい違いで、フランス人あたりから「ステーキ焼いて、フィッシュ&チップスとジェリービーンズ食べてるだけ。なんでもケチャップをかけないと気が済まない連中」というヒドイ言われ方もしています。でも、これが単なる偏見ではないのは、日本にもイタリア料理屋やフランス料理屋は山ほどあるのに、イギリス料理屋やアメリカ料理屋という存在はマレだという事実から窺われるでしょう。本当に美味しかったら沢山あるはずですよ。

 これが日々の食事にどう関係するかというと、必ずも高額所得者が住むリッチなエリアの高いレストランが美味しいとは限らないということです。所得的には低額でも、民族的な味覚遺産を持っている他の移民が多く住むエリアの方が、安くて、本格的に美味しいレストランがあったりするわけです。ワーホリや留学で来られる日本人は、所得的にこそ低額ですが、グルメ民族日本人としての無形財産を持ってますから、資産ン十億の金持ちオージーよりも実は鋭い味覚を持ってたりもするわけです。また、どの民族も自分の母国料理については最高に鋭い舌を持ってます。もっともオーストラリアがマルチカルチャルになって数十年経ちますから、オージーの味覚も洗練されてきますし、富裕エリアに美味しい店も存在しますから、もちろん一概には言えません。言えないんだけど、ことレストランに限って言えば、高ければいいというものではないという面白味があります。価格と品質がほぼ正比例するこの国においては珍しい例外でしょう。また有名だから美味いってもんでもないんですよね。それは日本料理店に関するオージー達のトンチンカンな評価を見てると分かると思います。

 法則性があるんだかないんだか良く分からない、他人のガイドを鵜呑みにしてるとえらい目に遭うというこのジャングル状態が、シドニーの食のおもしろさだと思います。エンジョイ!


 ※はじめに、こちらのお店はびっくりするくらい頻繁に変わります。それはビジネスの売買がかなり普通に行われているからです。店舗というのは最も繁昌している最盛期に高値で売るものなんですよね。したがって、「いい店めっけ!」と思って、次にいったらもうオーナーが変わっていて、味ががた落ち、、なんてことも珍しくありません。
 またテナント料の高騰その他で閉鎖、移転もザラです。もういくら更新してても追いつきません。

 ということで、以下のガイドは、あくまで目安にして、実際に足を運ぶときは、下で紹介している他のサイト等でその店の存在とお客の評判などをチェックされるといいと思います。「シェフが変わってダメになった」とか結構書いてあったりします。

ヨーロッパ系

その1 : イタリア料理編
その2 : ギリシア料理編フランス料理編ポルトガル料理編ドイツ料理編
その3 : モダン・オーストラアン編 オーガニック料理編チェコ料理編その他

CAFE系
その1 : オーストラリアのコーヒーの種類と解説
その2 : カフェランチ編(1) (2016年05月28日)
その3 : カフェランチ編(2) (2016年05月28日)

SWEETS/甘いもの系
その1 : いわゆるケーキ屋さん系

インド料理

アジア系(14年03月15日一店追加)
     インドネシア/ベトナム/マレーシア/タイ/韓国

中華料理系

日本料理系 (2014年08月16日追加)

その他
     トルコ/レバノン/モロッコ/アフリカ/ネパール・チベット/ペルー/メキシコ





 地元の”うまいもの情報” 〜参考サイト/文献

 地元のものですので、当然英語オンリーです。しかし、シドニー現地の在住日本人の比率はわずか400人に一人か二人。1%もいません。日本人の数百倍の数で存在いる地元民の情報ですので、対象になっているレストランの数とレンジの広さは、ここを含めてどのシドニーの日本語情報とは比べ物になりません。

 が、日本に比べたら、この種のガイドブックの出版点数が異様に少ないです。最近は下で紹介したようにかなり増えましたが、それでも日本の刊行物の豊富さに比べたら大したことないです。日本が出版大国と言われるのもわかります。

 また、ネットの普及、さらにブログなど個人情報の普及によって、出版物よりもネットの方が豊富だと言えます。それだけに玉石混淆で、今度は多すぎてよく分からないという現象が生じます。


サイトの部

  Eatability/Sydney

 2015年06月末で終了。くわしくはEatability to close on June 30th 2015参照(あんまり詳しくないけど)。


 なんで閉めちゃうかな〜、まあ、最後の方はビジネスモデルが確立できず四苦八苦してた様子もあるし、この種のネットビジネスの難しさを垣間見るような気がします。

 でも勿体無いな〜、皆のレビューとか膨大なコンテンツがあるんだけど。これ、残さずに削除するってことは、多分コンテンツコミで売ってしまった可能性がありますね。で、どっかがそのコンテンツを引き継ぐのかな?

 しかし、ここがダメなら、あとはUrbanspoonTrip Advisorで、どちらも昔に比べれば格段に良くなってるけど、しかし往年のEatabilityに比べれば落ちる。ボリュームもそうだけど、個々のレビューの質でも。でも最近のEatabilityのダメさ加減は目を覆わんばかりだったから、まだマシか、、、って全体に劣化してるじゃん。甲乙の争いというよりも、「丙丁の争い」って感じで。ま、こまめに検索していくっきゃないですね。


 ↓以下は、以前の解説。
 シドニーのレストランの口コミ掲示板。読んでみると、結構意見がビシバシ分かれていたりして面白いです。あまりにも意見が分かれすぎてて、何の役にも立たなかったりするくらい(^_^)。

 しかしながら、取り上げているレストランの数の多さ、レビューの豊富さ、そしてレビューのレベルなどからして最も役に立つレストランガイドとして重宝しています。意見は、確かに恐ろしく分かれているのですが、それは当然だと思うのですよ。味なんか好みなんだし、お店だって人間なんだから常に100点満点取れるわけでもないだろうし、「絶対オススメ!」という人と「絶対行くな!」という人が同時存在してるのが、僕的にはもっとも信頼できるレビューです。あとは、それぞれの意見をどれだけ参考するかですが、それこそ自分の判断でしょう。最も「実態」に肉薄している貴重な一次資料だと思います。

 ただし、2010年あたりからサイトをリニューアルして却って使いにくくなってます。WEBの技を多用しすぎて、重いわ、わかりにくいわという、ありがちなパターンですね。もともと軽いサーバーじゃないだけに、うんざりするときもあります。
 2012年以降になるとさらに欲張りすぎて質が落ちてきてます。それは例えば、検索機能が弱くなってきていること、最新情報の更新が遅いこと(クローズされても中々反映されていない)、よせばいいのにレストラン以外の検索が増えていること(図書館の検索まで出来る)、ブッキング専門会社を使わせたいせいか、そこと契約しているレストランの電話番号などを載せていないこと(Google検索すれば一発なのに)などです。とはいいつつも、これに代るだけの膨大なレビューを持っているところは少ないですね。



 他のインターネットのサイトですが、これはもう探せば無限に出てきます。キリがないので、よく見かけるサイトをあげておきます。

 Urbanspoon New South Wales
 ここは店舗数は多いです。ジャパレスだけでも417店もある。ただ、レビューの質がちょっと軽いというか、カジュアルなんですよね。FacebookやTwitterぽいノリがあります。それだけに、その店を紹介している個人ブログとリンクさせたりしているので、そこに飛ぶと写真が豊富に見られたりという奥行きはあります。いかにもネットらしいサイト。

 your Restaurants
 ユーザーレビューではない紹介サイト(ユーザーレビュー欄もあるけど)。量的にはやや不満が残るけど、写真やお店データーなどは割と豊富でプロの仕事って感じ。


 Trip Advisor
 世界的に有名な旅行サイト。大分数が増えてきて使えるようになってきた気がします。比較的新しいコメントが多い印象があります。


 それとですね、日本料理も含めてアジア系レストランに関するオージーの舌はかーなりいい加減だと思います。「わかってねえなあ」って感じ。甘ったるいだけのタイ料理屋や、マクドナルドみたいなヌードルキングにオージーが大挙して押しかけているのを見ててもわかると思いますが。


文献の部

 以下、伝統的なアイテムでいえば、「安くて美味しい店ガイド」として親しまれてきたCheap Eats(愛称チーピーズ)がバブルと共に進化して、必ずしも「安くて」という部分にこだわらず、Sydney Eatsになりっています。が、内容的にはそんなに昔と変わりません。

→MORE





★→シドニー食生活向上委員会トップに戻る
★→APLaCのトップに戻る

シドニー食生活向上委員会
シドニー生活者のための料理メモロゴ

無ければ作れ!日本食材
無くても作る!和菓子編
あきらめるのはまだ早い!安く手に入る代用品の数々
どこに買いにいけばいいの?SHOP編
日本のものとちょっと違う?現地の食材研究

留学・ワーホリのための生活向上委員会
食のDIY 自炊の超実戦ノウハウ
第1回:料理の基本構造とその応用(1)ストック+調味料の二重構造
応用としての洋風スープ/シチュー、ホワイトソースとトマトソース、中華スープ&炒め物
第2回:基本構造の応用(2) 和風編
 うどん・蕎麦の麺つゆ系、煮込み料理系、丼系。インスタント食品は要らない(自分で作れるカレー、釜飯、麻婆豆腐など中華系)
第3回:基本構造の応用(3) エスニック編
 イタリア料理、タイ料理、インド料理
第4回:実践&食材調達編 (1)
 サンドイッチ編 基本コンセプト、パンの選定、具の選定、製作
第5回:実践&食材調達編 (2)
 ソーセージの偉大な効用
第6回:実践&食材調達編 (3)
 お米、ご飯編


シドニーレストラン情報
総論-多様な食文化と参考文献・サイト
ヨーロッパ系
1:イタリア料理編
2:ギリシア料理編フランス料理編ポルトガル料理編ドイツ料理編
3:モダン・オーストラアン編 オーガニック料理編チェコ料理編その他
CAFE系
その1 : オーストラリアのコーヒーの種類と解説
その2 : カフェランチ編(1)
その3 : カフェランチ編(2)
インド料理系
アジア系
     ベトナム/タイ/インドネシア
中華料理系
日本料理系
その他
     トルコ/レバノン/モロッコ/アフリカ/ネパール・チベット/ペルー

料理エッセイ
料理凡人によるしょーもな料理録
その1:能書き
その2:カツオのタタキの巻
     〜オマケ:カツオ一尾→刺身までの簡単解説
その3:麻婆豆腐の巻
関連
フィッシュマーケットで魚を買って調理するダンドリをまとめたエッセイ(今週の一枚エッセイ123回)
  鯛→湯霜作り、鯛茶漬け、潮汁。オコゼ→薄造り、骨せんべい。マナガツオ→煮付け、味噌漬

★シドニーで台所を預かるプロフェッショナルな男の料理について、経営学的アプローチを施した力作
 Essay 153/「男の料理」について
 Essay 154/続・「男の料理」について

★(日本食も含めて)料理のことだけ考えてシドニーに住むならどこがいいかというお気楽な話。プラス鯛の塩焼き→鯛雑炊の作り方
ESSAY/ 料理のおはなし

★シドニーのテイクアウェイ(テイクアウト)についてのエッセイ
 Essay14/TAKE AWAY
★シドニー現地でのお手軽アジア系インスタント系食品
 Essay33/面倒臭い感覚細胞


★メルボルン家庭生活向上研究
1.食材の工夫/日本はアジアの一部
2.食べたいときが工夫のチャンス/こんなものいかが?
3.Never Give Up/挑戦しよう高級難度

世界の料理のレシピー
★世界の料理のレシピ、奮闘録
各国料理を見よう見まねで作ってみようと挑戦。
中華チマキ、バジリコのスパゲティなどお馴染みのものから、ムサカやタブーリ、ガドガドなど、日本ではまだマイナーな料理まで、画像入りでご紹介。