1. HOME
  2. シドニー食生活向上委員会
  3. レストラン情報
  4. SWEETS 甘いもの編編

2012年08月21日、2013年07月22日追加






★SWEETS/甘いもの編



 やってるつもりでやってなかったスィーツ編です。
 語り出したら、あれもこれもと収拾がつかなくなるので、とりあえず見切り発車で書いておきます。

 スィーツは、大きく分けて、@、レストランのデザートとして食べる場合、A、ケーキ屋さんなど持ち帰りできる形態、B、スーパーなどで買えるカジュアルスナック系があります。

 純粋に味と質でいえば、@が最高だと思います(もちろん店によるけど)。
 それは、まあ当然ではあるのだけど、でも高いです。一皿1000円以上はザラ、というかそれ以下が少ないくらいです。しかし、良いものはそれだけの値打ちはあります。

 レストラン系は、各レストランのところで記載しているので置いていて、ここではもっぱらAを書きます。その場でも食べられるし、持ち帰りも出来るという。

 いわゆるケーキ屋さん系

La Renaissance Cafe' Patisserie

47 Argyle Street The Rocks Sydney NSW 2000
Phone: 02 9241 4878
お店のWEBサイト

 誰でも知ってる(?)というくらいロックスの定番のケーキ屋さん。
 写真と解説は、Essay335で既に2007年にやっていますが、ここに重複して書いておきます。

 Mud Cakeなどオーストラリアの大振りなケーキに食傷された方には、日本のようなケーキ→ヨーロピアン、とくにフレンチ系の小さくて芸が細かいケーキを求めたりしますが、そういう方にはこの店はオススメです。結構日本人の間でも有名です。

 お店のHPに歴史も書いてあって面白いのですが、1975年にパリで修行したパティシエであるPierre Charkosという人が奥さんとともにRosevilleにお店を開き、大評判になり、平行してケーキスクールもやって何千人も教えたそうです。ロックスに移ってきたのは90年代で、シドニーを代表するケーキ屋さんの一つになりましたが、ピエールさん2005年にお亡くなりになっています。しかし、James Luoさんをはじめとするお弟子さん達が店を盛り上げて今日にいたっているそうです。

 この店は10年以上知ってますけど、味はそれほど落ちてないです。値段もそんなに上ってないし。店員さんが時々愛想悪かったりするもあんまり変わってないです。まあ、最近飽きたのであんまり買ってないんですけど。

 ピカソとかモネなどのフランスの画家にちなんだ色とりどりのケーキがあって楽しいですよ。ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌなどは見れば「ははあ、なるほど」と分かるような気がします。店の奥のコートヤードでも食べられますが、Take Awayにすると安くなったと思います。


Lindt Chocolat Cafe

Level 1, 53 Martin Place Sydney NSW 2000
Phone: 02 8257 1600
ほか、259 George Street、Cockle Bay Wharf(ダーリングハーバー)、Miranda Shopping Centreにもお店あり。
, お店のWEBサイト

 これも誰でも知ってるLidntsです。
 いきなり読めないんだけど「リンツ」と読むようです。日本でも大分広がってきたようだし。

 スイスの老舗のチョコレートショップ。最初食べたときは、ゴディバよりも美味しいと思った。それがコールズあたりにゴンゴン山積みされていて、特売日だと16個入り1000円くらいで買えたりするので、すごいな〜と感動してました。

 最初は庶民路線で売り出したのでしょうが、シティに高級カフェを設けるあたりで徐々に高級路線でいってます。日本は最初っから高級路線だけど。

 ただ、ここのカフェのケーキはすごい高いです。平気で一個10ドル以上するし、正直「それほどのもんか?」って気はしますね。他の強豪ライバルがいいとこ5〜6ドルでやってるし、10ドル以上出すならレストランでデザート頼んだ方が良いというケースの方が多い。ということで、リンツ店の方は、数回食べて、あとは行ってないです。

 その代わり、スーパー特売の10ドル前後のパックは、未だにお値打ち。


 しかし、確かに独創的、創作的で面白いケーキは作りますよね。



Le Patissier, Neutral Bay

1/121-123 Military Rd, Neutral Bay
Phone: 02 9953 8550
お店のWEBサイト

 ここも昔から有名だと思います。

 いっときチョコ系ケーキではダントツに美味かったと思う。チョコの濃厚感とリキュールの浸み具合が絶妙で、せっせと買ってたもんです。


 ただ、多少紆余曲折があるのですね。直接確認したわけではないのでよう分からんのですが、最初はフランス人の頑固者そうなパティシエと日本人の人(奥さんなんだか弟子なんだか)がやってて、その頃は品質も安定してて良かったのですが、ここ数年でアジア系(タイ系?)に変わったのですね。変わってからは、いっときガクンと落ちたように思います。パサパサだし、リキュール無いしで、「おわったな」くらいに思ってたんだけど、反省したのか僕の気のせいなのか、久しぶりに食べてみたら味が戻ってる。てか往年と同等以上になってる。うーん、よう分からんぞ、という。

 地元のオージーには大人気で、早く行かないとお目当てのものが売り切れているってこともよくあります。


Black Star Pastry

277 Australia St Newtown NSW 2042
Phone: (02) 9557 8656
お店のWEBサイト

 カフェランチ編で紹介したBurmudaのすぐ近くにあるお店。地元の新聞を読んで最近発見したのだが、実は既にローカル的には有名で数々の賞も取っている。いつもごった返していて、そこで食べるのは至難の業っぽいのでテイクアウェイがよろしいかと。

 有名なんだけど、超有名なAdriano Zumboのような感じではない。多分に偏見もあるのかもしれないけど、チャラくも傲慢でもなくて、真面目な感じがする。Christopher The'さん("The"は名前)という、中国系?いずれにせよアジア系のパティシエさんが温厚な好青年風で(検索すればいくらでも写真が出てくる)、新聞記事にも書いてあったが、家族の誕生日には全力で新作ケーキを作っているという。多分に「いい人」っぽいんですよね。単にいい人でも腕がダメなら魅力半減なのだが、その真面目さがケーキ(に限らず色々作っている)に出ているような感じがする。

 正直、店もケーキも、見た目はそんなにゴージャスではないし、ケーキなんかはかなり小さい。でも、「妥協しないで作ってたらこうなりました」感があるのですよ。錯覚かもしれんけど。


 シグニチャーにもなっているWaterMelon Cake(スイカケーキ)は試してみる価値があります。赤を基調とした可愛いケーキだし、一見どこがスイカなんだか分からないし(中段にスライスが入ってる)、味もそんなに「鮮烈!」ではないのだけど、「なんかいい」んですよね。ほんと、微妙なんだけど、甘さの質が上品というか、イヤミがないというか、上品なんだけど肩が凝らずに「ほっとする」ケーキ。

 右の隕石のカタマリみたいな物体は、パン・プデイングですが、これも絶品。パンプディングは重ったるいのが多く、その重さが西欧本家の方々にはよろしいのでしょうが、僕らにはtoo heavyだったりするのですが、ここのはちょっと違う。確かに軽くはないのだけど、美味しさがそれに勝っているというか。上にかけるソースも、甘ったるくて邪魔くさいってことがなくて、良い。

 僕よりずっと上手に写真と紹介できているサイト:
 Simon Food、あるいはココにはパティシエのクリストファーさんと奥さんの写真もあります。ココココはケーキ以外のパイなどに触れていて「ほう」と思う。

Pasticceria Tamborrino

75 Great North Rd, Five Dock NSW 2046, Australia
Phone: (02) 9712 1461
お店のWEBサイトなんて無いし(^_^)。

 実はディープに最もイタリア人街だったりするFive Dock。有名度ではライカード>ハーバーフィールド>ファイブドックなのだが、真のディープ度では逆になるのではないかと。

 その中で、中央の脚光をほとんど浴びず、ローカルのイタリアンをメイン客層として流行っているのがここタンボリーノだと思います。とにかくいつ行っても結構混んでるし、昼下がりのカフェテーブルは、イタリア系とおぼしきおばちゃんらが陣取ってます。それより何より、一番の証拠は、ケーキなどには「一切値札がついていない」&「誰も値段を聞こうとしない」ことでしょう。これはすごいよね。誰も気にしてないし、値段を知っているということで、いかにリピーターだらけかってことでしょう。

 めちゃくちゃ品数が多いのですが、イタリア人の好きなリコッタ系のケーキがあったり、カスタードのシュークリームがあったり、しかもご丁寧にミニサイズまでズラリと揃ってます。目移りしまくりです。でも、安いです。結構大きめのショートケーキでも3ドルしなかったりするもん。で、かなり美味い。リンツの12ドルは何なんだ?ですよね。まあ、あれはあれで懐石料理的な技巧があるのだろうけど。ここは、東京下町にあるお饅頭屋さんやお煎餅屋さんみたいな感じ。でも老舗ぶってタカビーではない。

 何を食べるか悩みどころですが、右の写真、白いリコッタチーズケーキは美味しいです。あと、その名も「ロブスター」というエビの形をしたパリパリパイ生地クリーム入りも美味しいですよ。


Zest Patisserie

569 Darling Street、Rozelle NSW 2039 Phone: 9818 6887
Cherrybrookにもあります。
お店のWEBサイト

 BalmainとRozelleの間にある目立たないお店。
 ネット上でも殆ど書かれていないし、お店も商店街からちょっと離れたところにうら寂しげにあったりして、普通気づかない。なんで僕らが見つけたかというと、バルメインでランチを食べたあとデザートを食べる場所が少なく(Vitoriaは移転しちゃったし)困っていたところ、車を走らせていて「お、あれは」で入ってみたという。

 で、当たりでした。
 サバーブの、そのまた郊外というのんびりした立地で結構落ち着くのと、ケーキの種類がやたら豊富。パンフレットとか見ると(サイトでみても分かるが)、「嘘だろ?」というくらいケーキの種類が多く、オーダーするようになっている。あとでよく調べたら、それもその筈で、もともとはホールセールで、シドニー中のレストランに卸すのが本業らしい。で、建築士やインテリアコーディネーターの兄弟達と自前の店も二つ持っているということらしいです。

 それはともかく、いいですよ、ここ。まあ、そんなに超絶的に美味しいわけでもなく、わざわざバスを乗り継いでここまで来る価値があるかどうかは微妙でしょう。でも、車でバルメインやロゼルまでいって、その帰りに〜というならオススメ。なんせ商店街からちょっと離れているので車停めやすいし(そういう点も重要なのだ)。コーヒーも上手。

 ローカルには人気があるようで、入れ替わり立ち替わり顔見知りらしい人々、学校帰りの子供がお母さんと一緒に来たり、にぎやかです。

 先日、大きな丸いパン(名前失念)を興味本位で買ってみたのだが、これが美味しかったです。ケーキよりも美味しいくらいで(^_^)。

 これは総論で書くべきだろうけど、「ケーキ屋」と「パン屋」の境界が殆どなくて、ケーキが美味しい店はパンも美味しい。特にクロワッサンとかパリパリ系。だから、美味しいフランス系などヨーロピアン伝統パン屋さんが、ケーキも作ってますって感じで考えた方が正しいかもしれない。

Sweet Belem

35B New Canterbury Rd Petersham NSW 2049
Phone:(02) 9572 6685
店のWEBサイトはなし。

 ポルトガル人の街、ピーターシャムの大通りカンタベリーロード沿いに面したお店。ここも昔っからあります。

 この街に来るときは、チキン料理では個人的にベストであるポルトガル料理(本物のチャコールチキン)を食べるときですが、ランチで食べた帰りに、買って帰る定番のケーキ屋さんがココだったりします。

 正直いって何がポルトガル風なのかよう分からんのですが、とりあえず結果的に美味しいからいいです。

 シドニーも、ピーターシャムくらいまで来ると昔ながらの感じが濃厚に残ってていいですねえ。値段も安いし、量もケチケチしてないし。ここのケーキも大きいです。



 上の写真、サイズが分かりにくいと思いますが、特にチョコケーキなんか、「え、これ一人で食べるの?」と腰が引けます。

 あと、僕ら日本人の大好きなカスタードプディング(いわゆる「プリン」ね)が、これもドーンというサイズであってうれしいです。勿論美味しい。繊細な甘味を超絶的技巧で、、、って感じではなく、もっと素朴な感じです。でもイヤミがないです。

Gelato Bar

140 Campbell Pde、Bondi Beach New South Wales 2026
(02) 9130 4033


 名前はジェラート・バーなんだけど、ジェラートは食べてません。が、赤ペンで特筆すべきはストルードルというケーキです。

最初は、Bondi JunctionのWestfieldという巨大ショッピングセンターのLevel6に出店しているカフェに入った(というかオープンスペースで囲いはないが)のですね。で、コーヒーが美味かったのと、ウィンドウの垂涎ケーキで一際目を引いたのがこのストルードル(strudel)だったわけです。ドイツ、あるいはかつてのオーストリア=ハンガリー帝国の地方料理だったらしいストルードル。日本ではドイツ語読みで「シュトルーデル」と読むようですね。パイ生地で、巨大太巻きのようにクルルと巻いたものです。

 これがデカいから食べごたえ抜群(てか食べきれない)、美味いわでした。繊細系ではなく、ド迫力系ですが、ほっこりしてて美味しい。お店の人に聞いたら本店はボンダイビーチにあるということで、後日またボンダイビーチに出かけたのでした。

 行ってみたら「あ、ここ知ってた!」という。ボンダイビーチ沿いの店の中、ひときわケーキがドーンと陳列されている店で、過去にも入ったことあります。美味しかったので覚えてます。でもそのときはストルードルを知らなかったので普通のカフェ的な食べ方をしてたのです。


 ↑左の写真がストルードル群。目移りしまくり。右がその他のケーキ群で、もっと目移りしまくり。

 今回は、ランチにポーランドからロシアにかけての餃子のようなもの(ピエロギだったかな)を食べました。ボンダイはロシア系(ユダヤ系)が多いですしね。で、デザートにストルーデルを食べたのですが、当然食べきれず。お持ち帰りにしました。というか、最初から持ち帰るつもりで頼んだんだけど。

 ↑左がピエロギ(という名前だったと思う)。右が一人前づつのストルーデル。なんとなく巨大さがおわかりでしょうか。

 もっとより分かりやすい写真は、サイモン先生のブログの方がいいです。この店はココにあります。しかし、上手に写真撮るわあ。一眼レフだろうけど、腕もかなりいいんじゃないか。こう言っちゃなんですけど、文章よりも写真の方がすごいです。

Lorraine’s Patisserie

Shop 5 Palings Lane 320 George St Sydney, NSW
02 9254 8009

WEB

 以前、PottS PointのYewllow Bistroという店があって、そこのケーキが最強で、惜しい店を無くしたとむせび泣いていたのですが、ケーキは復活してました。もともとLorraineさんという凄腕のパティシエの名前は知っていたので、その名前で検索して見つけました。

 場所はちょっと見つけにくいのですが、「George St沿いなんだけど、Geroge St沿いではない」という、Geroge Stからひょいと小道(Palings Lane)を入っていった突き当りあたりにあります。

 わかりにくいせいか、George St沿いに右のような看板が出てるときもあります(常にあるかどうかは知らないが)。

 実は去年(2012年)の暮頃から見つけていたのですが、すいません、多忙にかまけてご紹介するのが遅くなりました。

 新しい店でも実際に買って食べましたが、味は昔のまんまでした!
 ラブリーなマスカルポーネとチーズケーキ。
 写真手前はなんだっけな、ついでに買ったアプリコットタルトだったかな。





 まだまだあるんですが、とりあえずここで。



★→レストランガイドのトップに戻る
★→食生活向上委員会のトップに戻る
★→APLaCのトップに戻る