3.本質的に必要な準備= 人間力>体力>英語力>お金
本質的に必要なものは、
@人間力→A体力→B英語力→そして四番目にお金が来て→ハウツー系「情報」なんか5番目か着外です。しかし@〜Cは準備しすぎてしすぎることはないです。いくらでも準備してください。でも、@が飛び抜けていたら、A以降は要らないです。向こうからついてきてくれますから。
人間力
まず、@人間力ですが、もう本当に全ての基本になります。海外というのは知識や小手先の技術でどうなるもんでもないですから。多くの人は現地のことも知らないし、英語力も不十分(殆ど何言ってるかわからんでしょう)、海外生活体験も少ないでしょう。だから、周囲の人達の無償の善意、ヘルプに支えられて生きていくことになります。そこでモノをいうのは
「世界の人達に愛されるチャーミングな自分」です。これはルックスがいいとかそんなレベルの話ではなく、「一生懸命やってる姿に心打たれる」という道徳の教科書みたいな世界。嘘みたいに聞こえるかもしれないけど、本当にそうです。ちょっと壁が高かったらすぐにビビって、逃げて、それで言い訳ばっかりブチブチ言ってる奴は誰から見てもチャーミングではないし、当然ヘルプも乏しい。
でも絶対に知って欲しいのは、
僕ら日本人が世界でどれだけ高く評価されているか、好ましく思われているか、です。卑下することなどまったくない。シェア探しを2−3日やったら一発でわかります。「日本人はちゃんとしてる」「日本人は礼儀正しいし、無茶も言わないナイスな連中だ」ってのが、少なくともシドニーでは通り相場です。僕らが当たり前に思ってたことが実は結構評価されている。それだけは知っておいてください。頭ではなく、経験と皮膚感覚として。ワーホリや留学できたら、その期間は
たぶん今までで一番他人から褒められることになるでしょう。かなりタドタドしく英語を喋ってても、"Your English is GOOD!"とか言ってくれますよ。本当かよ?って気もしますが(笑)。
その他、人間力が求められる局面はヤマほどあります、、てか、一秒一秒全てがそうと言ってもいい。
コミュニケーション能力もそうだし、親しげな笑顔(卑屈なニヤニヤ笑いではなく)、知らないところに行くときの方向感覚、人を見る目、勇気、ストレス耐性、立案能力、実行能力、事務処理能力、金銭管理能力、瞬時の決断能力、骨太のぶっとい価値観があるか、柔軟な対応能力、記憶力、表現力、、、ああ、もうキリがないからこのくらいにしておきますが、その全てが試されます。日本の場合は、「皆と同じようにやっておく」という日本流の生き方スキルがあり、これをやっておけば大体OKなのですが、こちらではそんなモノは何の役にも立たない。なまじ言葉も習慣も通じないだけに、あなたのナマの人間性を底の底まで見抜かれます。数秒間じっと顔を見つめられ、「OK、いいよ!」って言ってくれるという経験をするでしょうが、その数秒間で相手の「人を見る目」が機能しているわけですね。「こいつは信じてもいい奴かどうか」って。
人間力は、しかし、こうやってネットを検索してたって養われるってものではないです。てか、準備不能です。
「これまで生きてきた全てが試される」と考えてください。日々の生活をどれだけ大事にしているか、どれだけちゃんと生きてるかという、これまた道徳の時間のようなクサい話になってしまうのですが、本当にそうなんだから仕方がない。
もうちょい具体的なアドバイスをするとしたら、子供の頃のラブリーだった自分に戻っておいてください。赤ちゃんや子供は人間力=生命力オーラがバリバリですから最強です。大人になるにつれ、妙にヒン曲がって”賢く””大人になった”自分ではなく、もともとの自分、本来の自分に戻っておくと良い。来しなの飛行機で、「わあ!」と言いながら窓にかじりついていてください。
体力
Aの体力ですが、シドニーは意外なくらい坂が多いです。坂しかないといっても過言ではないです。しかも、よく歩くようになります。シェア探しなんて、毎日10時間、10キロ以上平気で歩くでしょう。今のうちに、毎日スクワット30回とかやってるだけでもかなり違いますよ。特に、煙草買いに行くのも車に乗ってる地方の方は足腰弱ってますので鍛えましょう。
英語力
現地に来たらすぐに分かるでしょうが、
「くそお、英語さえ出来れば、、」と思うことは毎日のようにありますから。最初の頃は「10分に一回」くらいの頻度で思うでしょう。英語がわからないから損をしたり、無駄なことやったり、みすみす失敗したりなんて、トータルすれば数百回という単位であるでしょう。
だから頑張ってやってきてください。別にお金払って英会話教室に通う必要もないです。中学生の教科書を引っ張り出してきて読み直すのも効果があります。インターネットのサイトで英語の新聞をコピーして、あとは辞書ひいて調べるのでもいいです。後に英語学校に行くにしても、英語学校というのは、クラスのレベルが上がれば上がるほど醍醐味を満喫できます。国籍バランスもよくなりますし、気軽に話し掛けられれば友達の輪も広がりますし、いろいろなチャンスをモノに出来ます。
「現地でやっていくにはどういう勉強が必要か?」といわれたら、「全部」と答えます。ある程度ネィティブに混じっても引け目を感じない程度の英語力というのは、死ぬほど努力して10年とか、30年説とか、一生無理説とかありますが、「20年以上住んでもこの程度か、とほほ」の僕から言わせて貰えば、信じられないほど膨大な量をやらないとなりません。だから選んでるとかいう問題ではなく、何をやっても役に立ちます。「仮定法過去完了」「shouldの特別な用法」とか、「こんなこと本当に喋ってるんか?」というようなことでも、はい、ちゃんと日常当たり前のように皆使ってます。ATMを使えば、"your transaction is now being processed"ってちゃんと「現在進行形受動態」で出てきます。ですので、やって損するということはまず無いと思われますし、何をやっても役に立ちます。
ただ敢えてその中でも優先順位をつけるのだったら、
会話系とかそんなにムキになってやらなくてもいいです。会話やオーラルは、現場に身を置いてライブでやらないとどうしてもカンがつかめないですし、ライブでやらないと変な自己満足的なクセがついて逆効果だと思います。少なくとも無駄が多い。どうせこっちにきたらイヤでも喋ったり聞いたりするのですから、日本にいる間は、音が無くても出来る勉強、ボキャブラリとか文法とかの基礎力を養っておいたほうがいいです。この方が無駄が少ない。とりあえずルーチンの日常用語だけなら現地で2−3ヶ月いたらそこそこは喋れますが、ちょっと込み入ったことを正確に伝える局面になったら、絶対的な基礎力が必須です。また、友達をつくる雑談系は「面白く喋る」点がポイントであり(そこにその人の面白さが宿る)、用件さえ伝われば良いトラベル英会話みたいな紋切り型の定型文句を幾ら喋っても、あなたのパーソナリティはなんら表現されてないわけですから、友達は出来ません。
ということで、お金も英語力も「無ければ来るな」とは言いませんし、一定のレベルに達するまで来ないほうがいいとも言いません。それなりになんとでもなります。が、出発時期が決まっていて、それまで何をやればいいか?といえば、
一知半解、郡盲撫象式の”現地情報”をあれこれ集めるのは時間の無駄というか、変な先入観が出来るだけ有害ですらあります。資金稼ぎのバイトと英語の地味な勉強に励まれることを強くオススメします。
逆に、「今すぐにでも出発したい」んだったら、
お金も英語もハンパなままで構いませんから来た方がいいです。なぜなら、半年後とかやってると状況が変わるんですよ。実際、着いてから家族が病気で倒れたなどでトンボ返りした人もいます。最短記録では現地一泊ですぐに帰国した人もいます。また、行こうと思ってるうちに、恋人が出来ちゃったり、抜けられないシガラミにはまったりするケースも多いでしょう。日本社会の引力圏はキツいですからね。イケるときに来ちゃった方がいいかと思います。
なお、具体的なノウハウや詳細は、
英語の準備方法についてをご覧下さ
い。
お金
Cお金ですが、無くてもかなり何とかなります。こちらに来て最初の一週間で学費全額とシェア代(保証金と前払い家賃)を払い、それでも残金が1000ドル以上あったら、APLaC基準では「お金持ち」です。ラウンドに旅立つときも当初資金は1000ドル以下がウチでは普通です。豪傑君になると、所持金がついに20セントになったという人もいます。それでもバイトする気があれば1年やれます。ちなみに20セントの人は、ワーホリ後も滞在を続け結局6−7年は居たと思います。ですので、お金が無い!ということをそれほど悲観的に考えなくてもいいです。無ければ稼げばいいんだし、こちらのローカルの時給は日本の倍くらいあるし(2017年時点の最低時給は20ドル前後)。要するにやり方はなんぼでもあり、問題はそれが出来るかどうかです。それが出来なかったら、幾ら持ってきててもキリがないですよ。
特にワーホリで来られる方、6-70万円くらい貯まったらとっとと来ちゃった方がいいです(レートにもよるけど)。でも、ほんと、そのくらいでいいです。日本人というのは世界一の引っ込み思案民族ですから、お尻に火がつかないと何もしません。これ以上持ってきてもお金に頼って「逃げ癖」「先延ばし癖」が付くだけだから、むしろ有害ですらある。まさかのための緊急資金はそれはそれとして(英語で"nest egg"という)、ネストエッグ以外は無いくらいの方が吹っ切れて動けます。
日本人の感覚からしたら「え、そんなことしてもいいの?」って思えるくらいの大胆な行動を取って、こっちの社会には丁度いいです。例えば、ボランティアだったらもう直接それらの組織に訪ねにいくとか、チャイルドケアをしたいならそのへんの幼稚園に「こんちわー」と言ってはいっていくとか。
Airiさんの体験談(渡豪半年後のくだり付近)でもそれでチャイルドケアのボランティアをゲットしてますし。
仕事探しだったら、求人広告も載せてない普通の喫茶店にどんどん入って新聞配達のようにレジュメ(履歴書)を配ってきたらいいです。これは極端な話ではなく、これが地元のオーストラリア人のスタンダードです。嘘みたいだけど。でも、ほんと。求人「だけ」探してたらそれだけで求職機会の大部分をミスってます。ジャパレスですらそう。良いジャパレス職場は飛び込み(電話だけど)の方が得やすい。このレベルでやっていかないと中々現地に馴染めないし、住んでても楽しくならないですよ。お金つかってなんぼのサイクルから脱却できないわけだから、観光客と同じですもんね。
しかし、ああ、しかしです。
人間の意志の力なんか弱いもので、「やった方がいいんだけど、やらなくてもいい」となると、ついつい楽な方向にいきがちです。僕でもヤダもん。だからこそ多少お尻に火がついた方がいいんです。実際、お尻に火がついた人の方がいい1年を送ってますから(
ワーホリの部屋の皆さんの直筆体験談参照)。
といっても膨大だからワーホリ実戦講座に
抜粋した皆のコメントを掲げておきます。
逆に危ないのが、ワーホリで100万円〜200万円程度もって来る場合ですね。このくらいって微妙な金額で、ケチってケチってケチりまくれば、働かなくても一年持ちます。でも、それだと本当に息をひそめて押入れにこもって1年を過ごすような感じになりがちです。気分的に守りに入ってしまうのですね。でもって、学校もケチるから日本人ばっかりになるわ、交通費もケチるからシティの雑居房みたいなシェアに住んでまた日本人仲間ばっかりになるわ。そうなると
貧困転落スパイラルで、類は友を呼び、周囲を見渡しても似たような連中だからそれが常識になっちゃう。それでいいと思ってしまう。でも、本当にイケてる奴は他の日本人の視界から消えてます。広大なオーストラリアの大地のどっかで頑張っているか、シドニーにいても生活する次元も交友範囲も違うから見えなくなる。
以上のことをキッチリ念頭におきつつ、しかし、そう言いながらも、お金というのはあるならあった方がいいです。こちらでバイトするにしても英語が不自由な間は(おそらくワーホリ1年間ずっと不自由なままでしょうが)、地元オージーのバイト先ではなく日系のバイト先になるでしょう。そうすると時給がガクンと安くなります。10ドルとかそんなもんです。しかも交通費ゼロ。最近の日本の給与水準も下がってきているので似たようなものかもれませんが、どこであれ稼げるものなら稼いできてください。手持ち1000ドル超えたら定期に入れちゃえばいいです(2017年超低金利の今でも余裕で2-3%以上金利がつきます)。
なお、お金関係をもっと詳しく知りたい方は、
予算・費用について
、特に
ハイパー実戦講座のあたり。また仕事の探し方などについては
ワーホリ実戦講座:仕事をしよう(1)−(4)をご覧下さい。
4.現地の付き合いでいきなり要求されること
〜世界のこと、オーストラリアのこと、そして自分のこと
つまりは、世界史、世界地理、日本史、日本地理、政治経済、、などです。
これを読んだだけで引いてしまった人も沢山おられるでしょう。でも、こちらにきたら常識モードで必要とされます。特にヨーロピアンの連中は若くても、「なんでそんなに知ってるの?」というくらい各国の情勢や政治経済について詳しく知ってますし、バンバン質問されますし、議論します。多くの日本人は、英語以前に知識的にもう話にならないという感じで挫折してます。だからこそ、僕も一念発起して、
今週のエッセイで数年がかりで世界史と現代政治を書いてます。こんな長いシリーズ、一銭の得にもならないのシコシコやってることから、「そういう気分に追い込まれる」現場の感覚というものを推察していただければ幸いです。
こちらに来ればチェコ人とかよく会うと思いますが、チェコがソ連にどれだけいじめられていたのかとか、なんでチェコとスロバキアは分離独立したのかとか、知ってると違いますよ。何ヵ月後かには、目の前にチェコ人がいるわけですし、チェコ人とシェアしたりするかもしれないからですね。バッパーで同じ部屋になったアイルランド人と話をするのに、IRAも知らなかったらお話にならないって部分もあると思います。まあ、だからといって直ちに冷淡にはされないでしょうが、「ああ、こいつは、そーゆー奴ね」という思われ方はするでしょう。
地元民であるオーストラリア人だって、本当の意味での生粋のオーストラリア人はアボリジニーしかいないわけで、あとは全員移民です。当然母国のことや周辺状況はよく知ってるわけです。
オーストラリアのこと
それにオーストラリアにやってくるのですから、「オーストラリアとはどういう社会か」というド基礎くらいは知っておかれた方がいいでしょう。オーストラリアという国や社会が成り立って、そして日々動いている根本原理は何か、オーストラリア人は何を考え、どういう価値観をもって、どういう生活をしているのか等です。個々のハウツー情報なんかよりもよっぽど役に立ちますよ。「○○はどこそこにある、手数料は○○」などの小手先の情報など
現地に行けばたやすく手に入るだけでなく、そこが移転してしまえばそれまでです(こちらの役所や会社は頻繁に移転する)。つまり射程距離が短い。また、「オーストラリアは旱魃」とか「ハエが多い」とかいう断片知識も殆ど何の役にも立ちません。そんなことよりも、バリバリ排他的な白豪主義だったのが、なぜ180度転換してマルチカルチャリズムになったのか、それはタテマエだけなのか、具体的には移民に対してどういう施策を施しているのか、そして人々はどう暮しているのか、、という根本的なところの方が遙かに役に立ちます。はたまた、なぜ「ワルチング・マチルダ」が国民の愛唱歌になっているのか、”I Love A Sunburnt Country”という詩がオージーの魂にどう響くのかという彼らの心の深層を知っていた方が、あらゆる局面でのオーストラリア理解が進み、そしてそれはより正確な現場の理解につながり、あなたの判断や行動を助けてくれるでしょう。
ということで、お時間があればオーストラリアのことを学ばれるといいですよ。とっつきやすいオススメ本は
杉本良夫氏の著作です。杉本氏は京都出身で毎日新聞記者〜アメリカで博士号取得〜オーストラリアの大学、そして自身オーストラリア国籍も取得され、この国に溶け込んでおられます。該博な知識と豊富な生活経験、そしてジャーナリスティックな客観性と平易な文章からイチオシです。オーストラリアの本は沢山ありますし、僕もほんの一部を読んでいるに過ぎませんので、もっと素敵な本があるかもしれませんが、総合的・根本的に理解するという意味ではよろしいのではないかと。
出版点数も多いのですが、
日本人をやめる方法 (ちくま文庫)
は僕にとってはオーストラリア移住の最初の一歩になった記念すべき本です。京都地裁からの帰り道、河原町丸太町でバスを待ってる間に、ヒマだから古本屋で買ったのですが、まさか本当にオーストラリアに移住してしまうとは(^_^)。
オーストラリア―多文化社会の選択 (岩波新書)
は、マルチカルチャリズム社会について書かれた易しい入門書です。
オーストラリア6000日 (岩波新書)
もオーストラリア社会を知るには好著だと思います。そういえば、僕もオーストラリアに来て6000日越えました。
日本のこと
そしてまた日本のこともよく聞かれるでしょう。
英語で説明する以前に、日本語で説明できるだけの知識も必要です。日本の政治は二大政党制になっているのか?なんで自民党があんなに強かったのか、政権交代したけどまた元にもどっちゃったのか?フクシマでは何が起きているのか?ところでどうして日本の公務員はリストラされないのか?どうして日本の消費税は上がったのか?税制の直間比率を是正しようという動きはないのか(これは僕自身が聞かれたことがあります)?北朝鮮の扱いについてアメリカやロシアの出方についてどう思うか?台湾を独自の国家として日本はみとめているのか?
日本のことをある程度ちゃんと説明したかったら、昔は
朝日データ年鑑 ジャパンアルマナック〈2006〉日英対訳
がいいと思います。日本に関する基礎データーがコンパクトにおさめられ、しかも英文と日本文両方書いてますので、「ふーん、こう言うんだ」というボキャの獲得にも役に立つでしょう。まあ、百科辞典的に調べるなら、最近はネットで幾らでも細かく検索できますからその方が便利ですが、寝転がってパラパラ読んだり、旅行移動中に読んだりするならまだ本の方が良いでしょう。いかに自分が日本のことを把握してないかがよく分かります(^_^)。
このアルマナックですが2006年版を最後に休刊してしまっています。年鑑本で残っているのは読売年鑑だけらしいのですが、今度は「日英対訳」がないうえに高いし、分厚いし。真剣に最新データーを調べるならネットで十分ですが、「気楽な読み物」として、「英語での表現の仕方」という英語学習本としていえば、多少データーが古くてもアルマナックはまだ価値あると思います。今なら中古本で400円台からあるし。
ネットでもかなり調べられますよ。ただし、総理府統計局とか官公庁のものは本格的すぎて逆にわかりにくいです。また自分らの都合の悪いことはわかりにくくしてるなどの問題もあります(笑)。ぱっと見で分かる方が楽ですから。一つのサイトで全てを網羅しようとせず、その都度検索した方が早いです。
よく聞かれる日本の数値的なモノ
日本の人口(ポピュレーション)=約1億2600万人=英語でいえば、126 million(ミリオン)。簡単にいうなら「ハンドレッド・ミリオン」でいい。
日本のGDP=約500兆円=500 trillion(トリリオン)円=5トリリオン(米ドル)=ファイブ・トリリオン・ユーエス・ダラーズという(面倒だからドル100円換算〜このくらいアバウトだと米ドルも豪ドルも似たようなもん)。
月給20万円=200 Thousand Yen=2000ドル(100円換算で、トゥー・サウザンド・ダラーズ)
日本の広さ=37万平方キロ=370 thousand square killo meters
数の換算ですけど、日本の4桁方式(万・億・兆)と英米式の3桁方式(サウザンド・ミリオン・トリリオン)がズレてくるので頭がウニになります。
万=0を加えて万をサウザンドに換えるといいです。50万円だったら500サウザンド・イエン(円)に。100万を超えると100万=1ミリオンだからまだ楽。1000万だったら10ミリオン。
これに貨幣価値の変換をするとさらにウニになります。1ドル百円で二桁切り捨てになるので、
お金を変換するとき、万の場合は、逆にゼロを一つとってサウザンドにするといいです。50万円だったら、5サウザンド・ダラーズという具合に。
自分のこと
あとは自分のことはやはりきちんと説明できるようになっていてください。これが一番大事かもしれない。
日本で何をやっていたのか?どうしてその仕事を選んだのか?どういう具体的な日常だったのか?幾らもらっていたのか、そして毎年幾ら税金を払っていたのか?どうしてオーストラリアに来ようと思ったのか?それはあなたの人生においてどのような意義があるのか?周囲の意見はどうだったか?生まれ故郷はどんなところですか?人口はどのくらいで、どんな産業がメインですか?住んでいた町のいいところと、問題点をそれぞれ言ってください------
なんせ世界の人々と交際するわけですからね。日本人同士の内輪の話は全部ボツです。日本の有名人も東アジア方面では売れてますけど世界的には誰も知りません。日本で何がはやってるとか、そういうのは話題になりにくいですから。エチオピア人と二人きりで1時間話をするとして、ちゃんと間がもつくらいの話のネタはいると思います。
だもんで、こちらに来てから皆さんあわてて日本の実家に連絡して、日本や世界について説明してある本を送ってくれ!と頼んだりするのですね。ですので、少しでもおさらいしておくといいですよ。
「自分のこと」ですが、もう最初に自分のプロフィールや聞かれそうなことは全部英作文しておくといいです。レポート用紙3枚分くらい。最初に英作文しておくと、あとが楽ですよ。けっこうスラスラ喋れますから。その場でイチイチ「えーと、これはなんと言うんだ?」なんてやってても思いつきません。「会社を辞める」とか、「普通列車しか停まらない片田舎の町」って英語でどういいますか?最初に一つベースになるものをゆっくり時間をかけて作っていったら重宝しますよ。おそらくこれから1年で100回以上人から聞かれるでしょうから。
なお、持参されるのでしたら、とりあえず昔学校で使った地図帳なんかが重宝してました。「ボクはウクライナの生まれで、、」「ちょっと待って、地図を見よう」とかやってるとよく分かりますし、話もはずむでしょう。今はGoogle MapとGoogle Viewで盛り上がるのが定番です。「あ、これ!これが俺んち!」「へー」とかね(笑)。
→次に続く