4.シェア用語、地域について簡単に
シェア用語
inspection : インスペクション。「検分」という意味で、シェアを見に行くこと。
rent : 家賃
bond : 保証金(敷金)のことでナシから6週間分まで様々
refundable : 後で返金される という意味
deposit : 手付金 これを払っておくと物件を留めておけるが、キャンセルすると"手付流し"、すなわち没収。
expense :電気代などシェア費用の他にかかる負担。週5ドルとか月20ドルとかさまざま。
Bill ということもある。
electricity : 電気代
water rate : 水道代。但し水道代は、固定資産税と同じ扱いで、賃借の場合でも家主負担となっている(法律でそうなっている、water usageはまた別だけど複雑だから割愛)。シェアは特に定めがなかったと思うが、シェアで水道代を取るのはマレじゃないかな。
fortnight : 2週間の意味。家賃の支払いなどの期間によく用いられる。every fortnightというと「2週間に一回」という意味
in advance : 先払い。 You pay 2 weeks fee in advance
move : 引越しすること。move inで引越てくること、move outで出て行くこと。"when would you like to move in?" で、いつごろ入居するの?という意味。早ければ早い方がいいという意味を言いたかったら、"the sooner the better"
fix : 修理する 壊れたドアなどを指して、I'll fix it before you move in (来る前に修理しておくからね)。
notice : 「告知」という意味だが、賃貸においては「終了告知」の場合に使われる。「出ていくときは2週間前に言ってね」という「言う」に相当するの英単語が"notice"で、"you have to give me two weeks advance notice"。言葉だけだと「言った言わない」のトラブルになるので、必ず紙に書くようにするのが通例で、これを"written notice"と言います。契約の重要事項の一つなのでマスターすべし。
agreement/contract : 「契約」の意味。シェア程度でいちいち契約書を作成するケースも珍しいが、このあたりは性格の問題。キチンと何頁にもわたる契約書を作る人もいれば、オール口約束という人もいます。ただし、後者の場合でも、お金の授受があった場合は絶対にレシートをもらっておくこと。これを面倒くさがるような人は、こちらの社会の感覚ではかなりおかしいです。「今忙しいから後で」と言われたら、「じゃ、そのときにお金も払います」とすべし。それで文句を言うような奴とは住むな。
エリアの呼び方
Cityを基点にして東西南北だが、さらに細かい言い方がある。主要なものを挙げておきます。
City :これはそのまんま。CBDともいう
Eastern Suburbs : これもそのままボンダイなど東の海沿いのエリア
Inner West : Cityに近接する西部エリア
North Shore- Lower/Upper シドニ北部だがよりCityに近い部分がLower
Northern Beaches : Manly よりもさらに北の海岸沿いのエリア マンリーの学校に行くのでなければ遠すぎる
Parramatta :真西へ25kmほどいったパラマッタという大きな町周辺
Canterbury/Bankstown :西部郊外の丁度真中エリア。安いがややエスニック的にディープ。
St George 西部郊外のやや南寄りエリア 地味だがのんびりしたエリア 安め
Western Sydney 上記以外の西部、実際シティ近辺に通うならば初心者には遠すぎるかも
Hills : 西北部の新興住宅エリアで地名にhillがつくものが多いから これも遠い
Sutherland 南部エリア 風光明媚な高級住宅地だがちょっと遠いかも
各位置関係については、
生活マニュアル土地カン編の画像を参照。
※シティやボンダイあたりにある学校に通うとして、通学時間1時間以内におさめたかったら、上記のうち、上の4エリア=
Eastern Suburb, Lower North Shore, Inner West、Cityあたりを探すと良いでしょう。
ただし、これは大雑把な目安に過ぎません。
地図上の見た目のリアルな移動時間は違う
たとえ地図では近そうに見ても、近すぎてしまうから逆に歩く以外に交通手段がないという場合もあります。で、歩いたら優に30分くらいかかってしまう。ところが地図上の直線距離ではその10倍以上は遠く見えるStrathfieldは、大ターミナルだから朝方は5分一本電車がくるし、乗ってしまえば急行だからシティまで15分くらいで着いてしまうから、結局こっちの方が便利という逆転現象はよくあります。
同じようにHornsbyやSoutherlandのように「めちゃ遠い!」と思えるようなところでも、実は電車に乗ってしまえば30分でシティに着きます。St Georgeエリアからボンダイに通おうと思ったら、まるで正反対の方向なのでえらく遠いかと思いきや、電車のボンダイ線で一本でいけるから、実際の所要時間は、シティで乗り換えている至近エリアよりも短いということもあります。
まあ、歩いた方が健康にはいいのだけど、晴れてる日ばかりではないのだ。遠隔の駅からゆっくり座りながら宿題を片付けつつ通勤するのと、土砂降りの雨の中をズブ濡れになりながら、ひたすら30分歩き続けるのとどっちがいいか?という問題もあるのですね。
ということで距離と時間は比例しません。
どうしたらいいの?といえば、実際に自分で行ってみるのが一番分かります。仮に「急行で10分」といっても、シェア先からその駅に行くまで30分も歩くんだったらそのメリットは帳消しです。おなじ徒歩でも、平地を歩くか、鬼のような上り坂(シドニーには多い)を歩くとでは心理的な距離感がまた違います。
なお学校選びとシェア選びのリンク方法についての考察は、
1-2.学校と住居のコンビネーションを参照。
広告の読み方
表現は無限と言っていいくらいあり、到底書ききれませんが、とりあえず適当にピックアップして列挙しておきます。 本人しかわからないような独特な表現で書く人もいますし、「近い」「便利」「キレイ」とかいっても、その人の主観ですからね(^_^)。まあ、大体の所が分かればいいです。
preferred=―という人が望ましい。
N/S = Non Smoker
殆どこれだと思ってください。ただし、「タバコ吸ってるというだけで死刑!」みたいな人もいるし、「外で吸ってくれるならOKだよ」という人もいます。だからヘビースモーカーのあなたの場合、とりあえずトライはしてみよう。そして気に入ったら、おずおずと「実は〜」と切り出した方がいい。smoking OKなんてところを探してたら数百件に一件くらいしかないから、無理。
Fem/Male = 女性、男性。"guy"というのは男性だけを意味する場合も、"Hi, guys"みたいに漠然と「みんな(両性)」を指す場合もあるので分かりにくい。たいていはMale/Femaleと書いてます。「女性のみ」の場合、"Female only"あるいは"Female preferred"(後者の方がややニュアンスとしては弱い)。性別はジェンダー(gender)。"no gender preference"だったら「性別は問わない」。大体性別を問わないのが半分以上だし、男女混合にしようとする傾向があります。なぜかというと、同性ばかりだと秩序がダラダラしがちだけど、男女混合の方がお互い無意識にカッコつけるのでシェアがキチンとなるから。心理学的にも正しい。
25+=25歳以上
一般に年長者の方が有利。若い人は不利です。30歳以上でないとダメというシェアもある。西欧社会は年を取るほどに人間的に立派に、カッコよくなっていくという通念があるようで、社会全体がロリコン化している日本とは違う。
prof=professionals=正業、ちゃんとした仕事に就いている人くらいの意味
学生さんやワーホリさんで学校に通ってる場合はおしなべて"student"だが、日本でちゃんと働いていた人だったら、"I'm a professinal"と言い切ってもいい。例えばあなたがお医者さんだとして、鋭気を養うために海外に保養に出かけたり、将来のキャリアアップのために留学する場合もある。その場合、単に「学生」と答えるよりも、「私は医者ですけど、将来のために英語の研鑽をしようと思って来ているんですよ、とりあえず学校に通います」という言い方の方がその人のことをより正確に表わしている。同じように、銀行員、プログラマー、シェフ、インストラクター、、、なんでも同じ。世界一厳しい職場環境の日本で仕事してたら、「私はプロです」と胸張って答えたらいいです。オーストラリアの「プロ」のレベルなんか低いんだから。
それに、こういう条件を付けるのは、毎日失業保険をもらってラウンジでビールやドラックばっかりやってるような人はお断りという意味ですから、「ちゃんとしてる」「お金の心配はいらない」ことを示せばそれで足りる。多くの場合は、"I'm a Japanese"という日本ブランドが意外なくらい効く。日本人は殆ど逆差別レベルに信頼されてます。自信を持つべし。
そう言っても「やっぱり現在働いている人がいい」「現在働いている人同士で住みたい」というケースもあります。当然だけど。
furnished/unfurnished=備え付け家具の有無((アン)ファーニッシュトと読む=funiture/家具からくる)
なおアポ段階で家具付にこだわってはいけない。選択範囲が狭くなるし、たとえ家具なしであっても、言ったら出てくることもある。一般に地元オージー同士のシェアの場合、マイベットを持ってる人も多く、家具なし(自分の家具を持ち込める)方が市場価値が高いケースもある。だから家具がついていても「家具なし」として広告していることもある。また、家具が無くても、用意してくれる人、日曜大工で作ってくれる人(本当にいた)、一緒に買いに行ってくれたり、売ります買いますを一緒にやってくれ出ていくときに半額で買ってくれる人、さまざまです。「人で選べ」というのはそういうことも含みます。「いい人」だったらあなたの力になってくれる筈。
ちなみに完全家具付はfully furnished、部分的に家具がついているのをpartly furnished。何があればフルで、何が欠ければパートになるのか基準はない。ただし、皆さんの場合だったら、ポイントはたった一つ「ベッドの有無」だけです。机なんか無くてもいい。デスクがあってもどうせ小間物が散乱する物置きになって、書き物をするときは食卓でやったりするのだから。さらにベッドがあってもシーツや上掛けがついてくるかどうかを確認すべし。これらを総称して
リネン(linen)という。衛生の観点からリネンは全部自分で用意しろというところもあるし、最初から貸してくれるところもあります。リネン一式買い揃えると、安くても100ドルくらいします。まあ、あとで売ればいいんだけど。
cls to=close to=近い。Cls to shops, transport, beach(商店街や公共交通機関の乗り場、ビーチに近い)
「近い」というのは主観で、頑健なオージーは徒歩20分くらいだったら「近い」と本気で思ってたりする。まあ徒歩20分でヘタってる方がヒヨワ過ぎるんだけど。
all amenities は生活をエンジョイするに必要な設備。Cls to all amenitiesといえば、要するに「近くで大体間に合う」「便利」ということ
2 mins walk=歩いて二分
p.p.p.w=per person per week(週ひとり当たり幾ら)
この表示はルームシェア(相部屋)かオウンルーム(個室)を見分ける一つの指標。「週120ドル」と書いてあるから「安い!」と思って良く読んでみると、「3人で住んだら一人頭120ドル」という意味だったりする。この場合、一人で住んだら週360ドルになり、とんでもなく高い物件であるということ。この「パー・パーソン」は旅行でホテルを調べるときなどにも良く出てくるので注意!誤解したら2倍3倍単位で変わってくるからコワイです。
apts=apartments
renovated=改築して綺麗な
LUG=鍵のかかる車庫があること。ロック・アップ・ガレージ
built-in=「備え付けの」という意味だが、日本語に意訳すれば「押し入れ」のこと。あると部屋が片付いて重宝します。wardrobe(ワードローブ)は洋服ダンス。built-in wardrobeということもある。さらにゴージャスになると、"walk-in closet"といい、歩いて入っていける物入れの小部屋。
btrm=bathroom
spac=spacious=広々した
広さ表現は、largeという一般的な単語のほか、"huge"(メチャ大きい)というのもある。逆に、"good size"といったら、「まあそこそこ」くらいの意味で、小さめに思ってた方がいい。"cosy"というのも良く使われる言葉で、「ぬくぬく居心地がいい」という意味、総じて小さな部屋である場合が多い。なお、"double bed room"といったら、部屋が二つあるのではなく「ダブルベッドが入るくらいの大きさの部屋」という意味。
balc=バルコニーつき
sec=セキュリティマンション(共同玄関がロックされている)
incl=includes(−を含む、光熱費コミの"コミ")などなど。
「コミ」にしてるシェア先は大体半分かそれ以下くらい。コミではなく別勘定の場合は"exclude"という。光熱費がプラスされたところでせいぜい週10-20ドル程度でしょう。だからコミかどうかなんかそんなに気にすることはないです。気になるなら、インスペクションのときに「実際幾らくらいかかるの?」と聞いたらいいです。
なお、"share bills"は、光熱費は皆で割り勘にするという意味だから、エクスクルード(=コミではない)。
neat=ニート。いわゆる日本語の「ニート(NEET=Not in Employment, Education or Training)」ではなく、「見てくれや佇まいキチンとした」ということ。うまくいいにくいけど、整理整頓というか、シャツの一番上のボタンまではめている感じというか、「よい子」オーラが出てるというか。"neat and tidy(タイディ)"とセットにして使われることが多い。世界水準からすれば、多くの日本人はneat and tidyであり、過大評価気味にそう思われている。この期待を裏切ると、あとで「日本人にもキミみたいな人もいるんだ」とか言われたりする(^_^)。
chill/cool=人の性格を表現するときに、"chilled out"とか使われるが、 スペルに惑わされて chili(チリ、唐辛子)と混同しがちで、"we are chilled out 20's "と書いてられると、レッチリのようなパワフルでハチャメチャな人達かと誤解する。真逆。Chill(冷たい)という意味から来ていて「冷静な人」「落ち着いた人」ということです。チルド食品のチルドです。クールも「カッコいい」という意味もあるが、この文脈では「落ち着いた感じのする」という意味。
逆に「きゃほ〜!」系の人々は、パーティ・アニマルと呼ばれ、シェアの嫌われ者(^_^)。"NO party animals"とか書かれていたりします。
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