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予算・費用について



1. 日本を離れるまでの費用

2.滞在費予算のシュミレーションとその検討
 〜とりあえず2〜3000ドルサクっと浮かす方法


3.質を妥協せずに安く豊かに暮すハイパー実戦講座
 〜目標は原状回復!来たときよりもリッチになろう


4.予算についてちょっとしたコツ



3.ハイパー実戦講座〜より安く、より実り豊かにあげるために


 基本思想は、「質は妥協しない」&「足りない部分は稼げ」という攻撃は最大の防御という点にあります。

 上記のシュミレーションは「貯金を食いつぶしている場合のシュミレーション」であり、収入については一切考えていません。

 毎日残高が減っていく「貯金食いつぶし生活」というのは、それ自体心理的にツライものがあります。だからどうしても生活が防衛的に、消極的になり、せっかくオーストラリア/シドニーに来ていながら、数ドルレベルの出費を惜しむため、世界各国の本格的料理も、パーティーやイベントも、一人旅の愉快さも知らないままシコシコ勉強してそれで終わりという、粒の小さい詰まらな〜い海外生活で終わってしまうおそれがあります。一生に何度もある機会ではないので、これはとっても勿体ないです。

 しかし先立つものはいる。だったら稼ぎながら、いろいろな体験を積んでいけばいいじゃないか?ってことです。つまり、働け!と。

 ここで冷静に考えていただきたいのですが、オーストラリアであれ日本であれどこであれ、よほどの資産家でもない限り完全無収入だったら精神的にしんどく感じられて当然じゃないですか?

 つまり、しんどく感じられるのは、予算額が幾らという数値の問題ではないです。
 「ひたすら所持金が減っていくだけ」という構造それ自体に問題があるのです。したがって、この精神的逼迫感は、稼ぐことによって劇的に改善します。

 観光ビザで3ヶ月だけ滞在するならともかく、学生ビザは週20時間、ワーホリビザだったら同じ雇用主に半年まで働くことができます。このビザの規定は「滞在費用は稼げばいいよ」というオーストラリア政府の温情でもあるわけで、これを利用しない手はないです。オーストラリア移住についてでも触れましたが、外国で適法に労働できるビザを獲得するのは甲子園に出場するくらい難しいです。それを思えば学生やワーホリなんか貴族みたいなものです。ハッキリ言って、学費以外の滞在費/生活費だったら、特に学業に支障のない程度で働いて大体全部賄えます。以下その論拠を説明します。
★★★最低賃金Fairwork
 オーストラリアは十数年来景気が良く、物価も上がる一方ですが、同時に賃金もうなぎ上りですし、慢性人手不足です。だから2回目ワーホリ制度を設けて地方の人手不足対策にしているくらいです。

 シドニーのローカルのカフェのキッチンハンドなどで、カジュアルで働いたとして、今の労働法上の最低賃金は時給20ドル前後です。残業や週末、公休日は最大で2倍以上になります。仮に32.5%税金で引かれたとしても、日本でバイトするよりはるかに割が良いです。
 (税率32.5%というのは「非居住者」(foreign resident)の場合で、居住者認定されたら年収1.8万ドル以下だったら税率ゼロになります。居住者かどうかは税務署のページでみるといいですが学生ビザの人は居住者に当たる場合が多いですよ。ワーホリの場合は、さんざん揉め倒したワーホリ税15%で決着しています(FBで解説しました)

最低賃金
「本当かよ?」と、半信半疑の方に資料を。

 オーストラリア政府系の弊でこの種の資料のURLは年中チョコチョコ変わるのですが、2017年06月時点では、FairWork OmbdsmanのChekc My Payのページを見ると良いでしょう。

 分かりにくいサイト作りなのですが(変える度にわかりにくくなってる)、適当にチェックしていって調べてみると、2017年06月29日現在のNSW州のレストラン系の仕事の最低給与規定ですが、適当にLevel1で調べてみると22.79ドルです。ペナルティ(「罰則」ではなく「割増手当」のことを英語ではそういう)ですが、土日は27.32ドルですが、公休日(そんなに多く無いけど)にはなんと45.53ドルです。

→過去(2015年12月07日時点)のもの

「バイトをしてたら英語の勉強が出来ない」というのは嘘

 挑発的な言い方だけど、敢えて断言しちゃいましょう。
 3つの仕事を掛け持ちして、1日18時間バイトして、学校の授業中に爆睡してる、、とかいうのでなければ、両立します。

 20代前半に発狂したように司法試験やってた僕は勉強のプロを自負してますが、その僕でもバイトしてましたもん。
 人間の集中力なんか限界あるから、ダラダラやってても効率悪いです。集中力を持続させるコツは、いかに気分転換をするか、いかに1日の間にチャッチャと勉強の局面や角度を変えてリフレッシュするかです。1時間机に向ったら、次は勉強会、次はバスの中、、という具合に変えていくこと。記憶というのは机に向ってるときが一番定着率が悪い(記憶とリンクさせるべき外部刺激が単調で乏しいからです(詳しくは→「新・単語の覚え方(1)最強最速の情況記憶」を参照)。

 勉強法については別項に譲りますが、「勉強=机に向かう」という固定イメージは即刻直ちに廃棄処分にしてください。これは勉強が苦手な人の最も陥りがちな間違いです。

 働いてる最中でも英語を勉強することは可能ですし(ジャパレスの客の殆どは外人なんだし)、肉体労働だったら頭使わないから手だけ動かして頭でイメージトレーニングするのは可能です。というか、机に向かってるだけなら得られない貴重な実戦機会をゲットできます。

 そもそも勉強(練習、稽古)というのは、いかに実戦で役にたつかでしょう?水泳を覚えたかったら水に入る、車の運転だったら車に乗る、サッカーだからボールを蹴るという最終的にそのスキルを使う場面を想定して練習するでしょう?じゃあ、英語はどうか?です。あなたが「英語を使う」場面というのは「机に向かう」という場面ですか?それもあるでしょう。仕事などで書類を作成したり読んだり。でもそれだけではない。普通に喋ったりするし、リーディングだって貼り紙やシャンプーの裏の注意書を読むような場面の方が多い。つまり「机に向かってない」わけです。

 もともと語学というのは、数学というよりも音楽や体育みたいなもので、頭ではなく身体に染みこませないと身につきません。僕らが日本語を身につけるプロセスだって、机に向かったのは漢字練習帳と作文くらいでしょう?だから「勉強=机に向かう」というビジュアルイメージは、「勉強の成果を発揮する場所→入学試験」というまさに受験英語の弊害であり、呪縛にほかならないではないですか?

 なお、語学学校程度の勉強など、その後の大学での勉強に比べたら全然甘いです。大学の勉強はシャレにならないからバイトしろとはよう言いません(毎日300頁英文の専門書を読まないとついていけない)。語学学校レベルでそこまで勉強している人はマレでしょう。以上、あらゆる観点から、バイトと学校は両立します。これは結構自信を持って言えます。


 さて、ここで、逆転の発想をしていただきたいのですが、
 「日本でお金を稼いでオーストラリアで遣う」という従来の発想は捨ててください

 既にオーストラリアは国民一人当たりのGDPでも日本を遙かに抜き去り、日本よりもずっとリッチな国です。だから当然物価も高い。しかし当然賃金も高い。賃金水準は日本の2倍以上といってもいいです

 ここでも半信半疑の方はMyCareeaという就職サイトのオーストラリア人の平均年収データをごらん下さい、って更新時にチェックしてみたらいつの間にかupdateが止まって別企業体に統合されてわからなくなってしまいました。

 しかたがないので、よりオーソドックスなセンサスを見ると、フルタイムの大人の平均週給はアバウト1500ドル前後。これに52週かけると7万8000ドルですから、約800万円弱ってところでしょう。

 一方、日本の所得ですが、2015年頃の統計をもとにすると、大体平均414万円くらいだそうです(正規・非正規、性別、年齢によって違うが)。ちなみにピークは1997年の467万円で、全然上がらん、てか減ってる。

 さらに同じ働くにしても、労働法がキッチリ守られている(てか守らせるために好戦的なまでに戦うのが伝統)こちらでは、働いていて楽です。

 したがって日本で稼いでオーストラリアで使うよりは、オーストラリアで稼いで日本に持って帰るくらいの発想でいた方がむしろ実態にかなっています。もっとも、今は円高で日本に持って帰ると為替損になるから、「現地の支出は現地で稼ぎ出す」程度に思ってください。実際、1年たって帰国するときは、入国したときよりもお金持ちになって帰る人だっていますから。その意味で、最低時給20ドル近辺のローカルジョブをゲットできた時点で、あなたの経済問題はほぼ解決したと言ってもいいでしょう。

 ただし、このローカルジョブゲットが死ぬほど難しいです。ジャパレスの場合は、日本人だというだけでアリーナ特等席に一気にいけます。しかし、ローカルジョブはライバルが山ほどいます。ジャパレスはその気になったら30分で10件単位で片端から電話かければ一件は面接アポが取れるでしょう。しかしローカルは100件レジュメを配っても、200件やっても梨の礫ってケースが普通です。つまりは、確率であり、運です。いきなり見つかる人もいれば、1年目の終わりにようやくって人もいます。もちろん最低限の英語力とネィティブに囲まれてやっていけるだけの度胸や人間力という実力も必要ですが、同時に運の要素が非常に強い。オージーだって100連敗はザラで、彼らはそれに慣れてますしね(だから1日に100件単位で廻る)。日本人は慣れてないから、数件くらいですぐに心が折れるという。

 でもガッカリすることないです。特等席アリーナがあります。ローカルのカフェでバイトするほどの英語力がない場合、日本レストラン、いわゆるジャパレス等で働くという手があります。これは本当に日本に生まれた大特権だと思ってください。オーストラリアでジャパレスは滅茶苦茶増えてます(毎週一軒増えてるくらい)。ちょっと前まで全シドニーで300軒だったジャパレスも、今は700軒を超えます。爆発的っていってもいいくらいの増え方です。これがそこまで人気のない食べ物の国に生まれたら、これは苦労しますよ。最悪に備えて最低でも200万から300万円は持ってこいってアドバイスするでしょう。

 ただし、多くのジャパレスの場合、最低賃金も関係ない低賃金職場だったりします。まあエスニック系は大体そうなんですけどね。時給10ドルとかザラです。また、日本的職場慣行が支配してますから、「新人は誰よりも早く来て、、」とか、そーいったカルチャーだったりします。安いうえにキツい。でもローカルの職場は、楽な上に高い。同じ働くにしてもこの落差はすごいです。「英語力=生活力≒生存能力」と力説するユエンです。

 しかし!仮に時給10ドルであったとしても、チリも積もれば山となります。
 ジャパレスの場合、大体夕方5時くらいから入って、10時くらいに上がるとします。5時間労働。時給10ドルであったとしても、50ドル入ります。これを仮に月水木の3日やれば150ドルになるし、4日働けば200ドルです。シェアを安目の120ドルくらいにしておけば、それだけでカツカツ食べていけるでしょう?

 それに、多くのジャパレスでは「賄(まかな)い」がつきます。これがデカい。経験者は皆力説してますが、「賄いのために働いているようなもの」だと。うまくすれば仕事前後で二食ゲットできるでしょう。余りものを貰って帰れば明日の弁当になります。日本食というのは、まともにお金出して食べにいったら高いですよ!一食賄いがつくだけで、実際問題1時間分以上の時給に相当しますし、食費も浮きます。

 さらにジャパレスだからって馬鹿にしたらダメだよ!という意味で、ありがちな誤解を解くために間違いだらけの留学&ワーホリ生活/7.ジャパレスで働いても英語が伸びない?をご覧ください。現地人の目から見たら、六本木のフランス料理店でフランス人が働いているのと同じ事なのだ。それに、家電も車も頭打ち→クールジャパンのコミックなどサブカルから、今は日本食が最大の輸出産業かもしれないです。絶対額はともかく成長度が凄いですから。めったに行列なんか見ないオーストラリアで、一杯1800円のラーメンで大行列作ってるんですから。そして世界中の民族が集まってるシドニーで受けているということは、世界のどこでも受けるってことでしょ。いや、僕も日本で弁護士なんかやらずに日本料理ビシッと学んでおけば良かったって、結構マジに思うくらいですから。

 なお、ジャパレス・ブラック論を考える・地元の新聞記事からでも紹介したように、地元の新聞で違法低賃金ぶりを叩かれたこともあって、それ以降は時給12ドル(手取り)という店もちらほら増えてきました。今どき10ドルを切るところは少ないんじゃないかな。日本人以外の経営するジャパレスも増えてきたこととあいまって、正規賃金とのギャップも狭まってきます。ちゃんとフルで出してくれるジャパレスもあります。

 ちなみに、余談なんだけどいずれ必要になる知識だから書きますが、ローカルできっちり遵法的な店は、税金(源泉徴収=PAYGという)も取ります。これが非居住者の場合、32.5%と高いです。ほぼ3分の1税金で引かれます。だから時給20ドルであっても、手取りはその3分の2である13ドルかそこらです。一方ジャパレスで手取り12ドルで貰えたら、ほとんど差がないのですね。
 じゃあ同じじゃないか?と思われるでしょうが、さらに2点違います。一つはタックスリターン(確定申告)で返ってくるかもしれない点です。第二、スーパーアニュエーション(年金)です。オーストラリアは年金全額雇用主が払います。半々の日本とは違う。そして出国してもうオーストラリアに住まない時点で解約したら戻ってきます(利息もついてる)。積立貯金みたいなものですね。ま、でも、今はそこまで詳しく考えなくてもいいですよ。

 なお、学校をいわゆるパートタイムにして働く時間を増やそうという人もいますが、あんまりいい考えではないですね。なぜなら、ランチタイムに備えるには11時くらいに入ってないとダメでしょうが、パートタイムでも学校が終わるのは12時前後ですから間に合わないです。逆にフルタイムでも学校が終わるのは3−4時ですから、それから一服して5時の仕事に入れば丁度いいくらいでしょう。パートタイムにして妙にヒマな時間が出来てしまったら、ヒマをもてあましてビール飲んだり、ケーキ食べたりしてコストが嵩む一方だったりします。散財の最大の原因はヒマです。忙しくてしてたらお金を使うヒマもないです。

 次に、そんなに簡単に仕事なんか見つかるのか?と不安になるでしょうが、見つかる。見つかるまで探せ!です。
 仕事の探し方のノウハウについては、以下に詳細に書いておきましたので、どうぞご参照下さい。


8−1.仕事をしよう(その1) 仕事の効用 
8−2.仕事をしよう(その2) 仕事の探し方〜日系−ジャパレス編
8−3.仕事をしよう(その3) 仕事の探し方〜日系ジャパレス以外、ローカルジョブ編
8−4.仕事をしよう(その4) 英文履歴書実例編


 以上、こと経済面だけのことでいえば、最初の一ヶ月乗りきったら、あとは無限に滞在できる筈です。

 そして、これは理論値的な「筈」だけではなく、普通に実現できています。
 そりゃ楽ではないでしょうけど、「超絶的な努力を〜」みたいなレベルではないです。最瞬間風速、所持金100ドル以下のラウンドの猛者連(19ドルとか、3ドルとか、20セントとか、マイナス4000ドルという人もいた)は、誰にでも出来るとはよう言わないけど、シドニーの学校時代のバイト程度では「ぬるま湯」レベルでしょう。

 語学学校の学費は一括全額前払いですから、現地で学校を申し込む場合、最初の出費がかなりキツいです。が、これは初期投資だから惜しまない方がいいし(英語力はお金のモトなんだから)、以上のようなダンドリを踏んで、徐々にステップアップしていくなら、後になればなるほど生活は楽になるはずですし、楽にならなければ嘘です。実際、ワーホリなどで来る場合、最初の1週間で所持金の90%くらい使い果たしたっていいくらいです。

 APLaC基準でいえば、最初の一週間過ぎた時点(学費全額+シェア&ボンド代を支払った時点)で尚も所持金が1000ドル以上ある人は「お金持ち」です。1000ドル未満でスタートする人はザラ。あと無理のない程度に稼いでいけば、いきなり全額まかなうのは無理だとしても、貯金の減り方はぐっと落ちる筈です。週200ドルの出費でも、うち100ドルバイトで稼げば減り方が一気に半分になりますからね。

 なんというか、日本が貧困化するにしたがって(これは十数年同じ仕事をして定点観測してるとよく分かる)、年々予算問題は厳しくなります。だから僕も鍛えられてます。毎週のように皆さんといっしょに資金繰り計画を立てるのですけど、「このくらいあったらこのくらいイケる」というカンドコロ、さらに「そのためにはこの時点でこのくらいやっておく」というカンドコロもわかります。皆に教えてあげられるのことのなかで、実はこれが一番意味があるかもしれませんね(英語の勉強方法とかよりも)。

 皆も最初は「お金が、、」と暗い顔をしているのですが、一ヶ月たってコンスタントに稼げるようになれば、もう金金言わなくなります。1ヶ月たってまだ同じ顔して言ってたら、何かが致命的に間違ってると思いますよ。その時点で生活費トントン以上に稼ぎ出せる!という自信がついてない(実際にそれだけ働いているどうかはともかく)のは、初動で何かミスってるんじゃないかな。それに所持金が1億円だったとしても、これはやっておけと言いたいです。これは結局ゼニカネの問題じゃないのですよ。「天涯孤独の異国の地で、自分の足だけで立てる!自分の力だけで生きていける!」というベーシックで絶対的な自信をつけるか/つけないか、です。最初の一ヶ月でそれを是非身につけて欲しいですね〜。あとがすっごく楽になりますから。怖いもんなしだよ。


 適度に働くことは生活のリズムをマンネリ化防止になるし、多くの出会いや経験をもたらすでしょう。英語というのは言うまでもなくコミュニケーションツールですから、たくさんの人と出会い、接することは、英語力のベースとなるコミュニケーション能力を底上げすることにもなります。だから「生活まったり化防止策」として、1000ドル以上持っていても余剰部分は定期に入れて使えなくするくらいでいいですよ(2014年時点で金利3%くらいつくし)。日本人はシャイだから、ちょっとお尻に火がついてるくらいの方がテンション上がって、前向きになれていいです(^_^)。お金って中途半端に持ってると、下らないことに使っちゃうでしょう?

 上述のように「外国で自分の力で稼げた!」というのは大きな自信になります。この自信はお宝です。ましてやローカルだったら尚更です。一生レベルの財産になるだけではなく、さらに海外キャリアの足がかりにもなります。ひたすら預金残高が減っていくというネガティブな気分も解消され、「足りなきゃ稼げばいいじゃん!」という積極的な姿勢になれます。実際、バイトをかけもちして頑張って働いて貯金をしたとか、中古車を買ったという人だっています。頑張れば貯金すらもできるのですから、毎日の生活費のある程度の部分を賄うくらいそう難しいことではないです。イイコトずくめじゃないですか。

 とまあ、檄を飛ばすわけですが、でも、
 日本で仕事すること考えたら全然楽なんじゃないんですかね?
 この程度のことすら出来なかったら日本でだって生きていけないんじゃないんですか?


 だって、こちらではどんな仕事をしようが、仮に1日で辞めようが、オーストラリアの出来事なんか日本に帰れば夢の世界の出来事であり、履歴書にキズなんかつきません。「これはヒドい」というブラック丸出しの職場だったら、即座に「辞表を叩きつける快感」を味わってください。その点、「なるほど!」と思って、日本で堅い仕事をしていた人が、こちらで体験としてお水系の仕事にチャレンジして、それで世界が広がって良かったという人もいます。客のカラオケに合わせてタンバリン叩くような可愛いレベルだったそうですが、「一度でいいから、”「女」を売る”という経験をしてみたかったんですよ」と。ですが何事も経験ですよ。なんでもやってみ!です。夢の中の世界なんだからさ。

 オーストラリアのいいところは、貧乏していても全然恥ずかしくないこと、それなりにチープだけど豊かに暮らせる方法がある点です(このノウハウは一括パックで叩き込みます)。「ロングテール社会」ってやつです。日本のように「ハイエンド」ではなく、どのような所得階層でもそれなりに胸を張って、楽しく幸せになれるようになっている。例えば、部屋はボロくて狭いけど、シェアメイトが皆気持ちのいい奴らで、毎日楽しいってこともあります。食費を安く切り上げ、しかし栄養も味も満点というコツなんかも沢山あります。

 資金不足を解消しつつ、英語の実戦力を高めるということで、「金がないなら(金があっても)稼げ」という「攻撃は最大の防御」戦略を推奨しておきます。ワーホリや学生さんのオーストラリアでの貧乏なんか、しょせんは「疑似貧乏」なのだから(いざとなったら帰ればいいんだから)、この際貧乏スキルを身につけておくと、終生役に立ちますよ。僕も司試受験中、ド貧乏で一食50円予算だったからこそ自炊の腕は格段に上がりましたし。アイデアのストックが豊富になるのですよ。

 ちなみに働く気があるのだったら、ラウンドする費用なんか殆ど要らないです。全財産300ドルで旅立っていった人も珍しくもありません。最低記録は60ドルでパースに旅立っていった淳平くんがいる(体験談)。農作業(ピッキング)などをやってればシドニーにいるよりも効率よく稼げます。もちろん運不運もあるから絶対ボロく稼げるとは言いませんが、トライしてれば何とかなるはずですし、僕がお世話した人は皆さん概ねなんとかなってます。これまでの最高記録では一人で2万7000ドル稼いだO君という実例があります。カップル二人でラウンドして7ヶ月で1万4000ドル稼いだSさんの例、二人で3ヶ月で9000ドル稼いだ実例もあります。体験談はないけど、口頭での大雑把な数字では、一人で1年半ラウンドして4万ドル近いという例もありますし、直近では4万ドル弱という実例体験談もでました。

 「お金を貯めてラウンドに行く」というよりは、「お金がないからラウンドして稼ぐ」という発想の転換をしておかれた方がいいです。つい先日も60ドルだけ握りしめてパースに旅立っていった人がいました(無事サバイバルしているようです)。


 皆さん着いた当初はやたらお金のことを気にしますが、数ヶ月経過後になると「最近ちょっとヤバ゙いんですよね〜」くらいの余裕のある言い方に変化します。シドニーの語学学校の通学4か月の間のバイトで4500ドル稼いだ人もいます(もちろん勉強もしっかりやって)。直近ではシェア移動した際には所持金200ドルで、最低時に正味2ドルだけになったものの、ちゃんとフルタイムで4ヶ月学校通いながらも、学校終了時には2500ドル貯めた人もいます。ほんと自信になりますよ。

 これがラウンドやってナイスなファームをゲットしたあたりから又変わって、もうお金があっても無くてもあんまり気にしなくなり、帰ってくる頃にはお金については、「まあ、テキトーに何とかしますわ」って面倒臭げに言うようになる。問題になるとしたらタックスリターンや日本に持って帰るための有利な送金方法などです。そして興味の焦点は、どうやったらもっとオーストラリアに滞在出来るかとか、世界一周旅行をすべきかとか、永住権を狙うべきかとか、帰国してからの「日本ラウンド」の日程組みとかになります。

 ジャパレスであれ、ローカルカフェであれ、ファームであれ何であれ、働いたらお金以上の物は得られます。単に英語を学びに来た以上のものをゲットしてください。実際、そういったプラスアルファの方がはるかに重要だったり、後に残る貴重な財産になりますよ。いや、本当にそう。日本と同じようにラーメン運んでいるだけでも、やっぱり「海外で稼げた!」という晴れがましいボーナス点がつくんですよね。

 それに、ヨーロピアンとかオーストラリア人とかは、大学入学前あるいは卒業後にひとりぼっちで世界一周貧乏旅行に出る連中が普通にいます。数値的に確かな資料はないけど、イギリス人ワーホリに前に聞いたところでは大学生の4人に一人はやる、優秀な奴ほどやるって言ってたし、そのくらいの普遍性を持つからこそ、全世界にYHAやロンリープラネットが展開しているわけでしょう。彼らは世界何十カ国も廻りながら、「足りない部分は現地で稼ぐ」方式でやってるわけです。

 こっちに来たら、そういったパワフルな連中とつきあってください。あなたと殆ど年齢も変わらない、というか18歳くらいの女の子が普通に世界一周してますからね。そして彼らにとってのオーストラリアは、賃金水準も高く、世界不況の影響から比較的免れている唯一の先進国ということで「ガッチリ稼ぐ国」という位置づけです。世界不況以後は、本国に仕事がないからオーストラリアでお金を貯めているアイルランド人やイタリア人とか結構来てます。

 ということで、そのあたりが実感として分かってきたら、世界で最もイージーに稼ぎやすいオーストラリアごときで電卓片手にチマチマ計算してるのが馬鹿馬鹿しくなるでしょう。是非、馬鹿馬鹿しくなって下さい。実際、オーストラリアをきっちりやりきった人は、「ちょっとそこまで」とか言いながらブラジルに行ったり、インドに行ったりしてます。その頃には外国というよりは「他府県」くらいにしか思えなくなってますから。

 →次章 4.その他予算についてのコツにいく