2008年2月29日全面改訂、2010年4月20日、2011年07月08日、2012年08月21日、2013年07月22日補訂

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★トルコ料理


 「トルコはヨーロッパか?」というテーマが、社会学歴史学政治学その他で盛んに語られているそうですが、ここでは「ギリシャの隣だから」ということで、安直にここに入れておきます。

 僕の理解では、イタリア料理→ギリシャ料理→トルコ料理→レバノン料理という具合に変化していくんじゃないかと。
 イタリア料理のローマ帝国風洗練を除いて、もう少し田舎風味でオリーブオイルをきかせるとギリシャ料理になり、それがトルコ、レバノンになるとより複雑なスパイスのハーモニーがメインになるという。トルコとレバノン料理は殆ど同じ感じです。まあその国の人々に言わせたら違うのでしょうが、極東の島国出身の僕には同じように思えます。そっそ、ギリシャ、トルコ、レバノンに共通のするのは「ナスが好き」ってことです。

 トルコ料理といってもピンと来ないかもしれませんが、トルコと言えば世界に冠たるコンスタンティノープル=東ローマ帝国(ビザンチン帝国)、そして20世紀に至るまで最強を誇ったオスマン・トルコ帝国があったわけですから、美味しい料理が無いわけがないです。

 トルコ料理あるいはあの地域の料理でシドニーに最も浸透しているのは、(ドナー)ケバブかもしれません。オーブンの前に肉を柱状に立たせて焼き、外側から削って食べるものですが、これを生野菜と共にパン地でクルルと巻いたもの。別に巻かないのもありますし、別途グリルで肉を焼くのもありますが、このロールが一番安くて、僕は好きです。ケバブ(Kebabs)はどこ行ってもありますので、興味のある人はトライしてみたらいかがですか。味にクセがないし、生野菜がパキパキして美味しいし、安いくせに腹一杯になるし、歩きながら食べられるしで、気軽なランチにお勧めです。

 ただ、年々世知辛くなっているのか、量が物足りなくなってきてますねー。以前はパンパンにはち切れそうに具を入れてくれて、ラッピングの紙袋に入れるのも大変、また紙袋の中から取り出すのも大変(破かないとダメ)という感じだったのですが、今は紙袋スカスカですもんね。哀しい。あと、何処も似たり寄ったりのようで結構店によって美味しいマズイはあります。どこのサバーブにも一軒はケバブ屋さんがあるでしょうから、お気に入りの一軒を見つけてください。案外近所の店がベストだったりするんですよ。


 そんな中で、テイクアウェイでもOK、中でも食べたらなおOKというちゃんとしたトルコ料理屋を二つほど紹介します。どちらもエンモアにあり、殆ど隣同士というニアミス状態にあります。


THE SULTAN'S TABLE

179 Enmore Rd, Enmore 9557-0229

 シドニー地元民の間では、トルコ料理屋のベストにあげる人も多く、有名なお店。地元民用のレストラン掲示板Zomatoでも、これを書いている時点で1106レビューを集める有名店(このコメントの数で大体の著名度が分かる)。しかもコンスタントに高得点を挙げている。

 ここ、一回潰れたんですよね。「だー、お前もか!」とがっかりしてたんですけど、半年か1年くらいしたら、しれっと再開してて、不死鳥のように復活。味も変わってないです。

 メインストリートのエンモアロードと、London Stの角にあるお店。角にあるので、奥のテラスで食べるとやや開放感があってうれしい。

 店に入るとトルコの民芸品などが展示されていて、ちょびっとだけ博物館風→。


 待たずにテイクアウェイするならケバブロールが一番だけど、時間があればその場で焼いて貰って食べるのがいいです。「何を?」と選択に困る人のために下にメニューを書いたパンフレットをスキャンして掲げておきました。あー、でもだいぶ昔のものなので、今はもっと値上げしてますね。リアルタイムには、Zomatoのメニュー画像で見られます。



 個々のアイテムについて若干のコメントを。

PIDE



トルコ風ピザとでもいうべきもので、パンフを見ても分かるように実は主力メニューだったりします。

出来合のものを包んで渡してくれる店も多いのですが、注文してから練った小麦粉に具を入れてオモムロに焼き始める店がGOODなのは言うまでもないです。まあ、ピザと同じですよね。種類は山ほどあり、また、トルコ語の名前なので中々覚えられません。「あれ、この前食べたのどれだったかな?」という。強引に日本語風にして、Kiymaliは「決まり」、Kusbasiliは「草走り」、Sucukluは「すぐ来る」とかいって覚えたりしますが、名前を覚えたところで今度は内容が思い出せなかったりして、異文化理解の道遠し。でも、まあ、個別名称なんか覚えなくても、メニューに中に何が入っているか書いてありますので、それを参考にすれば足ります。大体、ミート系、ベジタブル系のつぎに、お店のオススメというべき「グルメ系」があって、そこにお店の名前を冠したパイドがあったりしますから、わからなかったらそれを頼めばいいでしょう。スククルのトルコソーセージなんか微妙にクセのあるピリ辛風味で僕は好きですが、「むむ」とビビったらほうれん草と卵とチーズとか無難なところもいいでしょう。

 このPIDEに具を入れない、いわば「素うどん」みたいなものがターキッシュ・ブレッドです。といってもPIDEとは食感が違いますし、レシピーも違うのでしょうが、大雑把にその位に考えておいても良いのでは。ターキッシュブレッドは、普通にスーパーでもガンガン売られてますし、オージーのカフェでも普通のトースト、イタリアのフォカッシャと並んでターキッシュブレッドはマスト・アイテム化しています。買ってきた状態でそのまま食べても固いのですが、オーブンなどで再加熱するとふんわりして美味しい。でも、焼きたてに優るものはないです。ターキッシュブレッドだけでは味的に寂しいので、これに下に述べるディップソースを付けたりして食べます。

DIP


 ディップソースのことで、パンに付けて食べたりするものです。豆を茹でてペースト状にしたものに、種々の具、ヨーグルト、スパイスなどを混ぜ合わせたものです。シドニー社会では、「知らない奴はいない」くらいの勢いで浸透しまくっていて、普通のスーパーに所狭しとあらゆるディップが売られています(大体チーズなどのチルド系のあたりにあります)。ただ、スーパーで買うよりもこういう店で食べた方が美味しいのは言うまでもないです。

 Humus(ハマス)が最も有名で最もシンプルなディップですが、ビートルートやほうれん草、にんじんなどのディップもあります。野菜ペーストですからヘルシーだと思います。しかし、お店によって結構味が違います。まあ、日本家庭における味噌汁の味のようなもので、どこの家庭にも我家の味があるのでしょう。

 TABOULIサラダなんかも有名。殆どメインにはイタリアンパセリで、イタリアンパセリ独特の苦味が慣れると美味しいのですが、タボーリとはその葉に付着しているクスクスのような穀物です。スーパーでも売ってるから自分でも作れますし、作ったこともあります。ケバブロールに入れてくれるから、気付かず食べてる人も多いでしょう。

 FALAFELは、豆を使った小さなコロッケのようなもの。トルコ料理というよりはレバノン、中東料理の方が有名かもしれません。特に鮮烈な味わいというものはなくて、ほわわんとした、穀物的な味。これだけ食べるのは味的にシンドイので、他のものと一緒に食べる。ケバブロールの中に入れる人もいます。ファラフェルという名前は覚えにくいので、「腹減る」と覚えてください(^_^)。

 VINE LEAVESは、文字通り「ブドウの葉っぱ」で、ブドウの葉を酢&オイル漬けにしたもので、お寿司のシャリのような酸っぱいゴハンを巻いたものです。「なんじゃ、こりゃ?」と最初思うのですが、騙されたと思って食べてみてください。最初は「ふううん」くらいだけど、3回食べると病みつきになる。美味しいヴァインリーブスは、酸味以外の(ハーブ&スパイス)味が沢山隠れていて、またライスも餅米みたいにムチムチしてて結構イケます。キャベツで巻いたキャベジロール、ピーマンに詰めたものもあります。

 写真はキャベツロール、ピーマン詰めなど。風景が写りこんで見えにくくて悪いのですが、Vine Leavesも頑張れば見えます。

 以上の料理は、シドニーのオージー0だったら普通に知ってると思われます。「カレーは日本食ではないので俺は食べたこと無い!」という日本人があんまりいないように、普通の料理として普通に広まっていますし、日常会話でも普通に出てくるので、知っておかれるといいかも。

 もっとエキゾチックな一品を求めるならば、地味な一品にトライしてください。ラムのシチューのTAVAなんか味わい深いし、同じくGUVEC(読み方分からん)などにもトライしましたが美味しかったです。

 お店で食べるなら、Kebabもケバブロールではなく巻いていないプレートのものも美味しいです。特にChar Grilled Kebabといって、その場でグリルでお肉を焼いたもの。たっぷりスパイスとハーブ染みこませた肉がジューっと煙を上げて焼けていくのを見るのも楽しいです。串焼きになっているシシケバブ(Shishi Kebab)は、名前だけなら聞いたことがあるでしょう。

★表示させないTOPKAPI PIDE
175 Enmore Rd, Enmore 9550-3435

 上のSULTAN'S TABLEの隣の隣という超近接しているトルコ料理屋さん。
 だったのですが、先日みたら無くなってしまったようです。残念。

→続きを表示させる

Woodfire Pizza & Kebab

325 Penshurst St、Willoughby NSW 2068 9417 1022

 ここは次点ですが、ノースにあるので、ノース在住の日本人の人には便利かも。ノースのWilloughbyなどには実はペルシャ系の人が多いようのなので(同じ通りの並びにスーパーもある)、もしかしたらここも良いのではと思ってトライしたらアタリでした。チャーグリルもあって店の構えも本格的ですし、納得のいくケバブロールを出してくれます。日本食材をゲットするチャイニーズスーパーのPKもすぐ近くにあるので、買物の際にちょっと足を伸ばして買えます。同じ通りにあるアジア系ヌードルの店がわりと有名なんだけど、僕的にはこの店の方が断然良いと思ってます。食の貧しいノースじゃなくて、強豪ひしめくウェスタンサバーブに持っていっても通用する店だと思います。ただ、あんまり中で食べる雰囲気の店ではないですね。ティクアウェイで使って吉。


 ★本当はAuburn(オーバーン)という町がトルコ系のメッカです。ここにも本格的トルコ料理の店はあるし、食べたのですが、ちょっと本格的過ぎて(笑)、一回食べたくらいではよう分かりませんでした。濃い。



★レバノン料理


アルムスターファ/Almustafa

23 Glebe Point Rd、Glebe NSW 2037  9660 9006

※ここも長いこと頑張ってたようですが、閉まってしまったようです。

ただ、レバノン料理ってどんなん?という紹介のために、以下の記述は残しておきます。

 パレスチナ難民を多く受け入れているオーストラリアでは、レバノン系住民の数も多く、またレバノン料理屋さんも沢山あります。オーストラリアに来たばかりの頃は、「レバニーズ」と聞いても、「え?レバー料理?レバニラ炒め?」みたいなトンデモ勘違いをしていたものです。しかし、長いことシドニーに住んでいてもレバノン料理にトライしたことがないと人が結構おられたりするようで、勿体ないので是非トライしてください。美味しいですよ。

 レバノン料理屋のメッカはサリー・ヒリズのクリーブランド・ストリート(Cleveland St)が有名ですが、シドニー全般に満遍なく散らばっています。ここでご紹介するのはグリーブのお店です。

 


★モロッコ料理


ラ・カスバ (La Kasbah)

190 Victoria Rd、Drummoyne、 9719 9261
※ここも長いこと頑張ってたんですが、閉鎖。こんなんばっかです。
同じく、モロッコ料理って?という紹介のために残しておきます。

 2ヶ月ほどモロッコにホームステイしていたというスペシャルな経験を持っている人がいたので、「じゃ、解説して!」ってお願いして一緒に行きました。その後2−3回ほど行ってます。

 モロッコ料理ってなんだ?って言うと、僕もよく分からないので、例によって貰ってきたメニューをスキャンして載せておきました。


 メインとなる料理はTajine(タジン)と呼ばれるもので、これはモロッコ風のシチューです(正確にはキャセロール)。本当はトンガリ帽子の格好をしたフタつきで出てきて、このトンガリ帽子フタが結構有名なのですが(見たことある人も多いはず)、残念ながら撮影し忘れています(すまん!)。見たい人は、例によってGoogle画像検索で”タジン”なり”tajine"で引いて見てください。出てきますから。

 右の写真、右側のカレーシチューみたいなのがタジンです。味は、なんというか素朴でほっとする味です。今これを書いている瞬間も「また、食べたいな」って思います。

 左の写真、遠くに写ってるスープが、Harriaというモロッコのスープです。手前に写ってるのが何だっけな、、よく覚えていない(^_^)。


 ドラモインの坂のてっぺんあたり(=Victroia RdとLyons Rdの交差点あたり)にある非常に地味なお店です。場所もジミなら、佇まいもジミ。中に入ってもジミで、それが隠れ家的にリラックスできるので僕は好きです。


★アフリカ料理


キリマンジャロ Le Kilimanjaro

280 King St, Newtown 9557-4565


 壁の印象的なアフリカ地図が健在だったので未だにやってるのかと思ったら、全然違う店になってました。移転したという情報も見かけないし、閉鎖でしょう。

 「アフリカ料理って?」という人もいるかもしれないので写真ともども残しておきます。
興味のある方は、クリックして続きを表示させてください

★ネパール&チベット料理

マスタング  Mustang Nepalese Restaurant

※ここは長年愛用していたのですが、なくなってしまったようです。残念。

★表示させない 332 Pacific Highway、Crows Nest NSW 2065
Phone (02) 9906 1818

 CrowsNestのPacific Highway沿い、日本料理の「魚や」のすぐ並びにあるネパール料理屋さん。

 ネパール料理、美味しいですよ。
 インド料理に似ているのですが、それよりもスパイシーではなく、マイルドで、ちょっとヘルシーな感じ。ゴート(山羊)と豆をよく使うような気がします(詳しいわけでもないのですが)。

 この店は、キチンとした内装のレストランですけど、お値段はリーズナブルです。2人からのバンケットメニュー(コースのセットメニュー)30ドル切るのがありますが、結構食べきるのがしんどかったです。テイクアウェイは10%オフということで、ここも家に近いので良くティクアウェイします。メニューは、本格的なネパールの名前で言われるとチンプンカンプンですが(Haku Chhwelaとか)、逆に「エベレストチキン」「シェルパビーフ」とかフジヤマ・ゲイシャ系の名前で言われると今度は内容が分らん。でも、気にしない。気分でテキトーに食べたらいいです。どれも美味しいです。7-8回食べてますけど、「これはちょっと、、」という一品は一度もなかったですから。

 ライスも、ただのライスではなく、Rice Palauがオススメです。ネパール風混ぜご飯で、青豆やカシューナッツ、カリカリオニオンが入ってて美味しいです。



ジャトラ Jatra Nepalese Restaurant
320 Pacific Hwy、Crows Nest NSW 2065
Phone (02) 9439 0186

ここもあっという間に消滅!

→過去の紹介文




ヒマラヤン・チャー・グリル/Himalayan Char Grill

103 Willoughby Rd、 Willoughby Shopping Centre、Crows Nest  9966 5540
http://www.himalayanchargrill.com.au/

 クロウズネストのショッピングセンター(といってもジミだけど)の中にある一軒。日本食材の夢屋さんの入ってるところですね。

 もっぱらランチに利用してますので、黒板に書いてあるランチメニューしか知らないのですが、どれも美味しいです。値段もリーズナブルだし。気の利いたテイクアウェイとして最適だと思います。

 何がどうおいしいかと具体的に指摘できるほどよく覚えているわけではないのですが、注文してから大きなグリルで焼いてくれるジュージューという音と煙が食欲をそそったのを覚えてますね。かといって肉だけゴロンと出てくるのではなく、たっぷりの野菜とケバブロールみたいになって出てきたり、意外とバラエティは豊富。もう合計5回以上食べてますけど、失望したことは一度もないので、気軽にランチにトライしてください。日本人は大体隣にあるラーメン屋さんなどに流れていっちゃって、この店で日本人が食べてるのを見たことがないのですが(というか、僕の行くようなレストランではあんまり見ないけど)。

 しかし、HPまで持ってるとは思わなんだ。シェフの月別スペシャルメニューが6月分まで書いたところで追加更新に挫折してるのがご愛敬というか、他人事ではないんだけど。

 2011年追記:ご愛敬どころか発展してます!Glebeにもキレイなお店を出してます(むしろそっちが本店みたいな扱い)。41 Glebe Point Road,Glebeです。


★ここ最近行ってないからリアルタムにはよく分からないけど(参考までに)------
ネパリーズ キッチン Nepalese kitchen
481 Crown St, Surry Hills 9319-4264

シドニーでは数少ないネパール/チベット料理屋。サリーヒルズの住宅街にひっそり建つチベット料理屋さん。歴史ある民家(テラスハウス)を改装した店内にチベットっぽいインテリアが飾られていて、独特の雰囲気を醸し出しています。料理は辛くないカレーのような煮込みものといったイメージで、香辛料を多様している感じですが、さほどクセはありません。場所柄お洒落な店でしたね。

 ここはわりと有名ですよね。



 ・同じく最近全然行ってないレストランでニュータウンのKathmandu Ma というところがあります。これまで掲示していたけど、どうも最近評判が芳しくないし、取り柄であったお値段もかなり上がってるしで、「むむむ」と思い、自分で確認するまでペンディングにします。



★ペルー料理



インカズ・レストラン
92 Enmore Rd, Enmore 9550-4709
http://www.incasrestaurant.com.au/


 ここって、昔々はかなり地味なペルー料理の店でした。今はかなりピカピカのお店になってしまっています。あまりの変わりように、全然別の店だと思ってたら、今住所を確認したらやはり同じ場所でした。電話番号も同じままだし。ほ〜う、浦島状態。HP見ても95年からやってると書いてあるので同じ店なのでしょう。

 場所は、Newtownの隣のEnmore。最近軟弱になってきたニュータウン以上に地元っぽく、カッコよくさびれているエンモアは、ニュータウン以上にハズレが少ない激戦区でしょう。

 さて、とある昼下がりエンモアを探検していたら、マチュピチュの絵の看板も派手なこの店が目に付き、「へー」と好奇心100%で一人でぼっと入ったのでした。後で見たらランチは予約のみなのにもかかわらず、食べさせてくれました。たまたま、どっかのグループ(南米系の人達だった)が大勢でお食事会パーティやってたので開いていたので、「ついでだからいいよ」ってな感じだったのでしょう。失礼しました。

 うーむとメニューとにらめっこしつつ、決めたのはシーフードの一品。
 これが結構ブイヤベースみたいでおいしかったです。ちゃんとシーフードの「海の味」がしてましたし。
 ほう、ペルー料理にブイヤベースかあと思ったら、よく考えたら南米はコンキスタドール・スペイン人に征服されてるわけだし、スペインといえばフランスの隣なんだから、ブイヤベースのようなシーフード料理があってもちっとも不思議ではないです。


     

 ま、「紹介」といっても一回一人で一皿食べただけなので、それだけの話です。
 写真上左は空中都市マチュピチュの派手な看板、写真中央は前身の面影もない完全リニューアルした店舗、写真右はその”ブイヤベース”風。ピカンテ・デ・マリストスだったかしら。


★メキシコ料理



ボーダーランド Borderland
97 Willoughby Road Ph:9436 3918
ホームページ

 めっちゃ地味な店なので、こんなところにメキシコ料理屋があったということすら知らなかった。
 買物をしているカミさん待ちでぶらぶらしてたら、「おや、こんなところに?」という感じで、そんなことでもないと中々気づかないという。両隣のハデハデな薬屋&ワインショップに押されて盲点になってしまうし、見た目レストランっぽく無いのですね。なんかPC関係かオフィス用品系の店のような佇まいなんだもん。

 メキシコ料理はタコスが有名で、チェーン店も結構ありますが、僕はそれほど大好物ってわけでもないです。日本にいるときちょこちょこ食べましたけど(日本にはなぜか結構あるよね)、豆系ペーストがだんだん飽きてきて、ちょっとなあって感じ。嫌いではないけど、別に敢えて進んで食べたいってほどでもないくらい。

 でも、以前マンリーで食べたとき(Rogue 改メ Mexico via Manly)、意外と美味しかったので、多少見方は変りました。が、「メキシコ料理」って銘打ってる店に中々出会いませんでした。わざわざ調べてまで行くというほどのパッションは無かったので。

 さて、このお店、普通に美味しかったです。


 手前がFajitasとかいうもので、ジュジュー(本当に音を立ててる)のチキンが、なかなか旨かった。ボリュームもあるし、味もしっかりしてたし。それに小麦粉トルティーヤがムチムチしてて美味しい。

 向う正面が、確かQuesadillasだっかな(うろ覚え)。いわゆる普通のよくあるメキシカンです。味は悪くなかったです。

 eatbilityのレビューによると、可哀想なくらいボロカス書かれてますが、そんなに悪くなかったけどなあ。サービスが最低とか怒ってる人が多かったけど、僕らにサーブしてくれたお兄ちゃんは、普通のバイトの学生さんって感じで、別に愛想もよかったし、普通だったけどな。

 でも、「国境沿い(ボーダーランド)」という名前といい、見つけにくい佇まいといい、全体になんとなくうらびれた雰囲気といい(バックヤードが特に)、それがどうにもメキシカンな感じがして(こんなこと言ったらメキシコの人に怒られるかも知れないけど)、なんとなくハマってしまった店です。



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無くても作る!和菓子編
あきらめるのはまだ早い!安く手に入る代用品の数々
どこに買いにいけばいいの?SHOP編
日本のものとちょっと違う?現地の食材研究

留学・ワーホリのための生活向上委員会
食のDIY 自炊の超実戦ノウハウ
第1回:料理の基本構造とその応用(1)ストック+調味料の二重構造
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第4回:実践&食材調達編 (1)
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CAFE系
その1 : オーストラリアのコーヒーの種類と解説
その2 : カフェランチ編(1)
その3 : カフェランチ編(2)
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その他
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料理エッセイ
料理凡人によるしょーもな料理録
その1:能書き
その2:カツオのタタキの巻
     〜オマケ:カツオ一尾→刺身までの簡単解説
その3:麻婆豆腐の巻
関連
フィッシュマーケットで魚を買って調理するダンドリをまとめたエッセイ(今週の一枚エッセイ123回)
  鯛→湯霜作り、鯛茶漬け、潮汁。オコゼ→薄造り、骨せんべい。マナガツオ→煮付け、味噌漬

★シドニーで台所を預かるプロフェッショナルな男の料理について、経営学的アプローチを施した力作
 Essay 153/「男の料理」について
 Essay 154/続・「男の料理」について

★(日本食も含めて)料理のことだけ考えてシドニーに住むならどこがいいかというお気楽な話。プラス鯛の塩焼き→鯛雑炊の作り方
ESSAY/ 料理のおはなし

★シドニーのテイクアウェイ(テイクアウト)についてのエッセイ
 Essay14/TAKE AWAY
★シドニー現地でのお手軽アジア系インスタント系食品
 Essay33/面倒臭い感覚細胞


★メルボルン家庭生活向上研究
1.食材の工夫/日本はアジアの一部
2.食べたいときが工夫のチャンス/こんなものいかが?
3.Never Give Up/挑戦しよう高級難度

世界の料理のレシピー
★世界の料理のレシピ、奮闘録
各国料理を見よう見まねで作ってみようと挑戦。
中華チマキ、バジリコのスパゲティなどお馴染みのものから、ムサカやタブーリ、ガドガドなど、日本ではまだマイナーな料理まで、画像入りでご紹介。