3)Never Give Up!! |
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蒲焼きの大好きな方は、おそらく調理済みで冷凍されたものを日本食材店でお求めになることでしょう.でも家族でぞんぶんに楽しむには少し値段が張りすぎるのではないでしょうか.オーストラリアの北部には日本向けのうなぎの養殖場があるとか聞きました.ボタニックガーデンの池にいるようなオーストラリア生まれの生の鰻を買ってきて自分で調理すれば、たっぷりと焼きたてのおいしい蒲焼きやうな重が食べられます. さわるのが気持ち悪いなどと言わないで、さあRichmond, Box Hill, Chadstoneなどのアジア系の魚屋さんを探してみて下さい.生きた鰻か、生きていなくても新鮮な鰻が、びっくりするほど安い値段で手にはいることがあります.(値段は時々で違っていて、私の経験ではキロ当たり5ドルから30ドルとまちまちでした.)こちらの鰻は日本のものに比べて大きくて太いですが、味は決して劣りません. 調理には千枚通しのようなもので、(ちなみに私は裁縫用の目打ちを使っています.)頭をまな板に固定する必要があります.ヌルヌルするので、ふきんで押さえながら、あとは貴方の包丁使い次第.腹か背中から開いて中骨を取り、適当に串を刺して、グリルでタレをつけながら焼くだけです.関東風に一度蒸してから焼くと、よりふんわりと仕上がり、皮もやわらかくなって食べやすくなります. タレはプロ秘伝のものはとうてい真似できませんが、簡単には、本返し(醤油:砂糖=3:1に溶かして一煮立ちさせたもの)にみりんを合わせたものを使えば何とかなります.これをハケなどで何度も塗りながら焼いて下さい. |
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さてどぶろくと言っても飲んだこともなければ、どんなものかも知らない人が結構多いのではないでしょうか.日本古来庶民の間で作り継がれた米のお酒です.時代劇なんかで浪人がトックリからラッパ飲みしている、あの白いお酒です. 清酒よりもほんのりと甘く独特の何ともいえないおいしさがあります.誰にも簡単に作れるのにも関わらず、現在の日本では酒税法のため、庶民は自由にどぶろくを作って楽しむ権利を奪われています.メルボルンではその点だけは大丈夫.どんなお酒でも自由に自家醸造できるのですが、ただ一つ大問題.どぶろくを作るには米麹が必要です.残念ながら米麹はメルボルンでは市販されていないようですので、ここでは米麹を使わないでどぶろくを作る方法をご紹介しましょう.
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4リットル程度の発酵容器(梅酒瓶のような広口のもの)をアルコール、熱湯などで消毒します.その中に糯米甜酒醸と酵母を入れ、よくかきまぜます.ラップを発酵容器の口に二重に重ね、輪ゴムで止めます.20-26度くらいに保てるようにして発酵を待ちます. 1日で発酵が始まり、ラップの蓋がふくらんできて、甘い良い香りがしてくるはずです.1、2日たって発酵が盛んになった頃に、蒸し米、レモン汁、水を加え、また消毒した匙でかきまぜ、ラップの蓋をしてさらに発酵が進むのを待ちます.一日に2回くらいかき混ぜてください. 1週間から2週間でラップのふくらみがなくなり、発酵が終了します.熱湯消毒したふきんで絞るか、網、ざるなどで漉すかしてじょうごで瓶詰めします.あるいは漉さずにそのまま食べても構いません.まろやかなわりには酔いがまわりやすいので、飲み(食べ)すぎないように注意してください. それから漉すときにできたカスは.上等の酒粕です.捨てないで粕汁や酒粕の漬物など、お料理におおいに利用してください.
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私のように納豆好きの人間は毎朝でも食べたいものですが、やはりこれも日本からの輸入品しかないのが現状です。値段からして家族全員で毎朝食べるというわけには行きにくいでしょう。でもこれは意外に簡単に、しかも失敗なく作れます。
熱湯か、ビール醸造用の消毒液で消毒した容器に、煮えた納豆をあけ、熱いうちに耳掻き一杯くらいの納豆菌をぬるま湯に溶いて噴霧するか、散布して、全体が均等になるように、やはり消毒したスプーンなどでかき混ぜます。 納豆そのものを使う場合には、大豆500グラムに対して、納豆を小スプーン1杯程度加えて混ぜればよいでしょう。 容器の上には爪楊枝でたくさん穴を開けたアルミホイルで蓋をして、通気をよくしておきます。 この容器を保温箱に入れて、45-50度くらいに保って1日もたてば、くさーい納豆のできあがり!です。多めに作って小分けして冷凍保存するのもよいでしょう。 ポイントは大豆の蒸し(煮)かたと、保温です。いろいろ工夫してみて下さい。 |