★ギリシャ料理
CORINTHIAN ROTISSERIE
283 Marrickville Rd, Marrickville 9569-7084
2015年05月追記:かなり頻繁に利用してます。安いし、美味いし。もう顔なじみ。
Marrickville(マリックビル)はギリシャ系住人の多い町ですが(最近はベトナム系が優勢のよう)、ここにもギリシャ料理の店はあります。
メインロードのMarrickville Rdに面したこの店は、コリンシアン・ロウティサリー(コリント人のように優雅な焼き肉料理屋という意味なのだろうか)といって、まず読むのに大変。ましてやギリシャ語表記の看板は判読不能。
しかしそんなこと関係なく、店の前を通りかかれば「ほお」と思うはず。通りに面したガラス窓には美味しそうなギリシア料理がテイクアウェイを待っています。From time to time、かれこれ18年以上ちょくちょく食べていますが、味も量も殆ど変わらず(値段も)、いかにも職人然とした寡黙なオジサンがいい仕事をしてはります。これは2015年現在も変わりません。
テイクアウェイをされるなら、一抱えもありそうな巨大な肉塊のローストがオススメ。一人前分を切り分けてくれます。じーーっくり時間をかけて炙った肉はとろけるように柔らかく、美味。特にラムはお勧め。ラムは匂いが、、といってる人でも全く臭みを感じることはないでしょう。これに、これまたじっくり煮込んだ野菜を山盛り入れてくれて12ドルとかそこらというのは、今のシドニーの感覚でいえば破格に安い。ラムにこだわることなく、ドンとおかれているいかにも美味しそうな肉塊を指さして、それを買うのがいいです。ムサカも10ドルくらいで、オススメ。
勿論中でも食べられます。やや薄暗い店内は、ギリシャ人サバーブであるマリックビルの古くからのギリシャ系住人の憩いの場のような感じです。この本物感がグッド。また古き良きシドニーの分量を墨守しており、「うひょー」というくらい量が多いです。オーストラリアに来てかなり大食漢になった僕ですが(大抵の一人前は楽勝)、それでも一皿食べている間に「あかん、これは無理かも」と弱気になるくらいでした。ギリシャ料理というのはかなり脂っこいのですが、美味しいし、しつこくないのでスルスルと入ってしまいます。しかし、3人で二皿で十分でしょう。当然ムサカも美味しい。
Steki Taverna ステキ タベルナ
2 O'Connell St, Newtown 9516-2191
WEB
ニュータウンの目抜き通り、キングストリートから1本細い道に入った目立たない場所にあります。内装はいかにもギリシアの白い洞窟みたいな家。ムサカと呼ばれるギリシア名物(?)はおススメです(ジャガイモ、挽き肉、ホワイトソースが層になっててオーブンで焼いてあり、ラザニアに似てる)。
週末の夜はギリシア民族音楽(?)の生演奏が入っていて、時間が遅くなるにつれ、お客さんたちのノリがよくなって、狭い店内(テーブルも小さいのだ)で気の良さそうなおっちゃんやおばちゃんが立ち上がって踊っていたりします。尚、お店は始まるのが遅く、早くても7時半くらいから行くとよいでしょう。地元のギリシア人に人気なので、週末の夜は予約しないと無理かもしれません。木のドアなので、外からは中が全く見えず、最初入るには勇気がいるでしょうが、入ってしまえばフレンドリーに迎えてくれます。(と書きつつもう10年近く足を運んでないのでリアルタイムには分かりませんが、店は健在)。
2009年1月に実に十数年ぶりに訪問しました。店の外装は多少新しくなりましたが、雰囲気や値段は変わってなかったのがうれしいです。ムサカも相変わらず美味しいし、値段もかなり安い。ギリシア料理は他にも何度か食べているのですが、上のマリックビルのCORINTHIAN ROTISSERIEとここが僕の中では双璧です。
★ポルトガル料理
Petersham/ピーターシャムはポルトガル系住民が多く住む町。見たところは、スタンモアロード(New Canterbury RD)を挟んだ殺風景な町だが、実はそうなのである(知らないと分からないだろう)。
ポルトガル料理の名物は鶏の炭火焼き、すなわち
チャコールチキン。チキンに限らずポルトガルのチャコールグリル(炭焼き)系は何でも美味しいのですが、ポーチギー・チャコール・チキンは、日本における「インドカレー」みたいに既に一つのブランドになっており、よく見るとあらゆる街で”ポーチギー”を謳っていたりします。が、やはり本場はこの街。
この商店街は一見すると寂れていて、特に夜に行くと暗いわ寂しいわでビビりそうになりますが(実際それで帰ってしまった人もいます)、よーく見ると、実は結構ポルトガル料理の店があります。昔ニュータウンに住んでた頃は近かったのでよく行きましたが、ノースに行くと足が遠のきました。なんせピーターシャムにたどり着く前に、ニュータウン、バルメイン、ライカード等のレストラン最強エリアを通り抜けるので、ついついそっちに引っかかってピーターシャムまで行けないという。昔よく行ってた店ももう全然変わってしまいました。だもんで、今知ってる店を二つばかり紹介します。まあ、何処に入ってもそんなにハズレは無いと思いますが。
COSTA DO SOL
102 New Canterbury Rd, Petersham 9569-2319
ここに行ったら、是非、炭焼きチキンの串焼きにトライしてください。英単語的にキモなのは「串に刺した=skewered」です。スキューワード・チキン。テーブルに理科の実験で使うような器具が運ばれ、「なんじゃ、こら?」と思いますが、すぐに分かります。日本刀くらいのサイズの大きな串にブツ切りにされたチキンが刺され、そのまま炭焼きにされたものが運ばれ、この”実験器具”の上にセットされます。「ほお〜」と思いますよ。
炭焼きチキンは名物だけあって美味しいです。シドニーは何処で食べてもチキンは美味しいのですが(KFCは除く)、ここのチキンは別格的に美味しい。表面的にはパサパサのようでいて、食べるとジュッと肉汁がしみてきます。全然脂っこく無いけどジューシー。グルメ英単語の”succulent”ってこういうことを言うのね。他の炭焼きも美味しいです。炭焼き独特の焦げ目と苦味が食欲をそそります。
ポルトガルは、海辺の国なだけに海産物も豊富で、コッド(鱈)の塩漬けのようなものをほぐしてゴハンに混ぜて食べるような一品もあります。京都の棒ダラみたいですね。日本料理のいわゆる「南蛮漬け」も実はポルトガル料理らしく(だから”南蛮”渡来)、以前ポルトガルに住んだ人が食して感動してましたが、まだ行き当たってないです。なんせ一回で食べられる量は決まってるので、それほどあれこれトライできないのですね。
このお店、値段的にも安いです。質とボリュームを考えたら、シドニー相場の2割は安いかも。最近のチャラいバブリーな文化もここウェスタンサバーブの懐までには押し寄せてないようです。そういえば、ここ、ランチもやっていて、別にポルトガル料理でもないようなフィッシュ&チップスなどのランチメニューがありました。でもって、6ドルとかそんなもんで、嘘みたいに安かったです。
お店のテーブルでは、客なんだか友達なんだかという地元のオジサンなどがタムロしてて、ポルトガル系人々の憩いの場っぽい雰囲気でした(こういう地元系の人がタムロしている店を探すのがコツなのだろう)。
↑写真左、このような感じで”実験器具”に串焼きチキンがセットされます。てっぺんの赤い部分はパン用のバターを巻き付けてあります。
写真中央は、串から外したチキン。この黒い焦げ目が美味。
写真右は、このチキンに付け合わせで出てくるポテトとサラダ。これだけでも結構お腹いっぱいになります。
※2011年6月注記
以前は、New Canterbury Rd と Gordon Stの交差点にあった(77 New Canterbury Rd)のですが、クルマで前を通り過ぎたらブラジル料理屋になってて、「ああ〜、またいい店をなくした!」と思ってたのですが、etabilityで調べると近所(同じストリートの102番、ナナメ向かい)に移動していたみたいですね。
※2011年8月頃、久しぶりに新店舗を訪れましたが、全く衰えてませんでした。
※2015年05月追記:その後、頻繁に利用してます。優しげなおばちゃんとは顔なじみ。2015年04月から一時期安くなってた串焼きチキン(20ドル)が26ドルになってしまいました。が、でもまだオススメ。特にランチ(ポルトガル料理ではなく普通のオージーメニューだが)がアホみたいな安く、ビフカツ(Beef Schnitzel)が10ドルで巨大でオススメ。
Verde Minho
86 Audley St 、Petersham NSW 2049 9564 6026
ずーっと昔に一回行ったきりだから、今あるかどうかすら未確認。なのでタックしておきます。
→MORE
ここは、「いつも同じ店じゃ、芸がないな」と飛び込みで入ったお店。
上のコスタ・ド・ソルとはまた違ったポルトガル料理で、楽しめました。何を食べたか、何がどうだったかそんなに印象に残ってないのですが、アットホームでカジュアルな雰囲気で良かったです。「また行ってみたいな」と思わせてくれました。隣のテーブルに出ていたシーフード鍋みたいなのが美味しそうでしたね。
「ミンホ」と呼んでいたけどポルトガル語としては「ミーニョ」と発音するみたいですね。Verdeは緑豊かなという意味らしい。ミーニョ川が流れる美しいエリアでワインの産地らしいです。
この通りはメインのカンタベリーロードではないのだけど、このお店以外にも数軒ありました。
★フランス料理
シドニーの場合、意外とフレンチは少ないです。高級西欧料理店はイタリア系が多いし、庶民的な店なら尚のことフレンチは少ない。「あ〜、この国はフレンチは流行ってないのかなあ、まあいいけど」くらいに思っていたところ、実は地味に結構あるのでした。残念ながら、今のところ僕らもトライ不足で「ここに行け!」という店はないのだけど、フレンチ系のパン屋さん(例えばBalmainのVittoria(未紹介))など、美味しいなと思ったらフレンチだったという経験は徐々に積み上がってます。
High St Bistro
197 High St Willoughby NSW 2068 Phone (02) 9958 1110
http://highstbistro.com.au/(
別窓)
Eatbilityでの紹介&評判(
別窓)
ここは以前、”Maitre Karl”という読みにくい名前の店で、ちょこちょこ行っていたのですが、High St Bistroという読みやすいけど変哲もない名前に変わりました。
メニューも限られているし、「絶対行け」とまではよう言わないけど、味はしっかりしてました。値段もメインで20ドル台後半から30ドル台前半で、比較的リーズナブルです。決して安いとは言わないけど、この種のレストランはメインで40ドル台がザラであることを考えると、悪くはないです。デザートも美味かったです。
すぐ隣が、よく利用する Harris Farm(チェーン展開している八百屋さん、なかなか良い)なので、買物方々寄ることがあります。
CJ's French Fondue
Shop 4, 99-111 Military Road, Neutral Bay NSW (02) 9908 1161
知人に教えて貰った店で、教えて貰わなかったらまず気づかなかっただろう店。ニュートラルベイの大通り、ミリタリーロードに堂々と面しており、結構ネオンサインなんかもあって派手なんだけど、しかし微妙に地味な店。いかにも安いのが取柄の喫茶店風なたたずまいで、まさかフランス料理系の店だとは。
フランス料理というよりも、フォンデュ料理を前面に押し出しています。フォンデュという意味では、スイス料理で紹介したアイガーと並べても良いのですが、店の名前もフレンチ・フォンデュですし、フレンチメニューも実は充実しているから、こちらに入れました。
↑行ったときは、時間も押していたこともあり、定番の”Swiss Cheese Fondue”というのを頼みました。最低二人からで、一人あたり24.90ドル、大きなサラダ付きです。
まずはサラダと鍋を載せる台が来て、チーズをたたえた鍋とパンが来ます。チーズはとても美味しかったのですが、パンを刺して食べ続けるというのがちょっと単調でしたね。エクストラで(チーズをつける)野菜でも頼めば良かったです。サラダはさっぱりして、口直し的な意味でも美味しかったです。
ちなみにフランス式フォンデュは、チーズフォンデュではなく、自分でやる串揚げみたいなものですね。両方食べる2コースメニュー(一人35ドル)もありますが、チーズフォンデュだけでも結構お腹一杯になります。
行ったときは「チーズフォンデュだ!」と、そればかりにしか目がいかなかったのですが、あとでHPのメニューをしげしげと見ると、エスカルゴなど堂々たるフランス料理のメニューもありました。
気楽&リーズナブルに、フォンデュやフランス料理を楽しむには良い店だと思います。
そういえば店内はわりと暗いです。オーストラリアのトラディショナルな暗さであり、卓上のキャンドルがムードを出してくれるのですが、目の悪い僕はメニューを読むのがちょっと大変でした。ありがちなことなのですが。
参考
La Goulue
17 Alexander St、Crows Nest NSW 2065
このお店、今はもうないです。先日通りがかったら全然違う店になっていた。
しかし、あんまりフレンチに関心が無かった僕らが、「フランス料理というのはこういうものだったのか&こんなに美味しいのか」という開眼体験をした記念的な店なので、何がどうそう思わせたのか?という部分は今も読む価値あるかもしれないので、残しておきます。
→続きを表示させる
クロウズ・ネストの目立たないストリートにある、目立たないお店。事前に
Etabilityなどでリサーチしておかなかったら、まず絶対に行かないだろう、そもそも前を歩いていても気付かないだろうという佇まいです。薄暗いストリートに赤いネオンで、なにやら場末の中華料理屋のような感じ。が、一歩入ったら、そこはcosyな空間で、ゴージャスな威圧感は全くなく、つつましく暮らしている趣味のいい友人の家に招かれたようなインテリアです。
メニューの品目は少なく、前菜、メインいずれも10種類以下程度しかない。しかも、ラビットとかレバーソーセージとか日本人的には食べ慣れないようなものが多い。この時点で「むむ」と思うのですが、心配しないでください。何を食べても期待以上に美味しいです。
味は本当にファンタスティックでした。二人で食べて、しかもお酒抜きで170ドルもいってしまいましたが、それを高いとは思わせなかったです。むしろ、安いと思いましたし、今でもそう思います。僕の乏しいフランス料理経験での過去ベストは、バブルの頃大阪で食べた一人3万円のコースでしたが(さすがに美味かった)、それよりも美味いと思いましたね。
何が美味しいかと言われると難しいのですが、華麗な一品という感じではなく、素朴な田舎料理風で、色彩的にも盛りつけ的にも鮮烈なものは何もなく、地味にお皿の上に乗ってるだけです。ところが「ふうん」と思って口に運ぶと、「うそお」ってくらい味が良い。じっくり煮込むと味というのはこんなレベルまでいくんか?という。また、付け合わせがいちいち美味しい。タマネギを煮詰めたジャムソースなんか絶品だったですね。でもって量も結構あります。一見、「え、これだけ?」みたいな感じなんですが、惜しげもなく美味しい部分だけを盛ってくれているから、ズシッとお腹にきます。
デザートが一番見た目が綺麗で、「わあ」と歓声をあげてしまいました。ただ、メニューだけ見てたら別にどってことないんですよ。「ふうん、まあ、ものは試しに」にくらいに頼んだらスゴイのが出てきたって感じ。味はもちろんのこと、盛りつけの巧みさなど、「こういうデザートもアリなんだ」と思わせてくれました。
「能ある鷹は爪を隠す」じゃないですが、このお店はえらい凄腕のくせに注目されるのがイヤなのか、とにかく目立たないように、地味なようにやってます。店の外観にせよ、素っ気ないメニューにせよ、「キミはお客に来て欲しいと思ってるの?」と問いたくなるくらい。その逆のパターンは、日本でもシドニーでも幾らでもあり、「結局ネーミングだけじゃん」というのにはもうウンザリしてるのですが。やってくるお客さんも、大体が常連さんらしき落ち着いた夫婦などが多いです。地味なんだけどいい服を着ているというか、上品でおっとりしてるというか、ノースが上流階級のエリアだってことが分かります。
他にもフレンチのお店は結構出てきたのですが、マトモにいったら一人200ドルくらいすぐいっていしまいます。食材と調理の手間ヒマの労働力を考えたら、一人100ドル以上というのは、ある意味当然な基準なのかもしれません。が、その100ドル分がどこに行ってるの?というと、お店の内装やら、広告費やらに消えてたりするのかもしれません。そんなことするなら全部食事に注ぎ込んでくれと思うわけで、この店はそんな店なのでしょう。もっとフラッシーな立地で、フラッシーな外観にすれば、料金倍にしてもおそらくお客は来ると思いますが、それをしていない職人的なところが好感が持てます。ですので、あんまり有名になって欲しくはない店。
フレンチというと、僕ら日本人庶民としては、やたらデカい皿にケチくさく盛りつけてビヤ〜とソースがかかっていて、凝りすぎて何食ってるのか分からんという、ホテルの披露宴的なイメージが強かったりするのですが、それが不幸な誤解であり、「フランス料理とはなにか」ということを教えてくれるようなお店です。特別の機会にどうぞ。
後日(2008年の11月)に地元のレストラン掲示板にこんな投稿が載っているのを発見しました。”Now Wayne Smith and Emanuel have moved on to Tasmania to open a restaurant in St Helens, and I am sorry to say that the restaurant they left behind is no where near the standard they had! ”ということで凄腕シェフはタスマニアに去ってしまったとのこと。この投稿者の方はガッカリされてます。むむ、そうなのか?と確かめたいのですが、結構お値段張るのでためらっているところです。
★ドイツ料理
ドイツ料理はわりと好きなんですけど、なかなかこれといった店がありません。ドイツ系移民は結構いるはずなんだけど店の絶対数が少なすぎ。移民は少ないくせにやたら店は多いタイとは好対照ですな。テリーヒルズでやっていたドイツ系移民のオクトーバーフェストの出店で食べたソーセージとビールが美味しかったですね。
レーベンブロイ/Lowenbrau
cnr Argyle & Playfair St, The Rocks NSW 2000 9247 7785
WEBサイト
誰でも知ってるレーベンブロイということで、ロゴをみたら「ああ、これか」と思う有名なドイツのビールメーカーですし、この店はロックスの目抜き立地にあり、民族衣装をつけたお姉さんが立ち働いていますから観光でシドニーに来た人でも見たことがあるでしょう。
地元民的には、オーバープライス(値段高過ぎ)、どってことない、観光客向け、商業的過ぎ、、と
酷評が多いこの店ですが(西欧人は西欧料理に厳しい)、確かにチャラい店ではあるし、結構高いのだが、まあ、そんなに悪くはないです。ビールもソーセージも美味しいし。でも、まあ、「ドイツ本国で食べたらこの半額だろうな」とは思ってしまいます。
ドイツ料理系の店というのがシドニーには少ないし、ロックスがまた高い店が多いので、このあたりに来てちょっと腹ごしらえには使い勝手のある店だと思います。これで不味かったら許せないけど、そこそこ美味しいから許せるという感じ。
Stuyvesant's House
45 Alexander St、Crows Nest NSW 2065、Phone (02) 9439 7155
ホームページ
2015年05月追記:久々に調べたら、この3月に火事になってしまって再建中だそうです。
この店も古くからあり、結構有名らしいのですが、行ってみた感想は、うーん、微妙ですね。
オーナー&シェフの兄弟がやってるんだけど、掲示板サイトの投稿で指摘されていたように、店内をマネージするオーナーらしき人が、ガタイもデカいだけにやや威圧系。このぞんざいなのか気さくなのか分からぬ対応と、一人分の分量が昔のオーストラリア的に多く、さらに店のイマイチ垢抜けない雰囲気からしても、時計が止まってるようなところもあります。
量が多い分だけ、そんな繊細に美味ってわけではないです。また、シーフードがご自慢らしく、魚の入った大皿を持ってきて説明してくれるので、スナッパー(鯛)を頼んだのだけど、上に乗ってるバターソースがリッチというよりもしつこく、何を食べてるのかよう分からないような状態になってました。そのくせそれほど安いってわけではなく、この種の昔風のドイツ料理が好物で、あなたの舌にヒットしたら良店になるでしょう。万人向けにオススメはしにくいかな、ちょっと。ビールはさすがに美味しかったです。
ラインドルフ /Rhinedorf
458 King Georges Road, Beverly Hills 9570-6763
Dinner:Mon-Sat Licensed & BYO wine, no corkage
http://www.rhinedorf.com.au/
2015年05月追記:ネットで見たらまだ健在です。また行きたいんだけど、あそこまで行くのが超面倒くさくて、、なかなか用事もないし。
↓これは20年前くらいのレビューです。「古文書」みたいな(笑)。遠いので中々行けてないのですね。再訪問したいのですが。
掲示板レビューでもコンスタントに高得点を取ってるし、店のホームページも相変わらず好感の持てるダサさだし(HPの立派さとコストパフォーマンスは大体反比例するケースが多いような気がしません?)。
その昔、現地のガイド本で見て遠路はるばる行った店です。なんとなく想像していた以上に広いわ、内装はセンスいいわで、結構「ちゃんとした店」でした。店内にはかわいい民族衣装を着たウェイトレスさんが忙しげに立ち働いていました。
ドイツといえば、ビール。ビールに関しては酒類取扱免許を持っているけど、ワインはBYO。メニューには数種類のドイツビールがありましたが、注文したドイツの黒ビールのラベルにさりげなく「生」という漢字があって、一瞬「あれ?」と思ってよくよく見たら、台湾からの輸入品でした。本国は遠いから、台湾から取り寄せた方が安上がりなのでしょうか??(でも美味しかったよ(T))。
さてさて、料理の方はいかがなものか? 前菜に食べたうなぎの薫製 smoked eel は淡白で上品な味。小さな皿にところ狭しと盛り付けられた「付け合わせ」と思われる野菜やらソースやらがおいしく、一体どれが主人公なのかわからない一品でした。充実した中身(ミンチ)にやわらかく煮えたキャベツに包まれたロールキャベツ cabagge roll もオススメ。ハムステーキのような豚の薫製 kasseler も、ニジマスのムニエルも、まるで日本料理のようにあっさりさっぱりした味で全然違和感がなく、「ドイツ料理を食っているぞ」という実感がわかずに困りました。 特筆すべきは、付け合わせのジャガイモ料理でして、これが各皿ごとに若干違うのですが、どれもうまかった。さすがジャガイモの国だけあって、ジャガイモをおいしく食す方法には凝り倒しているのでしょう。
感動したのが、ポートワイン。1杯$2.50のと$3.50のがありますが、安いものは甘くて飲みやすく、高い方は10年ものとあって奥深い味わいがあっておいしい。調子に乗ってグイグイやるとあとで効いてきますがそんなに飲めなかったけど。さらに最高に感動したのが、ドイツのケーキ(だろう)、Bienenstich。英語の説明を読んでもちっとも想像できなかったので、試しに注文したのだが、これが大ヒットでありました。上品なカステラとスポンジケーキのあいのこのような、しっとりしていながらふんわりしたスポンジ部分に、甘さをグッと抑えたホイップクリームが挟まっていて、ほんのりお酒の香りがする(ような気がした)。単純なクリーム&スポンジケーキなのに、すごいおいしい。オーストラリアのこってり甘いケーキに慣れた身にとっては、久々に甘さで勝負してない上品なお菓子に出会えて、すごい幸せな気分でありました。
室内の冷房が効きすぎじゃない?と、冷房ギライの私は思ったが、我々以外に誰も寒そうにしている人はいなかったので、世間の人々にとってはあれで丁度よいのかもしれない。が、もしかしたら「ドイツの気候」に設定することで、おいしくドイツ料理を満喫できるようにという、お店の細かい配慮なのかもしれない(そんなこたないか)。
★97/8月に行ってきましたが、ケーキに関する記述を変更します。今回はそんなに美味しくなかった。まあ、まずくはないのだけど、わざわざ食べに行くほどの出来ではない。うーむ、レストランってこういうことが良くあるのですけど、シェフが替わったのか、忙しくて手を抜いているのか(確かにこの日は客が多くて忙しそうだった)。