これもよく質問される点ですが、僕のお世話している範囲で言えば、持ってこられる率は半分半分くらいでしょうか。少なくとも必需品ではなく、かなりパーソナルな趣味性の強いアイテムでしょう。up to youですね。
以下、お考えの一助としていただくため、PCを持ち込む場合のメリットとデメリットを挙げておきます。
もっとも スマホが本格的に流行りだしてからは、そもそもPCを持ってない人も多くなってきてるわけで、「この問題自体が生じない」という面もあります。
そうはいってもある程度のレベル以上(勉強、職探し、ビジネス、ネットワークづくり)になってくるとPCはやはり必要でしょうから、尚も語る余地はあろうかと思います。
メリット
@.ワープロとしての利用価値
レポートやレジュメ(就職の履歴書)作成、日記など
ワーホリよりも、長期留学生、特にレポート作成に追いまくられる大学やビジネス学校では必須かも(学校でも出来るけど)。
→プリンタを別途調達しなければ結局印刷できない点に注意→Officeworkなどの文具量販店でプリント出来る
A.ネット環境は捨てられない
日本語に触れる機会が乏しい現地での精神安定剤や、メールチェック。さらに情報検索等々。
下記で触れたように日本語サイトを見る度に英語脳は壊れてしまうが、しかし、あまりにも英語オンリーだと発狂したくなるのも事実。また、今回の地震のように日本で何かが起きた場合、やはり基本的なことは最速に知りたいのが人情。
またチケット予約など実務的に使う場合もあるし、Facebookでの交流なんかもある。
→ネットそのものは、スマホで出来るし、語学学校、情報センター、バッパー、さらには町の図書館やコミュニティセンターでも出来ます。
→シェア先でネットが出来るかどうかは結局はシェア探しの問題になるが、最近ではネット(WiFi)可能のシェアも多いです。
B.デジカメの画像を取り込んで管理できる
→スマホで取ってそれきりって人に関係なし。ただし、落としたら終わりです。クラウドに上げる手もあるけど量が多すぎる。そんなバックアップにはなおPCは役にたちます。
Cやはり日本語版パソコンがあると便利
こちらで触れるパソコンは当然のことながら英語ヴァージョン。日本語の読み書きできないという古いOSは今どきないでしょうが、でもキーボードの配列が違うとか、いちいち英語で出てくるから「あ”ー」と思う人はいるでしょう。
D”癒しグッズ”系のコンテンツ
好きなCDの音源、日本のドラマや映画など=を山ほど持ってこれる。
→まあスマホで事足りますけどね。
また、結局朝から晩まで日本に浸って1年終わりという哀しいパターンもあったりする。
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デメリット
@.重いし、精密品なので梱包や輸送が面倒くさい。
A.貴重品なので盗難の危険がある。
そう滅多やたらと取られるものではないでしょうが、ターゲットになりやすいアイテムではあります。パソコンはすぐに陳腐化して価格が下がるので、盗難保険でも思ったほどの額が補償されないかもしれません
B.ラウンドには邪魔
車で行くならともかく、一般には荷物(重さ)との戦いなので、PCなど持ち運んでいる余裕などないかも。
また、留守中バッパーの6人部屋に放置しておくのも不安だし、かといって農場に持って行くわけにもいかないし、始末に困る。
C.壊れたときのメンテが面倒
まだオーストラリアに出回ってる機種と微妙に違ってたり、日本語表示されているパソコンの画面を読んでもらえない。日本語版Windowsと相性が悪いハードウェアなんかもあったりします。そもそも症状を説明するだけの英語力が必要。
→日本人のパソコン業者さんもいますし、チャイニーズのパソコン屋さん(わりと多い)だったら結構漢字とアイコンで理解してくれます。
D.回線確保問題
オーストラリアもだいぶWiFi環境が整ってきましたし、シェアでは多いのですが、ホームステイは「普通のおうち」度が高いので、微妙なところはあります。まあポケットWiFiなど大対策はありますけど。
E.より本質的には、何となく思っていた以上に現場ではPCなんか使わない
よく考えると「PC使用時=ひきこもり時」なので、生活が弾けてカラフルになってくるとPCやってる暇がなくなるし、興味も失せてくる傾向はあります。ネット情報といっても大したものが転がってるわけでもないし(このHPも含めて)、チケット予約など事務的な利用だったら学校やネカフェで十分。
F.英語がヘタになる
こう言い切っていいかどうかは異論があろうし、意外と語られていないのだが、英語学習のために「日本語は喋らない!」と言ってても、ネットの日本語サイトを読んでたら意味がない。頭は日本語脳になる。というか、経験的にいえば、日本語を喋るよりも日本語を読む方がダメージ(せっかく出来つつある英語脳の破壊効果)はデカいように思います。多分文章の方が情報密度が濃く、日本語脳を激しく使うからではないか。
したがって、英語オンリーを貫きたいなら、ネットでも一切日本語ページ(メールも)は読まないくらいの覚悟がいるが、実際問題これはかなり難しいと思われる。
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以上、結局のところ、
「あなたにとってPCとは?」「どういうライフスタイルにするか」という問題だと思います。とってもパーソナルな問題。
あなたが、PCを非常に良く使い込んでおり、既に身体の一部になっており、且つ渡豪中もPCを活用して仕事をしていたり(メールでCAD図面を往復させたり、編集原稿を送ったり)、頻繁に利用する予定があるなら持ってくるべきでしょう。というか、そういう人は最初から何の疑問も持たずに持ってくるでしょう。
インターネットやメールは、前述のようにパソコンだけ持っていたって意味ないです。接続できなければただの箱。
昔に比べて、オーストラリアのネット環境はかなり改善されてきました。WiFiのあるシェア先も増えてきたし。そうは言っても、日本に比べればかなり遅れているし、高い。光なんかまだまだ全然(やっと政府のインフラ整備計画が発動し始めたくらい)。
メールだけならスマホで十分。フリーWfFiもあります(ショピングセンターとか図書館など)。
ワーホリさんと留学とでは多少違うかもしれません。ワーホリさんは移動が多いし、人によってはオーストラリア中を旅したりしますので、出来るだけ荷物は少ない方がいいでしょう。留学生の方は、同じ場所にずっと居るので本腰を入れて通信環境の整った家探しをしやすいですし、また大学進学などの場合はエッセイ(論文)作成その他で結構使う機会はあるでしょう。原稿用紙10枚以上の、しかも進級をかけた重要な英文エッセイを、シコシコスマホで打つのも辛いものがありますよね。
まあ、アウトドア志向だったらパソコンは邪魔になりがちですし、書斎派の方は持ってこられたほうがいいかなと思います。
肝心なときに壊れるのがパソコンですから、再インストールに必要なWindowsのOSのCDなどは持参されるといいでしょう。ある程度パソコンの知識が無いと、簡単な修復にしても難儀するような気がします。持ってきたけど壊れてしまい(どうにも直せず)、結局殆ど使わなかったってケースも多いです。僕の意見としては、自分でフォーマット掛けてゼロからインストール出来る程度の知識がないなら、持ってこない方がいいかも。回線接続ひとつ取っても、つながるときは楽勝だけど、何故かつながらない!というときは、TCP/IP設定やらFirewallがなんちゃらかんちゃらというド迷宮に入り込んでナンギします。
その他の雑感で言えば、パソコン、微妙ですよね。ほんと使い方一つです。
上にも書きましたけど、パソコンを使ってるときって、どうしても内省的な時間になりがちで、「自分の世界にひきこもり」って感じになりがちです。もちろん、それが悪いわけではないし、誰でもそういう時間は必要です。が、パソコンやネットって適当に面白いからやりすぎてしまうというリスクもあります。
皆のラウンド中の話を聞いても、ラウンド先のバッパーやキャラパーで日本人同志でひきこもってるようなグループがちょくちょくあるようで、何やってるかというと、朝から晩までネットゲームやったり、日本のドラマを見てたりとか。「便利なもの」って大体そうなんですけど、一種の麻薬性や危険性があるということですね。原子力みたいなものです。だから、持ってくるかどうかというよりも(持ってこなくても現地で買う人もいるし)、「どう使うか?」がとても大事なんだろうなと思います。
iPhoneやiPadのMac系、あるいはSmart Phone系ですが、SIMフリーだったらこちらでSIMだけ買って、それにデーター通信プリペイドも買ってやれば済むようになってます。楽といえば楽なんだけど、でも、微妙ですね。単にメールチェックやGPS、調べ物くらいだったらそれでもいいだろうけど、本格的なパソコンの代用物になるか?それで論文書けるか?履歴書やブッキングのレシートを印刷出来るか?というと、まだまだ発展途上という気がします。まあ、これも結局はその人の「使い方」によるのでしょう。
なお、こちらで中古PCを買う場合の大体の目安のために、もっとも現地で頻繁に利用される無料掲示板(なんでもある)
GumTreeのコンピューター系の売ります買います(シドニーエリア)のリンクを貼っておきます。玉石混交でめちゃくちゃですけど、分かる人がしばらく見てたら、「大体こんなもん」というのは分かると思います。