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2008.10/24初稿〜逐次改訂



世界経済の動向とオーストラリアへの留学、ワーホリについて
(その3-2)





3.どう対処すれば良いか?(承前)

3-2.渡豪すべきか、いつすべきか?

 僕のアドバイスとしては 、情勢が悪いときほど「自分を見失うな」「アナタのやりたいようにやれ」ということに尽きます。景気だの、就職だの、人生設計だのいうのも、見方をちょっと変えただけで180度違った結論が出ます。

 2012年頃の更新では、「不況が蔓延しているところに、追い打ちをかけるように地震や原発問題が降って湧いた昨今、こんな時期にのんびり留学とかワーホリ、あるいは渡豪なんかしてる場合なのか?日本に帰ってきても復職できるのか?という気分になる方もあろうかと思います」と書きました。

 じゃあ今だったらいいか?というと、別にそんなこともないでしょ?要するに客観的に条件が整うなんてことはないってことです。いつだって状況は悪いように感じられるものです。待っててもしようがないよ。


経済危機や不況、大災害について

 世界経済危機といっても、別にこれで世界が終わってしまうわけではないです。事実、終ってないし。

 不況というのは「場のムード」というメンタル要素が大きいのですが、いくら不況でも人間は最低限のカロリーを摂取しなければ死ぬわけだから、食糧、衣料、住宅、医療、教育など絶対需要は変わらずにあります。需要があれば供給(職)もある道理です。大不況といっても、正味の話、100だったものが95に減るくらいでしょう。買い換えを伸ばしたり、贅沢を慎んだりする程度。

 日本列島に1億人以上の人間がおって、毎日必ず「なんか」するんだから、その「なんか」の数だけビジネスが成り立ちます。そして「なにか」の方向が変わったところが新しいビジネスチャンスにもなります。不況になって儲けている人だって沢山います。出る杭は打たれる日本社会で「いやー、笑いが止まりまへんな」なんて言ってたらタコ殴りにされますから、笑いをかみ殺して「あきまへんな」と言ってるでしょうけど。

 「日本は人口が減っていくからダメだ!」論も、確かに2008年から総人口は減ってますけど、2007年の1億2777万人いう数字が1億2769万人になっただけです。ぱっと見て違いがよく分からないくらいの端数レベルです。減少率でいえば0.6%、100のものが99.4になったに過ぎない。だいたい1990年(1億2361万人)のバブル景気の頃は今よりも400万人も少なかったのです。

 「もうダメ」論の検証については、別項(ESSAY 440/不思議な日本の不況〜本当に不況なの?なんでそうなの?)以降を参照して下さい。


 大震災や原発は息を飲むほどの被害をもたらし続けていますが、でも長い日本の歴史では過去に数え切れないくらい地震はあるし、富士山ですら何度も噴火している。原発どころか原爆まで叩き落とされ(しかも二発も)、東京と大阪の空襲ではオーストラリアみたいな大平原になった。それでも何とかなっているし、僕もあなたも心の底では今度も「何とかする」と思っているでしょう。

 どうも周囲が騒がしいと、ついつい浮き足だってこちらもバタバタしますけど、景気や世間に関わりなく、まずは自分がやりたいことをやり、自分にとって必要なことを行い、自分を高めていけばいいだけだと思います、と初稿に書きましたけど、今もそのことは全く変わりません。他に何があるというのだ?あなたがあなたらしく輝くこと、それがひいては国力のため、被災地のためにもなります。要はあなたが機関車側になるか、お荷物の貨車になるかであり、話はそれだけだと思います。

パーソナルなタイム感

 ワーホリや留学というものは、結婚や離婚のように個々人の人生上の要素が大きく、景気という外部要因は少ないです。景気が良いから(悪いから)行くという種類のものではない。それぞれのストーリーを紡いでいるそれぞれの人生において、転職にせよ結婚にせよ「ああ、今がそのときなのかな」という潮時感というのはあり、このタイム感は結構当たります。これは理屈じゃないですよね。えらく重大な決断がやたら自然に出来てしまうという。昔から語られている「時計では計れない”時”」=カイロスってやつです(なにそれ?という人は「クロノスとカイロス」(別窓)を)。自分の直感を信じ、周囲の騒音にその直感を濁らせない方がいいと思います。

 この世界で一番大切なのは自分の人生なんだから、「百年に一度の経済危機」だろうが「千年に一度の大地震」だろうが、そんな「些細な出来事」に左右されてはいけない。なんといってもあなたの人生は一度しかなく「1000年待ったらまた来る」ものではない。あなたには「137億年(宇宙の年齢)に一度」の価値があることをお忘れなく。

 突っ込んだことを言えば、留学やワーホリは、ちょっとばかりアゲインストな環境の方が良いのでしょうね。「いや、それでも私は行く!行きたいんだあ!」という人だけがオーストラリアに来ればいいし、そういうモチベーションが高い人が学校内に増えた方が環境的には良いからです。「周囲の反対を押し切って来る!」くらいのバイタリティがあるくらいの方が海外では丁度いいです。

 さて、以上は心構えというか、精神論であり、潤いのあるロマンチシズムでした。

 →以下、カラッカラに乾いたドライな経済論とリアリズム、いきます。これから50年どうやって生計を立てるべきか論であり、留学やワーホリがそれにどう関連するのか、どう活用するのか論です。ゴリゴリにいきます。


 →次に行く

 1.何が起きたのか?世界経済危機とはなんだったのか 

 2.オーストラリアにおける影響
  2−1:語学学校や留学
  2−2:ワーホリや生活面
  2−3:永住権やビザ

 3.どう対処すべきか?
  3−1:為替の変動にどう対応すべきか
  3−2:渡豪すべきか、いつすべきか (←今ココ)
  3−3:世界と日本のメガトレンドと将来のキャリア

参考 
オーストラリア留学/ワーホリ/移住の新しい局面/時代が変わった


Essay 493 :A型定食とB型アラカルト
 先進国の宿命〜中間層の没落/「みんな教」のゆらぎ/逃げ切ろうとする年長世代/列の前と後ろ/で、今の就活は?自分らしく生きるための6つのメソッド

ESSAY 527/斜陽貴族の戦略とGFC2
 GFC2(Global Ficnacial Crisis part2)の大きな流れ、日本も含めた先進国の企業・個人の活路