シドニー雑記帳
ホームステイ事情・2000/傾向と対策(前編)
おかげさんでAPLaCの語学学校サポートの方も利用される方が増えてきました。
それはいいんですが、段々と昔のお客さんの名前を覚えられなくなってきてます。弁護士時代、依頼者や相手方、証人など、関係当事者を覚え込む修練(というか自然に覚えてしまうけど)はしてたつもりですが、さすがに怪しくなってきてます。
昔は、名前聞いたら、どの学校に行って、ホームステイはどこそこで、、、とか打てば響くように思い出せたのですが、「渡辺さん」だけでも4人を数えるようになってきますと、「どの渡辺さんだっけ?」とか迷うようになってきてます。今現在メールでやりとりしてる人のなかにも3名の「伊藤さん」がおられて、ともすれば混乱しがちです。また、オージー相手にはファーストネームで伝え、日本人同士だとラストネームで呼び合うから、そこらへんズレが出たりします。
ましてやメールだけとかになってきますと、もうかなりお手上げです。「先日一度質問しましたが○○です」とか言われても、失礼ながら思い出せない場合が多いです。まあ、のべでいけば数万通のオーダーに達しますので覚えきれるわけもないのですが。メールアドレスで過去のフォルダーから検索かけようにも、最近では、ホットメールとかで気楽にアドレスを取れますので、以前のメールアドレスと違ってたりして検索不能になっちゃったりします。この話は前にもしましたが、前回のメールの日付なり引用なりをしていただけると、すごく助かります。
さて、語学学校に行かれると、ほぼ90%以上の方がホームステイに行かれるわけで、僕もその方をお連れする機会が多いので、もう結構な数のホストファミリーの家を見て、人々と会ってきたことになります。他人の家を見る機会というのは、そうそうあるものではないので、これは楽しい経験ではあります。こじんまりした庶民的なタタズマイの家もあれば、プールがドーンとある豪邸まで、いろいろです。
そんなわけで、もう3年ほど、ホームステイを見てきてるわけですが、漠然とした印象でしかないのですが、ここ半年ほど、ホームステイのクォリティが下がってるんじゃないかって気がします。
や、「クォリティ」っていうのも曖昧な言葉だな。家の造りとか設備で言うならば決して下がってないし、むしろ上がってるかもしれないから、なんつーのか、「素朴な温かみ」みたいなものが徐々に薄らいでいって、よりビジネスライクになってきてるような気がします。
しかし、これ、一概に言えたものでもなく、個々のケースでは、目茶苦茶フレンドリーだったりするケースも結構あるんですわ。だから、直ちにこうだと結論づけるにはあと10歩も100歩も間隔があります。だから、何十というオーダーで見てきた人間の漠然とした印象でしかないですから、そこんとこ誤解のないように。
ここで「ビジネスライク」 ってどういうことかというと、一言でいえば「あんまり構ってもらえない」って事だと思います。
食事はここに置いておくし、電話はこうやってください、シャワー、、と、システマティックに色々キチンと決まってて、同じくステイしてる学生さんも多く、学生居住区と家庭地区とが結構分離してたりして、もう賄い付きの下宿屋さん、まさにアコモデーションという感じです。
それが一概に悪いか?というと、そうも言えないところが難しいんですね。
シドニーの人は学生も観光客も多いからホームステイに慣れてます。もともとシェアとかしてきた連中ですから、他人と同居するのが日本人よりも慣れてるところに、学生さんを何人も受け入れてきてますから、益々慣れてきます。
慣れてくるのはイイコトもあって、日本人と喋るのは初めてみたいな不慣れな生粋バリバリのオージーだと、逆にいろいろカルチャーギャップが出てきて、日本人の習慣や性癖を知らずに、大変だったりもします。
例えば、日本人は礼儀として出されたものを全部食べようとして食べきれず罪悪感を感じたり、何を聞かれてもGoodみたいなことしか言えなかったりして、誤解が増幅したりします。また、言葉が喋れずもどかしい思いをするフラストレーションも、自分でそういう経験した人間でないとわからんし、聞き取りやすい英語というのもどう喋ればいいのか見当もつかなかったりします。
ところで、あなたは「ガイジンさんに聞き取りやすい日本語」を喋れますか?
これは人伝に聞いた話ですが、「日本人にはあまり話し掛けない方がいい」という認識がそこそこステイ慣れした家庭に流布してるとか。なぜなら、話し掛けても英語が分からないからツラそうだし、わからないのに相槌だけ打ってるのがミエミエだったり、しまいには「話し掛けないで!バリア」が張られてたりするから、日本人から話し掛けてこない限り、出来るだけそっとしておいてあげるのが日本人学生に対する優しさなのだ、と。彼らも「学習」してるわけです。
これね〜、現地で経験した人なら判ると思います。本当に英語わからんもんね。日本にいるときは、漠然と何とかなるだろと楽観してますけど、実際に来てみたら、しかも教室とかビジネスとかじゃない、バリバリのストリート英語だったら、想像以上にわからんですよ。3分の1は判るとかそんなイイモンじゃなくて、100%壊滅的にわからんですよ。僕もこんなにミもフタもなくわからんとは思わなかったし、来られた方も大体そう言う人が多いです。
旅行でちょっとくらい通じたりしても、そんなんとは局面が違うから話にならないし、TOEIC900点以上取ってる人でも最初は全然判らない。日本の英語を教えてる人でも、通訳やってる人でも、最初はヘコんで自信喪失する人が多いです。ナメたらあかんということですね。
だから、「英語が分からない人用」の「手加減した」英語ではなく、バリバリ英語でやってこられたら、大変なんです。僕も5年住んでるけど、全くわからんというときもあります。ステイ先でも、ホストと目を合さないように下向いて歩いてる日本人学生とか、笑い話じゃなくて、ありふれた実話だったりします。だって、言葉全然わからんのに親しげに話し掛けられてもツライですよ。観光かなんかで数日のことだったら恥は掻き捨てでいいけど、毎日毎日24時間の話ですもん。疲れを癒す筈の自宅でありながら、顔合せる度に、「ああ〜、どうしよ、何喋ろう」とかキンチョーするんだもん。
話、ちょっと横道にそれますが、英語喋ると人格変わる部分ってあります。妙に物分かりがよくなったり(卑屈になるとも言う)、あるいは妙にハイテンションになってみたりとか。喋り方だけではなく行動も変わったり。これ他人のを見てるのもなかなか寒い部分もありますが、自分の場合など後に一人になったときにジワッと自己嫌悪が襲ってきたりとか。
だもんで、フレンドリーな家庭を期待しながら、実際に入ってみたら、むしろビジネスライクに進行することを望んでしまうのも実は日本人サイドだったりもするんですよね。
だから日本人慣れしてある程度ビジネスライクにやってくれた方が、それはそれで気が楽という面も確かにあると思います。構って欲しかったけど、構われるとシンドイという。それに、大体ホームステイって4週間くらいで切り上げる人が多いですが、これって何故かというと、晩ゴハンが不要であることをイチイチ電話しなきゃいけないとかいうのが鬱陶しくなってくるからだったりして、要するに何のことはない、もっと構われない自由な環境が欲しいってことなんですよね。
それと、他に学生が居らずに自分一人の方がいいとか、他に日本人がいるのがヤダだとか言う人もいます。僕も最初リクエストして聞いて、その旨業者さんや学校に伝えたりしてましたけど、最近ではヤメにしました。だってそんなこと言う人って、知らないからそんなこと言ってるケースが多いのですね。実際、リクエストが残念ながら通らず、日本人の同居人がいたケースもありましたが、30分もしないうちに、「ああ、他に日本人がいて良かった」と心底思ったそうです。
あと英語がかなり出来るという自信がなかったら、むしろ他に学生が同居してた方がいいと思います。まあ居た方が絶対良いか?といわれたら、ケースバイケースだから「絶対」とは言えませんが、居たらいたで、同じ境遇の先輩がいるわけで、色々教えてもらえたり、要求するにも団結して言えたりするメリットは確かにあると思います。雰囲気も中和するし。全然わからん英語が飛び交ってる食卓で一人でモソモソごはん食べてるのも、なかなかシンドイものがあるかも。
学校選びでも日本人比率を必要以上に気にする人がいますけど、英語習得に関していえばそんなに気にせんでも
いいと思います。そりゃ9割日本人だったら来た甲斐がないかもしれないけど、半分程度だったら許容範囲でしょう。でも、そこにこだわる人って、クラス10人中日本人5名その他5名だったら、他の国の人5名じゃなくて日本人5名とつきあっちゃう傾向があるんじゃないかとニラんでます。だからこそ余計に日本人ゼロ環境がいいのかもしれないけど、そうなったらそうなったで、今度はついて行けず、友達一人出来ずにブルーになるとか。
結局は、100%英語環境がどれだけキツイか、やったことない人にはピンと来ないのでしょう。英語がそこそこ出来る人だって、集中力が続かなくなるから、一定時間を超えると脳味噌がワタになったみたいになると言いますし、ひどいときには英語聞くだけで吐き気がする人もいます。ましてや自信がなかったら、海に溺れて陸地(日本語)が無いようなものです。パニックにもなるし、軽度の人格障害になったりもします。こちらに一足お先に来てるワーホリさんやら留学生さん達でも、「日本に帰ったら(日本語だから)全部他人が言ってることが理解できるんだろ、そんな環境信じられないよ」とか話したりします。僕もそうでした。ハッキリいって、最初にステイしてる頃なんか、語学学校は、英語を学びに行くところというよりは、仲間の日本人と「日本語を喋りに行くところ」だったりします。笑い話じゃないんよ。
ちなみに、学校の日本人学生比率ですが、僕は、どっちかというとキモになるのは、日本人の「比率」ではなく、日本人の「質」だと思ったりもします。要するに日本にいてもお友達になりたくないタイプが多いとか。つまりは、あなたが好きではない日本社会のなかの「あるエッセンス」を引きずってるような雰囲気ですね。でも、日本人でもあまり日本人っぽくない、インディペンデント(自立的)は人は沢山いますし、その比率は当然ながら日本本国よりもずっと高いでしょう。清水の舞台から飛び降りるような気持で会社を辞めて、皆に「思い切ったことをしたね」と言われ、親に泣かれてやってきても、こっちに来ている人って、大なり小なりそういう人多いですもん。
話戻ってホームステイですが、そんでもって、「慣れ」の問題ですが、何事も慣れてくると、どうしてもシステマティックになってきます。このシステマティクっぽさが、またビジネスライクさを醸し出したりします。
早い話が、APLaCのゲストルームでも、お客さんが珍しい頃には、こっちも珍しい「イベント」みたいにあれこれ構っちゃったりするのですが、何十人となってきますと、慣れてきますので、システマティックになっていきます。近所の商店街までの道のりをイチイチ説明するよりは、最初から沢山地図をコピーしておいて、お渡しした方がずっと簡便で正確だったりしますし。
だから「改善」といえば「改善」だったりもするんです。でも、それが進んでくると、段々事務的にもなってくるんですよね。ここが難しいところで。
それと、ホスト側としては(これはシェアメイトを募集してる側にも言えることですが)、過去のトラブルを教訓にしますから、段々キマリごとが多くなっていくんです。例えば、洗濯機を自由に使っていいと言ってたのが、あるとき妙な使い方をされてぶっ壊されたら、「洗濯機の使い方」というキマリが出来ます。よくあるパターンが、電話自由使用でやってたら、国際電話さんざん使われて、出ていった後に目の玉が飛び出るような請求書が来た、しかし学生はもうどこにいったか判らないなんてトラブルもあります。一回これを経験すると、国際電話は駄目、そもそも電話自体使用禁止というステイ先も結構あります。
あ、そうそう、ステイ先でインターネットを使いたいという要望も最近特に強いのですが、これはもう諦めた方がいいです。そういう家も無い事はないですがマレでしょう。大体が40代50代の世代のホストは、インターネット知りません。いくらシドニーのアクセスポイントに電話かけるだけだから電話料金は市内通話だと説明しても理解できない人多いです。ましてやホストだったら「学生の国際電話の恐怖」は大体知ってるでしょうから、いくら説明されても警戒的になってしまうでしょう。ウィンドウズのダイアルアップの設定画面の電話番号を見せて説明しても、それが何なのか理解できないし、そもそも日本語で書いてあるから分かるわけないし。
これは、あなたの親御さんをご想像して、あなたの家にベトナムから学生がやってきてインターネットやりたいといって、電話機からモジュラーを引っこ抜いたりする場面を想像すれば分かると思います。画面は判らないベトナム語。「ベトナムの友人からメールが来た」と言われたら、ベトナムに国際電話してるんじゃないかって不安に思っても無理ないです。インターネットやりたかったら、学校にもありますし、日本語版が使えるカフェもチラホラ出てきてると言いますし、シティのあちこちにあるワーホリさん情報センターのような所で出来ます。
それでもやりたかったら、ホストと信頼関係を築いて、ちゃんと説明して、理解を得てください。納得さえして貰えればいいんですから。あと、シェアでも出来ないケースも結構あると聞きます。何人も同居してて、電話回線占拠されてたら迷惑だということで。
その他のトラブルとしては、「友達呼んできてもいいよ」ということにしてたら、ある時素性の悪そうな友達が沢山きてドラッグやりはじめて警察沙汰になったりしたら、もう友達呼ぶのは厳禁!とかになりますよね。ちなみにステイ先に友達呼ぶときは、事前にホストの了解を得ておくのが最低限の礼儀でしょう。あなただって、あなたの留守中知らない人が家に入ってたら不愉快じゃないですか?
さらにもっとひどいのになると、泥棒されて逃げられたケースなんてのも直接ホストから聞いたことあります。日本人の女の子だったらしいのですが、毛皮のコートとかそこらへん全部持っていかれたという。だからしばらく日本人と聞くと「絶対イヤ」と思ってたそうですが(無理ないよね)、しばらくして、そんな一人だけで日本人全部を判断するのは良くないと思い直して、それからまた受け入れるようにしたそうです。
そんなこんなで、慣れてくればくるほど、経験を積めば積むほど、ホストもいろんなトラブルにブチ当たりますし、それだけ規制も多くなってくると。これはもう自然の摂理のようなもので、貴方がホストをやったとしてもそうなると思いますよ。
で、「誰がきても大丈夫体制」が構築され、ステイ先のキマリごとはどんどん増えるわけです。
そうなると、学生としては必要以上の過剰規制、まるで校則のように感じられたりもするわけです。また、この規制を全部英語で説明されますから、当然理解不足の箇所が出てきて、それでまた一悶着あったり。
それに慣れてくると、日本人扱いは上手になっていきますが(というか日本人独特の行動パターンを見ても特に何とも思わなかったりする)、逆に物珍しさがなくなるので、あんまりチヤホヤしてくれないって点もありますよね。最初は、日本の風呂敷やら絵葉書でキャーキャー喜んでくれても、「あなたで17人目の日本人」となれば、多少のことでは珍しくなくなりますよね。
そこである程度興味を持ってもらいたいなら、日本に対するより正確で深い知識が必要になってくると思います。日本が物価が高いのは「何故か?」をちゃんと英語で説明できるとか。あるいは茶道の本質やら、その場でぱっと実例して納得させられるスキルとか(袱紗の正しい畳み方を実演して、「ね、こう畳むと優雅に見えるでしょ?」とか)。
あと、昨今の最新(でもないか)事情ですが、シドニーの不動産価格の高騰が挙げられます。
シドニー、いま目茶苦茶高いです。絶対価格で大阪よりも高いし、東京よりは安いとは思ってたけど、最近東京も下がってきてるので、どうかすると東京よりも高いケースもあるのではって気がします。ワンルームで、週350ドル、月1400ドルなんてのもあるくらいです。今は円高で換算すると10万切りますが、こっちの購買力平価で実際価格を計算すると、月20万以上くらいするでしょう。
でもってバブルなわけです。つい先日統計報告が出ましたが、年平均4%以上の経済成長を、11期連続クォーター(四半期)で続けてるオーストラリア経済ですが、過去30年で最高とまで言われてます。マイナス成長の日本経済いとは雲泥の差だったりしますが、現地ではドンチャンにぎわってるわけです。
でもって、年利10%前後という高率のローンを組みながら、皆さん、値上り期待で(とても返せる筈のない高額な)物件を買ったりしてます。でも、そうなると、ローンの支払だけでも大変です。入るのも多いけど出でいくのも多い。日本のバブルのときがそうだったように、働いて働いて、ガンガン消費すると。だもんで、顔もひきつってきますし、通常以上にビジネスマインドに支配されやすくなります。日本でも、猫も杓子も「財テク」なんていって踊ってましたわね、今は昔。
また、不動産価格の高騰により、Land Tax(固定資産税)負担も馬鹿になりません。年間5000万とか1億円規模で払わされる所もあるくらいです。これも日本はバブルで経験済ですが、地価の高騰→固定資産税の負担上昇はかなりキツいです。いくら資産価値が増えても、売らない限りはキャッシュフローは増えませんから、税金の上昇は単純に生活を圧迫します。税負担に耐え切れず、物件を手放してるところもあると聞きます。
それにインフレ。日本では絶えて久しくインフレがないですが、こちらはあります。ほっとけばどんどん物価が上がってます。これも生活を苦しくする要因の一つです。
失業率も減ってますが、逆に言えば、皆働いて忙しいということです。
そうなると、平均的なオーストラリア家庭はどうなるとかというと、共働きでガンガン働き、大きな家を買って、空いてるところはシェアなりステイにしようということになります。これを学生側からすると、夫婦はいつも出払っていて、帰ってきたらクタクタになってるわけですし、ステイ体制も手がかからないようにシステマティックになっていくわけでしょう。
要するに、シティ近辺の高価な家に住もうと思ったら、今はもうビジネスマインドを全開にさせてないとマネージメント
出来ないという部分があるわけです。
ホームステイっていう響きから、なにやら大草原の小さな家に牧歌的に暮すようなイメージがありますが、それは幻想であって、この地球上どこ行ったって皆さん生活は大変。「陽気なオージー」とかいっても、皆それなりに生活の悩みはあります。このあたりのことは、このホームページにある「オーストラリア人の肖像」をご参照ください。あまり誰も読んでないだろうけど、実はホームページの作者としては、「ひとつだけ読むならここを読め」と言いたいコンテンツです。これ読めば、多少はオトギの国のオトギの家みたいな幻想をもたないで済むと思いますし、オトギの国なんかよりも遥かにおもしろい人間味のある現実が多少は見えてくると思います。そしてまた、これからホームステイに向かうアナタにとって、大事な予習にもなってくれるでしょう。
また、間の悪い事にオリンピックが近付いてます。あと半年。期間中ホテル部屋数が絶対的に不足してるため、大手不動産では、「あなたの家を貸しませんか」という観光用ステイ仲介をしてたりするくらいです。これも、皆のビジネスマインドを刺激しますよね。実際、オリンピック期間中(9月から10月はじめ)のステイ料金は倍くらいに跳ね上がってます。そのくらい出さないと家が確保できないんです。
さらに間の悪いことに、シドニーは200以上民族のひしめきあう多民族都市で、普通の家でも世界各国の本国に親戚がいます。これらが皆、親戚の家をたよりにオリンピックにやってくるという。で、ますます品薄になる。
以上の背景事情が微妙にからんで、ここのところビジネスライクにやってるステイ先の比率が増えてきたかな、あるいはビジネスライク度が増してきてるかな?というのが、漠然とした印象だったりします。
以下、「中編」に続きます。
2000年 04月04日:田村
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