シドニーレストラン情報





国別料理/オーストラリア料理の巻



2000年5月10日更新 2015年追記

2015年03月追記:このページはもう「ほったらかし」でした。すいません。この10年以上、「各国料理のフュージョン(融合)によって新しいオーストラリア料理が〜」という考え方が流行らなくなった、、というよりも、当たり前に実践されてきて、いちいち言うまでもないって感じになっていったように思います。

 以下は、「2000年当時のわりと先端いってるっぽい有名店はどうだったか」という歴史的論稿くらいの意味しかないですけど、個々の店の存亡はともかく「こんな感じ」ってのはそんなに変わってないだろうから残しておきます。なお、値段は軽く2倍以上に上がってると思います。

 2015年時点で言うなら、この手の店の情報ならネットに死ぬほど転がってます。ただ、まあピカピカ店にいくと一人200ドルくらいは平気でかかるから、「そこまで出さんでも、、」って気もしますね〜。


★オーストラリア料理とは?


     日本料理よりも難産しているのがこの分野であります。「途方に暮れてる」と言ってもいいです。というのは、一体何が「オーストラリア料理」なのかよく分からないからです。

     「オーストラリア人は家で何を食べているのか?」という問に対しても答えるのは困難です。世界二百数十ケ国から移民してきて、法的にも心情的にも「オーストラリア人」になってる人々の社会ですから、「いろんなもの」としか言いようがないです。要するに移住後たかだか200年しか経ていない社会では、「○○料理」というほどオリジナルなものが確立していないのでしょう(アボリジニは別格)。したがって、皆さん本国の食慣行をそのまま引きずりつつ、オーストラリアの環境に合わせてマイナーチェンジしているというのが本当のところかと思います。したがって「伝統的なオーストラリア料理」といえば、歴史的にイギリス系移民が多かったので「イギリス料理」ということになるでしょう。

     ところで「イギリス料理」ってなんだ?というと、あまりイメージないですね。基本的には来る日も来る日もジャガイモと牛肉食ってるだけという気もしますし。もとがそれなので、オーストラリア料理のイメージも薄くならざるを得ません。だいたい、ステーキやら、白身魚のフライやらに、どわわと温ためた(茹でたりした)野菜がついてくるというパターンでしょう。土地柄でいえば、タスマニアのサーモンやら、ニジマスやら、キワモノ的にクロコダイルやカンガルーのステーキが入ると。メニューとして出てくるのは10種類もないんじゃないかな。

     この「伝統的なオーストラリア料理」を食べたかったら別に苦労はいりません。オプショナルツアーなどに参加すれば出てくるランチは大体この系統だと思われます。観光にやってきて、連日オプショナルツアーを入れたりすると、この手のものばっかり食べさせられ、そのあまりの量の多さ、ワンパターンさ、油っこさなどにダウンしてしまう人も結構いるようです(胃の調子がおかしくなって青ざめた顔でバスに乗ってる)。健啖家の人にはいいでしょうし、特に癖もないし僕はキライじゃないですけど(好きってほどではない)。

     町中で食べようと思えば、そうですね、ビストロ(Bistro)という食堂がくっついてるパブがありますから、そこに入れば食べられます。オーストラリアでも田舎にいけば、基本的にこの種のものが多いでしょう。モーテルなど宿泊施設にくっついているレストランなどでもメニューは大体この系統ですね。あとは店によって上手か下手かがあるだけで。

     ただ戦後50年、世界各国からの移民を受け入れてきたため、オーストラリアの食文化も随分変わってきているのでしょう。他のジャンルで述べたように世界各国の料理屋がひしめきあってることに加えて、家庭で食べる料理もそこそこ変化してるようです。余談ですが、4才のときにイタリアから移民してきたという兄ちゃんに、「家でランチとか何食べてるの?」と聞いたら、「チャイニーズヌードル(早い話がインスタントラーメン系)」「え?パスタとか食べないの、イタリアでしょ」「いやあ、だってラーメン簡単だもん、作るの。美味しいしさ。パスタって作るの時間掛かるし面倒くさい」と言ってました。隣のサムおじさん(大家さん)も、教会で知り合ったベトナム人から春巻の作り方教わってレパートリーに加えてましたし(それをまた我々が教わったりしている)。

     このゴチャマゼ状態は、カフェなどに入っても分かります。お気に入りの紅茶を持参して煎れさせる(「マイ紅茶」ですね)という、こだわり倒した英国紳士風の人もいるやに聞いたことがありますが(自分では見たことないけど)、一般には、ティー(紅茶)以外に、カプチーノとかエスプレッソとか地中海系統が幅をきかせています。イタリア系のマッキアートなんてのも置いてあります。

     あと、「オーストラリア料理」といえばバーベキューでしょう。
     基本的にバーベキューというのは、レストランに食べに行くものではなく、裏庭やピクニックでやるものですが、「バーベキューの出来るレストラン」もあります。パブなどのコートヤード(中庭)にバーベキュー設備があって、別途肉を買って自分で焼いて食べるパターンですね。ニュートラルベイのオークス Oaksなんかわりと有名でしょうし、ロックスでも食べたことあります。

     もうちょい洗練されたものでいえば、オーストラリアン・クイジーンと呼ばれる領域があります。伝統的なオーストラリア料理(=というよりもっと大雑把に西洋料理ですね)をベースにしつつ、世界各国の料理の良いものを取り入れた創作料理です。見た目は、平皿に奇麗に盛り付けたフランス料理風のソレが多いのですが、味的には東南アジア系スパイスをきかせてみたりなど、様々です。だいたい、各国料理を除いて、「有名or高級レストラン」「お洒落なお店」というと、このオーストラリアン・クイジーンと銘打ってる場合が多いです。味の方は、まあ、店やシェフによりけりでしょう。

     基本的にやや高めということもあり、あまり食べにいってないので、具体的にどの店とかいうのはよう分かりません。シティの高層ビルであるチフリータワーの最上階、オーストラリアンスクェアの最上階など、「最上階」シリーズがそれなりに有名だったりしますが、絶賛する人もいる反面、「高いだけで全然美味しくないよ」と不満たらたらだったりする知人のオーストラリア人もいます。なんとなく分かるでしょ?この雰囲気。オーストラリアにも「高額orオシャレというだけでありがたがる人」は沢山います。

     町歩いて、看板に「チャイニーズ」とか料理の国籍が明記されてないレストランで、「なんとなく高そう」「インテリアに金かかってそう」な店があったら、まあ、だいたいこのオーストラリアン・クイジーン系だと思われます。もちろん、本当に美味しい店も結構ありますし、必ずしも高いばかりではないです。

     というわけで、この領域も「網羅」の「も」の字もしてませんので客観的に紹介できませんが、実際に食べたりちょっと変わった話を聞いたような店を参考までに紹介しておきます。







ダーリング ミルズ Darling Mills
134 Glebe Point Rd, Glebe TEL:9660-5666
Lunch: Tue-Fri,Sun Dinner:7 days Lincenced&BYO
     グリーブのド中心(郵便局の前)にある荘厳な石造りの建物。建物自体は目立つのですが、これという看板もないので(よく見ると入り口に小さな金のプレートがあるのだが)、「この建物何なんだろう?」とずっと思ってました。このレストラン、よくお客さんを紹介するグリーブのB&Bの女主から「すごいおいしい」と教えてもらって行ってみました。(よくよく見たら「SMH Good Food Guide」でも紹介されてました。)

     外観に劣らず内装も立派。壁は外と同様砂岩がむき出しになっていて、間接照明をうまく利用して、いわゆるロマンチックなムードを醸し出しています。おしゃれなアーチで区切られた小部屋(ファンクションルーム)もいくつかあるみたい。結婚式後のパーティー(要するに披露宴)なんかで使ったらいいかも・・・という雰囲気でして、日頃庶民感覚で利用するにはちょっと気が引けるような。「Gパン姿で入っちゃっていいのかな?」と一瞬戸惑ったけど、スタッフは皆さん愛想もよく、服装をチェックしたり、見下すような態度はありませんでした。でも、周囲を見回すと、皆さんキチンと正装してましたけど。

     席につくと、ウエイターさんがニコニコしながらワインリストを持ってきてくれました。いきなり高価なワインがズラリ。この時点で「今日の予算は一人50ドルじゃキかないかも」と覚悟を決めるしかなくなりました。料理メニューは、これまた実にバラエティ豊かで、シーフードから肉料理、野菜料理まで様々。これぞ、オーストラリアン・クイジーン(なのかな?)。フォアグラを見つけて、うれしくなって頼んでしまった。洋風なんだけど、ちょっと凝ってて創作料理っぽい感じ。なんでも野菜はすべて自分とこで育てたオーガニック(有機栽培)ものを使っているそうで、原料にまで気を配っています、というわけ。確かにどれ食べてもおいしい。。

     さて、お会計は? 結局二人で200ドル近く取られました。まあ、高価なワインも飲んだし、料理もすばらしかったし、サービスもプロフェッショナルでありながらフレンドリーだったし。これだけのクォリティなら、これくらいの金額なのかな。「たまには贅沢してもいっか」という気分で、出費覚悟で乗り込むべきですね。それなりに服装にも気をつけて。


アーベイ The Abbey Retaurant
156 Bridge Road, Glebe TEL: 9660-4792 / 9660-1211
Dinner:7 days Lincenced
     グリーブの目抜き通り、グリーブポイントロードと、ブリッジロードの交差点(郵便局があるところ)から、ブリッジロードを西に入った左手にあります。一見、古〜くさびれた石造りの教会風。庭も木々が勝手に成長しているという感じで、「お化けでも出そうな建物だけど、なんなんだろ?」と長年思っていました。この建物が実はレストランであることは聞いていたのですが、「ものすごく高かったらどうしよ」「もしかしてすごいスノビッシュだったりして」とビビったりして、今までトライしないでいました。

    シドニー在住の知人から「雰囲気、サービス、料理、料金のバランス的にいって、シドニー1、2です」との推薦をいただき、それならトライしてみようってことで、誕生日にわざわざ予約して、きちんとおしゃれして出かけていきました。

    大仰な門をくぐり、うっそうとしたジャングル風の庭を突っ切ると、奥に駐車場もありました。石造り教会風情なので「本当にココでいいのだろうか」と中に入るまで不安でした。思わず、入り口に立っていた蝶ネクタイ締めたオジサンに、「ここ、ホントにレストランですか?」と聞いてしまいました。

    中は教会そのもの。高い天井に描かれた壁画といい、壁に掛けられた中世風の油絵といい、パイプオルガンが置かれていた痕跡といい、神父さんが説教するための壇上といい、そうです、昔は教会だったのです。ホール部分の椅子を取っ払って、そこにディナーテーブルを置いたようなもんです。仕切りのないオープンスペースになっていて、天井が高いこともあり、開放感があります。スペース的にも贅沢にとってあるので、上品なクラシック音楽が控えめに流れている状態でも、隣のテーブルのおしゃべりがまったく気にならないほどです。

    各テーブルにロウソクを使ったランタン風ランプ、そして生の蘭の切り花が飾ってありました。思わず「この蘭の値段だけでも結構するぞ」と計算してしまった。ウェイターさんたちもよく教育されていて、上品でフレンドリーで、いい感じでした。そういや、たまたまでしょうが、皆さんオーストラリア人ではなかったな。

    料理としては、イタリア料理を基盤に、オーストラリアンクイジーン風にアレンジしたってな感じです。メニューを見ると、イタリア語でイタリア料理によく登場する料理名が書かれているのですが、出てくる料理は「本場イタリア」とはちょっと違って、もうちょっと凝っているというか、洗練されているといか、もうひとつオリジナリティが加わってるという。私たちが食べたのは、オントレに「カネロニ」と「なすのチーズ焼きもどき」、メインに「小鴨」と「子牛」でしたが、どれもおいしく一工夫凝らしてあって感心しました。特筆するほどメチャおいしいというわけではないけど、文句のつけようはないです。

    デザートも4種類あって、やっぱりイタリアンでした。「ザバイヨーネ」があったので、うれしくなって注文したけど、これは私が知っているイタリア料理のソレとはかなり違っていました。ティラミスは文句なくおいしかったです。

    飲み物(アルコール類は赤ワイン1杯だけ)プラス、3コースで2人で120ドルほどでした(ダーリング・ミルズよりは安めかも)。そうお気軽に通えるお値段ではないです。でも、たまのイベントの時に、ちょっとおしゃれしてゴージャスな雰囲気を楽しむにはいいかなって思いました。あと、結婚式のレセプション(披露宴)としても便利でしょうね。


バンジョー ピーターソン コテージ Banjo Perterson Cottage
Punt Road, Gladesville (Banjo Perterson Park内) TEL: 9816-3611
Dinner:7 days Lincenced
     福島の新居すぐ近くにある、贅沢風のレストラン。グレイズヴィル南の国立公園内、海そばの高台に建てられた、由緒ある石造りの建物をレストランに改装したもの。国立公園につながったいい感じの庭もあって、休日昼間はよく結婚式のレセプションに利用されているのを見かけます。

    個室も用意できるようですが、主な食堂スペースは海に向けてガラス張りになっていて、明るいうちは景色も楽しめます(夜景は暗すぎてイマイチ)。サービスもきちんとしているし、BGMはクラッシックの無難な曲が流れていたりして、雰囲気は悪くないです。でも、グレイズヴィルというロケーションのせいか、あまりファッションに気遣いのない典型的オージー家族連れとかも来ていたりするんで、スノビッシュというわけではないです(考えてみると、レストランの雰囲気で客層によってだいぶ左右されますよね)。

    その他の高級レストランと同じく、ライセンスドなのでBYOは出来ません。ワインリストを見せてもらったら、イッコも知ってる単語が登場せず、焦りました(^^;)。要するに、カルバネとかリーズリングとか、そういう一般的なカテゴリーが全く書いてなくて、いきなりフランスやイタリアワインの商品名が並んでいたのでしょう。もうお手上げなので、率直に「なんでもいいんですけど、おいしい赤ワインを持ってきてちょーだい」と言うと、なんらイヤミもなく、適当なものを選択してくれました。

    料理はいわゆるオーストラリアンクイジーンなのでしょうが、どっちかというとフランス風です。平皿に上手に見栄えよく、小物が飾られているという。でも、一皿の量は結構ありましたけど。

    オントレ(きのこのテリーヌ)は、なんかいろいろと頑張って凝りすぎて、よく焦点が定まっていないような感じはしましたが、ふだん家で食べられないような味ばっかなので、それはそういうもんとして楽しめました。

    特に、私が選択したメイン「本日の魚料理(タイのフライ、レモンソース)」はメッチャうまかった。ふつう魚料理というと、どうしても西洋風のアレンジはこってりしすぎていたりして、「これなら日本料理の方がいい」と思ってしまうことが多いんですけど、あれはイケました。日本料理よりも場合によってはおいしく食べられることもあるんだなあと、感心しました。夫が選択したメインの鴨もおいしく料理できていました。特に皮がパリパリしていつつ、しっとりしていて、絶品。

    デザートにはチーズセットとタルトを頼みましたけど、タルトの方は甘くてこってりしていて、とても全部は食べられなかった。食後のデザートにしては重すぎる。チーズセットの方が楽しめました。ガラスの平皿に、各種のチーズに、果物やナッツ類がきれいにアレンジしてあったりして。

    お値段的には3コース、2人で140ドルくらいいきました。会計のとき、ボーイさんがそれとなくチップを要求しているかのような態度を見せたのがちょっと印象悪かったけど、まあ、あのグレードの店なら多少のチップはあげるもんなのかもしれないですね(って、まったく無視してきましたけど)。


スウィッシュ Swish
Shop3, Glebe Place, 131-145 Glebe Point Rd, Glebe TEL:9552-6800
Lunch & Dinner: 7 days BYO corkage 1$ per person
     特筆するほどおいしいわけではないけど、リーズナブルに「モダン・オーストラリアン・クイジーン風」(あくまで「風」)を味わいたければ手頃かな、という店です。グリーブの目抜き通り沿い、郵便局近くにある比較的新しいマーケットセンターの一角にあります。店内は狭いけど、屋外にも気持ちのいいテラス席があって、半分カフェのような気軽な雰囲気。ランチ、ディナーとも20ドル前後のセットがあって、これがお得。アラカルトもあるけど、たぶんセットの方が得した気になると思う。

     タスマニアンサーモンとか、シドニーロックオイスター(牡蠣)など、シーフードもあります。でも、ラムやビーフ等お肉系の料理の方がなんとなく上手な気がする。単に自分が西洋風魚料理に慣れていないせいなのかもしれませんが。ただ、パスタ系料理はあんまり薦めません。一般に、オージーが作るパスタは茹ですぎの傾向があるみたい。パスタ食べるならイタリア料理屋に行った方がいいです。


ジョナズ Jonah's
69 Bynya Road, Palm Beach 9974-5599
Breakfast:Sat-Sun Lunch & Dinner: 7 days Lincensed
    われわれは未だ行ったことがないが、「おいしいレストラン」として名を馳せているので紹介します。パームビーチはシドニー市街から1時間ほど北に向った半島の先にあるリゾート地。すばらしい海の景色をながめながら、一流の料理を味わえるという贅沢なレストランです。お値段はそこそこするようですが、質を考えればリーズナブルとか。ランチなら25ドルで食べられるそうです。ここはホテルにもなっており、非常に人気があります。部屋数が少ないので週末の予約は常にいっぱいとか。宿泊+食事付きのパッケージもあって、夕食・朝食付きで確か2人で1泊300ドルくらいでイケた筈です。


ロード ネルソン Lord Nelsons
Argyle St, The Rocks
Lunch: Dinner:
    歴史を感じるロックスの西側にたたずむ、シドニー最古のビール醸造所。1階はパブになっており、7種類のホームメイドビール(ユニークな味!)と、いわゆるビストロ系のオージー料理が楽しめる。メニューの種類は少ないが(黒板に5種類くらい「今日のメニュー」が書いてある)料理はおいしい。リーズナブルでありながら、ラムのバーガーサンド、パスタなど、「これでもかという量」&「しっかり作ってるプロの味」が両立しています。但し、オージー気質なのか料理が出てくるのが時に遅かったりするので、辛抱強く待ちましょう。尚、2階以降は宿泊施設になっており、雰囲気のよい客室(バスルームは共同)が6室あります。


ニューポート ミラージュ Newport Mirage
Queens Parade West, Newport 9997-7011
Lunch & Dinner:7 days Licensed

     シドニー市内から北へ40分、リゾート地パームビーチの近く。ニューポートミラージュはモダンな4ツ星ホテルですが、レストランだけでも立ち寄る価値あります。レストランの目の前に広がる静かなヨットハーバーを眺めながら味わう食事もなかなかいいものです。イタリア訛りの英語で陽気にまくしたてるオジサンが、シェフのミノ氏。彼は俗説に惑わされず、既成概念をブチ壊すような料理を作ることに楽しみを感じているかのように、オリジナル料理を熱心に勧めます。
     たとえば、サーモンとタイを蒸したものに赤ワインソースを合わせた料理は、「赤ワイン=肉料理」という俗説を吹き飛ばしてくれます。
     レストラン直航の飛行艇(seaplane)がローズベイから出ており、所要15分でレストランの目の前に着水します。シドニー上空観光を兼ねて、出掛けてみるのも一興でしょう。但し、お値段も格安というわけにはいきませんので、ランチでも一人30〜40ドル程度の腹づもりで臨んでください。


ニュートンズ Newtons
403 King St, Newtown 9519-8211
Dinner:Mon-Sat Licensed & BYO corkage $1 pp
    失業者のための研修プログラムを実施していることで有名な西洋料理レストランですが、味もたいへんよいという噂を聞きます。予算は一人25〜30ドル程度。


サイモン ローグ SIMMONE LOGUE
    テイクアウェイのお店。日によって異なる様々なおかずをタッパーのような容器に入れて売っている。値段はそう安くはないが、1品1品が非常に凝っており、本気で料理しているシェフの真剣な眼差しを想像してしまう。ここは、世界のあちこちの料理をうまく生かしながらシェフなりにアレンジしているようで、たとえばのり巻きモドキとか、春巻モドキ等、本来のあるべき姿とは異なるものの、そのアレンジ方法に感心させられる。確か夜8時頃まで開いているので、「ごはん作りは面倒臭いが、外食するほどの気力がない時」に非常に重宝しています。特に、ここのデザート類は上品な甘さで、私(福島)のお気に入り。

 ★昔はバルメイン店、次にパディントン店があったのですが、2015年現在Cammeray店とDouble Bay店になってます。Cammeray店はときどき覗くけど、往年のような「おお〜」感はあんまりないですね。



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無ければ作れ!日本食材
無くても作る!和菓子編
あきらめるのはまだ早い!安く手に入る代用品の数々
どこに買いにいけばいいの?SHOP編
日本のものとちょっと違う?現地の食材研究

留学・ワーホリのための生活向上委員会
食のDIY 自炊の超実戦ノウハウ
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第2回:基本構造の応用(2) 和風編
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第3回:基本構造の応用(3) エスニック編
 イタリア料理、タイ料理、インド料理
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第6回:実践&食材調達編 (3)
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シドニーレストラン情報
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その1 : オーストラリアのコーヒーの種類と解説
その2 : カフェランチ編(1)
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料理エッセイ
料理凡人によるしょーもな料理録
その1:能書き
その2:カツオのタタキの巻
     〜オマケ:カツオ一尾→刺身までの簡単解説
その3:麻婆豆腐の巻
関連
フィッシュマーケットで魚を買って調理するダンドリをまとめたエッセイ(今週の一枚エッセイ123回)
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★シドニーで台所を預かるプロフェッショナルな男の料理について、経営学的アプローチを施した力作
 Essay 153/「男の料理」について
 Essay 154/続・「男の料理」について

★(日本食も含めて)料理のことだけ考えてシドニーに住むならどこがいいかというお気楽な話。プラス鯛の塩焼き→鯛雑炊の作り方
ESSAY/ 料理のおはなし

★シドニーのテイクアウェイ(テイクアウト)についてのエッセイ
 Essay14/TAKE AWAY
★シドニー現地でのお手軽アジア系インスタント系食品
 Essay33/面倒臭い感覚細胞


★メルボルン家庭生活向上研究
1.食材の工夫/日本はアジアの一部
2.食べたいときが工夫のチャンス/こんなものいかが?
3.Never Give Up/挑戦しよう高級難度

世界の料理のレシピー
★世界の料理のレシピ、奮闘録
各国料理を見よう見まねで作ってみようと挑戦。
中華チマキ、バジリコのスパゲティなどお馴染みのものから、ムサカやタブーリ、ガドガドなど、日本ではまだマイナーな料理まで、画像入りでご紹介。