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通学期間について(4)



Cそうは言っても予算に限りがあるし、、予算的にはどうなのか?

 詳しい予算のシュミレーションは、また、予算の項を参照していただくとして、通学期間1か月が3か月になれば予算は3倍かかります。ただし、正確に言えば、入学金、ホームステイアレンジ代などはダブりませんから、単純3倍ではないです。特に最初の4週程度はステイをしますが、それ以降はシェアに移行する人が多いでしょうから、住居費は半額とまではいかなくても、3−4割は削れるでしょう。

 この3か月ないし4か月で、とにかくも自分が喋って参加しなきゃいけない英語環境、しかもそれは自分と同じレベルのクラスメートに囲まれ気兼ねをしないで済むという環境が与えられます。学校という特殊環境を離れたら、こんなに同じレベルの連中が集まることってないですし、何時間も自分の下手な英語を喋らせてくれる環境ってないです。この環境を、あなた自身がどれだけの価値を見出すか、です。また、普通にしていたら出会えない他国の友達を作る機会、さらに生活のリズムが与えられます。これもまた大きいと思います。

投資資金になっているのか?

 一方では、学校に行かなかったらこれらのお金は浮きますが、浮いたお金と時間をどう過すかが次の問題になります。1日寝て暮せばそりゃお金は減りませんけど、それでは何しに来たのか分からない。気分的にも焦ってきます。で、町に出てみても、そこらへんのパブに入って地元のオージーと仲良くなってギャハハ!とやってられるくらいなら問題ないです。でも、そんなに物事うまく進まない。トボトボ歩いて、何も起らず、足が疲れて、そんで帰る、、みたいな感じでしょう。

 で、間がもたないから、日本人の友達とフードコートで時間潰したり、パブいったり、カラオケいったり、情報センターをハシゴしたり、インターネットやったり、、だから、結局お金使っちゃうんですよね。我が身を省みつつ、キツイこと言わせてもらうなら、英語が出来ない人が社会に接点持とうと思ったら、結局お金を使うときしかない。だからどうしたって金遣いが荒くなりがち。それが嫌だったら、重複しますが、自分一人の力で電話をかけ、訪問し、話を聞き、情報を集め、参加して、また話をして、、、と、どんどん切り込んでいくしかないんです。攻めていくしかない。

 だから話は簡単。学費ケチッて、浮いたお金で、何するの?そして出来るの?です。
 結局さしたる収穫もないまま、遊び金で消えていくなら、そっちの方がよっぽど無駄だと思います。

 つまりは「投資」してないからです。
 ただの「消費」でしかない。ここで10万円を投資し、その見返りに何かを得て、その得たもので20万円稼ぐ、これが「投資→リターン」の構図。この構図に乗っかってなかったら、お金が幾らあっても基本的には減っていくだけです。

アルバイトについて

 あと、語学学校に行ってる間はバイトが出来ないと思い込んでる人が意外に多いです。なんでそう思い込むのかな?と不思議でしょうがないのですが、別に通学しながらバイトすることは可能です。

 また、バイトのためにパートタイムにするという考えもナンセンスだと思います。というのは、英語学校に通ってる程度の英語力の場合、そうそうオフィスワークなどは出来ないでしょうから、いきおい現場仕事、それも日本料理のレストラン(ジャパレス)が圧倒的多数を占めるでしょう。レストランの仕事というのは、ランチタイムとディナータイムに忙しくなります。勤務時間帯としては午前11−1時、夕方5−10時がメインでしょう。あなたが厨房でシェフをするのでもない限り、午後2−4時というのはやることがないです。一方学校は遅い学校でも4時過ぎには終わりますから、その足で5時出勤には十分間に合うでしょう。また、パートタイムにして12−1時に終わったとしても、それから出勤してたらランチタイムに間に合わないから意味ないでしょう。

 ジャパレスの給料は、地元社会で労働基準法違反を摘発されたこともあって(詳しくはESSAY 502/「ジャパレスブラック論を考える」参照)、以後、数年がかりでコンプライアンスが浸透してきたのか、かなり上がりました。今では平均で15〜16ドルは出てると思います。仮に時給15ドルだとしたら、午後5時から10時まで5時間働き、最後に賄い(支給の晩ご飯)を食べたら、1日75ドルと晩飯代が浮きます(これが大きい)。それを週3回やるだけで225ドル。シェア代くらいは出るでしょう。なお、シェア先近くのオージーのカフェやレストランで働けたら、時給は20ドル以上(税引き後の手取りでも18ドル前後)出るでしょうし、勤務時間帯ももっとフレキシブルには出来るでしょう。

 ※なお、予算についてのシリアスな分析と戦略は予算・費用の中の3、ハイパー実戦講座をごらん下さい。

D12週行くことを前提に、最初は4週間申し込んでそのあとに延長するという方式はどうか?


 僕も昔は、これ、いい考えだと思ってました。
 でも、今は、全然いいとは思ってません。

 理由は一杯ありますが、
(1)4週間くらいでその学校の良し悪しがわかるのか?他でも書きましたが、学校の印象は先生とクラスメートでガラリと変わる。で、先生は4〜5週タームで変わる場合が多いから、最初がハズレだったとしてもそれで決めるのは早すぎる場合が多いです。それに、最初の1ヵ月はブルー入りますから、なんでもネガティブに見えてしまう部分もあります。要するに適確な判断が出来るのか?です。

(2)そこが駄目で他の学校を探すとしても、次の学校が今よりも良いという保証はない。どんな学校にも賛否両論ありますし、ある人にとっては良くても、他の人には良くないということもありがちだから、他人の評判もそれほどアテにならない。結局、やってみなければわからない。

(3)それで4週づつ学校を転々としたら、入学金が3倍かかるし、校風やシステムに慣れ、友達が出来かかったところで終わりだから、逆に効率が悪い

(4)延長と言いながら、そのときになったら延長しないケースが多い
 4週間というのは、英語環境で一本立ちするには早すぎるけど、日本人環境を築くには十分な時間です。でもって、ボコボコにされる時期ですから、「ちょっとくらい英語やっても駄目だあ」って精神的にメゲてくる頃でもあります。また、新鮮味も薄れてきて、学校行くのが面倒になってくる時期でもあります。

 物事というのはイヤになった頃が実は一番伸び盛りで、ここで辞めちゃうと三日坊主でモノにならないけど、ここをガマンするとモノになるという倦怠期があります。で、4週間終わったくらいで、最初の「危機」が訪れるわけですね。一方ではメゲてる、片方では心地よい日本人環境が出来上がってきつつある。もう、オーストラリア人相手に緊張したり、屈辱的な思いをするくらいなら、日本人仲間相手にビール飲んでオージーの悪口言ってる方がずっと楽しいじゃん、別にこれでいいじゃん、、ってなりがち。

 また、この頃になってくると、現地の貨幣価値に慣れてきてますから、学費がとんでもなく高く思えてきたりもします。そんなこんなで延長しないで、そのまま。で、巣立てる人はいいですが、そうでないなら前に述べた悪循環サイクルにハマり頃だと思います。

 これをクリアするにはどうしたらいいか?だから最初に全部申し込んじゃうんです。先にお金を払ってしまえば、勿体ないからイヤでも学校行きますもんね。おそらくは気弱になってるだろう4週間後の自分にジャッジを委ねるのは危険じゃないか、ということです。

(5)5番目の理由は、これは趣味的なことですが、一方では勉強の道も開いておいて、一方ではお金も節約して、、とかいう八方丸くおさまるような、一見ナイスに見えながら、実は全てが中途半端という、単なる優柔不断というか、要するに日本政府お得意の「決断先延ばしのモラトリアム」に過ぎないじゃん?って気がするのですね。

 英語やるんだったらやる、やらないんだったらやらない、もう決断はドンと決めて、腹を据えて、「よし、もう、やるっきゃない!」でやった方がいいと思うのです。で、そのためには納得いくまで現地で学校を見学して、じっくり考えたらいいと思います。そのために僕もサポートしてるわけです。無料一括パックなんて、こっちだって日本で入学決めて貰った方がデスクワークで済むからよっぽど楽なんですけど、それでもやってるのは、それなりの理由があります。


 以上、ご参考になれば幸いです。尚、8週とか10週とか14週というのも勿論アリです。それは4と17の間から推察してください。

 でも4週だろうが17週だろうが、1日だろうが、行くんだったら絶対モト取ってください。もう、鼻血が出るくらい勉強してください。入学していてサボるというのは、学費が1ドルだったとしても無駄です。お金を生かすのは結局自分自身だし、それが結果的に安いか/高いかを決めるのは、払った後の頑張りにかかってますから。


INDEX

@英語を舐めたらアカン!の原則
A英語が出来る/出来ないで何がそんなに違うのか?
Bじゃあ、4週間を17/12週間にしたくらいで差が出るの?
Cそうは言っても予算に限りがあるし、、予算的にはどうなのか?
D12週行くことを前提に、最初は4週間申し込んでそのあとに延長するという方式はどうか?


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