(パスポート+ビザ+航空券) |
パスポート |
パスポートの取得は、別に難しいことではなく単なる事務手続ですので、近くの県庁などに問い合わせて、必要書類を提出し、写真と手数料を払えば簡単に取得できます(詳細は大抵のガイドブックに記されてます)。申請から発行までには2週間程度かかりますので、出国計画に沿って申請スケジュールを組まれることをお勧めします。実践的には、「行ってみようかな」と決めたら、あとの計画が白紙でも先にパスポートだけ取っておくと良いでしょう。行く以上絶対に必要なものですから。
なお、パスポートの取得は、旅行代理店でも代行でやって貰えますが、有料です。
ビザ/査証 |
なお、観光ビザではなく、その他のビザや居住ビザ(永住権)まで知りたい人は、ここをクリックしてください。
★→visaについて
航空券 |
切符というのは、電車でもバスでも同じ路線同じ距離だったらいつ乗っても値段は同じ筈ですが、国際線の飛行機に関してはちょっと違います(国内線はほぼ一定ですが)。同じシドニー−成田往復チケットでも、50万円以上するのもあれば、わずか6万円前後のものまであります。チケットの買い方一つで旅費が大きく変わってきますので、やや細かく説明します。
まずこの差はどこから生じるかというと、第一にファーストクラス/ビジネスクラス/エコノミークラスという座席の格差があります。これは一等席二等席ということでわかりやすいでしょう。第二に往復切符か片道切符かという違いがあります。一般的には往復切符の方が安いです。第三に時期の関係があります。国内旅行の繁忙期/閑散期と同じく、皆が休暇をとるシーズンは値段が高くなります。たとえば年末年始のチケットは2月のオフシーズンのチケットの1.5〜2倍近くまで跳ね上がることもあります(但しその時期の区割は非常に細かいので良く確認された方がよいでしょう)。第四に、各航空会社によって、キャンペーンセールをやったり、「常連さん特別割引(マイレージなど)」「高齢者用割引」のような様々な割引切符があり、これによっても料金は上下します。このあたりまでは、JRの種々の割引切符を考えて戴けたらわかりやすいでしょう。
往復チケットの中には、購入時に予め帰国便を決めてしまうフィックス(固定するという意味)チケットと、逆に帰国便を決めずにおくオープンチケットの2種類があります。オープンのメリットは現地に着いてから航空券の有効期限内ならいつでも好きな日を選んで帰国することが出来る点にあります(もちろん希望便に予約が詰まってたらダメですが)。一般に制約の多いフィックスの方が価格的には安くなります。帰国予定が明確に決まってない場合はオープンの方が便利ですし、ある程度帰国予定が定まっている場合はフィックスの方がお得ということになります。要するに、帰りの便をいつ決めるかというだけの違いなのですが、両者とも帰国便を無制限に決められるわけではなく「3週間フィックス」や「1年オープン」と色々な期間制限が定められています(オープンだったら必ず1年とか一般に決められているのではなく、各航空会社のその時期の「品揃え」によって差があります)。一般的には、有効期間が短いものほど安くなる傾向にあります。
直行便とは、文字どおり日本とオーストラリアの間を乗り換えなしで直行する路線のことですが、これが出来るのは国際的な取り決めによって本国の航空会社(日豪間の場合は日本航空、全日空、カンタス、アンセット)に限られます。それ以外の国の航空会社の路線(この場合はアジア地域の航空会社が多い)は、その航空会社の本拠地(大韓航空ならソウル)で乗り換える(トランジットと言います)経由便になります。大体直行便で9時間半ほどでシドニーに到着しますが、経由便になると寄り道して乗り換えるわけですのでもっと時間はかかります。一概に何時間ということは乗り換えの場所や待ち時間によって変わりますが、最低でも2〜4時間余計にかかるでしょう。
ただし、経由便にもメリットがあります。それは、乗り換え都市で「ストップオーバー」という制度を利用して、一時的に入国し観光できることです。つまり大韓航空を使ってソウルに2泊してからシドニー行きの飛行機に乗るとか、コンチネンタル航空を利用してグアム島でひと泳ぎしてから目的地に向かうということが出来ます(もちろん帰路に立ち寄ってもOK)。
上記(1)(2)の条件で、料金にかなりの差が生じますが、さらに料金格差が出る領域があります。これが巷で言われているいわゆる「格安航空券」です。
何が「正規」で何が「格安」かと厳密にいうと複雑になるのでしょうが、ここでは簡単に流通経路の違いで安くなっているチケットを格安航空券と呼びます。
「流通経路」というのは、様々な場合があるのでしょうが、例えばパックツアーを企画したが人が集まらず座席が余った場合、その空席分のチケットをバーゲンセールのように売っている場合などです。破格に安いチケットもありますが、それだけこまめに手間暇かけて探さなければならないという意味でもバーゲンと同じです。
また、バーゲンセールで「返品お断り」とされているように、格安航空券にはそれなりの制約があります。一番大きな制約は「変更できない」ということです。正規のチケットの場合は、同じ航空券のまま搭乗便を変更したり、場合によっては行き先が同じならば違う航空会社でも乗せてもらえたりとかなり融通がききます。ところが、格安航空券の場合、こういった融通は一切ききません。また事前の変更もできません(一旦キャンセル料払って払い戻しを受け、又別途購入し直すことになる)、また出発(搭乗)時刻に遅刻したらそれまでです。安ければ安いだけのことはあるわけですね。また、一般に自分の日程や条件に合う「品揃え」で言えば正規チケットの方が豊富でしょう。どちらを選ぶかはあなた次第ですが、例えば具体的に十数万円も差があった場合、「遅刻対策に十数万は高すぎる。空港近くのホテルに泊ってもまだお釣りがくる」という方は格安を、お仕事の都合などで直前になるまで当日出発出来るか状況がきわめて流動的という方は正規の方が安全かも知れません。
なお、いずれの場合も、リコンファームの有無・方法について確認しておかれると良いでしょう。リコンファームについては後述します。