あなたの性別・ワーホリした当時の年齢を。差し支えなければ
どうしてワーホリに行こうと思ったのですか?という質問なんですが、以前これについてメールをいただきました。引用しますと、
"まずワーホリをしようと思ったきっかけは単にちょっとなにかしらしてみようと思ったからと言うのが一番しっくり来るような気がします。
その当時確かに仕事でかなり精神的にしんどい思いをしていた事も関連しているとは思いますが、仕事をし出して逆にいい意味、悪い意味で自分の人生について考えるようになってまして、最高にプラス思考で判断した場合、まず自分の人生を4つに割ったら今25で丁度四半世紀だなとおもって(友人には百まで生きるんかといわれた)。じゃその都度何かやればそれなりに面白い人生が持てるんじゃないかと思いました。
そう思うと結構気分的に楽なんで今の所この考えを柱に行動してます。だから別にワーホリじゃなくても良かったんですが、環境をガラッと変えてみるには、それとやってみたかった海外生活を実現するには一番てっとり早かった方法がワーホリでした。"
ということなんですが、この「人生四分割論」、これは後づけの理屈というか、まず「したい」という欲求が先にあって、次に「そーゆーことしてもイイのかな?」という自問自答の部分で、「それでいいのだ、なぜなら〜」で出てくる理論のような気がします。だから「なんで?」という最も原初的な部分については「単にちょっと何かしてみようと思ったから」ということだと思うんですけど。
あ、そうですね。まあ、ちょっと行ってみようかという。
「ちょっと行ってみようか」と。あは、何か近所に買い物に行くような感じですが、曲がりなりにも会社やめて、100万単位のお金と時間つかって知らない国にいくわけですから、それなりの決意とか希望とか、またそれにまつわる不安だとか葛藤だとか、そのへんのドラマチックな事情はないのでしょうか?
いや〜、会社は、まあ、コンピューター編集に移行する過渡期の仕事だったのでいずれは私も不要になるかなという感じはありましたから、遅かれ早かれ、、。う〜ん、そのへんのことを説明するのが、すごい難しいのですね。
先程の引用で「精神的にしんどい」ということも一因と書いてますが、これまでお話しててそれがメインかというとそうでもないニュアンスですよね。補助理由というか。だからメインというか、トータルしていえば、「何となく来ちゃった」みたいな
ああ、でももう、ほんとにそんな感じでもあるんですよ。
じゃ逆にこう聞きますが、海外生活に(過大な幻想みたいな)強い憧れがあって「絶対いつかは行ってやる」と思ってたとか、日本での生活に見切りをつけたとか、自分自身の内面をもっと磨こうとか、そこらへんのある種「わかりやすい」理由というのはあまり無いんですか。
ああ、ああ、そうです。無いですねえ。海外は、アメリカとかヨーロッパとかにもちょっと行ってて、そこでそれなりの幻滅みたいなものもあったし、そんなに「海外だあ」って気持の高揚は特にないです。日本での生活も、別にそんなにイヤじゃなかったですし。「ここらで、ちょっと心機一転」というか。そんな感じなんですね。
心機一転するとイイコトがあると
とりあえずリフレッシュしますから。まあ、当たり前ですよね(笑)。えーと、あの、25才で今年いかないともう後がないというのは、ちょっと背中を押してくれたかなというのはあります。
「本日限り」と言われて、つい買ってしまったというか(笑)
なんというか、日曜の昼に「ちょっと梅田にも出てみようかな」程度のノリみたいな印象を受けるのですが。つまり、「週末の晩にミナミに繰り出す」というほどの気合も入ってないというか。「ちょっと行ってみようかなあ」くらいの、非常にライトな感じ。リフレッシュにしても、「これで私は生まれ変わるんだあ!」という強いものではなく、「部屋のカーテンを替えたら気分が変わっていいかも」くらいの感じでしかないというか。パッと聞くと何となくそんなもんかと言う気もしますが、一個の人間のリアルな生活ということを考えたら、「それだけってこたあないだろ?」って気もするんですけど。
あはは、うーん、そこがねえ、ほんとに、うまく言えないんですよ。
そうみたいですねえ。じゃ、これはちょっと保留にしておいて、先に進みます。
じゃあ、ワーホリ先としてどうしてオーストラリアを選んだのですか?
カナダは寒いし、ニュージーランドではあんまり働き先も多くないような気がしたんで。
資金はどの程度溜めましたか?
それは全部自分で稼いで溜めましたか?
ビザ取得その他について業者さんその他に依頼しましたか?
ビザ申請について何か言いたいことは?
えーと、特にないですけど、費用が1万以上かかってちょっと「高いな」と思いました。
ワーホリに関して、周囲の人間(家族、友達、勤務先、恋人)の反応は?
家族は、別に反対とかそんなのはなくて、「行きたいんなら行けば」というか、すっと受け入れてくれてましたし。そうですね、「ちゃんと帰ってきてね」というのは、色んな人に言われたような気がします。なんか行ったきり帰ってこなくなるように思われてるのですかね(笑)。
行く前に1年間の大雑把な予定を立てましたか?
一応。まず最初にシドニーに行って、それから寒いのを避けて温かい北の方に移動しつつ、そうやって移動していってラウンド代りというか、色々見てみたいなという。
どうして最初シドニーにしたのですか?
結局、最初にAPLaCさんとメールのやり取りもしてたし、最初お世話になるからというのが直接の理由です。あと最初の足場固めにやりやすそうかな?とも思いましたし。
語学学校は、ラリングアに1ヶ月でしたね。どうしてそこに行こうと思ったのですか?
やっぱり最初は英語やんなきゃって思ったからですし、個々の学校に関してはやっぱり値段ですか。
渡航前の英語力はどの程度でしたか?不安を感じましたか?
事前の準備はどの程度?
半年くらい週に2回、会社帰りに英会話学校に行ってました。また、帰国子女の方に、2ヶ月ほど個人レッスンを受けてました。でもこの方は日本語教師でもあって厳しくて、「英語よりも先に日本語やりなさい」とかビシビシやられました(笑)。
五十嵐さんは、こっちきてすぐにIELTS受けて、reading 5、writing 6, speaking 7, listening 7という、これはかなりすごい成績だと思うのですが、やっぱり大学時代(英文科)の蓄積ということでしょうか。
う〜ん、自分ではそんなに蓄積というほど出来るとは全然思ってないのですけど、そういうことになるのでしょうか。事前の準備も現地での語学学校も、新たに身につけるというよりはナマッてたのをリハビリするというか、そういう感じでしたから。
現地に来たとき、ラジオ聞いてて天気予報は聞き取れましたか?
語学学校について、言いたいコトはありますか?不真面目な学生がいて不快だったとか。
あ、別にそれはないです。ただ、皆さんもうこちらに慣れてる人とかが多くて、授業が終わったらさっさと帰ったりして、最初ちょっと友達作りにくい感じはあったんですけど、まあ、でも友達もできましたし。
それとラリングアの最後の週と重なるのですが、インサーチ(シドニー工科大学付属の語学学校)に1週間だけIELTS集中講座というのがあってそこに通ったのですが、永住ビザを取るためのチャイニーズの人達とかが沢山いて、彼らの気迫というか熱気は印象的でした。
英語できなくて大恥かいた話はありますか?
大恥というのは特にないですけど、電話で入り組んだ交渉とかしてて、こちらがタドタドしく喋ってると、「はあ〜」とかわざとらしく溜め息つかれて、気分がミジメだったりとかいうのはありますよね。
あ、それは分かる。そーゆーヤな奴いますもんね(^^*)。ワーホリ期間中に英語力は伸びたと思いますか? また、伸ばすためにどのような努力をしましたか?
あんまり伸びたって気はしないんですけど。ああ、でも、使えるようになったという意味では伸びたと思います。ただ、これでいいかというと、全然そうは思いませんし、この先どうやって上達したもんかというのが、結構悩みのタネだったりします。
ワーホリ生活の中で、英語力はどれくらい必要でしょうか?
うーん、英語力によって行動範囲や生活のスタイルが全然変わってきてしまうというのはそうだと思います。だからどういうワーホリ生活にしたいのか?ということによって必要な英語力も変わってくると思います。
ホームステイは、オタリーの一人暮らしのオバサマという所だったですよね。良かったですか?
あ、よかったですよ。4週間という話だったのですけど、また2週間延長して6週間いたし。すごい世話好きというか、仕事終えてから毎日掃除や洗濯キッチリやってる方で、手間暇惜しまず頑張ってる人で。環境もいいところだし。あと、隣近所の人とかともよく付き合ってる方で、それで色々紹介してくれて喋る機会があったりとか。惜しむらくは、オタリーはちょっと遠かったかなという。まあ電車乗ってしまえば30分くらいで着くのですけど。
ホームステイ後の宿ですけど、日本人家庭のところにシェアして、で、そこの息子さんと恋に落ちて、この先も一緒にやってこうという話になって、先日からお二人で独立してフラット借りられたということですよね。
(照笑)はい。あ、フラット借りるときはレフリーになっていただいてありがとうございました。
いえいえ、お安い御用で。この日本人家庭というのはご自分で探されたのですか?
あ、そうじゃなくて、前のホストマザーと知り合いだったようで、私が日本語喋れるような環境もあったらいいかなと思ってくれたらしく、その息子さんを紹介してくれたんですよ。本当に世話好きな方で。で、何度かいろんな所に連れていっていただいて、「じゃ、ウチに来る?」みたいな話になったと。
あ、なるほど、そういう経緯ですか。じゃ純然たるシェアというよりは、「友達の家」みたいな感じだったのですね。それがいつしか「嫁ぎ先」みたいになっていったという(笑)。
なるほど〜、と言っても僕には「それってどんな感じなんだろうなあ」と今一つ想像しにくい部分があるのですが、それはまた後でお聞きしますね。
それと、確か五十嵐さんはこっちで運転免許を取られたのですよね。そのあたりを後から来る人への参考にちょっとお聞かせ願いますか。
えーと、総額いくらかかったのか分かりませんが、およそ4万円ぐらいじゃないでしょうか?
「免許を取りたいんだけど」と話すとすぐにホストマザーが電話帳で個人レッスンをやっている人をみつけてくれました。本当によく世話してくれる方で。免許取得に関しては、ホストマザーのおかげだと思います。先生に連絡をとると、まず学科を自分で勉強してテストをパスしてから、路上になるということだったので、学科を勉強して2回目のテストでパスしました。
おお、それは結構トントン拍子ですね。
パスした翌日いきなり路上だったのですが、全く車に触ったことがないというわけではなかったので、そんなに恐怖感はなかったように思います。マンツーマンで教わるので、相手との相性もあると思いますが、私の場合、先生にも恵まれていたので、特に衝突することもなく無事終わりました。
いいですね〜。僕も福島も恵まれてなくて、福島なんかゴミ箱(ゴミ出し用の大きな容器)があちこちに散らばってるようなメチャクチャ細い路地裏走らされて、ゴミ箱に触ったから検定中止!とか言われてボツ。落ちた場合どこが悪かったかを言ってくれる制度になってるけど、"everything!(何もかもダメ)"とは吐き捨てるようにいわれてキレてましたね。「もう免許なんか取ってやるもんか」とかいって、それから1年くらい受験拒否みたいにしてました(^^*)。
僕も、最初の試験官がえらく感じ悪くて、全然運転見てないで外ばっかり見ていて、そんで落とされたときは納得いかんかったですよ。二度目はまあまあ悪くないけど、道路のペイントが目茶苦茶で、車線が分岐してるわ、また何度も引き直してて何がどれだか判らん所で、「え、え、どの車線なの?」と迷った一瞬、対向車線をオーバーとか言われてそれで没。これもナットクいかんかったですよ。教習の先生がイタリア系の気のいいアンちゃんだったのですが、「なんだよ、こんな話ってないぜ!」とか彼の方がエキサイトして、「ここがダメ」という試験票をその場でクシャクシャに丸めてしまって。いまでも記念にそのクシャクシャなの取ってありますよ。でも、いい先生だったな(笑)。「なあ、世の中なんてこんなもんだぜ、Bloody Hell!! こんなんでメゲてちゃいけないぜ、次はバッチリだよなあ、なあ!」ってな調子で。3度目はフレンドリーないい試験官で、それで合格。しかも満点合格。3度目に満点くれるくらいなら、1度目にギリギリでもいいから通せよと思いますわね(^^*)。
ま、僕らの話はともかく、教習はどんな感じだったですか?
えっとですね、路上教習は1時間25ドルで、週3〜5時間ぐらいでした。ちょうど学校にも行っていたので朝7時半から1時間やって、そのまま学校に行くこともありました。教習所もあるようですが、家まで迎えに来てもらって、帰りも降ろしてもらいたいところまで運転できるので融通が効くところがいいと思います。
いやあ、ほとんどそのパターンじゃないでしょうかね。あとはもう友達同士で教え合うとか。
トータルして3週間ぐらいで取得できたのですが、たまたま試験日の予約が予定より早く入れないといけなくなったからだと思います。まだ練習が足りないと思っていたのでパスするかどうかはすごい不安でしたが。結局運良く取れたわけですが、運転免許取得は日本で取るよりも絶対お得だと思っていたので、念願の免許が取得できてまずは目的達成と思いきや、実際はその後運転する機会もなく、このままではペーパーになりそうです。
私でもとれてしまうところが怖いかなあと思うこともあります。実際、日本だと学科だけでもかなり時間をかけるそうなので、通りいっぺん教科書を読んで簡単にテストにパスすることと比較すると、ある程度記憶に残るかどうかの問題でやばい様な気がします。
いや、でも、日本の免許よりはお得ですよ。金銭的にも精神的にも。日本の教習所はね〜、運転してる横で「何やってんだこのバカ」とか罵倒されて、一回車とめて口論したこともありますし、思い出したくもないわ(笑)。
日本の学科試験もね、僕ら法学部だったけど、純粋に法律的にいえば間違ってるのが正解になってたりするんですよ。「いかなるときも○○しなければならない」でマルだったりするのですが、そんなんカージャックされて後ろからピストル突きつけられてたらどうか?大地震が起きて前方の建物が到壊してきたらどうか?とか考えていったら「いかなるときも」じゃないんですよね。緊急避難が成立するでしょうが、とか。だから学科で満点取る奴はセンスないから司法試験やめた方がいいとか言われてましたし(笑)。
免許を取ろうとする人たちには、私の様に日本で車の免許は持っていなくても、原付を乗り回していた人なんかはあまり問題なく出来そうな気がします。ただ、ラウンドアバウトとか、ハンプとか、右側優先とか、減速減速、右を見るという感覚がなかなか身に着かないので、それも結局慣れになるんでしょうか。
右方優先が端的に出てくるのはラウンドアバウトですね。1万キロも運転してたら慣れてきますけど、それまでは一瞬パニックになったりしますよね。普段はいいけど、土砂降りの夜中に後ろからクラクション鳴らされつつ、同乗者から話し掛けられ、、、という忙しないときでも、無意識に右に注意を向けれるようになるまで、ちょっとかかるような気がします。
あと、6カ月は免許は保持しておかないと、日本で書換ができないらしいので、免許取得を考えている人はその辺も頭にいれとかないといけないと思います。
→Part2に続く