紙幣はノート(note)ないしビル(bill)と言い、100ドル(青緑)、50ドル(黄緑)、20ドル(赤)、10ドル(青)、5ドル札(薄紫)の5種類が流通しています。プラスチック製の新札が導入されていて、昔の紙製のもの(今ではめったに見なくなったが)に比べると小さいサイズになっています。
硬貨はコイン(coin)といい、まず、「ドルは金、セントは銀」と先に覚えておくと楽です。
2ドル、1ドル(以上金色)、50セント、20セント、10セント、そして5セントコイン(以上銀色)の6種類が流通しています。
銀色のセント貨はサイズが大きいものほど高額ですが、金色のドル貨の場合は、2ドル貨は1ドル貨よりもずっと小さいので注意(厚みはありますが)。
なお、昔は1セント、2セントコインが存在したそうですが、今では見かけません。しかし店の値札には「$1.99」などと1セント単位まで表示されていたりして矛盾を感じるのですが、支払いの時には合計金額で5セント単位に切り上げたり切り下げたりしています(ラウンディング=角を丸めるという)。
なお、交換レートの関係では、1ドル80円で100ドル札は「8000円札」に相当する計算になりますが、現地の物価や購買力平価からして、100ドル札は「1.5〜2万円札」、50ドル札は「8000円札」、20ドル札が「3000円札」くらいの感じです。したがって高額な支払の場合以外、そこらへんの町の店先では100ドル札は滅多にお目にかかりませんし、使い勝手もあまり良くないです。交換の際にも500ドルを50ドル札10枚くれる場合も多く、またそれで十分とも言えます。またあまり多額の現金を持ち歩いたり、支払の時に見せたりするのも防犯上好ましくないでしょう。