第1章:概説
1.2. 参考文献
31th.Oct.96/21st.Aug.1997補
2017年10月31日再度更新
●1.観光ガイドブック●
ネットでだいたいのことはわかりますから、観光ガイドブックって今どのくらいの人が買ってるんでしょうね?ばっさり削除してもいいですけど、まあ、スマホで見るよりも書籍の方が手軽でわかりやすいということもあるでしょう。
シドニー(オーストラリア)の観光ガイドブックは、お近くの書店に沢山並んでいるでしょう。お好みで選べば足りますが、概括的に言えば最近刊行されたもの(情報が古いと困りますので)や、地図類が充実しているものが良いでしょう。
現地では、空港、ホテルのロビー、各観光地の案内所など至るところに観光パンフレットが置いてあります。種類も豊富だし(豊富すぎる)、地域や目的別に細かく分かれているのでそれで十分とも言えるのですが、いかんせん全文英語でありますし細分化されすぎているものもあるので、簡単に全体像をつかむには、日本人が日本人に向けて書いてあるガイドブックが便利だと思います。
また地名の読み方もカタカナで書いてくれているものが一つあると重宝するでしょう。よく見ると結構間違いが多いですが(Glebeを「グレッブ」と書いてあったり→正しくはグリーブと読む)、それでも全部自力で当てずっぽうに読むよりは効率がいいです。マルチカルチャルなのもよしあしで、必ずしも全ての地名が英語名ではなく、現地のアボリジニーの言葉を語源にしてたり、他の国の移民の言語を語源にしていたり、はたまた本来英語でない綴りを無理に英語で読んでたりして、地名や固有名詞は一筋縄では行きません。
Google Mapの日本語読みも、かなり外れてます。そもそもカタカナ英語の発音で通じるわけがないのですが、通じなかった時のために「書いて→みせる」といいです。あるいはダイレクトに「地図でココと示す」のがいいです。ここに行きたいんですよと。
●2.現地の(日本語)生活情報●
現地にも「JPaustralia」「日豪プレス」「ミートパイ」「Inform」その他さまざまコミュニティ誌が、おおむね月刊ペース(月2回のものもある)で刊行されています。空港のロビー、各観光地、日本料理店など、要するに日本人が多く集まりそうな所に置いてあります(不運にして見つからなかったら、日本領事館にいけば置いてあります)。現地のリアルタイムの情報を仕入れるに便利ですし、細かな観光情報も含まれています。
※懐かしい名前で、このうち2017年時点で生き残ってるのは日豪プレスだけですね。今あるのは、Cheersとかじゃぱらりあなどです。
オーストラリア生活便利帳(以後DOMOになる)は、現地発刊の当地在住日本人のための生活辞典+職業別電話帳です。当地での行政上の手続等をもカバーした本格的な生活辞典ですが、ネットが不十分だった時代にはかなり重宝しました。が、これもネットによって押されてきて、絶滅危惧種になりつつあります。
シドニーの日本書店は、
タウンホールに紀伊国屋書店があります。大きな交差点の角、シティバンクの入ってる高層ビルの3階にあります。二階が無印良品。
あと「ほんだらけ」が、シティにあります。こちらは古本屋さんです。
現地刊行のコミュニティ誌が重宝するのは、単に情報がリアルタイムだというだけではありません。それに加えて情報の豊富さと細かさです。例えば、数日の観光滞在ならともかく、ある程度の長期滞在ともなると、髪も伸びてくるでしょう、体調を崩すかもしれません。また、ふと思い立って旅行に出掛けたり、釣りにいったり、各種学校に行きたくなるかもしれません。そういった場合、「日本人がやっている(日本語で意思疎通ができる)」店があるのかないのか、どこにあるのかを知っておくことは、利用するかどうかはともかく心強いものです。シドニーにも日本人は多数住んでおりますが、チャイナタウンのように分かりやすく一個所に纏まっている場所があるわけではありません。おそらく単に町を歩いているだけだったら何処にあるのか全く見当もつかないでしょう。本書では、各誌が掲載している全ての情報を転載することもできませんし、書いたそばから古くなっていくだけですのでする意義もありません。前述のとおり、大切なのは「情報へのアクセス方法」ですので、その点をご紹介するに留めます。
●3.英語による現地情報●
なお余力があれば、洋書のガイドブックにもあたられると良いでしょう。需要の関係か、どうしても日本のガイドブック(日本人向けに日本語で書かれたもの)は、パックツアー客用に情報が集中しています。この点、例えば世界的に有名なLONELY PLANETシリーズなどのガイドブックでは、かなりリアルに現地の情報が記載されています。またダメなものはダメとはっきり書いてあるので分かりやすい。