よくある質問と回答
| Ｑ： 今度、子供と一緒にブリスベーンとシドニーを旅行します。初めてのオーストラリアですが、私にとっては子供の頃からのあこがれの国です。動物にいっぱい出会いたい。そんな希望をかなえられるオススメのオプショナルツアーなどがあれば、お教え願いたいのですが。 |
初稿編集が1990年代なので超古く、ツアーの値段や会社もかなり変わっていると思いますが、「こういう事ができる」という点は、それほど変わらないと思います。ご参考までに。
Ａ：
子供の頃からのあこがれの国、期待でいっぱいでしょうね。オーストラリアは広い国ですので、地域ごとに様々な自然の顔を見ることができると思います。世界最大の珊瑚礁グレートバリアリーフ、赤茶けた平たい大地に忽然と現れるエアーズロック、うっそうと茂る熱帯雨林の中で生活する野生動物たち・・・。ただ、オーストラリアの難点は大地が広すぎること。同じような景色が何百キロも続いていたりするので、様々な顔を短期間に見て廻ろうとすると、飛行機移動になるのですが、飛行機ばかり使っていると逆に壮大な自然を実感できないのが残念です。
今回はブリスベーンとシドニーにいらっしゃるそうですが、残念ながらブリスベーンに関しては文書情報ならあるものの、実際に行ったことがないので自信を持ってオススメできるものはありません。実体験があるシドニーなら「お得感」も含めてコメントできます。
そこで、「シドニー近郊で限られた時間内で沢山の動物に出会おうとするなら、どういう方法が考えられるか」という視点でシドニーを拠点とした日帰りツアーやアトラクションをご紹介します。
・ブルーマウンテン ４ＷＤシーフードＢＢＱツアー
その昔は、クレイグというオーストラリア人の知り合いがやっていたオージーブルーツアーズという会社を紹介していたんですけど、最近はやってないのかな。その後に出てきたジャックさんのツアーはまだ頑張っているようですけど、大体コンセプトは同じような感じで、「ブルーマウンテン ４ＷＤシーフードＢＢＱツアー」があります。このツアーの途中に、ユーロカ・クリアリングというところに寄りますが、ここでは野生のカンガルーに出会えます。奈良公園の鹿のような感じで、そこそこの数のカンガルーがピョンピョン飛んだり、タムロしてます。このツアーは地元の魚市場や八百屋、肉屋などに立ち寄って材料を調達して自分で焼いて食べるバーベキューが楽しいし、日本語をしゃべれるオージーガイドが案内するので好評です。でもツアー料金も決して安くはないし(165ドル）、ご家族で参加されると、かなりの出費になってしまいますよね。
ただ、単純に野生のカンガルーをいっぱい見たいということであれば、レンタカー借りるなどして前記ユーロカ・クリアリングに早朝（8時半頃に現地到着、市内を７時発くらい）にいくと、ワサワサとカンガルーがいる状態を見られます。9時過ぎ〜10時頃になると、他のツアーが到着してきて人間が増えてきますので、カンガルーも散らばってしまいますので、その前がオススメということですね。
| ユーロカ・クリアリングは、ブルーマウンテン最東端(最もシドニー寄り）グレンブルック（Glenbrook）という町付近の国立公園内のピクニックエリアです。詳細は地図で確認して戴きたいのですが、グレンブルークまでの行き方は、Ｍ４という高速道路に乗り終点まで行き、引き続き32号線を進みます（位置関係はここを参照）。一本道なので迷うことはないでしょう。 32号線に入って坂を登り切るとすぐにグレンブルック（Glenbrook）という町に出ます。青地にｉのインフォメーションセンターが道路脇左側にありますが、もうそこがグレンブルークです。そこからゲートまでは車で5分程度ですが、あとの道順はインフォメーションセンターで聞けば良いでしょう（あまり朝早いとやってないかもしれないけど）。公園内の入場料は車1台7ドル50だったと思いますが、週日だとフリーで通れたりもします。4WDで行った方が安心ですが、普通の乗用車でも行けます（但し雨天後などはシンドイかもしれない）。 |
・トブラック牧場
同じく「おもしろツアー情報」に掲載していますが、シドニーから車で北へ１時間ほどのところに、トブラックという羊牧場があります。たくさんの羊と、それを誘導するケルピー犬の活躍を目の当たりにすることができます。また、羊刈り体験やムチ鳴らし、ブーメラン投げなどのアクティビティにも挑戦できます。シドニー近郊で牧場といえば「グレッズウッド」が有名で、よく観光会社のオプショナルツアーに組み込まれていますが、トブラックはまだあまり観光化されていないので、本物の羊牧場の雰囲気が味わえることと思います（上記の写真はトブロック牧場にて撮ったものです）。
・イルカウォッチング
これも「おもしろツアー情報」に掲載していますが、シドニー北部のポートスティーブンスには野生のイルカが住んでおり、イルカウォッチングクルーズが出ています。英語ガイドによる現地ツアーもありますし、レンタカー借りて自力で行かれる方法もあります。
余談ですが、イルカさん達は何もツアー業者と契約してるわけではないので(＾＾)、ツアーに参加しなければ絶対に見れないというものではありません。いつぞやバードウォッチングのツアーでシドニー沖に出ましたところ、ちょこちょこイルカ達が遊びに寄ってきました。最初は感動しますが、慣れてしまえば、まるで道歩いていてノラ猫に出会うような、「いて当たり前」という感じになったりもします。居ても不思議じゃないんだけど、いざそれ目当に探すと中々出会えなかったりするのもノラ猫と同じで、そこで「出会い確率」を可能な限り高めたコース設定ということでツアーが成立するのでしょう。
・その他動物園関係〜タロンガ動物園
他にもシドニーには動物園やワイルドパークがあります。観光客に定番なのが、ワイルドライフパークやフェザーデイルパークなどです。またコアラパークもあります。いずれもコアラを抱けるのが売りだったのですが、今年からニューサウスウェールズ州の法律で抱っこ（cuddling）は禁止になりました（ただ身体を触わる／撫でるpaddingは尚も許されていますが）。
これらのパークは、一様に距離が遠く（上記の各ツアーよりは近いけど、それでも都心からは20〜30キロは離れています）、ツアー料金もそこそこします（移動費込みで$80くらいから）。
よりリーズナブルな選択肢としては、自力でフェリーに乗って美しいハーバーを渡って、タロンガ動物園に行くというパターンがあります（フェリーで15分程度、入場料とフェリー代がセットになった「ズー・チケット」は18ドル程度。フェリーの券売所で買えます）。ここにもコアラはいますが、一緒に写真撮影できる時間が制限されています。他にもウォンバット、カンガルー、カモノハシ、タスマニアンデビルなど、オーストラリアならではの動物が見られます。動物園のつくりが変わっていて、ハーバーに面した斜面を利用しているので、海を隔ててオペラハウスがみえる等景色だけでも楽しめます。そんなに大きな動物園ではないので、急げば２時間くらいで見て廻れますが、家族連れの方の場合「一日じゅういました」という方もいらっしゃいます。
ついでに、ホオジロサメが泳いでるシドニーアクアリウム（水族館）もお子様連れの方には特に好評です。
ここらへんはどのガイドブックにも載っているでしょう。
・あと身近なところで、シドニー市内のハイドパークという公園に日没頃にリンゴを小さく刻んだものを持って出掛けると、ポッサムという野生の小動物に出会えます。ムササビとリスのアイノコみたいな有袋類で、昼間は木の上で眠っていますが、夜になると活動しはじめます。但し、夜のハイドパークはちょっと治安がよくない（ひったくりなどがよく出る）ので、ご注意ください。
★ＦＡＱのトップに戻る
→APLaCの総合トップに戻る
