(その1)
●マクドナルドのソフトクリームは、一個30円以下のお値打ち
それだけの話です。
一個30セント。今のばか高い為替レート1ドル=90円で換算しても27円。
ほかのハンバーガーとかはそこそこの値段してるし、なんでも大きいオーストラリアの感覚に慣れてくると、ビッグマックを見ても「小さいなあ」、ポテトは「紐みたいに細い」と感じられたりして、全然買おうとは思わんのですが、なぜかソフトクリームだけ、血迷ったかのように安い。他で食べたらやっぱり最低でも1ドルしますもん。マクドナルドで食べるものはコレだけですね。
ちなみに、ソフトクリーム(下がウエハーになって、上にアイスクリームがニョロッと鎮座しているアレです)のことを、こちらでは「コーン・アイス」といいます。「コーンアイス、プリーズ」で買えます。
マクドナルドは、オーストラリアにもメチャクチャ沢山あります。人口比あたり日本よりずっと多いんじゃないかと思われるくらいで、しかも結構流行っている。
「マクドナルド」は、関西では「マクド(「巻くど」のように発音する)」と呼ばれてますが、正確には「マクドナルズ」です。スペルをよく見てください、「Macdonald's」で所有を表す「アポストロフィ+S」がついてますね。こっちきて初めて発見したのですが、これ日本語にそのまますると、「マクドナルドの」になってしまって、中途半端。「マクドナルドの何なんだよ?それじゃわかんないよ、最後まで言えよ」と気持ち悪かったです。オーストラリア人の友人に、「あれが省略形なのは分かるけど、じゃ省略しなかったら、「マクドナルドの〜」の後何が続くの?」と聞いたことありますが、彼もそんなこと考えたことなく当たり前に思ってたから、ちょっと考え込んで、「それは、その、やっぱり、マクドナルズ・ファミリーレストランとかハンバーガーレストランとか続くんじゃないの?でも、そんなこと誰も考えないよ」とのことでした。
最近ではすっかり慣れて、この”アポストロフィ+S”を見ても何とも思わなくなりましたが(結構よくあります)、要するに日本語に意訳すれば、「〜屋」「〜商店」みたいな屋号なのでしょう。ヘアサロンみたいな「田村宏一の店」みたいなものかとも思ったのですが(ところで、どうしてああいう名前にするのだろう?誰が始めたのだろう?)、そんなものでもなく、もっと普通の屋号なのでしょう。
なお、一説によると、ハングリージャックのソフトクリームの方がさらにお値打ちであるという情報もあり、いずれ確認したいと思います。
●サメに殺されたオーストラリア人は185人
Bulletinという雑誌の記事によりますと(96年12月17日号)、1791年からサメに襲われ命を落としたオーストラリア人は185人だそうです。そのうち34人はGreat White(多分ジョーズに出てくるホオジロザメのこと)にやられています。
シドニーのビーチでも「SHARK(サメに注意)」という看板をよく見かけますが、「サメに気を付けろ」というのはよく聞きます。ガイドブックでもよく紹介されてます。「そうかコワイんだな」と思ってましたし、オーストラリアの人もコワイものだと思ってるようですが、よく考えると1年に1人も死んでないわけで、実はこの数字は、「ハチにさされて死ぬ人」の数よりも少ないそうです。
ところで、NSW州とタスマニア州は、このたびホオジロサメの保護の法律を制定したとか。恐い恐いと言ってるうちに、気がついたらこのサメ自体が絶滅の危機に陥りそうとのことです。法を犯したものは、6ヵ月の懲役または2万ドル(180万円)の罰金。そうはいっても、二つの州合わせてもオーストラリアの海岸線2万6000キロの10%ほどに過ぎず、残りの90%(他州管轄海岸線)については従来どおり。
※97年5月16日追記:そういえば、最近の朝日新聞(だっけな?とにかく日本のマスコミ)で読んだのですが、日本でスズメバチなど蜂に刺されて死ぬ人は、年間30人程度いるとか?「そんなに居るんか?」と読んだとき思った覚えがあるのですが、本当なんだろうか?確かめる術も持ち合わせていませんが、本当だとしたら、鮫なんかの比ではないですね。
●サーモンだけがスモークではない
スモーク(ト)サーモンは日本でも有名ですし、こちらでもガンガン売られています。しかし、やっぱり高い。
鮭がスモーク(薫製)にできるなら、他のものも出来るはずです。そして魚屋に行きますと、スモークサーモン以外の、スモークト・トラウト(ニジマス)、スモークト・マカレル(サバ)、さらにヘリング(ニシン)、貝類なども売られています。
「知らない物は視界に入らないの原則」があるようで、しばらくの間、そんなものがあるとはついぞ気づかず過ごしてましたが、ある日ふと目に止まりました。「そういえばあれは何だろう?」物は試しで、スモークトトラウト買って食べたらこれが美味い。紅色のニジマスの身がすべすべ・ホコホコしていて美味しい。サーモンは大きいのでスライスしたのが売ってますが、他のものは魚まるごと一尾で売られていまして、トラウトで一尾4〜5ドルです。高いサーモン買うなら、味も似たような系統だし、トラウトの方がずっと安くていいと僕は思います。
調子に乗って次にトライしたのは、スモークトマカレル。身の斑紋からいっても鯖です。鯖の薫製?どんなんやろ?と思って食べたら、これもいける。なんちゅーか、下手な日本のおかずよりも遥かに「日本の味!」がします。醤油を垂らすとこれがよく合う。あたたかいご飯に身をほぐして、かつお節と醤油垂らしたら、ぐわわわっとご飯が片付きます。僕は全然気になりませんが、ちょっと油っぽいかな?。これも4〜5ドル程度。
さらに調子に乗って、スモークト・ヘリングまで手を出したのですが、これはあえなく敗退。匂いがキツイわ、すごいしょっぱいわ。クサヤの干物まではいきませんが、いわゆる「珍味」系ですね。これで普通にご飯食べるのは、僕にはキツかった。でも、珍味系ですから、細かく切って盛り合わせて、冷やした日本酒や焼酎でキュッとやると、かなりイケるかもしれないなとニラんでいます(→実際に試してみたら、Very Goodでした)。
●ライカードのジェラート
都心から西へ5〜6キロ、パラマッタロードに沿って進みますとLeichhardtという町があります。読みにくい名前ですが「ライカード(ライク+ハードトがつながってそう聞こえるが、最後tは殆ど聞き取れない)」と読みます。探検家の名前からとった地名と聞いたことがあります。
ライカードは「ライカード特集」をやってもいいくらいの町で、イタリア人の町です。いずれ劣らぬイタリア料理の店が軒を並べていて、地元以外からも沢山の人が食べにきます(だから駐車に苦労するんだ)。そのなかでも安くて美味い店であると同時に、ジェラート(アイスクリームのようなもの)が美味しい店があります。
もう場所というか画像で覚えてるから、店名や番地はおぼろではありますが、要するに町の目抜き通りのノートンストリート(パラマッタロードから直角(北)にライカードに折れる道)をどんどん北に進んで、時計台のあるマリオンストリートの交差点をさらに進み、200メートルほど行ったところの右側(東側)の店で、赤白緑のイタリア色のヒサシがあり、歩道までテーブルが出ている、庶民的な店です。番地はノートンストリートの170〜180番前後、店の名前は「Bar ITALIA」だったと思います。隣にやたら駐車場の大きいビデオ屋がありますのでわかるでしょう(注:正確な情報を仕入れました。住所は、169 Norton St, Leichhardt、電話9560-9981、営業時間は月〜木:9:00am-midnight/金・土:9am-1am/日:10am-midnight
入口から数メートル入ったところに、ジェラート売り場があり(ショーケースがある)、いつも人がたかっています。ソフトクリームのようなコーン式にもしてくれますし、カップにもいれてくれます。いろいろな大きさがありますけど、まあ2ドル50のKidsが手頃というか、それでも十分すぎるほどデカいです。ジェラートの種類は14種類前後あって、Kidsの場合、2色(味)選べます。「テイクアウェイ、キッズ・コーン、プリーズ」で、「マンゴーとピスターチオね」など指定すればいいです。
そんなに知り合い多くないですが、ここのジェラート食って「マズイ」とか「大したことない」と言った人はいません。全然広告なんかないのですが、どこから聞いてくるのか、「あ、その店知ってる」と結構有名だったりします。基本的には酒飲&辛党で甘いもの嫌いな僕でも、ここのジェラートは、いつでもOKです。
ちなみに、ここのイタリア料理もいけます。というか、安い。パスタも大体が6ドル50で、超美味というわけではないけど、東京で同じの食べたら2〜3000円とられるかもしれないし(量少ないし)、地元ライカードの他の店でも10ドル越えます。ましてやシティの気取ったとこいったらもっとする。この価格帯のカジュアルなイタリア料理屋は他にもありますが、ここはかなりしっかりしてると思います。紹介してくれたのはオーストラリア人の友達。一目散にスタスタ歩いて、「ここ!ここが安くて美味しいんだ」と教えてくれました。飾らない庶民的な店で、リーズナブルに楽しめます。「近所のおいしいお蕎麦屋さん」みたいな感じでしょうか。なお、メニューはカウンター横の黒板にあり、最初にカウンターで注文し、会計も先に済ませます。カフェでもありますので、1ドル80のカプチーノだけというのもアリです。中庭も雰囲気いいです。で、帰りはジェラート舐めながら歩くわけですね。
●ライカードのイタリアマーケット
ライカードが出たついでに書いておきます。ガランとした倉庫の中が突如マーケットになっています。庶民的というか、もう「質実剛健」という感じ。ノートンストリート・マーケットという名前だった思いますが、パラマッタロードからノートンストリートに折れて、2〜300メートルいった東(右)側。すごく分かりにくい場所にあるのですが、まず、通りに面して、青々とした植木がごっちゃりあるナースリー(園芸植物を売ってる店)があります。その手前(南側)に自動車が通れる道があります。そこを入って20〜30メートルほど歩くと右手に青空駐車場、前にも地下駐車場がありますが、それを無視して左手にあるスロープを登ると倉庫の入り口に出ます。そこも駐車場になっていて、ここのマーケットの買物客はここに駐車するわけです。倉庫を覗き込むと、右手側がマーケットの入り口になってます。
入ってしまえば普通のマーケットですし、結構広いです。買物客が殆どイタリア人なのでしょう、品揃えもイタリアにシフトしてるようです。まず、豊富なイタリアワインのほか、各種のイタリアのリキュール。ものすごく沢山の種類と量があります。好きな人にはこたえられないでしょう。あとはパスタやラザニアの類。巨大なオリーブオイルの缶など、「なるほど」と思ってしまいます。
わざわざこのために来ることもないでしょうが、各国のスーパーめぐりは、珍しくて面白いです。韓国のスーパー、イランのスーパーなどなど。
★98年3月補充情報
先日通りがかったところ、ここらへんの敷地一帯で大規模な再開発をするらしく、このマーケットのあるふるぼけた倉庫もぶっ潰されて更地になっていました。移転先がどこなのかよく分からないのですが、ともあれ、今現在ここにいっても何もありません。結構人気あったハズだからどこかでやってると思うのですが、また何か分かったら掲示します。
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