ワーホリ8ケ月目リアルタイム・インタビュー
吉田さんはワーホリ8ヶ月め。25歳ギリギリで会社を辞めてシドニーに渡りました。目的は語学習得。ちなみに、ワーホリビザは「お金を節約する学生ビザ」という捉え方も出来るようで、語学学校に通える3ヶ月のあと、独学で英語習得を目的にワーホリビザを利用している方もわりといるようです。 日本で勤めていた貿易会社でのキャリアが認められそうなので、IELTSテスト(英語テスト)を受験、現在独立永住権申請中。一見マジメな好青年ふうですが、中身はどうかな? インタビューを読んで判断してください。 ちなみに、「吉田」というのはペンネームで、飼っていたハムスターの名前なんだそうです。 |
補充 以下、後日遊びに来てくれた吉田さんに、田村から直接インタビュー えっとですね、この前のご回答読ませていただいて、ちょっと突っ込んでお聞きしたいところがありまして−−。 はは、恐そうですね。どうぞ、何でも。 あは、あのですね、一言でいって「吉田さんてどんな人?」という部分なんです。「こういうタイプのこういう事考えている人が、こう思ってワーホリにいく」という、そのへんの生々しいリアルな部分をお聞きしたいなと。 ああ、ああ、なるほど。うーん、でも、自分ではよく分からないですよねえ、うーん。 大学のとき休学して1年留学しようとしてはったですよね? 最近では珍しくないとは言え、やっぱり何か心中思うところがないと、そんなことはしないと思うのですよ。だって1年でしょ、お金も馬鹿にならないし、卒業だって1年遅れるし。スキー旅行行くのとワケが違うと思うのですよ。なにが吉田さんをしてそう思わせたのか?と。それか「俺はアメリカでMBAを取るんだ」とか確固たるビジョンがあったのでしょうか? いや、そんなビジョンはろくすっぽなかったですね。とにかく語学学校に行って、、、って、積極的に語学学校がいいってわけでもなくて、海外とか英語とかいう漠然とした感じではありました。でも、まあ、そう言われれば、何考えてたんでしょうねえ、確かに1年休学して就職が1年遅れて何かと不利かなとか、一応は思いましたね。 結局、留学はお父様の事情で行かずじまいで、卒業後就職されてますけど、その就職にあたっては何かビジョンはあったのでしょうか? いや、これはないです。大体、4回生の3月15日くらいですか、就職課行って掲示板見て、それでコンタクト取ってたらいきなり入社が決まっちゃったって感じですから。あ、僕、書き忘れたけどその会社(自治体から受注をうけて環境調査等をやる会社でした)をほどなくして辞めて、そして貿易会社に転職したんですよ。 わはは、4回生の3月って卒業式やってる時期じゃないですか。普通もう半年以上前に決ってますよね。まあ司法試験で7回生まで大学にいた僕がいうのもナンですが、真面目に就職活動してなかったんじゃないですか? あ、もう全然マジメじゃなかったですよね。 でしょ?なんか最初から引っ掛かってたのですけど、吉田さんって自分のことを「普通の人間だ」って思ってます?失礼ながらあんまりそう思ってないんじゃないかな。皆と同じことをして何となく安心するタイプと、「皆と同じことしてたらダメなんだ」って思ってるタイプがあったら後者じゃないですか? んん、、、あ〜、そうですね、同じじゃ駄目だと思ってましたよね。ああ、そうそう、とにかく「このまま就職してサラリーマンになっちゃ終わりだ」って気持は強かったですね。「サラリーマン」という言葉も、この頃はろくに世間も知らずに使ってただけで、社会に出てからはサラリーマンっていっても、殆ど無内容というくらい幅も広いし、いろんな仕事やいろんな人がいるので、そういうコダワリはなくなりましたけど。 いわゆる「給与所得者」という意味でいえば、総理大臣だって俸給出てるんだからサラリーマンですもんね。じゃあ、そのときに吉田的な定義によるネガティブな「サラリーマン」像というのはどういう感じだったんですか?「ああなっちゃ終わりだ」とまで恐怖を感じたという。 なんなんでしょうね、人生決められちゃって、本質的な部分で受け身で、小さな世界で一喜一憂して、、、みたいなネガティブなイメージですよね。将来まで見えちゃうっていうのが、もう考えるだけでゾッとするというか。「なんで皆、頑張ってそんなもんになりたいのかなあ」って思ってたですよね。 自分の自我がスポイルされちゃうんじゃないか、「俺は俺だ」という部分が否定されたり薄まっちゃうような部分? そうそう、それだと思います。 もう一歩突っ込んで言えば、皆と同じようなことしてたら自分らしさが薄らいでしまうような感覚、だからこの「皆と一緒」という「大きな流れ」から抜け出して自分を名実ともに確立しないと駄目なんじゃないかって気持があったということでしょうか?それは、高校くらいのときから感じてたのですか? ああ、ありました。うん、高校のときからそういう「俺は違うんだ」みたいな意識ってあったと思います。 それは例えば地元の名門といわれる学校に通ってる高校生が、ごくナチュラルに、素朴に抱くエリート意識とは違うのでしょうか? うーん、どうなんだろ、コドモだったからですねえ、うーん 僕は違うと思うのですよ。名門高校とかいうのは、それなりに吉田さんの自意識を助長したかもしれないけど、根っこは違うと。もしそれだけだったら、その後も偏差値的に高いところにいって周囲に賞賛されて自己確認!みたいな方向に行くんじゃないかなあ。他人に認めてもらうとか、認めさせてやるとか。でも、1年語学留学しても偏差値的には上がらないじゃないですか、ハーバードとか行かなきゃ。3月まで就職ブラブラしてたらダメじゃないですか(^^*)。ねえ、偏差値的には無駄なことばっかりしてるじゃないですか。 わはは、そうですよねえ。 じゃあ、最初に就職したところも、「俺はここで骨を埋めてやる」とか全然思わなかった? ああ、もう全っ然思いませんでしたね。もう初日で「早く辞めよう」と思ってました(^^*)。 じゃあ、大学のときに海外に行こうと思ったのも、、、 ああ、そうですよねえ、なんか流れを変えたかったんですよね。このまま流されていったら普通に就職して一件落着になっちゃうので、なんとか「独自の動き」みたいなものを現実にやることによって、徐々にその潮流から脱出するって。また、僕、英語が一番得意だったので、軸となるのは英語かなあって思ってましたから。 で、今回年限ギリギリでワーホリを希望したというのは、そういった一連の流れの延長線と理解していいのでしょうか。 ベーシックにあるのはそうだと思います。ただ、昔のように漠然と「なにか人と違うもの」「なにか自分らしいもの」を求めるのではなく、今は実際に貿易の仕事もして、英語の実務もやって、それで必要性もわかって、そのために一遍現場英語を体験しようということでフォーカスはすごく絞れてきてます。 その貿易会社は面白かったんですか? 面白かったです。もう規模が小さいということもあって、一つの分野に担当者一人みたいな感じで、また社長がいい人で全部任せてくれるんです。で、やろうと思ったらすごく面白いこともできるし。でも、そこでネックになったのは自分の英語力なんですよ。こんなタドタドしくやってたら駄目だと。だから現場に行こうと。 吉田さんにとって、ワーホリというのは「現地に滞在するためのイチ手段」でしかないわけですね。後でも述べておられますけど「ビザの一種」という手続上の問題に過ぎないと。現地でローコストでおれたら何でもいいと。 そうです。 学生ビザという選択はなかったんですか? ありましたけど、費用的に高いし。それに、別に学校いかなくても家で勉強してれば出来るんじゃないかって思ってる部分もあったんですよ。 ん?ということは、なにも海外でなくても、どっか山篭もりして英語本の読書三昧してれば出来るんじゃないかと。 そうそう。でも日本でそんな外界の雑音を遮断する事って無理でしょう?「山篭もり」なんて言ったって実現性ないし、仕事してたら忙しくてそんな時間取れないし。それだったらワーホリの方が簡単だし、ナチュラルに英語環境もあるし。 面白い見解ですね。普通「本なんか読んでて英語できるか」みたいに言う人が多いなか、「いや、結局本をちゃんと読んでればOKなんだ」ってのは。でも、7割方そうなんかもしれないですよね。単語知らなきゃ聞き取れないし、絶対的なボキャブラリーの量というのは必要だし、現場の会話はその実践練習であって、ネタは自習って部分は結構大きいと思います。しかし、それにしても(^^*) ねえ、それにしてもですよね(^^*)。だからあんまり英語ってものが判ってなかったんですよね。当時はその程度のレベルだったんでしょうね。言葉使わなくても伝わる方法とか、表情とかタイミングとか、そういった「間」で通じさせたりするスキルってありますし、言葉というのはその総合的なものなんでしょうね。それはさすがに本では判らんですよね。 |
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