帰国後2ヶ月目のメール (28 Mar 2011)
こんにちは!お久しぶりです、錦織です。
早いもので日本に帰国してから2ヶ月が過ぎました。
こちらは、体調を崩すことなく元気に生活しています。
田村さんはいかがお過ごしでしょうか?
夏も終わりに近づき朝夕は冷え込むことに変わりは無い?と思いますので、
お身体ご自愛くださいませ。
さて、エッセイ、毎回楽しく読ませてもらってます。
そして今日の魚眼レンズのエッセイを読んで、ふと田村さんに連絡しようかな、と思いメールを書いています。
近況報告としては、3月の頭から派遣の仕事で短期の英文事務の仕事を新橋でやっています。
アメリカ人弁護士さんたちと国際訴訟における文書の仕分け作業をやっているのですが、
内容が内容だけに、新しい知識をモリモリと吸収しています。
面白いな〜と思ったのが、日本にいる英語を使って仕事をしているおばちゃん達。スキル高い人いっぱい居るんですよね。笑
年齢的に言ったら40〜50代の方が多いですね。
今のプロジェクトは全員派遣さんで、海外からの弁護士さんや日本人弁護士さん社員数名+49人の英語をしゃべれる派遣のおばちゃんたち+私、
みたいな環境なんですが、みんな本当に面白い人たちで。
日本で英語を使った仕事ってしたことなかったから、新しい環境に刺激を受けつつやってます。
まあ、大した英語は使わないんですけどね。笑
で、派遣の仕事探しも結局は、シドニーでのシェア探しと何ら変わりが無く、
「ビビビ」を求めて探し続けることで巡り会うことができました。
シェア探しで行き詰って、30件を過ぎた頃すれでも決まらない焦りと苛立ちに、
シティのワールドスクエアの地下で半分泣きながら
「なんでシェア探ししてるんだろう、私」
と思ってた・・・・・その答えがここにあった!!!!!みたいな感じです。
「やったらやった分成果が出る」という大原則の確認でした、と、シェア探し終了後に田村さんに話したことを、
総武線の地下鉄で考えながら電車に揺られています。
4月以降の仕事も、今の職場を延長することも出来るのですが、
先生になる前に、出来るだけいろいろつまみ食いしてみたくて、欲が出てきちゃったので、
その欲に忠実になって、大学院での仕事をしてみようと思っています。早稲田大学での国際情報関連の窓口業務だそうです。
これも、シェア探しのように、帰国後いろいろな方向でガツガツ就職活動して歩き回りながらめぐり合った仕事で、どうなるか楽しみです。
そんな感じで、帰国してからも、自分らしく歩き続けている訳です。
自分で書きながら思ったけど、オーストラリアでの生活が本当によく活きてますね。笑
震災のときは田村さんのエッセイを読んで元気をもらいました。
今出来ることを最大限がんばるって結構、体力いるし忍耐だし。
でも、やろうってあのエッセイで背中押してもらった気がします。
まとまりもなく、つらつらと書いてしまいましたが。
田村さんのHPの私の体験記のところに、「まだまだ次のステージが待っている」と書いてくれてあったけど、
そのステージが海外だけでなく、もちろん日本でもいいもんだな、と思えてきています。
というか、どこでも自分は自分なんだな、って再確認してます。
帰国して、友人が私に言ってくれた言葉で、
「どこにいても素敵な人は素敵」というセリフがあります。
海外に妙にこだわっていたところがあった私は、ハッとしました。
どこにいても、キラリとしている自分でいたいですね。
では、独り言のようなメールになってしまいましたが。
またお話できる日を楽しみにしています。
錦織千絵
帰国後半年のメール (28 Aug 2011)
田村さんへ
お久しぶりです、錦織です。
お元気ですか?シドニーはきっと寒いでしょうね。こちら日本は本日も35度を超える残暑が続いています。
シドニーのカラリとした夏の天気が懐かしいです。
さて、今日は、なんとなく、近況報告をさせていただきたく、ご報告も兼ねてメールします。
オーストラリアから1月末に帰国し、半年が過ぎました。
そして8月、今後のことも考えつつ、インドを旅してきました。
現在勤める早稲田大学大学院の国際関係アジア太平洋研究科は7割が留学生なので、インドから来ている学生さんもいて、私がインドに旅行することをきっかけにその学生さんの家族にお世話になることになりました。
ですから旅、と言っても、一人旅ではなく、現地のイスラム教の家族の皆さんにお世話になるホームステイです。
これも縁。素晴らしい。
まったく、私の縁の強運と言ったら、人生の大半の運をここに費やしているのではないかと思うほど、
またここでも素晴らしい出会いや強烈な経験をしました。
イスラムとヒンズーとブッタとがごちゃまぜになったインド。
朝4時〜夜7時まで飲まず食わずの断食を滞在中挑戦したり、
大音量で町に流れる1日4回のお祈りを行ったり、
インドの若者に触れたり、現地の学校でボランティアしたり、
ちょっと一人旅もしてみたり。
たった11日間の旅でしたが、とても実りあるものとなりました。
インドの感想を一言でいうと、古きよき日本という感じでした。
核家族がいなく、おじいちゃん・おばあちゃん、従姉妹・叔父さん・叔母さん、みんなごちゃまぜにお互いを助け合って、
生きて、同じ場所に暮らし、同じ宗教で、同じ価値観のもと、両親を敬い、生活している彼らの生活ぶりは、
森で出合った子ども達を彷彿させ、魂がつるつるになる毎日でした。
あんなに、笑って泣いて、子どもみたいに暮らしたのは、やっぱり久しぶりだったから。
楽しかったです。
ひとつ発見もありました。
インドでは、英語を話せる男性が多いです。女性はまだまだ男性に比べると少ないと感じましたが。
私は、英語教師に向けてオーストラリアで学び、日本に帰国し、でもまだやりたいことがあって、
それが何なのか分からなかったのですが、インドで発見してきました。
多分それは、日本語を教えることです。TOEICは850点を超えましたが、いまだ全く英語に自信はありません。
英語を勉強するのは楽しいし、会話をするのも楽しい。でも、教える、となるとまだまだなのです。
そこで、英語も引き続き勉強しつつ、日本語教授法も勉強しようと思います。日本語ネイティブの私ができることは、日本語も英語も話せる先生になることです。
物事が腹に落ちる瞬間をオーストラリアで経験したせいか、ビビビビビがきました。
久しぶりのビビビビビに、自分でも感動。笑
まさか、インドでビビビビビがくるとは!!
そのフィールドが日本かもしれないし、他の国かもしれないし、まだ若いので将来どこの地に落ち着くかは分からないけど、
とにかく、今はやってみようと思います。
10月〜420時間の日本語教師のコースを取って、平行してボランティアもして、勉強を始めてみたいと思います。
早稲田の仕事しながら1年ぐらいでクリアして、また海外に行きます。
ビビビビ。
これを感じれるようになったことが、シェア探しでも、オーストラリアのあの旅でも、
一番の収穫だったのだ!!と半年たって気がつきました。
林かなこちゃんも言ってたけど、とにかく行動してみることが大事だと思うので、
あとで、違ったと思っても、まず、今、やってみようと思います。
田村さんのところへは、今も変わらず、色々な方が訪ねてくるのでしょうね。
また私も、お邪魔できる日を楽しみにしています。
それでは、気温の変化で体調など崩されませぬよう、お気をつけください!!
また、お便りします。
追伸:
12月〜1月にかけて、森でお世話になったロビーのメルボルンお兄さん(詐欺にあったとき助けてくれた方)が私を訪ねに日本に1ヶ月滞在します。
今度は私がhostする番ですね。逆Helpxということで、今から楽しみです。
錦織千絵より
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