写真
これが一番最初の写真。
最初のシェア先に移動した時点での一枚。初々しいです。
これは送っていただいた写真。
SCE時代にシェアメイトに連れられ、ハンティングをしたときのもの。
学校を卒業し、いよいよラウンドに出かけるあたりの写真。
たまたま同席しているのは、
佐藤礼子さん、と
池孝太さん。二人ともラウンドを廻っていた先輩で余裕がありますが、Mさん本人はまだ緊張気味です。かわいい。
これは送っていただいた写真。
地獄のファーム時代。
本人の解説によると、
『かなりゲッソリしています。 多分SCE時代より4,5キロ落ちました。』
これも送っていただいた写真。
『NZに釣り旅行に行った時の就寝時の写真です。
宿泊費を浮かすためと魚釣りのチャンスを逃さないために川沿いに車をとめてその中で寝ていました。
車はレガシーワゴンです。一見広そうに思いますが彼は186センチ100キロあり後部に一緒に寝ていたため顔と顔の距離は20センチくらいでした。
朝起きると目の前に彼の顔があることが多々ありました。
しかし。。。。よく見るとまだ失恋の痛手で目が死んでいます。』
これも送っていただいた写真。
ロクデナシ時代ですね(^_^)。
『これはもちろん昼から飲んだくれ時代の写真です。
かなりイッてますがもちろんアップロードして頂いても構いません。
これは底の時代の写真ですね。。。。。。
それにしてもヒドイ、目に精気がないですね。。』
紹介文でも掲示した、ワーホリ終了時点でのAFTER写真。
たまたま来ておられた高原さんと。
この頃になると、かなり「油が抜けて」て優しい佇まいになってます。カッコいいよね。
この写真だけ面差しが違い、ギラギラオーラが出てないんだけど、いわゆる「奇跡の一枚」ではない証拠に、同時に撮った別の写真も並列して挙げておきます。
ほんとにこの頃はこんな感じで、「やあ、いい感じで力が抜けて、油が抜けたなあ」「優しくなったなあ」と思ったもんです。
これも送っていただいた写真。
最直近(2012年11月)撮影。
本人の解説によると、
『オーストラリア人の知り合いがいるビンガラというNSWの小さな町で撮ったものです。
(ケンブリッジの)試験が終わったので遊びに行きました。
(その昔、日本で資格試験に落ちた直後の)6年前に初めて観光ビザでオーストラリアに来て、親父の知り合いのファームでカウボーイをやっていたときの牛のファームと、そのワーカーの人です。
6年前から一度も連絡をとっていなかったのですが彼は僕をおぼえていてくれました。
彼はリアル暴走族(ジプシージョーカーズ)やプロボクサーを昔やっていてその後更生した人ですが、すごく仲いいです。今はコンビニエンスストアを経営しています。この前夜に空き巣に入られて捕まえて犯人の腕へし折ったって笑ってましたw』
エピソード
Mさんから聞いた話で、彼が体験談本文に書いてなかったものです。彼は沢山書くことがあるので書き落としても無理ないのですが、僕はちょっとしか聞いてないのでよく覚えているのです。いい話だよなって。
プチ監禁事件の補充証言
僕が朝早く(多分5-6時頃)起きると、風呂上がりのM君がいて、「あ、田村さん、ちょっとご相談が」ということで、いきなり超早朝からコトの顛末を聞きました。僕の記憶によると、シェア見学に言ったけど留守なので電話してみると、今近くのChatswoodのジャパレスで飲んでるから来いと。行ってみたら、気のいいおっちゃんが「お前も飲め」と日本酒を飲ませてくれ、以後シェア先にもどって延々飲み続け、だんだん呂律も話も怪しくなり、「警察」云々の話になったと。「え?なんでそうなるの?」と最初は話のスジが分かりにくかったけど、要するに、このおっちゃんは警察関係の仕事をしている出入りの業者かなんかで、「俺は警察に知り合いがいるんだ、俺が言えば一発だ」という、よくある「虎の威を借るヘタレオヤジ」系であり、話の内容もムチャクチャなので、「酔っぱらいのタワゴトですわ」と断定。
冷静に考えてみてシェア見学云々で警察が出てくるわけないし、深夜に超酔っぱらい運転する時点で変だし、「一晩明けたら向うも忘れているよ」「朝イチで断りのSMSでもしたらいい」で、後腐れ無く落着。
20ドル貸してくれそうになった事件
これもシェア探しのとき、どこだっけな、Strathfieldとか言ってたかな、バスに乗ってて道が分からなくなって青ざめていたら、隣に座ってたインド人らしき女性に聞いても分からず、タクシーで行った方がいいと勧められた。「いえ結構です」と固辞してたら、お金がないから困っていると勘違いしたのか、そのインド人女性はやおらバッグから財布を取り出して20ドル札を一枚差し出し、これでタクシーに乗りなさいと。
慌ててさらに固辞したものの、こんな見知らぬ、バスで乗り合わせただけのアジア人に、いくら困ってそうに見えたからといって20ドルもくれるか?貸すといっても返す術もないし、殆どあげるのも同然。そんなことするか?人の優しさに触れたという、最初の頃の体験。ちょっといい話です。
シェアメイト
彼は、シェアメイトとは本当に仲良くなったようで、休暇の時はシェアメイトの実家のある田舎まで連れて行ってくれて、狩猟でライフルまで撃たせてもらったとか(上の写真)。
シェアを出て、ラウンドをしているときも尚も親交は続き、体験談にあるようにNZ釣り旅行にも行っています。NZのオークランドの空港で待ち合わせで、シェアメイトが先の便で、次にMさんが着くという段取りだったんだけど、その時間差が8時間もあった。しかし、シェアメイトは彼が困るといけないからといって空港でなんと8時間も待ち続けてくれたという。で、そのことを一言も言わずに(あとで人伝に知った)、ニッコリ出迎えてくれたという。
以下、Mさん本人の追加解説
僕に連絡手段(電話)がないため早めに着いた彼は8時間まってくれていました。 彼のNZの友人はクリス(ランドロード)のことを8時間も何もないこんなところで待つなんてクレイジーだといってました。
このことを彼の友人から聞いた時、涙がでるくらい嬉しかったです。 彼はただ『KENNYが困るといけないから』という動機のみで待っていてくれました。
また、彼はマーケットを毎月開いているのですが、その商品の調達のために二人でwealthyなエリアを車で夜に徘徊し、粗大ゴミをよくあさっていました(←多分ホントはだめだった気がします)。実家に行き親戚全員にも会いました。
僕がメインに知っているのは最初の一週間のシェア探し時代なんだけど、これだけあれこれドラマがある人も珍しい。
というか、紹介文でも書いたようにM君自身が「嵐を呼ぶ男」なんだと思う。
ヒリヒリするような真剣さで放射熱が強いから、接する人も感染して熱くなる。
それが良い面に出れば、親友も出来るし、多くの人々に信頼され、愛されることになる。
ラウンドでの仕事ゲットもそうだし、中国人や台湾人に栄養のつくものを食べさせてもらい、レイジーな仏伊人達に真面目に働くように熱く説得されたり(^_^)。こんなに愛されている奴も珍しい。けど、悪い方に転がると相手の悪い面を引き出してしまう。ムキになって孤独に頑張ってるのをハタから見たら、傲慢で小面憎く見えることもあるのでしょうな。良きにつけ悪しきにつけ「触媒」的なものがあるのでしょう。
メール
いろいろメール相談とか受けて、だんだん自分が「山寺の和尚さん」化してる気がしないでもない今日この頃ですが、、、。
でも、相談といっても、大したこと書いているわけでもないです。心構えとしては、フラットな壁のように、あるいはキャッチボールのように真っ直ぐに相手の胸に返すことです。「教え導こう」とかあんまり思わずに、そんなエラそうなことが出来るほど自分だって何が分かってるわけでもないし、思ってることをそのまま真っ直ぐ返すようにしてます。「こんな面倒なこと言ってもまだ若いから分からないかな」と思っても、そのまま書く。妙に角度をつけない。「こう思うぞ」とそのまんま。
その種の「配慮」がないので、「馬鹿野郎、甘ったれんな」的な内容ばっかりになりそうなんだけど、意外とそれは少ないです。「ほら、隙あり」って剣道でポーンと打ち込むような指摘はしますけど、そのくらいかな。多くの場合は、励ましたり、褒めたり、持ち上げるような感じになる場合が多いのだけど、それも「褒めて育てる」的な教育的な配慮があってのことではないです。それもなんかイヤらしい感じっていうか、照れくさいっていうか、好きじゃないので。
何らかのポジティブなことを書く場合、ほんとにそう思うからそう書いているだけです。つまり、これは今の日本の傾向なのかもしれないけど、なんか自分の良いところ、素晴らしい自分、素敵な自分に、不思議なくらいに皆気づいていないのですね。うぬぼれとか、下らないプライドとかはあるかもしれないけど、「そーじゃなくて」「もっといいもの持ってるじゃん!」って。もう露骨にミエミエにあるんだけど、なぜか本人だけは気がつかないという。だから「あーもー」って感じで言うという。
さて、M君ですが、これは、
382頁目あたりに出てくる、最初のファーム仕事のしんどさと恋愛相談に関する僕からのメールへの返信です。
→一通目のメール(クリックしてください)
Thu, 15 Sep 2011 05:49:48 +1000
田村です。
メールありがとう!
ときに、メール一読して、今のファームが「納得できるしんどさ」だったらやればいいけど、納得できないしんどさだったら、とっととお止め。
確かにペイは悪くないのかもしれないし、最初はどこもしんどく感じるものだけど、一ヶ月くらいやったらもういいじゃんって気もします。年齢的に二回目がありえないんだったら尚さらです。
修行は別にしんどくなくても出来るし、しんどさも一つのパターンに限るものではないです。
単に我慢をするだけのしんどさだったら、わざわざオーストラリアに来なくたって、日本で幾らでも出来る、、てか、日本の場合、あそこで生きていくだけで既に修行になってるような気もしますな(^_^)。
日本でやってるようなパターンをここでやる必要あんのか?ってことです。
第二に、彼女さんのことだけど、とっとと会いに行っておあげな。近いんだし。
ただし「ファームを辞めてまで」なんて暑苦しい感じで息せき切ってやっちゃダメよ。
恩着せがましいし、暑苦しいし。
終るなら終わり方ってもんがあるだろうし。
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昨日(体験談を書きに)来られた人も、途中で登校拒否状態になってしまったそうです。
何が悪いと言うよりも、これまでの自分の「毒出し」、デトックス(De-Tox)だったと思います。
日本では、自分らしく振る舞うことは許されず、また自分らしく振る舞う時間もないのが幸いして、適当に周囲に合わせて楽しく(っぽく)やってきたんだけど、こちらにきたら、そういう「多忙が故の誤魔化し」がきかなくなった。
だから、そういうフレンドリーなふりをしている自分の毒に自分が当ってしまった。
これまでの積年の毒が出て行っていく。何かが治癒するときは、それまでの毒が出ていくから、症状はいっとき劇的に悪くなるけど、そんな感じだと。
多分、Mさんも、周囲がどうとかいうのではなく、積年の自分の毒がでていってる最中なんだと思います。
差別もそうだけど、実際には、差別ってほどのシステマティックな感じではないとは思われます。
というのは、ヨーロピアンはヨーロピアン同志でも好き嫌いが強く、前にウチにいたデンマーク人は「オランダ人は〜」「ドイツ人は〜」と、あそこがダメ、ここがキライともう何時間でも喋れるくらいで、それがヨーロピアンだって。
"I hate,,,""Fuckin' French"とか平気で日常的に言う。
それは差別なのかよう分からんけど、わりとそういうのが日常らしいです。一種のカルチャーなんだろうね。
だから、Fuckin Japと言われようが、ものすごい差別思想から出てるというよりは、彼らにとっては普通の言い方なんだろう。
でもね、フレンチとジャーマンばっかりだといってたでしょ?
それって、イケてないフレンチとかジャーマンがいってる(日本人御用達みたいな)ところかもしれんぜ。ヨーロピアンにもいけてる奴といけてない奴がいて、イケてない奴の方が多いかんね。
だから、そんなファッキンな環境で我慢してもしょうがないよなって気がします。
でも、そんなことくらい適当に流せてこそ大人だし、全員が全員Fuckinなわけもないから、適当にいい友達は出来たりするのだけど、そこで煮詰るということは、それは環境ではなく(それもあるが)、もともと自分がもってた毒が出てるって気がする。
でもって、それは喜ばしいことだよ。
ちゃんと、正しく、毒を出しておいでなさい。
> その精神的に本気で辛いさなかに、彼女にしか頼ることができず、電話をたくさんかけちゃったり、たまたま出なかったら怒ってしまったり、心に一つの余裕もなかったために彼女にキツくあたっちゃたりして、どうやら僕のことを怖がっているみたいで、なんだかもう終わりそうな雰囲気がヒシヒシと漂っています。。。彼女はジャパレスでCITY生活エンジョイしてますし。 あれだけ仲が良かったのに何で?とかばかり考えてしまっています。 なんなんでしょうこのバカらしくどうしようもない自分は。。。
多分、そこが課題であり、そこが難所なんだろうな〜。
どんなパターンでも大体そうだけど、自分で「かくあらねば」と思う理想やハードルが、意味なく高すぎるんだわ。
できっこない無意味なハードルを作るから、乗り越えられない自分に腹が立つし、ダメダメだと思うという、デフレスパイラルみたいになる。
まず、今のダメダメだと思える自分を認めてやる。
話はそっからでしょう?
そんなさ、釈迦や武蔵みたいに聖人君子や剣豪という柄でもないのだから、そこまで出来なくたって別にいい。
「まあ、よくやってるじゃん、俺」くらいに構えておいて、まずは認めてやる、自分を。
その上で、きのうよりも1ミクロンでも進めたかどうかでしょ。
Mさんには、心のなかに溶鉱炉のような、原子炉のような「悶々」があるっしょ?
原子炉が暴走しているみたいなところがあって、なんでそんなに暴走してるの?という。
おそらく分かってしまえば下らない理由で暴走してるんだと思うのだよね。
なにかスィッチを切り忘れているとかさ、サイドブレーキをかけたまま爆走しているとかいうかさ。「あ、なあんだ」って理由があると思うのだわ。
中心部分が正しくはまってないから、靴下が濡れているみたいに絶えずどっか不愉快なのかも。
その不愉快さの種があるから、同じような不愉快でも2割増し、10割マシに増幅されてしまうという構造ね。
すぐにアップアップしてしまう。なぜか?最初から上げ底構造になってるからだ、という。
その原因が何なのかが分からないけど、多分、それを見つけにいくのが旅なんじゃないのかな?
稼ぐことやファームに行くのは、別にそれ自体が目的でもなんでもないし、何かを得られるキッカケであればいいです。
一日中海を見てるだけでもいいと思うぞ。
この世の果てみたいなところに行っておいで。地球と会ってこいって感じ。
でもって、話飛ぶけど、修行の話だけど、せっかくラッキーで決まったファームを捨てるのは勇気がいるけど、優先順位を正確に把握して、切るときには切るのも修行です。
てか、これはシェア探しの教程レベルだぞ。
言ったと思うけど、「ラッキーで見つけたと思うと、切るのが恐くなる。もう二度とないんじゃないかと思うから、しがみつくようになる。それが過ちの始まり。だからラッキーではない、実力で当然に見つけたのだと思えるまでシェアを決めちゃだめ」って。
ファームについても同じです。
そこがラッキーで決めて、切るのが恐いなら、やるべきことは一つ、ラッキーではなく、「この程度いつでも見つけてやるさ」と思えるようになることでしょう?
だったら他にも2つも3つもいいファームを見つけることをすればいい。
まだ時間は山ほどありますから、ゆっくりやればいいべ。
でもって、カリカリしてしまう自分、自分の溶鉱炉の運営ミスでとばっちりで周囲に(彼女に)迷惑かけたなら、にっこり笑って「弱くてごめんな」と謝ってきなさいな。
今日にでも発て!って感じです。
で、気になるなら、強くなって、またこのファームに戻ってきなさいな。
あるいは独仏しかいない他のファームで上手くやれるようになればいい。
多分、その程度のことでここまで凹むことはないと思う。Mさん、そんなに弱くはない。
だから、あくまで自分の毒だし過程だと思うよ。
大変だけど、一定期間すぎて毒が出ちゃえば、がらっと変わる。身体軽くなるし、キレもよくなるよ。
で、結局、失恋という事態に立ち至り、ロクデナシ状態になっている段階のメールへの返信
→2通目のメール(クリックしてください)
hu, 29 Sep 2011 20:42:45 +1000
田村です。
メールありがとう。
なるほど、そういう展開になってましたか。
Broken Heartなわけですね。
理由も、経過も、反省点も、それはそれとして、ブロークンハートはぎっくり腰みたいなものですから、ゆっくり養生すること。
つまりは、抜け殻のまんまでいいよ、ということです。
「日にち薬」というのがありますが、時間をかけないと直らないし、時間さえかければ直したくなくても直ってしまいます。
ほよよんと、ヘロヘロと、メソメソしてなさい。
それは悪いことではないし、人生においてはむしろ極上の時間ですらあります。
到底そうは思えないだろうけど、あと10年したらそれが分かる。
ただ、まあ、気を紛らわせるためにクソ忙しくするのもアリです。
とにかく、心を空っぽにしてやるべきことをやる、という。実社会に入ったらそうそうヘコんで会社休んでられないしね。
かくいう僕も結婚を約束して遠距離恋愛になった彼女と、3年後に別れました。
いよいよ司法試験も佳境、論文式合格の前です。
合格したものの君はない、、という、トホホな感じで最後の口述試験に挑み、運が悪く(これはハッキリと運が悪いといえる原因で)不合格。また一年〜!になってしまったという。
だけど、良かったですよ。
あそこでトントン拍子で受かってたら結婚もしてたら、多分もっともっと悲惨な形で30代を迎えたと思います。
彼女も失い、司法試験もまた1年お預けになり、スッキリしましたね。
「よし」と思い立って、昔の友達に電話掛けまくり飲み歩いたりして、そこで昔の知り合い(同じ大学の同じ仲間で当時は故郷の岐阜に帰ってた)女性といい仲になっちゃいました。それが最初のカミさんですよ。
1年間また遠距離恋愛で、バイトと勉強と鈍行列車で京都→岐阜を往復し、、です。
でもって別れた彼女とはひょんな形で再会してます。
雑記帳にも書いてるんですよ。
https://aplac.net/memo/someday.html
にあります。
人生の芳醇なときというのは、まさに今です。
味わいなはれ。
そして学びなはれ。
しょせんはオノレがごときが描いた絵など、ひとりよがりな絵に過ぎないことを。
そんなもん、この現実世界に出した途端に木端微塵になることを。
それが故に面白く、また他人がありがたく、全てが味わい深く、美しくなることを。
全てを計画通りに進ませようと思うこと
そのために頑張りさえすれば良い、自分が頑張れば予定する現実を実現できると思うこと
そう思うこと自体が「傲慢」なんだわ。
上手くいくかどうかわかれへんし、多分想定外の何かによってダメになるかもしれないけど、それでもやってみたいから、やる。それが本筋でしょう。
成功しそうだからやる、というのは邪道やねんね。まだ。
成功しないなら失敗だ、と思うことも又、邪道だし、傲慢やねんね。
あなたが無理目の高いハードルを設定するのは何故か?というと、そこに到達出来るのだという自惚れがあるからでしょ?
この世は自分一人で生きてるわけではない、生かさせていただいているという謙虚さがないからじゃないかな。
だから出来ると思い、目標にするだけではなく、「出来ないと落ち込む」という傲慢極まりない心理になる。
ええねん、出来なくたって。
それをやることが、やってみようと思うことが尊いのだから。
結果なんかどうでもいい。
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良かったじゃん。
彼女さんには沢山いろいろな大事なものを貰ったじゃん。
それは素晴らしい時間も貰ったし、何よりもあなたにとって一番大事な教えをくれたじゃないか。
大体、「結婚」という最終目的のために必死になって励むのはいいんだけど、その目的のために彼女の気持ちを斟酌しないというなら、何のための結婚なのか。
結婚=両性が人生スケールで一緒に歩き、一緒に喜怒哀楽をともにする行為
をしようとするのに、その第一歩から一緒にしようとしてないやん?
言うたら悪いけど、僕も彼女さんの気持ちがわかるような気がする。
だって、Mさんは、「結婚という大目標を達成する強い自分」を求めているわけでしょ。彼女との生活を求めているわけではなく、さ。
だから、あなたの本当の心は彼女にはなく、Mさんという自分自身にある。
言うならば、最初に「浮気」したのは、あなたでしょ?
自分自身に浮気したんでしょ。
結婚とか恋愛ゆうのは、自分の半分をブチ切って相手にあげることでしょ。あげる気ないやん。
だから寂しいんでしょう。
だから、自分がイケてないとか、もっと強くなんきゃとか、「自分、自分ってうるさいわ!自分しかおらんのか?」ということでしょう。
前回のメールからの続きになるけど、もっと「自分」を手放しなさいな。
突き放しなさいな。
「自分フェチ」はもうお止め。
でないと、相手がよく見えないです。
他人を本当に好きにもなれんだろうし、他人に感謝することもできないと思うよ。
まあ、こんなこと、一通のメールでわかるわけもないのだし、一生の宿題になるとは思うのだけど、ワーホリでやってきて人生最大の課題=人生最大の宝物に真正面から接しているわけですよね。
良かったじゃん、最高じゃん。
ふぬけになってたらいいし、あるいは七転八倒したらいいし、心は修羅のままでいいですが、そうやっているうちに、ちゃんと「油が抜けて」いい男になりますから。
本当の修行とは、ファームで働くことでも、英語力を伸ばすことでも、金を稼ぐことでもないです。「悟り」を得るためでしょ。
まあ、その気があったら、WAあたりの、だーれもいないアホみたいな大平原とかにいって、「地球」に会ってきたらいいよ。
「世界」に会って、地球と話してきたらいい。
肥大しきった「自分」を現実サイズに正しく設定し直すためにも、この世界で自分というのがどの程度のものなのか、感じてきたらいいです。
しかし、まあ、いいよね〜、青春だよね〜。
うらやましいな。
気楽に書いてるようだけど、じゃあ、あのまま彼女と出会わず、親しくもならず、一人ぼっちでシコシコ勉強してるだけのパラレルワールドの方が良かったと思う?
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