これらの必要書類を受けて、今度は学校側から授業料(デポジット、入学金、留学生用健康保険料も含めて)の請求書が送られてきます。授業料はオーストラリア・ドルでの支払いとなりますので、日本からは外国為替を扱っている銀行から送金すればよいでしょう。授業料の振り込みが確認されると、学校側から入学許可証(Confirmation of Enrollment)が発行されます。これをもって学生ビザの申請をするわけです。
万一、授業料を支払ったのに入学許可書が届かない場合には、まずは送金に手違いがなかったか銀行に確認し、問題なければ学校側に催促してみましょう。(留学斡旋業者がこういった業務を代行してくれます。)
尚、学校によっては、申込後、現地にて面接を行い、その結果で受入を決定、入学許可書を発行する場合もあります。
尚、留学期間中にパスポートが切れてしまった場合には、現地でもパスポートの更新はできますが、最寄りの領事館まで出頭しなければならず、経費的にも手間的にも面倒なことになります。既にパスポートをお持ちの方も、留学予定期間をすべて有効期限がカバーしているかを確認し、有効期限を過ぎる場合には出国前に再申請しておいた方がよいでしょう。
最終受入先校が入学許可書を発行してくれず、他の教育機関(英語学校等)の入学許可書で学生ビザ申請しなければならないケースもありますが、その場合は、英語学校の受け入れ期間分しかビザを確保できませんので、最終受入先校に転校する時点でビザ延長手続きをする必要があります。最終受入先校から直接入学許可書を発行してもらえば、長期間のビザが申請できるので、できるだけ英語学校からの入学許可書で最初にビザ申請することは避けた方がよいでしょう。
尚、ビザの有効期限とパスポートの有効期限がズレているために、有効期限の切れたパスポートに有効期限内のビザが添付されている状態になることがあります。その場合には、新しいパスポートと古いパスポート(有効期限内のビザが添付されている)を2冊持ち歩くことになります。
渡航に当たっては、まずは当面必要となりそうな額(300ドルくらい)だけをオーストラリア・ドルのトラベラーズチェックを作って持参し、落ち着いてから現地で口座を開くという方法をお勧めします。
尚、留学生が「家族用クレジットカード」を携帯することもできます。アメリカンエキスプレスカード、VISAカード、マスターカード、ダイナースカード、JCB等、クレジットカード会社にお問い合わせください。(観光地シドニー都心はともかく、郊外ではVISAカード、マスターカードが通用しやすい)
これからお世話になる航空券について、ある程度の知識は持っておいた方がよいでしょう。というのは、航空券は買い方ひとつで費用が大きく異なるからです。たとえば、同じシドニー−成田往復チケットでも、50万円以上するのもあれば、わずか6万円前後のものまであります。
航空券のシステムについて詳しく知りたい方は、ここをクリックしてください。
留学生の場合、1年に一度くらいの里帰りを見込んでいるのなら、1年オープンチケットがお得ですし、「行ったら最後、留学予定期間を終えるまでは帰国しないぞ」という覚悟があるのなら、片道チケットでよいでしょう。(オーストラリア現地でも日本行き航空券は正規も格安も購入できます。価格は条件によって異なりますが、日本で購入するのと大差ありません。)また、トランジットは保護者同伴なら構いませんが、留学生一人で見知らぬ国の空港を移動するのも心もとないでしょうから、直行便を手配されることをお勧めします。
【持参すべきもの】 | ・パスポート/ビザ(査証) 航空券・・前述のとおり ・受入校からの入学許可書(Confirmation of Enrollment)の控え ・トラベラーズチェック ・海外傷害保険の証書 ・連絡先カード数枚(日豪両国における自宅・学校の住所と電話番号を明記したもの) ・パスポートサイズの写真数枚(パスポート紛失時などに利用) |
【持参した方がよいもの】 | ・制服代りになる地味な服(制服がない場合・準備できるまでに着用) ・水着(現地でも買えるがサイズ探しには苦労するかも) ・運動靴(スニーカー1足あれば学生生活には充分です) ・体操服(ジャージ、Tシャツ等) ・フォーマルな服(パーティー等特別な機会に備えて) ・下着/着替え ・洗面用具(乾燥しているので、リップクリーム・手荒防止クリーム等便利) ・辞書、書籍、文房具 ・常備薬 ・クレジットカード |
【任意で持参するもの】 | ・日本からのおみやげ(お互い気持ちの負担にならない程度の小物)例:おりがみ、扇子、くす玉、しおり...等 ・「浴衣」など日本のもの ・趣味のもの(楽器や書籍など) ・日本食(都市部では現地購入できます) |
※他にも国際宅急便(通常2〜3日で届く)などありますので、荷物の必要度・緊急度を考慮して、どの方法をとるかを決めてください。
◆ニューサウスウェールズ州(NSW)◆ | 四季はありますが、日本の四季のように明瞭なものではなく、年間を通じて温暖です。夏の直射日光は強烈ですが、湿度が比較的低いので、日本の夏のようにじめじめしませんし、夜になると涼しくなります。冬の最も寒いシーズンでも海岸地帯は最低気温は10度を下回る程度で、内陸部では霜も降りますが雪はめったに降りません。また、日本に比べると一日のあいだの気温の変化が大きく、また、同じ季節でも日によってかなり格差があるのも特徴のひとつです。 |
◆首都特別地域(ACT)◆ | 気候はほぼニューサウスウェールズ州と同様ですが、標高が比較的高く内陸部なので、シドニーよりも気温は低く、昼夜の温度差は更に大きいでしょう。 |
◆クィーンズランド州(QLD)◆ | 亜熱帯に属する温暖な地域です。11月から3月頃までは雨季にあたり、湿度も高く日中は40度を越えることもありますが、昼夜の温度差が激しく、夜はわりに冷えこむこともあるでしょう。5月から9月頃は乾季にあたり、コートも必要ないほど温暖で過ごしやすいシーズンです。但し、ノーストップと呼ばれるケアンズ以北は、亜熱帯から熱帯にかかる地域ですので、特に真夏の湿気と暑さは身体が慣れるまではこたえるでしょう。 |
◆ビクトリア州(VIC)◆ | 両州とも四季のある温帯に位置します。冬はかなり冷え込みますが、夏は比較的過ごしやすいでしょう。 |
◆ウェストオーストラリア州(WA)◆ | ニューサウスウェールズ州と同様に、年間を通じて比較的温暖な地域です。特徴は降雨量が少ないこと、そしてインド洋からの強い風に見舞われることがあることです。 |
◆タスマニア州(TAS)◆ | タスマニアは日本の北海道にあたる緯度にあります。冬は気温が氷点下になることもあり、海岸部を除き積雪があります。夏はさわやかな季節ですが、夜間や山間部はかなり冷えこみます。年間を通して降雨の多い地域でもあります。 |
◆ノーザンテリトリー準州(NT)◆ | 赤道と南回帰線の間の地域。北部海岸地区は熱帯で冬でも30度を越えます。内陸部は砂漠か草原に囲まれた乾燥地帯で、昼夜の気温差が大きく、常に乾燥しています。 |