柴田和則さん 格闘技&バンドLOVEの柴田青年のわらしべ長者物語 PART 02
撮影日:2010年09月30日
柴田さん編、今回で最終回です。
過去二回が時系列的な「あらすじ」だとしたら、今回は分析、考察です。「○○になりました」だけではなく、「なんでそうなれたのか」です。それだけに掘り下げていてディープですし、単純に面白くもあります。
しかし、あれこれランダムに話しますので話があっちこっちに飛ぶわ、そろそろ飲んでいたワインが廻ってきて一杯飲み屋での雑談みたいになっていくわで、かなり編集に悩みました。結局、あんまり綺麗にまとめ過ぎずに、小さなテーマごとブチブチと千切って小品を多くしました。数は多いけど一本あたりでは短いです。素材を投げ出しておこうかと。
柴田さんの軌跡は語学留学やら編集経験やらになるのですが、でもそんなのは表面的な事象に過ぎず、それだけなぞってもあんまり意味がないと思いました。もっと突っ込んでいけば幾つかの基本要素に因数分解できるようで、つまりは「クリエティブ」「コツコツ進むこと」「努力する行き当たりばったり」です。そしてそれら全ての原点にあるのは「好きなこと」です。結局「好きなこと」しかやってこなかった、好きなことは忘れなかった、という点が大きいのではないかと思われます。
柴田さんの好きなことは、子供の頃から「音楽」と「格闘技」の二本柱でした。そして、それらがいずれも微妙なところに英語学習につながっており、且つ現在のポジションにつながっているという。まずは、そのあたりから。
音楽論 バンドから英語
バンドがこんなにイヤなもんだとは思わなかった!
このクリップは、笑ってしまいます。経験している人は笑ってられないだろうけど。
そうなんですよね、バンドの人間関係とかうざったいんですよね。温度差あるし。「音楽ってこんなに楽しいのに、なんでバンドってこんなに楽しくないんだ?」というのは、ある意味名言です。
バンドから「誰にも邪魔されない」英語へ
まともな英語の歌詞を書くためというバンドの演出のために英語を始めた柴田さんですが、やり始めると「誰にも邪魔されない」英語が面白くなり、だんだんそっちがメインになっていきます。
僕も柴田さんと似てるところがあるので分かるのですが、チームプレイよりも個人技を極める方が好きという独行タイプ。ある意味社会性に問題があるのだけど。
格闘技論
空気を読まない外人
柴田さんは見るだけでなく、シドニーでブラジリアン柔術など総合格闘技のジムに通われていました。が、こちらの人はスパーリングでも全然空気読まないでガチで来るから大変。鼻血だしながらも全然手加減してくれない。「いやあ、また仕事がヒマになったら、やってみたい、、、、かな、、、」と段々語尾が曖昧になってくるあたりが面白いです。英語はあんなに手加減してくれるのに、格闘技なると全然しないという。
動画右: 格闘技は暴力と違う〜そのストイシズムと英語との共通点
格闘技LOVEの柴田さんが英語の勉強に馴染めたのは何か共通点があるんじゃないか?と思って聞いてみました。
格闘技というのは粗野な暴力ではなく、むしろ対極にあるストイシズムに魅力があること、英語も格闘技も地味な基礎練習を気が遠くなるほど反復して、長い長い道のりを少しづつ進んでいく意味では似ており、その「極める」というコツコツ・ストイックが良いのではないかと。
まとめ
後から来る人へのアドバイス
〜努力しながらの行き当たりばったりのススメ
「行き当たりばったり」でいいんじゃないのか。もちろんそれぞれの過程でちゃんと努力をするのは当然だけど、ちゃんとやってたら行き当たりばったりでいいと思う。最初から全てが見えるわけなんかないんだから、取りあえず直近の目標に向って頑張って、そこまで行ったらまた違った風景が見える。半年頑張ったら見えてる風景も価値観もガラリと変わる。
ただ、その最初の一歩というか、大きな方向性を決めるのは「好きなこと」。儲かりそうとか、流行とかではなく「好き」かどうか。好きでないと頑張れないし。
好きなことしかやろうしないブレの無さ
やりたいことしかやってないワガママ。好きなことしかやらないと言っても、音楽ではなかなか食えない。でにメシは食わないとならないから、パチンコ玉運んだり、車を組立てたりした。それがちょっとズラしただけで食えるようになった。もちろんそんなに裕福ではないだろうけど、バンドに比べたら全然甘い。
こぼれ話
以下は「こぼれ話」です。本編にくっつけて編集することも出来るのだけど、それだとゴテゴテしてくるので、小片に分けてUPしておきます。
コツコツやる楽しみ
ちょっとづつでも進んでいるのが好きで、進んでいないのがイヤ。パニックにならない自分を求めていて、いざそうなったら今度は退屈になってしまう。
「好きなことがわからない」という人
よく「何が好きなのか分からない」という人がいますが、その感覚がよく分からない。もしかして難しく考えて過ぎているのではないか?というお話。
昔ほどビビらなくなった〜会社がつぶれても「あ、そう」
親と公務員
日本でこそ外人の友達を作ろう
完全音楽趣味話〜ブルハ、ピストルズ、ミッシェル
これは単なる音楽の趣味話です。あまりにも趣味的すぎるので番外へ。
宗教みたいに影響を与えたブルーハーツ、解散後はSex Pistolsへ、好きな音楽のタイプはミッシェル・ガン・エレファントみたいな感じとか。ロックは馬鹿正直でないと出来ない話。
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