シドニー雑記帳【StudioZERO】
***イタリアでおいしい料理にありつく法***
私にとっては、『マンジャーレ=食べる』は、イタリア旅行の楽しみの半分以上を占めてるわけで、これなしでこのシリーズが完了するわけがない!
で、これからおいしいお話を始めてみたいと思うんですけどね、最初にお断りしておきますが、これ、私の流儀でしかないですからね。とにかく私が「こーすりゃ、イタリアでおいしいもん食えるんだ!」と勝手に悟ったと思い込んでることをご紹介するまでです。あしからず。
では、まずは『おいしい料理にありつく法』をご紹介しましょう。
一般的に、旅行者が飯にありつくところといえば、普通の家庭に入り込めればそりゃ一番いいんだろうけど、なかなかそうもいきませんから、とりあえず、食堂とか、喫茶店とかそんなとこに入るわけです。これは全世界どこへ行っても同じようなもんなのでしょう。
で、イタリアには大雑把に分けて、
- BAR(バール)
- PIZZERIA(ピッツェリア)
- TRATTORIA(トラットリア)
- RISTORANTE(リストランテ)
とゆーよーな食堂らしきところがあります。
他にも
- 居酒屋:OSTERIA(オステリア)
- アイスクリーム屋:GELATERIA(ジェラテリア)
- 喫茶店:CAFETERIA(カフェテリア)
とか、いろいろあるんですけど、キリないから、今日のところは軽く(1)BAR(2)PIZZERIA(3)TRATTORIA&RISTORANTEの3本立てでいってみたいと思います。
●BAR(バール)
日本のバーとは違います。酒は置いてるけど、女は置いてません。すごくラフな喫茶店みたいなもんかな。ドトールなんか、イメージ的には近いかもしんない。街のそこここにたくさんあって、近所のたばこ屋がちょっとスペースとってコーヒーとかもサービスしてる..くらいのノリですね。
メニューとしては、コーヒー類(エスプレッソ、カプチーノとか)、お酒類(カンパリ、チンザノとか)、ジュース類、あとはサンドイッチやパニーニという菓子パンみたいのが置かれてます。
イタリア人も朝御飯はこのバールで、「カプチーノとパニーニ」みたいな具合で食べてるみたいです。私らも真似して、朝からバールに入って『ボン・ジョルノ!』とご挨拶した後は「カフェラッテ エ クエステ パニーニ、ペル・ファヴォーレ」などと決まり文句を言ってるわけです。
ついでですけど、イタリアのジュースで『スプレムータ』ってのがあるんですけどね、これがすごくおいしいんですよ。イタリア行ったら、是非バールで頼んでみること、おすすめします。オレンジとかグレープフルーツとかレモンとかの生の果物を、そのまんまその場で絞ってくれるの。だから、『スプレムータディ○○』のところに、飲みたいフルーツの名前を入れて頼めばいいわけです。
たしか、スペインでも同じよーな飲み物があったと思ったんだけど..。うーんと、『スーモデナランハ(ZUMO DE NARANJA)』って言ったかな(ナランハはオレンジのこと。だから、オレンジジュースのことですね)。
最近では日本でも、このスプレムータ用の機械が入ってるお店もあったりして、んでも、けっこう高い値で売ってますね。これね、イタリアの田舎だったら、3000リラくらいで飲めます。(1円=8リラくらい)
今回、私はバールのおばあさんのお勧めで『スプレムータ ディ アランチャ エ ポンペルモ』つまり、オレンジとグレープフルーツのミックスジュースを戴きました。これも、おいしかったなあ。
ついでのついでですけど、このスプレムータって、そこらにころがってる果物をいきなり絞るだけなんで、常温なんです。最もイタリアだけじゃなくて、ヨーロッパの人って、あんまりキンキンに冷やした飲み物って飲んでないみたい。牛乳でもお酒でも平気で常温で出てくること、多いですよ。だもんで、「ちっとも冷たくなくて、物足りない!」と思ったら、「氷!」と叫んでしまうという技を覚えてしまった。
氷はギアッチョ(GHIACCIO)です。これだけは忘れられない単語なのだ。
そんでもって、話はバールに戻るんですが、バールでは立って過ごした方がお得です。テーブルに座ると、それだけで同じもんなのに、いきなり値段が2倍近くになったりするので、勿体ない。
余談ですけど、ヨーロッパの人って、座らないですねー。なんか、いつもそこらで立ってたむろしておしゃべりしてたりする。日本人だったら、おしゃべりする羽目になったら「じゃ、お茶でも..」って言ってとりあえず椅子のあるとこへ行きますよね。ところが、あちらでは夜の街にたむろしてるツッパリ風のバイクにいちゃんらも、街頭でうんこ座り
してないで、立ってます。よく、まあ疲れないもんだな..って思ってしまうのです。
●PIZZERIA(ピッツェリア)
ピザ屋さんです。ピザと飲み物を置いてます。
しかし、「ピザ屋」といって侮ってはならない。これも差があるんですよ、おいしさに。
パン生地みたいなピザ台の上に、トマトソースとモッツァレッラチーズをのせていっぺんに大量の焼いて、四角く切ったものを売ってるような店は、いわゆるファーストフードのノリなので、価格的にも量的にもお手軽だけど、そううまくはないです。ドミノピザみたいな感じでしょうか。
おいしいPIZZERIAはね、まず、店を覗いてみて、奥でおじさんがシャベルみたいのでカマドから丸いピザを出し入れしてるかどーかと確かめるのだ。これが本当に薪をくべて炊いてるカマドかどうか。これ、チェックしちゃいます。
それから、ピザ職人のおっさんの表情。「おらあ、プロだで〜」という自信に満ち満ちた頑固そうな表情してると、おいしいんじゃないかって気がします。
それから、ねがわくば、ピザ台をこねて作ってるところ、ソースやチーズなどの具を乗せてるところ、まで見られるといいんだけど、これをいかにも客に対するパフォーマンスのようにさらけ出してる店も、ちょっと疑ってしまいたくなるんですよね。
パフォーマンスをパフォーマンスと意識してなくて、スペース的にそこしかないかのように当然のように作成過程を覗けるようになってたりすると「むむ、本物かも!」などと単純な私は、騙されてしまうのでした。
でも、実際、ピザ一筋30年って感じの近所の頑固オヤジみたいなおっさんがひとり、カマドの前で頑張ってる店って、おいしかったと思うけどな。
あと、メニューを見てもどうせよくわかりません。『ピザなんたら風』の後に入れる具が並んで書かれてますけど、いちいちわかりません。だもんで、一番てっとり早いのが、ピザの具を乗せてる現場に連れてってもらって、この目で具を確かめて、「これとこれとこれ、入れて」って指さすのが的確かと思います。
まあ、こんなことをさせてくれる店ばっかじゃないけど、ピッツェリアは勿論、ジェラテリアやリストランテでも、子供ぶりっ子して、「指さし攻撃」やっちゃってます、私。
●TRATTORIA(トラットリア)&RISTORANTE(リストランテ)
リストランテはいわゆるレストランで、トラットリアってのは、リストランテのもっとお気軽バージョンって考えていいんじゃないかと思うんですけど、そ〜んな高級なリストランテでもなければ、トラットリアもリストランテも、それほど内容的には違いはないんじゃないかな、って気がします。「レストラン林」と「林食堂」の違いくらいなもんでしょうか。
どこでも食事はわりに安くてうまいイタリアですから、高級なリストランテに入る必然性もないと思います。ふつーのリストランテでよほど気張ってみたところで、十分においしいワインと食事をたらふく味わって、2人で1万円にも満たないくらいです。
街を歩けばそこここに看板があります。そしたら、まずはメニューチェック! 入口周辺に必ずメニューが出てますから、それを読み込みます。いくらイタリア語を知らなくてもメニューくらい読めないようでは、イタリア行った価値が半減するってもんです。私も必死でメニュー解読だけには精力注ぎました。
えっと、ここでチェックするポイントとしましては...
- 価格………田舎なら、パスタ類で1万リラ越えてるよーなとこは、ちょっとパスしたいっすね。都会なら、仕方ないけど。高けりゃうまいってもんでもないです。まあ、安くて不味い店ってのもありますけど。
- 料理………食べたい料理が置いてあるか。魚が置いてない店なんてのもあるし、季節ものを置いてない店ってのも、なんか入る気しないもん。あと、その土地の料理が、ちゃんと入ってるか。せっかく旅行してるんだから、その土地の料理食べて帰りたいもん。
それから、観光地で「ツーリスト用メニューコースで2万リラ」なんてのがあるけど、お得かもしんないけど、そういうの出してる店って、どーも味に信頼置けないような気がする。実際「ツーリスト・メニュー」で成功した試しはない!と断言しちゃいます。
- 字体………これも思い込みに過ぎないんだけど、なんとなくちゃんとタイプで打ってあるより、手書きで書いてあるメニューの方がおいしいよーな気がしちゃうのです。全部手書きというのではなくて、「本日の料理」とか「おすすめ料理」とかを汚い読めない字で書いてくれてたりすると、「お!うまそーじゃん」と騙されてしまう...。
次。メニューがOKとなったら、店内を覗きます。
ここでのチェック・ポイントは...。
- 混み具合…やっぱりおいしい店には客が入るもんでしょう。混んでる店に待つの覚悟して入るくらいの根性が必要です。そのためには、12時きっかりとか、夜なら7時とかに入ってはダメで、人が一通り入りきる時間、例えば昼なら1時すぎとか、夜なら8時すぎまでお腹をすかせてから、チェックするのがよろしいかと思われます。
だけど、今回失敗したのは、ヴェネツィア。ここはどこ行っても観光客相手の店しかありませんから、店としては通りすがりの事情知らない客を騙せればラッキーなわけで、だから混んでても、まずい店ってあるんだよね。騙されましたよ。
- 働く人……お皿を運んでるおじさん、注文をとってるおにいさんの様子を拝見。きびきびと自信ありげに働いてる様子のお店は、きっとおいしいに違いないって思えますね。働いてる人の誇りみたいのが、感じられると、入ってみたくなります。
で、腹括って店決めたら、あとは如何においしい食事をおいしく食べるかに心を砕くわけです。これには、やっぱりメニュー解読が必要。そこで、イタリアのトラットリア又はリストランテでのメニュー解読法をご紹介しましょう。
まずは、ANTIPASTO(アンティパスト=前菜)のパーツがあります。
●ANTIPASTO(アンティパスト)
言わずもがなの前菜ですね。当然ですが最初に食べます。でも食べなくてもいいし、食べてもいいし。で、料理が来るまで暇だからグリッシーニ(プリッツのデカイ版みたいなスティック状クラッカー。テーブルに必ず置いてある)で
もポキポキ折りながらつまむ程度に、酒の肴みたいなもんを頼んだりします。
けど、アンティパストから入ってしまうと、後がキツイのよね。お腹がよほどすいてる時しか、私が頼めないので、詳しいことは知らないけど、オーソドックスなとこでは、生ハムとメロンとかね。あと、店によっては冷たい前菜の数々を大皿に盛ってあったりするので、例によって「これとこれとこれ、ちょーだい」と指さして取ってもらう方法もいけます。
●PRIMO PIATTO(プリモピアット)
第一の皿、一番目の皿の意味です。イタリア料理には一番目と2番目があるんですね。この一番目に含まれるのが、おなじみスパッゲッティ始めとするパスタ料理、リゾット、スープなどなどです。
個人的に気に入ってるプリモピアットを紹介しちゃおう。
- Tortelloni di pomodoro(トルテローニディポモドーロ)
トルテローニってのは、挽き肉をパスタ皮でくるんだ、ワンタン?みたいなパスタの一種でして、それをポモドーロ、つまりトマトソースであえてあるの。
ポモドーロ=トマトってのは絶対覚えておいた方がいいです。どこでも出てきますから。トマトはやっぱりキホンですから。このトルテローニって、北部名産みたいですね。あんまり南の方では見かけなかったな。トルテリーニってのもあるんだけど、これはトルテローニより小さくてもっとしっかり肉をくるんであって、スープの具になったりもします。
- Penne alla siciliana(ペンネ アッラ シチリアーナ)
ペンネというのは、おなじみペン状のパスタのことで、シチリアーナってのは、シチリア風ってことなんですけど、トマトソースにナスと挽き肉が入ってるの。シチリアでは、ペンネより、「スパゲッティアッラシチリアーナ」の方をよく見かけてまして、ナスとトマトの絶妙なハーモニーが最高においしかったもので、今回ミラノで「シチリアーナ」の文字を発見して試してみました。やっぱりシチリアの豪快さには負けるけど、こっちのもおいしかったあ。
- Risotto nero(リゾット ネロ)
ネロってのは『黒』という意味でして、そう、イカスミのリゾットってことです。イカスミのスパゲッティも食べたけど、リゾットの方がイカスミのどろどろ感と米のねちゃねちゃした食感とが妙に合ってて、おいしかったです。
- Risotto alla milanese(リゾット アッラ ミラネーゼ)
米はやっぱり日本のが一番さ!とリゾットをバカにしていた私も、これにはまいりました。ミラネーゼってミラノ風なんだけど、サフランとチーズの味でして、「ふーん、お米ってこんなにおいしくなるんだー」と感激しましたです。
- Zuppa di verdura(ズッパ ディ ヴェルドゥーラ)
これは非常にオーソドックスなメニューで、イタリア中、たぶんどこに行っても食べられるんじゃないかな。ヴェルドゥーラってのは、野菜のことです。いろんな野菜がこれでもか、これでもか、って入ってるコンソメベースのスープ。連日連夜の食べすぎで胃腸が疲れてるときには、もってこいの一品です。
- Zuppa di cozze(ズッパ ディ コッツェ)
コッツェとは、ムール貝。つまり、ムール貝のスープです。
スープだと思って気軽に頼むと大変な目にあいます。先日ミラノで食べたズッパ ディ コッツェには、なんと42個のムール貝が入っていました。「おいしんだけどね、これ。どーしてくれんのよ、この量..とほほ...」と嬉し泣きしな
がら平らげました。
ちなみに、このムール貝のスープは、前菜としてもいいし、プリモピアットでもセコンドピアット(第2の皿)でも、どーでもいいそうで、応用が効く便利な品なんですね。
●SECONDO PIATTO(セコンド ピアット)
では、第2の皿に移りましょう。
言っておきますが、第一の皿だけでも、ふだんの私らのお腹は既にいっぱいになっております。第2の皿をおいしく食べたければ、第1の皿を残すしかないのですが、不味くもないのに第一の皿から残すという行為は死んでもしちゃあいけない!とイタリア人が思ってるかどーかは知らないけど、第一の皿を残してるイタリア人って、見たことありません。だから、根性で食いつくして、旅行中に出来るだけ早く胃拡張に育てていくしかないのです...。うううっ。こうして私はまた、太って帰ってきたのよ。
そんなわけで、覚悟の上、第2の皿へ移るわけです。
あ、ちなみにオーダーは、最初からプリモ、セコンド、って頼んでもいいし、プリモを食べおわった時点で、次に何食べようかなって決めてもいいんです。基本的には、プリモを食べおわった時点でセコンドを決めるものらしいのですが、それでは時間がかかるから勿体ないと思ったら、最初から頼んでしまえばいいんですね。
「プリモだけでお腹いっぱいだから、セコンドはパス!」という技を使ってもいけないことはないみたいですけど、それなりにちゃんとしたリストランテだと、顰蹙かもしれません。リストランテに入るってことは、それなりのボリュームを求めてのことでしょ、という暗黙の了承があるんじゃないかなあ。
では、セコンドのおすすめ料理、いきまーす。
-
Scaloppine al funghi(スカロッピーネ アル フンギ)
スカロッピーネってのは子牛のソテーのこと。フンギとは中国の皇帝の名前じゃなくて、キノコのこと。つまり、子牛のソテーきのこソースみたいなもんです。私、あんまりスカロッピーネで成功したことなかったんだけど、ラヴェンナのトラットリアのスカロッピーネはうまかったあ。キノコのソースとの相性も抜群だったし...。
えっと、このようにまずは素材名がきて、んで「アッラなんとか」って具合に料理法やソースの名前が来るという表示法になってます。だから、料理法まではわからなくたって、とりあえず素材名がわかれば、怖くないでしょう。で、素材すら何やらわけわかんなくて不安だったら、例によってですね、「魚見せて」とか「肉見せて」とかやるわけです。すると、新鮮な魚を籠に入れて盛ってきてくれたり、あるいは、厨房まで連れていかれて、料理中の肉をみせてくれたりしますから。
しかし、こんなことやってんの、わたしだけなのかなあ?? まあ、なんにもわかんなくて「これー」って注文したものを、ただただ待つというスリルも楽しいものですけどね。
- Cotoletta alla bolognase(コトレッタ アッラ ボロネーゼ)
- Cotoletta alla milanese(コトレッタ アッラ ミラネーゼ)
コトレッタとはカツレツです。ボロネーゼはボローニャ風。カツレツにチーズとトマトソースがかかってます。んで、ミラネーゼはミラノ風の意味で、これは単に揚げただけみたい。
コトレッタは、衣と中の肉とのバランスが微妙でして、このバランスひとつでおいしさに大影響を及ぼすんじゃないかな。衣が厚すぎたら品が悪いし、肉が薄すぎたら、安っぽいし..みたいな。なかなか、「これは絶品!」っていうコトレッタにはあたらないものです。
- Sardine agliglio(サルディーネ アグリリオ)
2年前にサルデーニャ島に行きました。シチリア島の北にある島です。これがまた、すんごく田舎ですんごくいいところだったんだけど、このサルデーニャという名前は、Sardineから来てるそうですね。はい、そのサルディーネとは、いわしのことです。グリリオとはグリルですから、いわしのオーヴン焼きみたいな感じ。ヴェネツィア近郊の島、ブルーノ島で食べたイワシ、最高でした。もちろん、サルデーニャのサルディーネは、おいしかったよ。
- Sogliola alla mugnai(ソリオラ アッラ ムニャイ)
ソリオラとは舌ヒラメ。ムニャイはムニエル。お腹いっぱいで、全部平らげるのに手を焼いてる第2の皿も、これならちょうどいい量で、おいしく食べられます。舌ヒラメって、実が少ないからね。
●CONTORNO(コントルノ=付け合わせ)
これはセコンドピアットと一緒に食べるサラダなどの付け合わせのことです。別に頼まなくてもいいんだけど、ミックスサラダとかほうれんそうとか、ポテトフライとか、そんなんです。
で、最後の仕上げは、チーズ、フルーツ、ジェラート(アイスクリーム)、ケーキへとクレッシェンドしていくわけです。はっきり言って、第2の皿を食べはじめた時点で、苦しくてしょうがなかったお腹なんですけどね、これが、デザートになると「別腹」なんですわ。最初の頃はフルーツ食べるので精一杯だったのに、今やケーキも入っちゃうもんね。
●FRUTTA(フルッタ)
フルーツのおすすめは何といっても、一番安全なFrutta fresca。単なる生のフルーツの盛り合わせです。盛り合わせなのに3000リラだったりするのが嬉しい。
あと、よくお世話になったのが、フルーツポンチみたいなMacedonia(マチェドニア)。
●GERATO e DOLCE(ジェラート エ ドルチェ)
ジェラートは街のジェラート屋さんで、昼過ぎに食べ歩きするからここでわざわざ食べなくてもいい。んで、お腹に余裕のある時は、ドルチェ(ケーキ類)に挑戦するわけです。
- Zuppa inglese(ズッパ イングレーゼ)
直訳すると「イギリス風スープ」。どこが一体イギリス風スープなんだかわかんないんだけど、これ、好きなんです、私。スポンジケーキにリキュールをしみ込ませたものと、カスタードクリームとのハーモニーってゆーんですか。たぶん、シチリアの名産なんじゃないかな。最近では、東京のイタリア料理屋さんでも、けっこうメジャーになってきたようです。
- Tira mi su(ティーラミス)
噂のティラミスですけど、私、イタリアで見かけたの、これが始めてでした。今まで北の方で、じっくり食事したことがなかったせいかもしれませんね。けどさー、なんか腐ってたよ、あのティラミス。おいしくなかった。
最後にカフェをシメてみたくもなるのですが、たまに「カフェは置いてないから、外のバールで飲んでくれ」っていう店もありました。まあ、バールで立ち飲みすれば、1200リラ程で飲めますもんね。
で、以上、アンティパストからデザートまでフルコースて思う存分、勿論、ワインも含めて食いあさっても、2人で1万円いかないくらいです。観光地で、観光客相手の高い店にハマると、もっとしますけど。更に田舎の家族でやってるようなトラットリアだったら、一人2〜3000円で、満足できます。更に、ボーイさんに気に入られると、食後酒をオマケしてもらえたりします。ね、いいでしょ、イタリアって。
・・・などと、独断と偏見で書いてまいりましたが、イタリアって言っても、ご存知のように長細いし、地形も気候も様々だし、歴史的にもいろいろあった国なので、国というより地方ごとの意識が強いらしくて、だから、地方料理が
独自に発達してきたとのこと。訪れる地域によって、全然違ったおいしさを味わえるんでしょうね。
ああ、食べ物の話をしだすと、止まらないわ。
ORIGINAL:92/9/15
REWRITE:97/11/22
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