2010/04/25


錦織さんの3週間体験談 (part 1)





前書き 〜はじめに


5月12日火曜日。
新しい家のベットの上で、日本で愛用していたトレーナーとユニクロのスエット姿でやっと日記を書き始めることができた。やっと・・・、ふぅ。
新しい土地に慣れるまでの作業は実に・・・何年ぶり?!出発日を含めて今日で約6日経過。
こう考えるとやはり1週間の旅行なんぞ本当に「旅行」に過ぎなかったことを実感。
自由に街を歩けるようになって(地図なしでも人に聞けばいいやという感じで)初めて感じる時間の感覚があるの。慣れるまでは密度の濃さが嫌でも濃くなる。
さてさて、その「濃かった数日間」とこれからの時間を「どう濃くするか」について、忘れないうちに書いておかなきゃ。


(前置き)
オーストラリアに来る前は、4年間勤めたリクルートの広告代理店営業してました。この時期は「忍耐」の一言に限ります、ハハハ。
朝から晩まで知らない会社に飛び込み訪問して名刺をゲット!するという過酷な試練を4日間乗り越えるところから社会人生活がスタート!
これ、リクルートの名物行事なんだとか・・・その名も「名刺獲得キャンペーン」。4日間で知らない600人くらいの方に「名刺ください」って言ってました。
最終日の前夜は喉が潰れて病院行って「絶対に声出さないで下さい」ってお医者さんに言われたけど、最後は紙に「名刺ください」って回りました。
こんな自分、超頑張ってるジャン!って思ってたのが最初の半年。次第に「何のためにこんなことやってるの〜?」と自問自答の日々。←新卒なら誰でも通る道?!
上司は「1年目にそんなこと考えちゃイカン!」の一言。周りはガムシャラに突き抜けるか早々に脱落するかのどちらか。
自分で決めることが日々増えてくる。優先順位、事前準備、決断力とはあああああ!!

とにかくっ。悪口とか言うの嫌だったから、何があってて間違っているのかも分からずに2年走りぬけ、1日15時間労働×365日×2年間。
120%と言うよりも自分では300%くらいの力で走りぬけた2年間。。。
この2年間で何にも変えがたい成功体験を積むことが出来ていたのは、後に分かることなんですが。。

その2年間も終わりに差し掛かっていると言う時に、オーストラリアの風を運んで来てくれた救世主が寺田真理さんでした。
そう、ワーキングホリデイで2年間オーストラリアに滞在し「すいもあまいも〜なんとかなるさ〜でも魂はギラギラに〜」の精神で私の心を鷲掴み!
止まらない涙!涙!涙!「そうなの、寺田さんみたいな存在を待っていたの〜!」と商談前の会社脇道路で叫ぶ私!
そこから退社までの2年間は本当に寺田さんにお世話になり良い仕事が沢山出来ました。売れる・売れないではなく、私らしく働くという悟りも開けた!
「将来の夢は〜、学校の先生で英語を教えたいです。その前にちょっと海外行って勉強したいです。」なんて商談でよくお客さんに熱く語ってたけど、実際は数字と原稿作成に追われている、という口実で週末は寝たり遊んだり相方とどっかに行ったり、ろくに英語も勉強せず。
あっという間に大学時代に勉強したスペイン語もスルスルと頭から抜けていき・・・。現実味を帯びなかった海外行き。
そして退社を決めた3月に寺田さんと2人でシンガポール・インドネシアへ旅行に。

その旅行が私にとって度肝を抜かれ続けた1週間でありました。

「地図が読めるし、知らない人にスイスイ話しかけるし、すぐに友達ができるし」。そんな人と一週間海外旅行したら、まあ、なんて楽しいことよ。
それと同時に湧き上がるモヤモヤした心の灰色加減。あああ、悔しい!私も一人でこんな風にスイスイ楽しくやってみたい!

この旅をきっかけに私はオーストラリアに行くことを決意しました。とさ!

<1日目:出発>


カンタス航空20:50分成田発でオーストラリアに向け出発
こうして手に便名とか待合わせ場所を書く方法も寺田さんから学びました。
初の一人旅、う〜、ドキドキ、何とも言えない。田村さんとの待ち合わせ場所も再度確認!
豚インフルエンザの影響で機内で問診表を書いたよ〜。自分の自己紹介を日本文で書いたけど英訳しなかったこととか、英語の文法もうちょっとやっとけばよかったとか。飛行機内で地味に後悔しつつも、「ま、どうにかなるか〜!」と気合を入れるのでした。

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ああ、ここでまずは、どうしてオーストラリアを選んだのかと言う話から。

前職で同僚だった制作の寺田さんが、以前田村さんにお世話になってオーストラリアに住んだことがあるらしく、田村さんの運営するAPLaCのサイトを知りました。
最初に田村さんのサイトを教えてもらったときは、毎日仕事も忙しくてほとんど目を通さず、昼休みの空いた時間にチラッと見たときも、あまりの文章量に5〜10分で見るのをやめてしまいました。
しかし、退社を決め、2月末の最終出勤の後、有給を使って3月に寺田さんとシンガポールとインドネシアに1週間の旅行に行ったところ。これ旅行本当に面白かった!
何が面白かったかと言うと、寺田さんと一緒に居ると、すぐに友達ができるのです。ホテルのボーイさん、タクシーの運転手さんとの値引き交渉、屋台のおじさん、足つぼマッサージのお兄さん、高級ホテルのベルマンに街のマッサージの予約をしてもらったり。本当に楽しかった。言葉が通じるって、すごいって生で経験して、海外に一人で行ってみたい!と思うようになり。。。
ただし、自分の環境を考えると、フラフラと3ヶ月も日本を離れるのは難しく、予定を合わせても3週間が限界。寺田さんに相談したところ、
「3週間でも絶対行く価値あるから!」と言ってもらい、田村さんへメールをしました。そのときのメールが以下の内容。

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田村宏一様

初めまして、千葉県船橋市に住む26歳女性、錦織千絵と申します。
以前田村様にお世話になったと言う友人よりAPLACのサイトを教えてもらい、メールを送らせて頂く運びとなりました。

現在、2009年の3月に4年間続けていた株式会社リクルートの求人広告代理店営業を辞め、
6月18日から千葉県で中学校の英語の臨時教員になることが決定しております。
大学ではスペイン語を専攻した傍ら、英語とスペイン語の中学・高校の教員免許を取得したのですが、
教師になる前に社会の風を経験せねばと思い、営業としての道をスタートしました。
営業活動を通じ多を学びましたが、やはり教師への道に進む事を決め、新しいスタートの準備中です。
まずは臨時からのスタートですが、将来は採用試験に合格し正規雇用を目指すつもりです。
朝から晩まで営業一筋に駆け抜けた丸4年でしたので、お恥ずかしい話、英語から離れており今はTOIECも300点くらいの語学力しかないと思います。

語学留学や海外への長期滞在経験はなく、大学生時代にスペインに1ヶ月ホームステイした程度です。先日、1週間シンガポールとインドネシアへ上記した友人と共に旅行へ行ってきました。その際に久しぶりに「英語」に触れ、今の自分の英語力のなさだけでなく、度胸のなさ、海外での方向感覚のなさを実感しました。これから「英語」という教科に携わっていくなかで、腹に落ちる経験をひとつでもしておきたい。これが今回メールを送らせて頂くことになった大きな動機です。
もちろん、たかが3週間で語学が話せる・上達できるとは思いません。
が、海外での滞在が自分の経験として、ゼロではないと田村様のHPを拝見し感じております。

上述させて頂きましたとおり、既に6月18日〜の就職が決まっておりますので短期での滞在しかできません。 そんな不安定な状態の中、真に勝手なお願いではありますが、以下、質問事項がございますので、田村様の経験と知識をもとにご助言頂ければと思います。宜しくお願いいたします。

う〜ん、今読み返しても「魂のこもった」感じ(笑)。メールの中に出てくる「シェア探し」と言うのが私の一番してみたかったことです。簡単に説明すると、オーストラリアでは「自分の家の一部を他の人に貸す=シェア」という文化があり、シェア探し専用のHPも充実しています。
ホームステイとの大きな違いは、「ご飯が3食ついていない」、「風呂・キッチン・居間などは共有スペースだけど基本的に生活は別々」という感じ。
休みの日とか「今日はどこに行きたい?」とか聞かれないのもシェアとホームステイとの違いだね。で、一番の違いはシェアはホームステイと違って助けてくれる人がすぐ近くにいないということ。空港まで迎えが来て、家から学校以外の行動範囲にはほどホストファミリーが一緒に居てくれると、一人でジャンジャン行動できない&怖い思いもできない!のです。

シェアも、どんな家に行くかで全然様子も生活スタイルも異なります。老夫婦が住んでいらっしゃる家の昔息子がいた部屋の1室を間借りする場合と、ブラジル人や韓国人、ドイツ人やフランス人などの学生も社会人もごちゃまぜの家に住むのか?という場合。全然違うよね。全部の情報が日々HPにアップされているので(ちなみにサイトはこれ→ www.gumtree.com.au )、
値段や地域で取り合えず絞ってアポをとって訪問するのですが。毎日生活するわけだから、シャワーの使い方とか選択とか、キッチンがきれいか?とか。色々気になるけど、最終的には人で決めるそうで。そのシェア探しを着いてすぐに電話で(もちろん英語)行い「生の英語」に触れたかったのであります。

そして、私のメールへの返信が翌日すぐに田村さんから返ってきました。


錦織さん はじめまして!

APLaCの田村と申します。メールありがとうございました。
さすが営業職を4年おやりになっただけに、ビシッとしたメールをお書きになりますね。充実した仕事ぶりが拝察されます。
リクルートには、かなり昔から僕の親しい友人がいて(リクルート事件以前から)、大阪の社内バーでよく飲ませて貰いました。
若くて、キビキビしてて良い会社だなと思いました。その印象はいまでも変わりません。

さて、ご質問の件ですが、
有料シェア探しパック、OKですよ。やります!確かに3週間のシェアというのは非常に数が少ないです。しかし、それでもいいです。シェア探しというのは、探すところに意味があるのであり、もの凄く濃縮した経験が出来ますし、英語の実践練習という貴重な機会でもあります。
3週間探し続けてついに見つからなかった、、という事態になったとしても、いやなった方がむしろ結果的には好ましいかもしれません。 また、滞在時間が限られているだけにハードルを上げて濃縮させて方が良いとも言えます。住むだけだったら、ホステルでもどこでもありますからね(^_^)。

ラウンドしたりバイトしたりというのも得難い経験ではありますが、時間が少なすぎると思います。
ラウンドでも温まってくるまで1か月くらいかかるでしょうし、短いと単なる旅行で終わってしまう危惧もあります。朝から早起きして自分と同じ英語レベルの人々に囲まれて、ランチを一緒に食べたり、放課後に買い食いしたり、飲みに行ったりという密度の濃い体験は、
やっぱり語学学校がベストだと思います。 語学学校にいきながらシェア探しも平行しながら、毎日のように行われているシドニー各地のイベントにも顔を出されるといいです。
単発ボランティアなんかもありますし、ストリートフェアもあります。
補充的にやることは幾らでもありますが、コンスタントに高密度にやっていけるのはシェアと学校でしょう。

実は先週からボランティア目的で来られた人がいて、最初はシェアも学校も予定になかったのですが、ボランティアはやったものの日程がスカスカ(週に一回とか)だし、
ネィティブに囲まれて十分に喋る機会もないし、このままだったら密度が薄くなってしまう、、、ということで、シェア廻りと学校に行かれることになりました。そういうパターンは結構あります。

一括パックは火曜日始まりですが、木曜日に経つて金曜日に着くのであれば、それでも対処します。
期間が短いので、時間を無駄にしたくないでしょうし。その場合、空港からもう学校巡りに直行し、見て即決するという感じにやります。
そして、土曜日からぶっつけ本番でシェア探しに望むという。これ、大変だけど出来ますよ。
17週とか24週通うというならもう少ししっかり選んでもいいかもしれませんが、実際のところ皆が選ぶ学校は極めて限られており、代表校は2校くらいです。
何もいわずにこの2校をみて、それでOKだったら申し込まれたらいいと思います。
火曜日始まりの正規の場合、ゆっくり時間をとって学校説明などをしますが、でも結果的にこの2校を見たいと皆がいい、この2校だけですら選ぶのに難儀している
(どっちも良いので迷う)くらいです。 シェア探しも、通例水曜日の夜からアポ取り練習をして木金に実践練習シェア廻りをして、土曜日に望みますが、今回はシェア探しそのものが目的みたいなところがありますので、翌週までずれ込んでも全然構いません。
学校行きながらでもシェア探しはできますし、実際皆やってます。 ただ、土曜日着だともう学校巡りはできません(学校は週末休みですから)。
ですので、金曜着以前でないのであれば、翌週まで待たれた方がいいかもしれません。
日本でもいろいろやるべきことがあろうかと思いますし。 以上、これでお答えになってますでしょうか?
また、不明な点など多々あろうと思いますので、どんどんメールでお聞きになって下さい。
取り急ぎお返事を。では!

田村宏一

おお、なんという的確なアドバイス!知りたかったことの補足情報までしっかり伝えてくれてあって、これを読んでいっきにオーストラリア行きが色濃くなってきました。
田村さん、お世話になります!

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と言う感じで田村さんの紹介を簡単にしましたが、その田村さんと数時間後、空港で感動のご対面(と思っているのは私だけ)を果たすことになります!笑

<2日目:オーストラリア到着>



7時半に到着。

田村さんから事前に教えてもらっていた「NEWS LINK」と言う売店を発見し、8時半の待ち合わせまで、飛行場内をウロウロ。早速英語使ってみたい!と思ってテレホンカードを買い実家と彼に到着報告の電話をすることに。

公衆電話を見つけたけど使い方が分からない!困った!と思い使い方を聞くけど、使い方じゃなくて場所を教えてくれて終了。ああ、今の私の文章、どこが間違っていたの??

気を取り直して、もう一度チャレンジして電話がかかった〜!無事に到着した旨を伝えほっと一息。
そんなこんなで、あっという間に8時15分。急いで待ち合わせ場所に戻ったけど誰もいなくて今度はトイレへ。また戻ってしばらくすると、
田村さん登場!


「WELCOME 錦織千絵さん!」と書かれたメモを持って近づいてきてくれました。どうやら8時には到着していたらしく、すれ違いだったみたいです。田村さんに促され、NEWS LINKの売店で交通手段に欠かせない「RED CARD」と言う有効期限が1週間のシドニー周遊チケットを購入。私が買った赤いカードは「鉄道、バス、フェリー」の3つに乗れて使える範囲もかなり広い!他のものでは「フェリーが乗れない」とか「バスしかのれない」とか色々あります。3日以上シドニーに滞在する方は購入すべし!あと、シドニー都心から半径10キロ程度の全てのストリートの名前を書いてあるペラ一枚の地図も購入。これは、かなり後に生命線となる必須アイテム。地図って素晴らしい!と何度思ったことか。。。

空港から駐車場に向かうときに、女性の声でひっきりなしにアナウンスが流れてまして。デパートのアナウンスみたいだったけどいきなり田村さんから、
「これさ〜、何て言ってるか分かる?」と聞かれました。ひょえ〜と思いながらももう一度聞くと「baggage(荷物)」と「get off(降りる)」しか聞き取れない!
したら田村さんがサラリとお答えを。もう何て言っていたか正確には覚えていないけど、
「荷物を乗せたカートはエスカレーター乗車時にご利用にならないようお気をつけください」みたいな内容だった気がする。ふう〜最初から分からん!!

注:「トロリー(カート)をお使いの方は、動かすときにハンドルを押し下げてください」(英語原文では確か、"Torolley users please push the handle down as you set in travel action"とかなんとかだったと思う) 

そして、一旦荷物を置きに田村さんの自宅へ。


LANE COVEと言うCITYからは車で20分くらいの場所。閑静な住宅街で、おお〜外国!って感じの場所でした。
車中ではずっと聞いてみたかった「どうして弁護士からオーストラリア移住を決意したのか?」と言う質問を。個人情報なので詳しくは載せませんが、弁護士という仕事はエンドレスであるということ、全ての案件に人の生死が関わると言う責任があるので途中で投げ出せないなど、弁護士の仕事観を垣間見ました。

「なぜ弁護士になったのですか?」と言う質問には「誰かに指図されない仕事をしたかった。高校時代に満員電車に並ぶサラリーマンを見て’俺には出来ない’って思ったもんな〜。てっぺん見てやろう!だってかっこいいじゃん!っていう気持ちだったかな。あと、有名になる人って資格を持った人が多いんだよね、例えばクリントン元大統領は弁護士の資格持ってるし、マザーテレサやガンジーは医者の資格を持っているしね」と。シンプルで飾りっ気がなくてスーッと心に入る話だったな。

注:細かなことですが、ガンジーはイギリスの弁護士資格。医師資格を持っているのはマザーテレサではなくチェ・ゲバラ。しかし、よく覚えていますね、こんな話。あと、「有名」というよりは、ユニークな活動をした人の場合、実はベーシックに絶対的なスキルを持ってるケースが多いという趣旨。 

他にも「これから3週間で沢山聞かれる質問は?」とか「3週間いたら絶対1年は滞在したくなる。まだ年齢的に大丈夫であれば絶対1年くらいワーホリで来た方がいいよ」など。田村さんの話には全部「結論と理由」がはっきりしていて、面白かったです。


その後、荷物を置いてお茶を飲んで、学校に出発。学校見学はSt.Marksだけにしてユミコさんの説明で入学金と授業料をカードで支払い。うう10万円!正直、高いって思った
けどこの10万円を無駄にしてはいけない!ああ、本当に社会人でお金を稼ぐ大変さを知っておいてよかった!生きたお金の使い方をしようと思えるようになったしね!
ゆみこさんは10年前にオーストラリアに来てそのまま移住しているバリバリ働く学校のカウンセラーさん。関西出身で何でもズバズバ言っちゃうとこが面白い。

学校初日にゆみこさんに言われた一言
(こっちの先生はね、みんな生徒を人間として見るの。例えば宿題をしてこなかったときに、どうして宿題ができなかったの?ではなくて、宿題ができなかった理由はなに?と聞く。熱があったのなら宿題をしなかったのは正しい判断。治った今、昨日の分まで2倍やろうねと言う。もし、ただ本当に疲れていただけなのなら、人生みんな箇所箇所で疲れることはあるので、そこでやらないのではなく、やるべきだったのではないだろうか、と伝える。)

田村さんに言われた一言
(子ども達に教えることは「幸せになる方法」ただそれだけでいいです。)

日本人専用のカスタマーセンターがシティのど真ん中にあって、そこで携帯を借りるようにアドバイスを受け、夜のシェア探し特訓に向けてパンを購入。ここのパンが美味しくて後に、お気に入りに。



その後、田村さんお勧めのライカートと言うイタリア人街までドライブしてイタリアンランチを。
BAR ITALIAと言う田村さんのHPで以前見たことがあったんだけど、ホンモノに行けたことでまず感動。注文したのはペスカトーレみたいなのとカプチーノ。最後にジェラートも食べました。店の入り口は狭いのに中に進むと奥行きがあってテラスでランチ。
すっごい美味しかった。美味しくてモグモグ食べちゃいました。ジェラートもあまりに大きくて一人で食べきれず田村さんに手伝ってもらい何とか完食!


この後から、田村さんのスパルタ教育が開始!一人でシティに置き去りにされ、田村さんの自宅まで戻ってくるという第一関門。
早速シティでアドバイス通りに携帯を買って、QVB(Queen Victoria Building)の横バス停Dスタンドから高速経由(Via Free Way)で自宅へ向かう。
このバスに乗るときにかなり緊張した。だってひっきりなしに、かなりの数のバスが往来しているし、番号はちゃんと書いてあるけど、どの番号がどこに行くかなんて、知らん〜!という感じ。

でも、知らないのなら聞きなはれ!という田村さんの教えをもとに聞きまくる。でも皆、LANE COVE って知らなくて結局バスの運転手さんに聞く。
そしたら丁寧に教えてくれたよ〜。しゃべれなくても通じなくても地図を片手にプルプルしてたら、気持ちが通じるもの!!
一番最初のバスは間違っていて運転手さんに聞かなかったら全然違う方向に行っていた(笑)。
で、田村さんの教えの通り地図を見ながら、自分が今どのあたりを通過してあとどれぐらいで目的地につくのかを常に見る。向こうは住所がなく全てStreetが住所代わり。例えば4・22・Edward・LANECOVE・NSWだったら、ニューサウスウェールズにあるLANECOVEと言う街のエドワードストリートの22番地の4階って言う意味。これに慣れるまで時間かかりそうだな〜って思ってたけど、なんてことない、次の日に一日シェア探しで歩き回ったらほとんど地図が読めるようになった!



で、無事に到着しお風呂に入って軽く睡眠をとり7時半〜シェア探しの特訓開始。

前述したように、事前に田村さんがいくつかネットからシェアの候補を引っ張り出して、
地域別に分けてくれているのでそこに手当たり次第に電話する。まずは、電話のかけ方の特訓から開始。
まず一番注意されたのが声の大きさ。むこうの方は皆複式呼吸なので日本人の声は蚊の鳴く声にしか聞こえないらしい。しかも発音も悪いから宇宙人がしゃべっているみたいにしか聞こえな〜い!と激しく注意された。むむ〜と思いながら吹奏楽で鍛えた複式呼吸で何度も発声練習。声の大きさだけに気をとられると、棒読みになる(笑)。今度は「言葉に魂を込めろ〜!」とのこと。忙しいったらありゃしない!でもその通り。言葉に魂を込めて大きな声で話したらなんだか外国人が話すみたいに話せている気になってきた。

そして次は「用件の部分を強調する」こと。日本人は一番大事な箇所で声が小さくなったりする。
例えば、タウンホール駅までの道を教えて頂けますか?という質問で「Could you tell me the way to the TOWN HALL ST.?」という文章を言いたいとき、正直タウンホールって単語だけ大きく伝えれば100%通じます。「え?」と言われる場合の100%がタウンホールという単語の前ばかり、一生懸命話しているので通じない。いや〜これ、本当にその通りでした。コンビニで「日本に葉書を送りたいんだけど切手ありますか?」と言って通じなくて「’切手’ある?」と言ったら通じた。いやはや。

あとは、通じなくてもくじけないことや、子音を発音するときにもっと勢いよく発音することなど。超基本なんだけど、学校のどの授業よりも為になった時間でした。ちなみに、子音とは、例えば赤ちゃんとかが寝てて「シーっ」ってやるときのシーって音などです。

あと後に一番大事だと感じたのが、この言葉。
(コミュニケーションの80%以上は言葉以外のオーラ。例えば、言葉がしゃべれない赤ちゃんがヒーロー。ほらね。)確かにその通り。愛嬌で乗り切りなさい。とのことでした。


電話をかける本番は、隣に田村さんがいてくれる安心感と以前の営業で新規架電には慣れていたことで然程緊張はせず、楽しくできました。
アポが1件。メール済みが1件。留守電に入れて折り返し待ちが数件。もう21時を回っていたのでここで終了。向こうの人は寝るのが早く、21時は日本で言う23時くらいだと思いなさい!らしい。確かに今後出会う友達も皆、早く寝る子ばっかりだったな〜。数時間前に飛行機に乗っていたとは思えない一日でした。
ひとまずおやすみなさい〜!

<3日目:いよいよシェア探し!>


この一日はかなり濃かった〜。リクルート時代の飛び込み営業を思い出したよ〜。あの経験がまさかこんな異国の地で役に立つなんてぇ〜!
やっぱり頑張った経験って自分の身となって人生のどっかで役に立つものなのね!と実感。
シティからは少し離れているけどBONDIと言う街のシェア案件が多かったので今日はこの周辺を回ります。


LANE COVEからCITYまでバスで移動するとき、昨日一人で乗ったのを逆流するだけでも緊張。
でもね、昨夜田村さんに言われた一言。

「何でもそうだけど、私は方向音痴ですって言って努力するのから逃げているだけだからね。地図見て自分が今どこにいるのかを常に確認していれば、必ず方向音痴なんてならないから。シェア探しの時、自分は最高に方向感覚があるという暗示をかけて行動すること。これは方向音痴だけの話じゃないからね。これからの人生も同じ。できないと最初から決め付けてしまうのは、単に努力しないで諦めているだけだからね!」と。むむ〜、確かに!

田村さんの言うことは的を得ていてグサグサくるけど、こういう風にハッキリ言ってくれる田村さん、有難いっす。

で、バスの中で地図を真剣に見つめていたら「ああ、この道ね!」と分かってきて安心。

そしたら金髪の青い目をした優しそうなお兄さんが、地図を思い切り広げる私に「大丈夫?」って話しかけてきてくれました。どうやらお姉さんが日本人の旦那様と結婚し日本に住んでいるらしく、私が日本人だと分かったら日本に旅行したときにレジの人がすごく丁寧に対応してくれた話を目をキラキラさせながら話してくれました。
彼の名前はAndrey。ロシア人で、仕事のためにオーストラリアに来ているそうで、その日はたまたま新しい家を見に行く途中だったみたい。最初から助けてもらってかなりテンションあがって、電話番号を交換!後ほど、Andreyとは素敵な時間を過ごすことになります。


●1件目●


そして、アポを取ったGregさんのお家へ。いきなり道に迷い、色んな人に聞きまくり。地図もってウロウロしてると、本当に声をかけてくれる人が多い。なんと素晴らしい国だろう!オーストラリア万歳!

そして待合わせの時間を1時間オーバーして何とか到着。事前に遅れる電話をしておいたので、何とか大丈夫だったけど、さすがに申し訳なかった!


ここはすご〜く素敵なアパートで、全部で8つ部屋があって、大体2名1室で暮らしているみたい。皆友達なのか夫婦なのか、色んな国籍の人がいて、
日本人も何人かいたな〜。すごくいい場所だったんだけど、完全に個室だったので他の人との交流がなく友達ができなそうだったからNG。


●2件目●

1件目を終らして、すぐに時間があったら行ってみようと思っていた場所に電話。BONDI JUNCTION駅から歩いて10分くらいの場所。
Josephと言う韓国人の社会人のかっこいいお兄さんとその友達の韓国人2名で暮らしているアパートの1室を借りるかたちのシェア。
あまりにかっこよかったので決めてしまおうかと思ったくらい(笑)。今はアイルランド人の男性が1人一緒に住んでいるけど、明日には出て行くから月曜日から入れるよ〜とのこと。このアイルランド人の男の子の部屋がめっちゃ汚くて・・・絶句。しか〜し、Josephの英語はかなり聞き取りやすくて他の場所はきれいだったし、その部屋も「絶対綺麗にするから!」と力説してくれたし、かなり安かった(週140$:日本円で1万くらい)し、正直ここもいいな〜と思ったんだけど、5月21日までしか滞在できないらしく、短期間でまた別の場所に移るのが嫌で結局断念。
この後もJosephは電話をくれたり、丁寧に対応してくれたんだけど、、、。残念です。
イケメンだったのにな〜。

●3件目●

2件目を終えて昨日「見に行きたいっす!」ってメールを送っていたJenniferのお家へ。
このお家はかなり有力だった〜!今でも、もしあのお家に決めていたら、また違った体験が出来たかもな〜と考えちゃいます。私が3週間以上の長期滞在だったら絶対ここに決めていたと思うな〜。週160$で安かったし。エッジクリフとキングスクロスの間にある、シティまで歩いていける好立地。
Jenniferの娘が23歳で、国際交流を娘にさせたいという母親の希望でJenniferは別の家に住み、娘と他3名のフラットメイトが住んでいる家。
真横にラッシュカッターズベイと言う湾があり大きな公園もかなり好印象。


今は娘&日本人の女の子(この子は2週間だけの滞在らしい)、イタリア人の男の子、ブラジル人の男の子の4人暮らし。そこに私が来て5人になる。
5人だと少し狭い気がしたけど、中はきれいだったな〜。但し、寝る場所が日本人の女の子と2段ベットをシェアすることになるので、そこが一番のネック。
せっかく海外に来たのに日本人の女の子と一緒に生活するのはな〜、、、と迷ってしまった。
結論は出さずに、その場所を去り、公園へ。

公園で田村さんお手製のサンドイッチとオレンジジュースを飲んでいたら気持ちよくて最高〜!


土曜日だったから公園には小さい子を連れた夫婦や、おじいちゃん達のサッカーチームが試合していたり、のどかな風景でした。

オーストラリアはどんなに都会でも、必ず公園があって共有スペースとして皆が利用できるようになってます。この土地の雄大さがいいよね〜。

●4件目●
ここで6時半のアポ前まで時間があり候補にしていた別の場所にアポをとる。このとき、なぜか焦っていて「もっと見たい!けど明日には決めて月曜日の
前に引越しもしたい!」と思って急いでアポを取ってしまい、ダッシュ。かなりダッシュ。ダッシュしすぎて汗だく!!
次の場所はなんと日本人の男性が大家さんでアパート内に部屋が余っているという場所。電話だと日本人だって分かんなかったな〜。むこうは分かってたみたいだけど。
ここは一番安くて場所も良かったんだけど、中が汚かったのと、日本人の人が日本語ばっかりしゃべるのが嫌でやめました。
後日ばったりシティのど真ん中で会うのだけど、その後携帯にメールや電話がしつこくて、怖かった〜。

●5件目●
Kittyと言うきれいなお姉さんと2名暮らしの家。家具や内装がかなり可愛かったので、ちょっと家賃はたかかったけど、心惹かれた。ただしKittyが超多忙で、
家にほとんどいないので静かに過ごしたければよかったかもしれないけど、ゆっくり話す時間が取れなさそうだったので保留。

これで1日目終了。

結局どこにするか決めないで、終ったけど、ここにきて「何を一番大事にしたいか」を考えるべきだと思った。
立地や家賃は正直3週間しかないので重要視しないで、人物に重きをおきたいと思った。そうしたらjenniferのお家は良かったけど、娘さんにも会えなかったし、
いまいち決め手がない。明日のアポを終えて午後まで良い場所がなかったらJenniferのお家にしようかなと思った。
田村さんに「まあ焦ることないけど3週間しかないからここの家賃払うより多少高くても他の場所に行ったほうが勉強にはなると思うから頑張ってね〜」と。美味しいピザをご馳走になって就寝。

まだ慣れなくて、少しだけしか寝れなかった夜でした。



<4日目:住む場所が決まった!>



●6件目●

シェア探しも2日目突入!
「昨日の朝、携帯にあなたから着信があったのよ〜!」と折り返し電話をくれたのがMaya。
場所はBONDI BEACHと言うシドニーで一番有名な海岸から歩いて7分にある超高級住宅街。

駅からバスに乗って、最寄のバス停で降りてから本当に綺麗で、

閑静な住宅街に「こんな場所に住んでみたいな〜」とぼんやり思いながら訪問。
2日目ということもあってあまり迷わず到着!

Mayaが最初に満面の笑みでお出迎え!続いて旦那様のGalも登場。
すっごく2名とも優しくて「お茶飲む?」「お腹空いてない?」とか聞いてくれた。
Mayaは生まれがイスラエルで3歳の頃にアメリカのロスに引越し。お母さんが旅行代理店の仕事をしていたので世界中を旅してきたということ。タイで英語の先生の仕事をしていたこともあり、英語の発音がすごくきれい。もちろんイスラエル語も流暢。現在はNPO法人に勤めている傍ら英語の先生と歌の先生もやっている。実はアマチュアだけどバンド活動もしていて彼女はシンガーなのだ!素敵!

旦那様のGalは生粋のイスラエル人。
イスラエルは徴兵制があるので18歳〜21歳まで兵役していたこともあり、かなり筋肉モリモリ!兵役後、Big Moneyを求めてお兄さんが当時住んでいた日本へ移住。なんと日本では7年間も過ごしたそうで。おかげで日本語が話せる!というビックリ事実。


Gal Chie Maya のスリーショット (最終日の空港にて)


日本では「バッタもん」と言われる偽ブランドの小物を路面で売る仕事をしていたらしいのだけど、場所が京都・大阪・神戸など関西地域ということもあり、なんだかオモシロ話を沢山聞かせてもらった。
ゆ〜ったりしている話し方で本当に気を遣わなくていいんだよな〜。ぽわん、としてるの。
筋肉モリモリなのに!きゃ〜!!
「大丈夫、大丈夫〜」と日本語を連発しまくりながら、昼間からテラスで一緒にビールを飲んだ!


↑(左)ここがテラス(猫ちゃんも一緒に住んだよ〜) (右)鏡の沢山あるオシャレなリビング


↑(左)わたしの部屋 (右)外観


よし、ここに決めた!


午後に入っていたアポをキャンセルし、Galとしばらく雑談。その後、田村さんの自宅に荷物を取りに行く途中にサーキュラーキーに寄り昼ごはん。
ここでお姉ちゃんに携帯から電話してみたけど電波が悪くてうまく話せず!しょぼん。
更にお家が決まってすっかりぼんやりしていて、昼ごはん代金を支払うのを忘れてフラフラと出てきてしまった。後で思い出し、お詫びに支払いに行ったけど・・・食い逃げ!してしまった。とほほ。



電車でLANE COVEまで帰り、田村さんに車でボンダイまで送ってもらった。
田村さんとお別れ。独り立ち!地図を片手に歩いた経験とそれを支えてくれたことに感謝!
海外旅行を一人で楽しみたい方は、まず田村さんのところへ行くことをお勧めします。
世界が近くなる。自分の行動範囲がどんどん広がるのが面白い!と感じますよ、きっと!


田村さんとツーショット →

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