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Essay 980:企画中〜オンライン講座とオンラインサロン

〜講座販売のプラットホーム論
〜オンラインサロンの意味=生存戦略ネットワーク


2021年03月07日
 写真は、Annandale。夕暮れ時に散歩したときのもの。のんびり〜した感じがわかっていただければ。


 

免停後日譚

 前回免停になる〜と書きましたが、ならなくなりました。「はあ?」ですよね。プロドライバー申請が通ったという通知が来ました。先におくった免停通知は Withdrawal(やっぱヤンピ)すると。わざわざ役所から電話までかけて、「ウーバーだけじゃねえ(ダメですねえ)」って言ってたんですけどねえ、気が変わったのかしら。

 単純に担当者(最終判断権者)の「気まぐれ」という推測を50%だとすれば、あとの50%は「何らかの政治的な力学や風向きが変わった」という推測もあります。この推測はいくらでもできます。

 まずUberそのものでいえば、ギグ・エコノミーが将来の労働形態として徐々にメインストリーム化しつつある昨今、そしてその労働者の権利保護が世界的な潮流であり、各種の裁判が行われてます。最近ではイギリスの最高裁で自営ではなく労働者であるという明確な判決が出たことから(Uber drivers are workers not self-employed, Supreme Court rules)、「ウーバーだからダメ」というのはいかにも時代遅れであり、選挙も近くなりつつある昨今、そういうところで対立候補から突っ込まれたくないという意識が働いた。また、Uber内部でも3月1日を機に契約内容が変わり、もっぱら形式的なことだけど、これまで各店舗とドライバーとの契約だったのが(Uberは仲介するだけ)、Uberとドライバーとの契約に変わったことで、会社としても新時代に対応しようとしていること。

 もう一点は、ここで免停にしてしまうと、その他の失業保険などにいってしまいかねず、ただでさえ政府財政が破綻しそうなのにこれ以上負荷をかけたくない。できれば自分で働いてほしい。特に3末でJobKeeperが切れ、ワクチン&国境で明確な見通しもたてられないなか、人々の困窮や不満が爆発しかねないわけで、そういう要素はできるだけ減らしておきたい。

 また、前回書いたように、思いついたように制限速度を各地でしれっと下げるから、違反者や免停者が激増しているのかも。前回の記事のなかでも、Oxford stが50キロが40になったことで、近所に住んでて毎日ヨガに車で通ってたジャーナリストの人が、知らない間に毎日のように違反を重ね(通知がくるのに1−2週間かかるから食らってもわからない)、気がついたら、積もり積もった数千ドルの罰金といきなり免停半年(違反点数が大きいと免停期間も長い)を食らったとのこと。何年も毎日走ってる道でそれで問題がなかったら、そりゃまあそう走るだろうし、大きなネオンサインとか看板でも掲げておかねば、今までの感覚で走る。そしたら、ある日、罰金数十万円と半年免停だというのは、あまりもおかしいだろ?という不満はわかる。同じような人は沢山いるだろうし、かなり市民の間に不満がたまっている。また免停者の急増は政治問題になるので、免停者の数を減らして問題を小さくしたいという市当局の意向もあろう。と同時に、福祉財政のためには、できるだけ働いてほしいだろう。失業率を小さく見せたいという意向もあろう。

 これら背景事情を考えると、「ウーバーだからダメだよ〜ん」とか能天気に言ってたらヤバいんじゃないの?という話になったのかもしれない。電話もらってすっかり諦めてたんだけど、あのあと一週間くらいでいろいろ風向きも変わったのでしょう。

 もっとも!それは深読みであって、単純に担当者の気まぐれなのかもしれないし、もっとひどい場合は、ただの事務のミスだという可能性もあります。だからしばらくしたら、「免停なしって送ったけど、あれ間違いで、やっぱ免停でーす、ごめんねー」とかしれっとくるかもしれない。まあ、わからんスよ。

 しっかし、話が免停くらいだったらネタ(世間話)で済みますけど、これを永住権申請とかでやられるわけですよねー。今はそうでもないけど、昔は、永住権申請を出したら、まず3年間は放置プレイで、しかも「督促したら落ちる」というジンクス( or 都市伝説)があって(移民局が作って撒き散らしているという説もある)、皆さんじっと我慢で待ってたという。ほんとーに仕事しないからなー。今現在の移民局も、仕事量が極端に減ってるはずだし、ちゃっちゃ物事進めているはずなのに、逆になんもしてへん。FBでも記事紹介したけど、パートナービザで最終段階で国外に出ろという愚劣な制度が政治問題になって、すぐに直しますとかいってたのが10-11月だけど、今年になっても全然治ってない。やる気なし。親の呼びよせというペアレンツビザに至っては、案件によるが、待ち時間30年とかふざけたこと言ってて、親死んでしまうやんという。ほんとーにダメダメっすよね。このくらいワイルドにダメダメだと、「あー、俺は今、海外にいるんだ」という渡豪初期のザラザラした感触が蘇ってきて、ちょっと盛り上がりますね(笑)。

 とまれ免停にはならなくなったものの、同時にデメリットポイントのリセットチャラ特典も消えてしまい、今カド番(理論的には3月1日以降マージン2点)です。買い物とか、荷物の移動とか車がないと不便な場合には、免停になってないほうが楽なんだけど、点数考え、稼ぎ過ぎ税金問題も考え、体調も考え、仕事控えめにしてます。金稼ぎのためというよりは、「夜明けの新鮮な空気を吸う」のがメインみたいな感じで、気分のいいときにちょびっとやる程度に。

 なにより、前回の最後に書いたように、せっかくの転機がきたと思うので、それはそれで活用したいですから。

 で、その転機なり活用なりですが、、、

講座販売

プラットホームあれこれ

 昔っから「YouTubeでチャンネル持てば?」とかよく言われたりしたんですけど、「うーん、そうね〜」と及び腰でした。一つは、僕自身が活字派なんで、動画で学ぶとか楽しむという習慣が無いのですよね。特に講座ものとかは、喋る速度(聞く速度)よりも読むほうがずっと早いので、人が動画で喋ってるのを聞くとテンポが遅くてやってらんないからです。かといって早送りにすると聞き逃したりもするし。活字だとぱっと見た目でわかりますけど。

 ただね、過去の記憶を呼び起こすと、カセットテープで勉強したというのはありました。司法試験受験時代、所属していた研究室の図書室に先輩などからの寄贈で、早稲田セミナーとか辰巳とか当時の司法試験専門予備校のコースのカセットがあったのですよ。「刑事訴訟法全48巻」とか。あれはでも役に立ちましたね。講義をそのまま録ってるだけなんだけど、ペースメーカーになるのですよね。自分で読んだ方が早いのはそうなんだけど、それはやる気があって、がしがし理解できる場合の話であって、あんま乗らないときは、読むという能動作業がしにくいから、同じページをなぞって全然進まんというときもある。その意味で、ぼさっとしていると置いていかれる講義テープは良かったです。

 もう一点、YouTubeはそんなに将来性ないと思ってて、ひとつはビッグテックに対する世界的なバックラッシュが物凄いこと。それで良くなるかもしれないけど、悪くすれば無くなってしまうかもしれない。良くなる方向としては、道路や水道や郵便のような無色透明な世界公共インフラ化していくことです。悪くすれば、政治利権と結託して検閲洗脳ツール化することです。ま、今でもそうなんだけど、もっと極端になっていく。「テレビ化」といってもいいけど、ヤバい話題は削除しまくり、一般視聴者には白痴的なコンテンツでアホのまんまでいてくださいねって気持ち悪い方向性です。そうなる可能性のほうが高いかもしれない。

 無論、世界の皆さんもアホばっかではないので、賢いやつから順に疑問を抱いていくでしょう。そうやって二極分化していく流れを考えると、なんも考えずに無批判にYouTubeを使ってることだけで、見る人から見れば「こいつセンスねーな」って思われるかもしれないね。

 それとは別の次元で安定性という問題があります。ある日突然アカウント削除されるかもしれないってこと。実際僕のFBだってある日突然(本家HPやブログが)リンク不可になりましたもんね。数カ月後に、また「ある日突然」復旧したけど、その間いくらメール送っても梨の礫。完全シカト。

 先般オーストラリア政府とFBが喧嘩して、FBがニュースサイトを締め出したんだけど、その際に関係ない政府や公共機関、個人のサイトまで削除して、ひどいやつは消されたまま復旧もされてないらしいです。つまり、あのへんのビッグテックは、意外と全くきめ細かくやらないし、とばっちりで消される可能性もあるし、そうなったときの被害回復手段がまるで無い。だから信用できない。

 それと、マネタイズやビジネスの感覚でいえば、アフィリエイトとかその種のやつは、物凄い換金率悪いです。アマゾンのやつだって、もう20年以上HPで掲示しておいても、累積で3万円くらいですもんね。20年以上やって3万円。年収換算1500円。1500”万”円じゃないですよ。月収125円。わはは、話になんねー。1500円くらいだったらUberでぴやっと走ればすぐ稼げる。金がほしけりゃ現場実働系が一番手っ取り早いです。

 ちなみに換金率でいえば、日本の宝くじ、中央競馬会とかもそうですけど、超悪いっていいますよね。皆が1000万賭けて、その1000万円を皆で分配するんじゃなくて、主催者(胴元)がそこから抜く。抜く比率を「控除率」とも言うらしいけど、最悪なのが日本の宝くじで、控除率55%だから半分以上抜かれている。1000万集めて450万しか分配しない。550万は胴元が取る。坊主丸儲け。個人的は日本の宝くじは死んでも買いたくないし、実際買ってないです。だって100円出した瞬間にその(確率理論的)価値が45円になるんだもん。お金をドブに捨ててるようなもん。もし宝くじの控除率を5%にするという公約(それでも廻る筈)を掲げる政党がでてきたら一票入れてもいいですよね(当たる人が倍に増える)。競馬の控除率は宝くじよりもマシだけど、それでも20-30%だといいます。まだしも欧米ルーレットの数%の方がよっぽど確率的には有利です。

 率もさることながら、構造的にも問題です。マネタイズの根本構造を他人に握られている時点で大問題だと。どっかのプラットホームに自分のコンテンツを載せて、広告料の一部をもらうというのは理にかなってるようで、かなってないです。なぜって、前述したように、ある日突然打ち切られるかもしれないし、換金率をゴーンと下げられるかもしれないし、そもそもプラットホームそれ自体が「長らくのご愛顧を〜」とか言って消滅するかもしれない。そんなの分からない。

 そんなんだったら自分で講座開いて、サイトで売ったほうがええやんって話です。
 コンテンツは?といえば、こんなエッセイを過去20年以上、1000本以上(雑記帳時代から含めると)書いてるんですから、ある程度テーマ絞って、一冊の本みたいにまとめることは出来ます。多分、百タイトルくらいのコンテンツは実質的にはあるとは思いますよ。でも書籍にまとめると自費出版でも100万以上の持ち出しだし、本って全然儲からない。名刺がわりにキンドルに出すという手はあるらしいんだけど、それはそれとして出版という形にはしない。オンライン講座にしたほうがいい。全10回くらいの。

 それを売るためのプラットホームがあるよって聞いて、今研究中です。
 DMMとか大きなところ、集客も集金もコンサルもやってくれてってところは、ここでも控除率というか、ショバ代率が高いです。へたしたら50%くらい持っていかれる。なので、単にコンテンツを置かせてもらって、且つ、集金作業をやってくれるだけのプラットホームが欲しい。5-10%くらいの手間賃は仕方ないのでそれはいいです。なぜって集金部分が難しいんですよね。クレジット支払を受け付けようと思ったら、こっちがまた銀行に査定されて、合格しても、えらい高い手数料をその度に払うことになる。


 ただ、まあ、最初はそれで儲けるとかあまり思ってません。こういうのって、死ぬほど儲からないですからねー。3年くらい店晒しってこともありえますよね。でも、ま、別にいいです。

コンテンツ

 今考えているのは、一括パックで初日やその後にあれこれマンツーマンで伝授するでしょ、あの内容を動画に収めて、、、ってか、僕の顔なんか見てても意味ないので、基本音声と、資料写真やら解説図やらメインに教える。あと、公共交通機関の使いこなし方、シェア探しのやりかた、携帯電話の考え方、学校選びのノウハウ、とりあえずのバイトの探し方などなど。

 なんだかんだこれまでライブ(実際の一括パックの現場)で数百回、どうかしたら千回以上喋ってる内容ですので、コンテンツそもそもはしっかりしてるし、喋るのも慣れてます。一昨年だったか一昨々年だったか、三重県のJUNJUN、稲垣さん、尾崎さんのご協力で、彼らの学習塾で講演やらせてもらったんですけど、そのときの内容も一括パックの触りの部分を適当に組み合わせただけですけど、それでいけましたからね。


 これを30分×10本コースで2万円くらいで売ろうかなーと(数は適当だが)。

 2万円にしたのは、一括パックの半日コースが200ドル(2万円)なんで、これ(以上)を申し込んでくれた人には無料で差し上げる。まあ、「予習してこい」ってことです。それに、現場で時間が足りないとかで言いそびれるリスクを防ぐためにも。2万出して購入した人には、現地での半日コースを無料でやってさしあげます。それ以上に、正規のフルコースで学校に申し込んでくれて、僕がコミッションを受け取れたら無料にします(つまり返金します)。だから、今までの一括パックとそんなに変わらないのだけど、先に2万円デポジット(手付金)のように払ってくれたら、先んじて予習できますよ(あるいはあとで復習できますよ)ってことです。

 また、シドニー以外で僕が相手出来ない人であっても、これだけ見ておけばとりあえずやっていけるというエッセンスにはするつもりですし、僕がなんかの事情で日本に帰ってるときでも、これと、あとは遠隔でやっていけるようにします。

 まあ、実際にはこういう諸原理やナレッジベースの部分が半分で、あとの半分は現場のあれこれになります。公共交通機関の利用の仕方でも、説明をきくよりは、僕と一緒に乗り回したほうがすぐ覚えますしね。シェアの広告のピックアップやら、経過をみながら適宜アドバイスするとか、英文履歴書を作ってあげるとか、学生ビザの申請の際の作文の添削やら、それはケースバイケースだから、寄り添ってやらないと出来ないでしょう。ただし、それらは遠隔でも出来ます(電話やメッセ)で。ただし、リアルタイム性は必要です。Aというシェア先とBというシェア先とでどちらがいいでしょうか?とかいうのは、話をよく聞いて、ボンドは?ミニマムは?他の住人には会った?朝のトイレ・シャワーは混雑しない?とかいう条件面のほか、なんでそこが良いと思ったの?という直感的な部分とかそのあたりは話しているうちに本人の頭が整理されてきますから、リアルタイムでお喋りしたほうがいいです。

 かつて一括パックでやってきて、もう一回初心に戻るために聞いてみたいというのは「再受講」にして10%でいいことにしようか。懐かしいとは思いますよ。来て最初に言うことは、「圧倒的に打ちのめされるくらい英語がわからんという現実」であり、その現実にいかに立ち向かうか?のノウハウであると。「ぱっと見には100%不可能に見える現実をいかに攻略するか」こそが、一括パックの本質ですからね。これができれば、人生全部出来るってことでもあるよって言ったと思うけど。

 とりあえずそれを作ろうかと。
 作るも何も、全部HPには書いてあるんですけどねー。あまりにも膨大過ぎてどこに書いてあるのかがわからんというのが一つと、あまりにも大量の活字があるとそれだけで意気阻喪してしまう人が結構いるらしいですから。

 それと並行して、もっと普遍的なこともやってもいいかなとは思います。前にエッセイで書いた「喧嘩道入門」とかもいいかなー。裁判やら、警察沙汰やら、離婚やら、立ち退きなんたらやら、日常生活での闘争的な局面での、方法論やら、どうしてそういう方法論になるのかの大きな世間の仕組み論やら、コスパ計算のやり方、長期人生スパンでのものの考え方などなど。法律相談に似てるけど、違う。法律は全然でてこないし、法律出したところで全然物事解決しないからねー、そして他人を改心させるのはほぼ不可能ですからねー、じゃあどうすんの?ってやつです。

 そんなこんなで百タイトルくらい作っておいて、店(サイト)に1本500円〜千円くらいで並べておいて、月々細ぼそと売れたら、年金代わりくらいにはなるんじゃないの?という話です。

 これは皆さんも考えてみたらいいかと思いますよ。
 オンラインの対面講座もあるんですけど、あれって一回一回時間を取られるし、一回にせよそんな1時間数万円とか取れるのはマレですから、意外と大変なわりには実入りは悪いと思いますね。コースにして、勝手に買ってもらったほうが楽ちんですもん。それと、買った人には20分のズームでの対面相談権をあげるとか?

 ただし、お金取れるだけの内容にしないといけないので、そこは工夫次第だけど、なんかあるんじゃないですか?んでも、あんまり儲けとか考えすぎないほうがいいですよね。それよりも、自分がこれまで生きてきた証拠というか、これまで生きてて習い覚えたことが誰かの役に立つならいいことじゃないですか。また、そういう形で自分の持てる技や知識を有形化するのも、自分の整理という点で有意義だろうと思います。無料でやってもいいんだけど、続かないでしょ。無料というのに甘えちゃってダラダラになるのもよくないし。1000円くらいなら適当なところかな、と。

 本気で稼ぐなら、それを百万円に値付けして売るといいですよ。千円では誰も買わないけど、百万円にすると買う人でてくるから。値段だけで勝手に想像して、価値があると思ってしまう人って結構いますから(てか、ほとんどそうかもね)。だもんでコースものでも百万レベルのものはゴロゴロあります。300万円とかいうのも聞いたことあります。


オンラインサロン

 これも昔からやれば?なんでやんないの?とか言われてたんですけど、「なんのために?」というのがピンと来なかったんですよね。

 それに、実質的にはやってるんですよ。数年前にA僑とかいい出して、オフを積極的にやりはじめて、FBなり、沢山掲示板作るなりしてきたし、コロナで今は一休み的な感じだけど、いずれはまた賦活するし。そこにオンラインサロンとかいっても、「屋上屋を架す」(屋根の上にまた屋根をつくる=無駄という意味)ような感じで、意味が見えなかったんですよね。

 たしかにオンラインサロンは会費徴収できるから、マネタイズにはいいんだけど、しかしそんなのこっちの理由であって、参加者の理由にはならない。金払っただけの価値がなかったら、誰も来ないだけだし。また、具体的にオンラインサロンのプラットホームにしても、講義と同じくプラットホームにごっそり取られたりもする。また、そこにどういう機能があるのか?といえば、結局、「掲示板がある」「具体的にはFBのグループ機能でやる」という感じです。

 掲示板なら、今の段階で掃いて捨てるほど持ってるし、簡易なCGIで出来るからいくらでも量産できる。また、FBグループは、ずっと前の神戸オフのときだけ作ったことがありますが、あれはテーマを絞ると使い勝手はありますね。掲示板よりもリンク貼ったり、写真貼ったりしやすい。

 だもんで、普通に考えてると、これまでと大差ない内容なのに、ただ会費を取って有料化するだけ、みたいな感じになってしまって、それって意味あんのか?と。

新しい酒は新しい革袋に

 でもね、つらつら考え続けていくと、やっぱやってもいいかなーと思い始めてます。

 というのは、日本も、オーストラリアも、世界全体で、コロナ以降、すごく先が見えなくなってきてることです。なんか現行体制を壊すために延々コロナをやってるかにすら見えるくらいで、ヤバいなーという感じはします。

 てか、かなり僕自身も不安ですしね。
 前々から頭の体操的な試論としての、皆のセーフハウスなり、なんらかのサバイバルネットワークなりをもう少し濃度をあげていって、考えていってもいいかもしれないと。

 と同時に「うまいやり方」というのは絶対にあると思います。数年前に吉田債を起草したけど、従来の金融システム(融資申し込み)では門前払いされるようなことでも、僕らが善意の手を差し出して、つなぎ合わせれば、エブリワンハッピーで、win-win-winみたいなことも出来たわけですよ、現実に。

 じゃあ、今度はなにか?といえば、それはわかりません。あんなのパズルと一緒だもん。特別な現実を目の前にして、その現実のいろいろな特徴を頭に叩き込んで、眺め回していくと、「あ」とひらめくわけですよ。こうすればいいじゃん!って。パズルが解けた、みたいな感じで。

 そういうひらめきというのは、既存のシステムを良く知ってないといけないんだけど、同時に既存システムによって発想が縛られてもいけない。よく知れば知るほど常識化し、固定観念化するんだけど、そうならずに平気で蹴り倒せなければいけない。矛盾してる才能ですけど、そういう「矛盾力」みたいなものは、根がアナーキーな自分には向いてるような気もする。いざとなれば、「こうしたらどう?」という案が出てくるかも知れない。

 そういうことをしたいなーという気持ちもあります。ただし、これは材料が無いと出来ませんから、皆の相談事とかがいい供給源になります。こういうことで困ってるとか、こういう無用の長物があって有効活用できないかとか。

 だけど、それは個々のトピック、個々の作品であって、僕が欲しいのはそういうのを創作するアトリエみたいな場所です。

内圧高め

 今だって別にできるんだけど、もうちょい内圧を高めたい。真剣に将来が不安な人、老後には2000万円必要(年金アリとしても)なんてぜってー無理だろ、どうするんだよ!日常に埋没して考えないふり、見ないふりするにも限度あるだろ。それに、昔教えた皆も世代によってはもう40才過ぎてきてるだろうし、健康面での不安もあると思います。

 一方若い人だって、もっと不安だと思いますよ。メールでやりとりとかしますけど、「ははは、なんとかなるっしょ〜!」と笑い飛ばせない雰囲気はあるし、現実にもそうでしょう。

 そういうことを言える場。FBとか一般の掲示板とか、あんまりシリアスなことは書けないしね。他方、抽象的な政治社会議論だけしててもしょうがない。また、メンツの特性もある。つまり、口先ばっかで動かない奴なんか要らないわけですよ。ちゃんと自分の価値観にしたがって動ける人、少なくとも過去に動いた経験のある人が欲しい。APLaC界隈は、僕を筆頭に、乾坤一擲、えいや!でオーストラリアまで徒手空拳でやってきた連中の集まりなんで、それぞれの価値観については頑固なくらい忠実だろうし、同時に「動く」とは何か、ということも身体で知っている。また、日豪以外に世界各地に居住したり、知見があったりもする。

 そういう場があってもいいなってことです。
 で、会費月1000円くらいかな、と。これはハードルとして設定します。単に友達付き合い程度のことだったら、今のままでも全然構わないです。オフはやるし、告知もするし問題ない。ただ、そうではなく、もう一歩踏み込んで語りたい、僕に直に意見を聞きたい、という気分が盛り上がったときに1000円払って参加してもらえればいいかなと。

 ずっとべったで1000円でもいいけど、出たり入ったりでもいい。1万円でもいいけど、そこまでの内実はないしな、今。ただ、将来的に、かなり具体的な個別プロジェクトで、かなりのお金が動くときは、参加会費百万円でもやりますよ。どっかに古民家買って皆で共有しようとかいうなら、一人百万づつ出して、共有名義の登記にするとかいうことになりますから。ただ、それはケースバイケース。単に場に参加するだけだったら1000円くらいがいいかと。儲けという意味では、ほとんど管理費に消えるでしょうから無いです。真剣にお金がなくてヤバい人なら免除しますし。


 前に掲示板でもA僑掲示板とかクローズドでやって、あれはあれで面白かったんですけど、ただ一つ、あとから思うに問題があったのは、参加メンツが事前に知り合い同士、つまり同じ時期にオーストラリアに来て、既に対面してて知り合いであるという集団になりがちだという点です。だからもう少し、今の日豪のオフのように間口は広げたい。

生存戦略

 これは生存戦略的にもそうすべきで、世代的に言えば60代以上の連中も、まだ十代の人も混じり合うべき。それも上が下を導くという関係ではなく、全く平らに。また、所得なんかもある人もいれば、ない人もいるのがいい。でもそこで上下関係はつくらない。オーストラリアなど海外体験の時期も、30年前の人もいれば、これから行くという人もいる。バラつかせたいんですよね。業種もエリアも。

 なぜかといえば、情報や価値観の偏在を防ぎたいからです。同じくらいの年代で、同じような体験をして、似たような所得階層だったらそりゃ話は合うし、すぐ仲良くなるでしょうけど、それだけでしょ。年齢的に上の連中は、年の功でその経験知識や人脈を下の連中に分け与えればいいし、逆に寄る年波で馬鹿パワーが出ないから若い連中にやってもらいたい。

 生存戦略を極論化して、もう国家も破綻して貨幣制度も資産も破綻して、人々は勝手に三々五々自給自足的にやっていくしかないみたいな状況において、とりあえず物を言うのはなにかといえば「暴力」ですから。だから暴力的にも備えておきたい。そこそこ腕っぷしやパワーもいる。まあ、そこまで極端な話になるとは思ってないけど、フィジカルな強さは、弱い人を守りますから。その分、知恵と経験と人脈だったらいくらでもくれてやるっていい感じに流通するといいなと。

 ま、そんなことばっか考えてサロン化するわけじゃないですよ。もっと普通に転職の相談を真剣にしたいとか、こっち方面を考えてるんだけど、誰か水先案内人はいないかとか、物的に窮乏している/無駄に余ってるの組み合わせとか。まあ、個別に相談を受けたら、FBなりメールなりでやってますけど(例えば内田くんがITコースを取るにあたってIT業界の先輩の植木さんや三浦くんの意見を聞いたり、スポーツメーカーに就職希望の人に、スポーツメーカー勤務のAPLaC卒業生を紹介したり(FBで応募したら名乗り出てきてくれて))、それをもう少し広げたい。またどっかの国に行きたいなら、その国先住者が多少の知恵なり利便を出すとか。

 今、そしてこれからは、国家も政府も企業も、つまり既存システムがあんまり信用できません。オーストラリアだってそうですよ。今までも信用できなかったけど、これから一層そうなりそうです。まあ、ここまでひどくなってくると、大きな揺れ戻しが来て、逆によくなるって面もあるかもしれないけど、そこはわからんよね。

庶民が生き延びるために

 歴史を見ると、国家政府が人々のために頑張ってた時代なんかほとんどないです。ひたすら強者が弱者を搾取するだけって身も蓋もない感じ。それも少しづつ良くはなってるんだろうけど、まだまだ。で、そんな過酷な状況で、庶民はどうやって生きてきたかといえば、地縁、血縁、職縁その他のネットワークです。中国大陸なんか4000年にわたって国が庶民をいじめ抜いてきたから、それだけに横のつながりは強いといいますよね。日本でも、学閥があったり、同郷の飲み会があったりするのも、生存のためのネットワークの一種と言えなくもないです。

 んでも、今はそんなの少ないでしょ。高度成長の昭和の頃なら、都会で夢破れても「田舎に帰って百姓でもやるか」というセーフティネットがあったんですよね。居心地は良くないけど、まあ住める。昔の農家はデカいから部屋くらい空いてるし、手作業仕事が多かったから、仕事なんか適当にあるし。でも、今はもうそんなのほとんど無いでしょう。昭和で核家族と呼ばれ、平成で孤衆の時代と呼ばれたように、「一人」が基本になってきてる。逆にいえば、一人だけでもやっていけるくらい、テクノロジーも発展している。一人でご機嫌にやっていけるくらいの環境利用術にも、孤独耐性も強くなってるとは思います。友達は大事だけど、24時間常にべったりだったらウザく感じる。なので、逆に生存のためのネットワークがなくなってきてる。支えてくれそうな人間的なつながりが薄い。いいときに、いえ〜とかいって騒ぐ仲間は居ても、貧困や病になって頼れる人はいない。心が弱まったときに、「大丈夫だよ、気にすんな!」て背中をどんと叩いてくれる人も少ない。

 なので、時代の流れに対する当然の対抗策として、そういうネットワークは積極的に作っておいてもいいと思うのですよね。個人のタシナミとして。ほんでもって、ある程度形にして動かしていけば、あとは構成員が変わっても自律的に動くだろう、将来的に僕がいなくなったとしても動くだろう。一つパターンを体験しておけば、自分の世界でまたそれを作ることもできるだろう。だもんで、そういうことをする最初の試みとしてのオンラインサロンです。

 言ってる意味、わかりますかね?
 でも、それがわかるような人とだけ、話をすればいいかと。


ここ実はすごい坂なんですよね。車に乗ってると急降下爆撃的な感じで面白いです(笑)


文責:田村


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