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今週の一枚(2016/02/22)



Essay 762:帰省オフとこの1年の環境変化

〜焼き直しループの破綻

 写真は、超有名なオペラハウス。
 これはフロントコートのあたりですが、照明の加減でなんか舞台か映画みたいに見えるのが面白くて撮った一枚。たまたまおられた乳母車とお母さんがいい感じでマッチしてて。

一時帰国とオフ会

 今回は、特にこれといったテーマもないまま、たらたらと雑談のように書きます。

 えー、TOPページに広報してありますように今週から日本に一時帰国します。その際、品川・真鶴と京都の2箇所でオフやります。前々回の帰省時から「カジュアルな説明会」とかやり始め、去年は「伊勢サミット」(笑)なんてのをやって(Essay711)、今年はもうちょっと間口を広げたオフをやると。

 もともとの動機は単純で「せっかく帰るんだから誰かに会えたらいいなー」ということで、しかし俺なんかに会いたいというキトクな人がこの世にいるんか?と思うと意外と居てくださって。今回も40名以上の方がお越しになるようで、楽しみです。あ、でも、実際にやってみたら「田村さん、いらないかも」ですよ(笑)。そこで新たに出会う人、旧知の人、皆それぞれに等価だと思いますし、そうあるべきだと。僕は最初に花火を打ち上げる役でいいです。ですので、僕が飛行機乗り遅れたり、不慮の病で意識不明になって欠席したとしても、トータルの質量には大差ないでしょう。構わずやってください。

 やっぱねー、会えば会っただけのことはありますよね。去年の伊勢でも、別に具合的なプランを煮詰めるというよりも、情熱一発で吠えるというのがメインでした。何を吠えるのかといえば、楽しいオーストラリア体験も終わりました、これからは日本で心を入れ替えて真人間に、、違うでしょう!これからでしょう!という想いですね。実際に会ってる時間はわずか数時間くらいでしかないんだけど、でもあのときのメンツは一人もフェイドアウトせずにいい仲間でいられてます。ビジネスもまだ「儲かる」というのには到底届かないけど、でも定期的に「教材」のような事例は降って湧いてくるし、実働面でも動いたり、些少ではあるけどお金も動いたりってやってます。アメーバーのようにネットワークの結節を増やして、誰かと誰かが新たに知り合いになって、それが機縁で結婚したひともいるし。

 何より皆で学ぼうという部分が大きいです。実際に動いけば動いただけ「まだまだ未熟」って感が深くなるものですが、でもそれは良いことです。まだまだ「やること」が見えてくるというのは朗報です。何をしていいのかわからないってのが普通でしょう。「いつか何かをやろう」とは思うんだけど具体的に煮詰められずにズルズルと時だけが経っていくという。しかし、思うのですけど、この種の一回的な集まりで1年「保つ」というのは、意外と奇跡的なことですよ。その場では、わーっと気勢をあげて、あれこれ計画も立てるんだけど、だんだんしょぼくなって、風化していくってのが殆どだと思います。

ベクトルの変化

 あれから丁度一年経ちますけど、外部環境もなんとなく目指していくベクトルも変化したと思います。去年は、僕の好きなマーシー(真島昌利)氏の歌で過去にも書いたけど、「確かに本当に見えたものが、一般論にすりかえられる」「確かに輝いてみえたものが、ただのキレイゴトに終わる」ということに対する強烈のアンチテーゼだったと思います。オーストラリアで四苦八苦して確かに掴みとった「いいもの」があるんだけど、それが帰国すると魔法が解けたかのように、ただの一般論とかキレイゴトになってしまうことへの苛立ち。なにか大切なことがわかったような気がする、「あ、こんな感じで生きていけばいいんだ、簡単じゃん」だったはずのことが、なぜか途方もない世迷い事に見えるとか。そうじゃないでしょう。それをリアライズする本当の過程が始まるのだと。あ、「リアライズ realiz(s)e」って「完璧に理解する(To comprehend completely)」って意味もあるんだけど、リアル(現実)に「する」(ライズ)という意味もあります。本当にこの世の現実にしてしまうってことで好きな単語です。ちなみに、よく言う「自己実現」は"self‐realization"=自分自身の現実化です。

 それが去年までだとしたら、この一年でもっと変化しました。
 去年まではポスト・オーストラリアの活性化→起業などの話だったのですが、今年は、もっと人生トータルを見据えた(前回書いたような)「サバイバル」ということを正面に据えてます。いずれにしても「自立的な人生構築」という意味では同じ軸線にあるのですけど、射程距離が広がり、真剣度が高まったというか。

 ぶっちゃけ去年までは詰まらないのを我慢すればそこそこ一生食っていけるという前提での話だったのですが、この1年で結構変わりましたよね。ちょっとくらいガマンして頑張ったくらいではダメかも、、という。背景となる社会システムや環境に関する信頼度が薄らいできた。

 ということで、以下、こんな感じに変わったかな〜という部分を思いつくまま書いていきます。


冒頭の写真を撮ったところで、クルリと後ろを振り返るとこうなります。もともと夜にオペラを見に行く時に、歩を進めるごとに盛り上がってくるという舞台効果を考えて設計されているらしいです。本当は手前のマンションなんか作るべきではなく、サーキュラーキーから一望に見えて、それが段々近づいてきて、さらに階段をあがって視界が開けてくるってドラマチックな作りなので。くだらん建物作りおってからに、前市長の土建行政屋サルトルの時だと思うけど。


環境変化あれこれ

貧困の疫病化

 直近のニュースでも、子供のいる世帯の貧困率が13.8%で、過去20年で2.5倍になってます。毎日新聞に「子育て貧困世帯 20年で倍 39都道府県で10%以上」ってなってるけど、これ見出しがわかりにくいのですが、2倍なのは実数で、率は2.5倍です(5.4%→13.8%、増加率2.55倍)。少子化で子育て世帯数は減ってるのに(1293万→1055万世帯で約2割減っているのに)、貧国世帯は増えている(70万→146万世帯)。それに「貧困」って何が貧困かというと、この調査の定義では「生活保護費以下の収入」ですから結構キツいです。また、沖縄が37%とか突出してるから田舎がダメで都会がいいかというと、「1回前の調査(07年)と比較すると、埼玉、千葉、神奈川などの首都圏や三重、静岡などの中京圏で全国平均を上回る貧困率の上昇がみられた」となっているから、都会もやばいと。

 でも14%弱って結構な数字ですよー。この種の統計数値って実感的にピンときにくいんですけど、他のものと対置させるとわかりやすいです。いわゆる世間の誰でも知ってるような「一流大学」にいく人というのは同世代の4−5%、定義にもよるけどマックス10%だとしたら、14%というのがどれだけ「ありふれた」存在か、です。あるいは、日本でバイクを保有している人の比率は、全国平均でわずか2.8%です(ココとか)。13.8%というのは、その約5倍です。

 でもこれ日本だけの話でもなく、直近のオーストラリアでも失業率が6.0%に上がったといってますがUnemployment rises to 6pc as nearly 8,000 jobs lost、注目すべきは、先月(16年1月)でフルタイムが40,600人削減され、代わりにパートタイムが32,700人増えている点です。失業率にフル・パートの差は問わないので、あんま意味なくて、それよりもフルがパートに置き換えられているトレンドが大事でしょう。日本でいえば正規が減って非正規が増えると。これはもう世界的なトレンドで、人件費削減で利益をひねり出すのが流行ってる、てかそのくらいしかやることがない会社が多いと。またそれが出来るだけの環境(OA化とかロボット化とか)も整っているし、それを整える産業が儲かってるみたいな。昔書いたような「墓穴ビジネス」ですね。皆の墓を掘るビジネスが盛んと。

 でもねー、そんなことやってたら結局はペストなどの疫病が流行っていく過程に類似してて、弱い人から順に罹患してダウンして、だんだん一般にひろがっていく。でもって、これも悪循環で、そうやってどんどん皆の所得が減って、しかし税金とか公共料金とか学費が減らなかったら(てか増えてるし)、購買力も減る。モノが売れない。売れないからますますコストカッティングに走る。長い目で見ると、人件費を削るということは、お客の財布を削るということでもあるから、そりゃ悪循環になりますよ。そしてここで底を打って以後改善されていくという保証はどこにもなくて、将来的にも貧困化が進むのだとしたら、別に100%をなるのを待つまでもなく50%くらいになる前に全体がコケるかもしれません。だってお客の数(購買力)がそれだけ減っていったら、もうやっていけないでしょ?売上半分でも大丈夫とか、利益率50%以上のボロい殿様商売やってますとか、少ないとは思いますし。

 直近一週間の統計ニュースでもこうなのですから、それが52週分(1年)積み重なればマインドも徐々に変わろうというもの。いくらメディアがマイルドに粉飾しようとも、にじみ出るものはあるでしょう。特に、最近の安倍ちゃんは絶好調にブチ切れてて、「嘘つきは総理大臣のはじまり」みたいな感じで(昔からか)。でも、あの人にはあと3年くらいはやってほしいですね、逆説的な意味で。だってこれだけムチャクチャやって、あとは前回みたいにお腹痛いよ〜で退場されたら、ちょっと待てよです。どうせ誰がやってもボロカス言われるに決まってる状況で、次の人材がもったいないです(ブッシュの後始末をやらされて終わってしまいそうなオバマみたいな)、できるだけ使い捨てにしても構わないような人材にサンドバックになってもらいたいものです。どのみち国家ごときの手に負えるようなスケールの話じゃないんだから。

 そんなこんなもあって、この1年で、普通に留学とかワーホリとかいうよりも、移住系の相談や参加者が増えました。平均年齢もあがってきたし(というかレンジが拡大してきた)。去年が起業という要素を付加し、今年は永住権という要素も付加しつつあると。ちょっと前まで「起業」とか「海外移住」とかいっても、夢物語みたいでリアリティなかったんですけど、だんだんリアリティ出てきた。それはハードルが低くなったからではなく、むしろそういったことも視野に入れざるを得ないという点にあるのだと思います。

世界的な変化 

 この話にはもっと先があって、別に「日本が」ヤバそうだからとかいう理由付けではなく、世界的に、いや世界「史」的にヤバそうだからって部分に大本があると僕は思います。そこを押さえないと、起業するにしても方向性が見えないだろうし、また移住したところでこの問題から逃れられるわけではない。それらは一種の「練習」「手段」であって、それをやることでパワーアップして、さらに次につなげていくんだろうなーと。

 世界(史)的にヤバイのは、何も突発的にそうなったわけではなく、大きな流れがあるわけで、何度も書いてる私見によればキューバ危機で軍国主義の終焉を迎え(これ以上やっても地球が滅亡するだけという尖端までいってしまって、もうやることがなくなった)、経済的にも70年台に物財幸福主義というのが頭打ちになった時点からそういう流れになっているんだと思います。記述のある人類6000年くらいの歴史で、直近200年くらいはどう位置づけられるか?といえば、おそらく蒸気や内燃機関などの実用化、それと電気という新素材の発見でしょうか。スティーブンソンとフランクリンとエジソン様様です。で、自動機関を動かすにも電気を発生させるにもモトがいるから、そのモトとなる石油その他の「資源」が19-20世紀のキーワードになり、第一次世界大戦でオスマントルコを潰して中東油田を強奪しようという画策が行われ、第二次大戦でさらにその争奪戦が行われ、以後中東戦争やイラク紛争とかいう話になっているんでしょう。

 でもねー、いつまでワンパターンなことやってんの?というのはあって、軍事紛争とかいっても究極レベルではダメ確定なんだから、あとは八百長プロレスみたいな話にならざるを得ないです。昔のプロレス話でいえば「馬場と猪木は絶対に試合しない」というのが大前提があるという。そうなると代理戦争であり、それよりも「戦争を利用して金を稼ぐ」という妙なワザが開発されていったという。経済っつっても、それまでの農業、そして大航海時代での商業の次に来たのは、国家基幹の重厚長大産業と国家レベルでの越後屋である財閥の形成、さらには電気をベースにしたあれこれ(家電、コンピューター、携帯やネットなどの通信)でありました。で、ちょい裕福になったから海外旅行とかエステやブランドとか(一昔前から比べれば)「贅沢産業」ですね。しかし、一人の人間の欲望ニーズのパターンや範囲などタカが知れてます。それら欲望を電気的に表現し直したり(映画、音楽、テレビなど)、資源的に実現したり(速い車とか、高いビルとか)って、フォーマットが多少変わったくらいで、やってることはそう変わらない。紙芝居が動画になったり、寄席がテレビになったり、馬の遠乗りがツーリングになったり。だから繰り返していくと段々頭打ちになって、ネタが尽きて、焼き直し&焼き直しループに入るのは理の必然。

宇宙とヒッピー

 次の課題は70年台にちゃんと示されてたと思いますよ。一つは宇宙、一つはヒッピームーブメントです。宇宙は、もうそれくらいしか出口がないですから。当時は当たり前のように人類は宇宙に行くもんだという「既定路線」でしたもんね。子供のアニメは大体どこも宇宙系。幼稚園のお絵かきで男の子はみんなロケット描いてたもんね。だってさー、そのくらいしか面白いことないじゃん。キャプテン・ハーロックみたいに、大宇宙に自分の船で航海していくとか面白そうじゃん。大航海時代の船乗り達も、それと同じ興奮を味わったと思うよ。そのくらいの面白さがないと歴史は動かん。でも、宇宙はなんかしらん、「儲からないから」という夢のない理由かしらんけど、フェイドアウトしてってしまった。70年台以降の地球は、ホントの意味ではすげー退屈。しょうがないから、ささいな差異をさも大事であるかのように騒いで面白がって、楽しいフリをしているみたいな感じ。本質的には詰まらんのよね。

 もう一つのヒッピー系ですけど、これ忘れた頃にリバイバルしてますが(今もそう)、宇宙に行かずに地球にとどまるなら、そして電気や動力機関に比肩すべき画期的なカンタムリープ(大跳躍)=時間粒子の特性を完全解明してタイムマシンが実用化するとか、空間の歪曲を正確に把握できるようになってテレポートテーションが実用化するとか=がないなら、やるのはヒッピー系でしょう。

 つまり進化するというベクトルがないなら、今度は足元を掘り下げて精密に賞味するというベクトルになるだろう。ちゃんと、丁寧に、手作りに生きていく路線。自然環境とのつきあい方にこだわり、食い物にこだわり、人間関係にこだわる。そこに人としての本質的な喜びがしっかり埋蔵されているんだから、しっかり掘り下げて賞味しましょうって路線です。ヒッピーというと長髪でラリってる画像が浮かぶかもしれないけど、それは日本人がカメラ持ってメガネで出っ歯でというくらいアホなイメージでしょう。本質は、自分とそれを取り巻く周囲を大切にしていけば、それだけで人の一生は充実するんじゃないの?何も高いビル建てなくたってさーって問いかけであり、思想だと思います。



オペラハウスのタイル。微妙に色違いのタイルが貼られてます。よく「汚れてる」とか「真っ白ではない」とかいう人いるけど、最初から真っ白ではないのですよ。


やることないから焼き直し

 結局ですね、ビジネスだの資本主義だのいっても次の時代を切り開く革命的な突破口がないから、やるとしても規模をやたらでかくしたり、内部組織や流通販売経路を可能な限りソフィスティケイトさせていくしかない。しかし、ソフィスティケイトっていえば聞こえはいいけど、要はチマチマとセコいコトやるくらいでしょ?在来線の接続をわざと悪くして特急列車に乗らせようとするJR的な、OSヴァージョンアップはいいんだけど、それまでのソフトとの連続を断ち切って新しく買わせるとかさ。でも、こんなの本質的に面白く無いんだわ、少なくとも夢はないね。それが証拠に、その種のビジネスに関する漫画や映画などは非常に少ない。あるとしても、ちょっとルール違反しているアウトサイダー系のハチャメチャな物語とかさ、あるいは会社人間の末路的なペーソスあふれる問いかけだったり。

 今のシステムは、それが資本主義であれビジネスであれ国家であれ、とっくにネタが尽きていることを、他にやることが見つからないし、それさえやってれば既得権は儲かるから焼き直し続けてるだけだと僕は思います。もう賞味期限もとうに過ぎて「ちょっとこれ酸っぱくなってない?ヤバくない?」くらいの感じじゃないですかね。で、その断末魔にも似た劣化したドタバタ喜劇に付き合わされて、皆ももううんざりしているという。てか、いよいよ煮詰まって、火事場泥棒モードとか、後は野となれ山となれモードになってるような気もしますね。そうでなければ、皆の老後の年金を、わずか1日しか持たない見栄のために株に注ぎ込まないでしょう。将来のビジョンがあって、そのために抜本的に建てなおすという感じじゃあないです。てか、そんなの既成のエリートさんには基本的に無理でしょう。自殺行為に近いから、期待するほうが間違っていると思います。そういう志をもっておられる方は沢山いるかしらんけど、それを組織として認めることは、ちょっと難しいでしょうね。百年河清を待つって感じ。

リーマン・ショック再び(てか本波)

 まあ、そのあたりの大きな与太話はさておき、いよいよリーマン・ショック以上のドカンが来るとか取り沙汰されてます。個人的には来ると思ってますよ。それがいつかはわからないけど、理論的にそうならないと嘘でしょう。それは「日本列島は地震が多いから、将来またどっかで大地震があるだろう」くらいの感じです。地震が起きる原因がそこにあるなら、あとは結果が起きるだけ。それがいつかは予測しにくいけど。振り返ってみればリーマン・ショックがなぜ起きたか?です。もとはサブプライムローンとか、クレジット・デフォルト・スワップとかの金融工学というか、火遊びでしょう。焚き火やってて喜んで火を大きくしてたら火事になって、さあ大変という。とりあえず2008年段階では、世界首脳が雁首揃えて緊急措置の嵐で、それまでの国庫を空にしてでも火消しをやった。あの頃はまだ出来た。オーストラリアもそれまで貯めこんだ財政黒字を全部注ぎ込んで未然に食い止めた。日本はそれまでが沈滞ムードでそんなに火遊びしてなかったから、かなり無傷で済んだけど、それでも間接的影響は受けた。

 しかしもっと問題なのは、その応急措置をした後です。ここで、もう火遊びさせないようにお灸をすえるとか制度を抜本的に作り変えるということをしないまま、その場しのぎのことを続けていただけ。でもって又ぞろ火遊びをやりだして、さらに金融緩和に次ぐ緩和で金が山ほどあるから、彼らも「有利に運用」しなきゃいけないわけで、あれこれ相場にぶっこんでもっと膨れ上がってきている。根本原因が変わってない(日本に地震が多いという構造は変わってない)から、また起きるでしょう。ヘッジファンドも昔ほど儲かってないし、最近ちらほら潰れたり閉店してたりするし。でも、今度コケたら、もう各国政府もお金ないし。前回強力な成長力で世界を引っ張った中国も今は頭打ちだし。だから、どう考えてもあのとき以上になるだろうと。日本も前回はそんなに火遊びしてなかったから良いけど、今回は政府が率先して火遊びしてるから、考えるだに恐ろしいというか。まあ、ここまでは秘密でもなんでもなくて、ただの常識だと思います。

留学系の話

 で、いざドカンとなった場合(もう年初以来予兆はあるのだが)どうなるか?です。幾らでもグルーミー(暗鬱)な予想図は描けるけど、とりあえず僕の仕事関係で言えば、先のリーマンのパターンでいくならガーンと来る人も減るでしょう。前回留学業者のゲートウェイ21だったかな、倒産したけど、似たようなことはあるかもしれません。てか、あまり知られてないけど2010年にはサクシ−オというところが潰れてます。

 自分の業界関係のことなんで、このあたりはある程度アドバイスできるのですが、どこが潰れるとかいうことよりも、事前に払い込んだお金がちゃんと学校に支払われているか?という点だけが問題と思いますよ。もし払われてないなら(苦しいところは運転資金に回しちゃうから)、預り金をもったまま業者さんに潰れられたらパーです。だもんでちゃんと学校に支払われているかどうか、あるいは学校の費用は直接送金させてくれといって通るかどうか(普通は難しいかも)ですね。ちなみに学校そのものが倒産した場合、これはオーストラリアの消費者保護で、他の学校が無料で受け入れをしますから、全てパーってことはないです。

 前回のリーマンの時は、日本人学生が激減しました。が、それは日本人だけの話で、世界各国からはむしろ増えた。世界がこうなってる以上、フットワークよくしていくしかないからって理由です。でもって、そのとき一瞬豪ドルが55円まで下がったんですよね。あの時期に来た人はラッキーです。教訓としては、「なんとなくのムードで物考えていると損するよ」ですね。別にアタフタする必要はなく、ちゃんと支払ったものが支払われるべきところにいってるかの確認とか、レートがどうなるとか、基本的な要素は全く変わりませんので、基本的なことをやってればいいだけです。

 あのですね、留学エージェントとか語学学校や旅行代理店もそうなんですけど、そんなに規模が大きくないです。ありていにいえば中小企業から零細事業主も数多く含まれてます。だからちょっとネットその他で「有名」といってもあんまり意味がないというか、そういう問題でもないと思います。留学業界よりも遥かに巨大な市場をもつ「旅行業界」全体でいえば、JTBがダントツに巨大(二位のHISの2倍以上)ですが、それもその筈、ここはもともと戦前に国策外郭団体として作られた交通「公社」です。で、「最大手」であるJTBは、資本金23億、連結で売上高3500億、従業員2.5万です。ちなみに近頃の四半期をみると海外は10%減で、その代わり中国人サマのインバウンドが60%増で、それでもってるような感じ(JTB、15年度上期は売上微増、営利2割増−国内と訪日が牽引)。これだけ見てると規模大きそうなんだけど、日本企業群の中に置いたら全然。トヨタは資本金4000億、売上高27兆、従業員34万です。三菱重工で、資本金2600億、売上4兆、従業員8万です。一桁どころか二桁違います。1:100倍差ですよ。日本の大企業ってそんなレベルであり、日本経済全体からしたらそのくらいのポジショニングです。

 もっとも!大ききゃいいってもんでもないですよ。大きいからこそ膨大な運転資金が必要で、だからヤバくなるというパターンもあります。シャープ然り、東芝然り。実際、この株安で、三井住友、三菱UFJ、みずほの三大メガバンクの株価は最高値の半値以下まで落ちてますし、トヨタだって最高値から35%くらい下がってたでしょ?今回また200万台以上リコールしたし。栄光のゼロ戦メーカーの三菱重工は、船を作っちゃ火災が起きたりムチャクチャだし、旅客機作っちゃ延期延期で納期間に合いそうもないし。図体とか知名度とか、あんまり尺度にならんです。

顔が見えるのがサービス業の本質

 それと「エージェント」という言葉の意味は(本来多義的なのだが、ここでは)「代理人」です。要は「一個人」で完成しうる商業形態だから、不動産の取次仲介や弁護士や税理士のように個人営業に馴染むのです。多くの旅行代理店は、昔勤めていた人達がスピンアウトして作るものです。留学エージェントもしかり。だもんで、僕も皆にエージェントやれば?とか勧めているわけですね。別に一人でやってて悪いわけではなく、要は顧客の一人ひとりをどれだけ丁寧に扱えるか、細かいところまで本質的なサービスができるかどうかですもん。食べ物屋さんもそうでしょ。大手のマクドナルドよりも、自分の街のこだわりのラーメン屋さんの方が絶対的にダメか、信用できないかというとそういうものでもない。大手のヤマザキパンよりも、街の美味しいベーカリーのほうがパンの質が落ちるか?というとそうでもないでしょ。あるいは美容師さんなんかもそうかも。全国チェーン展開の店の方が個人店よりも良いってもんでもないでしょう?というか、あれはもう「◯◯さん、お願いします」で「人」に頼むでしょう?

 サービス業というのは、本来個人の顔や性格が見えているべきものだと思いますよ。その意味では、弁護士も風俗もエージェントも全部同じで「◯◯さん、お願いします」と言えて初めて、上手に利用できているとも言えるのです。お金の使い方が上手な富裕層は、大体この機微をよく知っていて、デパートでも顔と個性のある外商員との取引って形にするのを好みます。旅館でも、服の仕立てでも、「まあ、これはこれは◯◯さま」って自分の名前も覚えてもらえている贔屓の店を持つ。それが、最高にコスパの良いお金の使い方でしょう。顔も見えないサプライヤーで、円単位であれこれ目移りしているだけって購買活動だったら、いちいちコスパ悪いから、貯まるお金も貯まらないよ。で、何回かに一回は安物買いの銭失いをやるから、もうオートマティックに貧乏街道になる。原理がそうなんだから仕方ないよ。

従来のフォーマットの破綻〜リオのオリンピック

 さて、何の話かというと、「焼き直しを続けているうちに段々擦り切れてきて、思った通りの効能が生じない」という話でした。賞味期限切れてるんだから、仕方ないよね〜と。それに類する話を。

 例えば、「オリンピックをやると景気が良くなる(昔の)法則」があります。が、半年後にオリンピックを控えているブラジルは、それどころじゃないです。Zika crisis and economic woes bring gloom to Brazil's Olympic buildupは、今から2週間ほど前のガーディアン紙の記事です(これで一本エッセイ書こうかと思ったけど、話題が狭すぎるのでやめにしました)。要旨は、「もうさっぱワヤでんがな」状態になっているというもので、100年に一度以上のシビアなリセッション(不況)になりつつあるうえに、泣きっ面に蜂(蚊だけど)で、ジカ熱被害が蔓延して(1年足らずで150万人罹患)ます。でもって、やることは何処に一緒なんですけど、"The business world is ensnared in the country’s worst ever corruption scandal, involving billions of dollars of kickbacks to politicians from inflated contracts for public works."ということで、ビジネス界は国家最悪の腐敗スキャンダルにひきずられて、公共事業を不当に高く落札させて莫大な賄賂を政治家がもらってるとか。でも、ブラジルえらいなーと思うのは、"The head of the country’s biggest construction firm, Odebrecht, is in jail."で、国内最大手の建築会社の社長がちゃんと刑務所にいってることです。えらいなー。

 でもってメイン会場の近所の人々(多くはスラム〜リオの3分の1はそう)はいい迷惑で、強制立ち退きを命じられ、辺鄙なところに追いやられ、そこに不動産開発業者が入ってきて、大会後も小綺麗なマンションを売りまくって儲けようとしているから、住民激怒で騒いでいます。また、結局オリピックのサイズも当初の75%程度に縮小せざるを得なくなっている。チケットもまだ結構売れ残ってるし、パラリンピックに至っては一枚300円でもまだ売れないという。

 そこで、"many wonder whether the mega-event will be good for the city.”(メガイベントって本当にその都市にとってイイコトなの?)という問いかけが出てくる。もうそんなの古い時代の話で、そんな何十年前の腐敗の手口をそのまんま繰り返してもダメに決まってますよね。昭和39年の東京オリンピックだって、叩けばホコリは出てくると思いますよ。でも、全体に上げ潮調子だったら、あんまりそのあたりは気にならない。でも世界が焼き直しループにはいってきたら、そんなバラ色にいくわけがない。

 思うにブラジリアンって陽気な人達だし、この記事も最後のほうで、「それはそれ、これはこれ」でお祭りはお祭りとして楽しもうという市民の姿が書かれていました。怒るときは暴動レベルで怒るけど、笑うときは笑う。「デザートは別腹」っていいますけど、そんな感じなんかもね。ブラジル人が好きなフレーズに“God is Brazilian”(神様はブラジル人)というのがあるらしく笑っちゃいました。これ、もともとは現地のTV番組だったそうです。神様が気まぐれで降りてきて、そこらへんのブラジル人の身体をのっとって、新たな聖人を探すために国内を珍道中をするという、らしいな〜という。

 BRICsも、潜在的将来性はバリバリあると思ってます。インドも中国も、未だに食うや食わずというか、結構低い生活水準の人が膨大にいるから、彼らがそこそこの水準になるまで、まだまだ巨大な潜在マーケットはあります。それはいい。あとはローカルの人達が自分らの思うような形で伸びていけばいいです。ただしよくないのは従来のフォーマットでしょう。一つは、投機金融の先物買いで、ちょっと芽が生えそうだたらドドドと資本を注ぎ込んでバブルを起こし、ヤバくなったら一目散で、あとは疲弊した自治体が残るという、日本の夕張市パターンです。外来資本はプラスよりもマイナスが多い。ド迷惑だといってもいい。第二に、国家的汚職構造ですね。イベントしかけて、わーっとマスコミ使って盛り上げて、お祭り景気でこっそりポッケナイナイするという「いつものあれ」です。なんか見てると、国際投機金融と国家が人類の二大敵キャラのように見えてきますな。君たちさえ静かにしてくれてたら、うまくいくのに、、、という。

 いずれにせよ、「◯◯すれば景気がよくなって〜、そして皆ハッピーになれて〜」というカビの生えた古いフォーマットが通用しなくなっているってことです。


 SF的な一枚。やっぱ改めて見ると、この球面曲率というのか、丸みの感じがよく出来てます。作るのは大変だったろうな〜。途中で予算枯渇しちゃったそうだし。

他にもいろいろ焼き直し

 その種の旧来フォーマットに固執して〜って話は枚挙に暇がないです。やれ「4Kテレビ以上は録画不可能にする」とかさ、そんなことして儲かるとでも思っているのか?もう脳味噌にカビが生えているどころか、脳死レベルじゃないか。もともとテレビ番組の作り自体が焼き直しの極致なのに、「貧すれば鈍する」というけど本当だな〜。録画不可能どころか、全番組をYouTubeに無料でUPすればいいじゃん。中にCM入れたままUPすればクライアントにも言い訳立つだろうし、地方局によってCMが違うといっても複数上げればいいじゃないか。どうせ無料で放映してるんだから、見てもらってなんぼでしょうに。

 それと、個人のお金の囲い込みも急ピッチですよね。マイナンバーがないと、海外から自分の預金口座からの送金ができなくするとか(各銀行レベルで検討中レベルだが)。もっと最近では「現金がなくなる」という話もチマタで広がってます。要するに現金を全廃して、タンス預金を封じて、全てのお金をオンライン化すれば、国が国民の全所持金を監視できるようになるって寸法です。それに現金がなくなれば、銀行の預金封鎖の取り付け騒ぎも起きるわけないですからね(あれは現金の払い戻しを求める暴動で、現金がなければ払い戻しもクソもない)。でもそんなことしたら、アングラでそれまでの現金を媒介としたバーター経済が一気に発展するだけって気もしますけどね。

 マイナンバーはコケるという見方が結構ありますけど、僕もそう思います。1兆円かけて無駄だった住基ネットの二の舞いだろうと。別に彼らはコケてもいいんでしょうよ。それを口実に富士通とかそのあたりの企業に兆単位のシステムを発注して、ポッケナイナイと天下りができればそれでいいんだから。住基ネットの完成後の、手のひら返したような熱意の無さは露骨すぎたもん。普及率5%のまま廃止だって。

 それにそもそも、ビッグデーターを集めて〜って方法そのものが、実は破綻しているという話も聞いたことがあります。はるか昔のゴルゴ13にも出てきた「エシュロン」ですけど、公的には秘密なんだけど世界の誰もが知っているという(笑)、あれです。世界中のあらゆる通信を地引き網的に盗聴して膨大なデーターとして集めて、分析して、、って話ですけど、全部は無理!だという。普通に考えてもコストかかりすぎでしょう。それにネットやら携帯やらSNSやらで地球を飛び交う情報数は一昔前の数十倍とか数百倍になる。翻訳だってハンパなコストじゃないですよ。だって世界の言語って細かく数えれば数千あると言われているわけで、それだけの通訳者を雇うわけ?コンピューター翻訳の出来の悪さは幻想文学そのものだしさ。そりゃスーパーコンピュター並べたら出来るかもしれないけど、一体その開発と維持にどんだけお金がかかるんだ?と。そこまでやって、スノーデンみたいに暴露されたらパーだし、ハッキングされたらどうなると。今どきどの国の政府にそんな予算があるんだ?と。コスパいいのか?それで誰かが儲かるのか?と。今のビッグデーター技術はいかに母集団を選別するか、いかに目的に対して有効なターゲットを絞っていくか論だと思います。なんでもかんでも地引き網というのは頭悪すぎだろうと。

 これは邪推かもしれないけど、マイナンバーはインフラ汚職やら人為的なITバブル、そして国民への威嚇効果くらいで、そんな予算使って僕ら雑魚の乏しい預金を探ったって意味ない。大体前にも書いたが貯金ゼロって人がかなりの割合あるんだから、そんな人のデーター調べて何の得があるのだ?犯罪捜査のためといっても、本当のワルは、他人のナンバー使うに決まってるじゃん。戸籍だって幾らでも買えるご時世に、馬鹿正直に自分のナンバーなんか犯罪に使うわけない。僕がまだ日本にいた二十数年前でさえ、誰かが落としたクレジットカードが闇で自由に売買されてたもん。落としたてのホヤホヤじゃないと「鮮度が落ちる」(本人が気づいてロックされる)とか言ってたなー。

 だから本命は富裕層でしょう。国税庁のマルサあたりのノウハウを駆使すれば、大体の隠し資金のパターンは見えるでしょうから、そこをこっそりビシリピシリと封鎖していくとか。あるいはマイナンバーも今は任意でやってるけど、そのうち義務にして、さらに違反には罰則作れば、違反の「疑い」で強制立ち入り捜査が出来ますからね。「疑い」だけで出来ますから。その布石かとか。しかし、そこまで考えているかどうか。なんか昔は、すごい優秀な人達があれこれ考えてやってるんだとか思ってたけど、最近、それも疑問になってきて。もしかしたら、本当に頭悪いのかも、、、という疑念も(笑)。いや、本当は良くても、いろんなところであれこれ制約が出てきて(例えば担当大臣が漢字読めないとか、難しい言い訳論理を覚えられないとか)、結果的にお馬鹿なことになってるのかもしれんです。


それはさておき、先週の続き

 長くなっちゃったけど、暗い話のまま締めたら後味悪いので。先週のエッセイの続きというか、皆で住んで安上がり〜、のほほんライフスタイルの話です。


 冗談半分で物件調べてると面白いんですよ、これが。
 まず、日本編は、例えばコレ。島根県出雲市なんだけど、なぜここ?というと、島根は何度かいって綺麗なところだな〜と(宍道湖いいよね)。それに山の方にワイナリーがあったり。で、ここは出雲大社の近くだから、パワスポ的な、外国人来客向けのビジネスも出来るかもとか、まあテキトーな話なんですけど(笑)。

 一戸建ての10DKで、土地面積581.23m2(175.82坪)で、山林386m2も含む。これで気になるお値段が350万円。しかしかーなりボロいから、居るだけで気が滅入りそうなので、自分らでリハウスするしかないです。材料費なんぼくらいかかるかなー。人手は皆ヒマだからなんぼでもあるとして(笑)。でも部屋が10個あるし。

 でも、このくらいの物件だったら、ツテ頼って、あれこれ探したら半値で見つかるかもしれんな〜。年間20万くらいで借りてもいいけど。しかし僕が東京で働いてて、なんかの拍子に田舎でこんなの相続しても困るでしょう。今どき売るに売れないでしょうしね。でもって固定資産税はかかるし。だから丁寧に手分けして探したら、もっともっといい物件が、WinWinでゲット出来ると思います。


 次にオーストラリア編ですが、これは貸家です。オーストラリアは物件が高すぎて、一回バブルが弾けてくれないと買うのは無理っぽいし。その意味でも、早くリーマン2が起きないかなと(笑)。

 これニューカッスルとハンターバレーの中間くらいにあります。シドニーまで車でぶっ飛ばして2時間弱。いやあ、最初っからアウトバックというのは難易度高過ぎると思うし、日本食恋しくなったりするから、やっぱりシドニーから行けるくらいがいいかと。このくらいならシドニーに通勤してるオージーは幾らでもいますからね。

 でもって、写真が25枚もあるから興味があったらリンク辿って見てください。なかなか良さげよ。ゴルフ場のクラブハウスみたいな。なんもなーい地平線が見える周囲と、木目のでかいテラスデッキが良くて。これで6LDKです。バスは2つ。あとマントルピースが2つもある。プールもあって、メンテはやってくれると。去年のクリスマスからAvaibleだけで載ってるということは借り手がつかないんだろうな〜。

 ただ、まあ、住んでて超ヒマでしょうから、それを快感に感じられる仲間でないとね。
 でも、まあ一応近所のショッピングセンターまで車で10分と15分、そこそこ大きな街であるニューカッスルまで30分、ハンターバレーのワイナリーまで35分、イルカ&クジラウォッチングのポートスティーブンスまで1時間くらいだから、ある程度アトラクションはあります。

 これでレントが週750ドル。月30万くらいかな。シドニー都心近郊だったら2DKの値段ですね。まあ、6部屋あるから、6人(世帯)集めたら、一人頭週1万、月4万前後。仲間がいい感じで共同炊事でやれたら、食費はぐんと安くなるでしょう。一人月2万でいけるっしょ(6人家族の食費、月12万もあれば十分でしょ)。あと車は最低二台はいるし、その初期費用(まあ売れば返ってくるが)、メンテとガス代、その他もろもろで月10万見当でとりあえず暮らせる。あとは共同家事分担するくらいで、一日中寝て暮らそうが、ネトゲやってようが、小説読みまくろうが、絵を描こうが、お好みライフです。

 まあ、一部屋一泊50ドルくらいで貸してもいいんですね。観光だけではなく、療養したいとか、しばらく創作に没頭したいとか。月30万円で借りてくれる人がいたら(それでもリゾートホテル住まいよりは遥かに安いぞ)、それだけで皆無料で住めるもんね(笑)。ま、そうは問屋がおろさないのは百も承知ですけど。でも、世界中どこにいても出来るビジネスを作って、月10万稼げたら、それだけで住める(笑)。

 あとですね〜、オーストラリアに暮らすといっても、永住権取れたらいいんだけど、仮に取れなかったとしても、観光ビザでちょくちょくくればいいんですよね。3ヶ月連続でいれるから。でもって、来てここで10万で暮らせたら、年金暮らしのご夫婦でも出来るんじゃないかなあ。一部屋1万だから二人だったら一人週5000円ですからね。漫喫より安いよ。でもって家事労働手伝ってもらえばいい。観光ビザでは働けないんだけど、でもこういう家事労働も「働く」に入るのか?というとめちゃ微妙なんですよね。そりゃ純粋法的にいえば、そこに何らかの対価関係が認められたらアリなんだろうけど、実務的に立件しようと思ったらお金が動かないと無理ですしね。だから、永住権は無理でも、結果的に同じような生活は出来ると。

 ずっと暮らすことはできないけど、でも永住したってずっとココに暮らすってもんでもないでしょ?それに3ヶ月制約が鬱陶しいけど、半年の観光ビザもないわけではない(難しいけど)。てかね、NZにも同じような場所作って、3ヶ月ごとに行ったり来たりすればいいんですよねー。もっといえば、世界各地に作ればいいんだよね。

 で、一番の障壁になるのが「仲間集め」なんです。もーねー、幾ら風光明媚でも、一緒に居る奴が気に食わなかったら地獄の日々ですからね(笑)。逆に言えば、そこをクリアできたら、あとは大抵のことはなんとかなりますわ。

 さ、もうこのくらいにしよう。長々お疲れでした。


お約束の影絵自分撮り。いえ〜い!




文責:田村



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