上演時間:2時間45分(20分間の休憩含む) 作曲:ドニゼッティ フレデリッヒ ヴォン シェラー(1800)の悲劇を2幕のオペラにアレンジしたもの。 登場人物(登場順)
あらすじ 1587年、ウエストミンスター城およびフォザリンガイ城にて。マリア スチュアーダは従姉妹にあたるエリザベス1世の命により、18年間の刑に服している。 第一幕 1場:ウエストミンスター城 エリザベス女王はイギリスとフランスの統一を謀って、アンジョウ伯爵との政略結婚を考慮中との噂されている。彼女はこの件について、そして、マリア スチュアーダの最終的な刑についても決めかねている。タルボットはエリザベスに慈悲を進言する一方、セシルは死刑を勧める。タルボットはレイチェスターに、マリアがエリザベスに面会したがっていることを伝える。レイチェスターにこのことを聞いたエリザベスは、レイチェスターがマリアを愛していることを知って、マリアを処刑することを決意する。 第一幕 2場:フォザリンガイ城の公園 マリアの女官アンナ ケネディに付き添われて、マリアは公園を散歩している。エリザベスが近づいてきたのでマリアは不安になるが、レイチェスターを見て安心する。レイチェスターはマリアに、エリザベスに対して従順な態度をとるよう進言する。 事は起こった−お互いが理解に達するかわりに、二人の女性はお互いをののしり、逆上してしまう。エリザベスは従姉妹(マリア)を死刑に追い込む。マリアは一時的ではあるが、長いこと自分に屈辱を与え続けてきたライバルに対する勝利に、いい気になる。 第二幕:ウエストミンスター城 エリザベスは、自分の行為が世界からどのように映るかを懸念して、処刑状にサインすることを躊躇する。しかし、レイチェスターに会うと、彼女の嫉妬心は燃え上がり、レイチェスターにマリアの死の証人となるよう言い渡して、サインしてしまう。 フォザリンガイ城 マリアはセシルに公式に死刑が決定したことを知らされ、執行にあたってプロテスタントの神父の立ち会いを拒否する。マリアは前夫ダーンレイ殺害における共謀、そしてバリントン謀略に関わっていたことを認め、懺悔する。マリアは、エリザベスに罪を容赦してもらえるよう伝えるよう、セシルに依頼する。そして、レイチェスターには無罪を宣言する。3度目の大砲の音が鳴り響く時、彼女は死に至る。 |
(1997年10月6日 福島)
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