シドニー雑記帳
ホームページ開設一周年とAPLaCの今後 (その1)
おかげさまで、この10月でホームページを開設して丸一年が経過します。
誰でもそうでしょうが、「1年でたったこれだけ?」という思いと、「けっこう走ってきたな」という思いとが交錯します。が、それほど感慨にふけっているわけでもなく、頭は「これからどうする?」という予定や段取で占められております。
とは言いながらも、一応ちょっこっと振り返ってみましょう。
まずメールですけど、APLaC関連でこの1年で貰ったメールの総数が、、、実は数えるのが面倒臭いのですが、大体1400〜1500通くらいでしょうか。よほどのことがない限り必ず返事を書くようにしてますので、ほぼ同数くらい発送してるでしょう。これ、同じ人から何回も貰いますので、頭数でいえばぐっと減ります。
そうそうメールといえば、問い合わせに対してお答えしたのに、それきり梨のツブテという方が一定の割合でいらっしゃいますね。結構1日潰して調べてまわって返信メールを出したのに、「ありがとう」一つ言ってくれない方。そうですね〜、ざっと40%くらいの人がそうでしょうか。結構おられます。まあ、ここらへんは、そーゆーもんだと思ってますから、別に不快になったりすることはないです。この手の不特定多数相手のイトナミは、ホームページやる前から、別途ちょこちょこやってましたから、慣れてます。
でも、一方では、こちらが恐縮するほどご丁寧な返信をして戴ける方も、やはり相当多数おられるわけです。どっちかといえば、そちらの方が多いでしょうか。もう1000通という単位でやっておりますと、「○○さんはきちんと返事をしてくれた」などという個人的なことは覚えきれなくて、思うことはシンプルです。「どうもこの世には二種類の人間がいるらしい」ということですね。
ホームページを訪れた方の総数は、実は分かりません。カウンターも見えないように取り付けているのですが、カウンターを取り付けたのが去年の年末ですので、開設以後2ヶ月くらいは人数不明のままです。また、いろいろメカニカルな理由で常に作動するとは限りません(けっこう作動しないときが多かったりします)。だから本当のところはよく分からないのですが、昨年年末以来、今日までのカウンタ数は、1万8000弱というところです。
平均すると1日(のべ)50〜60人になりますが、ここで平均を出しても余り意味がありません。なぜなら、始めた当初は誰もこんなホームページがあることなど知りませんから、訪問客は限りなくゼロです。それが段々と増えていって、今では一日100人という日も別に珍しくなくなりました。でも、ちょっと更新をさぼるとたちまち二桁台に落ちたりしますね(最近そうなんだわ)。
ご自分のホームページお持ちの方は、また色々な感覚をお持ちでしょうが、僕らの経験で言うと、「1日100ヒット」というのが結構壁になってるようで、最高記録90いくつとかいう時期がかなり長いこと続きました。数ヶ月は続いたんじゃなかろか。それを越えると、あんまり気にならなくなります。
また、トータル数も1万に達するまでは、ポタンポタンと滴る水を貯めてるような感じでしたが、1万を越えた後はずいぶん早く進むようになった気がします。
APLaCのサポートサービスを利用された方は−−−、あ〜、これもポンとキーを押したらスチャッと数字が出てくるように帳簿管理しておくべきなのですが、すいません、やってません。数十人ってところかなと大雑把には分かるのですが。
どういうパターンが多いかというと、、、う〜ん、これも人によって全然サポートのタイプが違うので、何とも言えない。非常にカテゴライズしにくいんですね。「観光関連」とか「留学関連」とか大まかには言えても、観光と留学がミックスしてる場合もあるし、そうそうきれいにソートできるものでもないですね。そのかわり来る人来る人みな独自のパターンで来られますので、印象は強いです。全員の名前を言えと言われても、思い出せるんじゃないかな。
最年少は、勿論家族連れの場合の2〜3才ですが、そうではなく自力で来られた方の中での最年少は16歳。留学先の高校を下見するために一人でオーストラリアにやってこられましたね。最年長は、米寿のお祝いにオーストラリアに来られたというパターンがありましたが、これは僕の親戚ですので、それを除外すれば60代でしょう。どの世代が一番多いということもなく、大体10代から60代まで広がっておりますが、一番少ないのは40代の方。もしかしたら全然居られないのではなかろうか。日本の40代は、なかなか海外などへ行ったりしている余裕はないのでしょうか。
で、今後の展開ですが、いま必死こいてやってるのが語学学校研究です。これ、やりだしてスデに後悔しつつあるのですが、すごい大変。アンケート用紙を各学校に郵送して返事を貰うまでは、そう大変ではないです。問題は、訪問インタビュー。大体経営者ないしマーケティングディレクターに会うわけですが、アポイント調整が大変。柏木先生にアポ取りやっていただいているのですが、あっちも忙しいからなかなかアポが取れないわ(特に、このシーズンは海外プロモーションに出掛ける人が多いみたいです)。こっちも3人の予定が合致することは少ないわ、やっとアポが取れたと思ったら緊急の用件が入るわ。
で、訪問も、ホテルやレストランみたにぶらっと行って様子見ようかという感じではなく、結構ムキになってパンフや回答書をもとに予習して、質問事項を整理したりします。バーっと見た限りでは、どこも似たようなパンフレットであっても、じーと見てると、いろいろな特徴点、矛盾点や不明点が出てきたりするものです。んで、そこらへんを軸に何を聞くのかが決まってくるのですが、これ、その昔やってた、証人尋問の準備によく似てますね。「こう答えられた場合、こういう方面で聞く」「この質問に入る前に、まずこれを聞いて布石を打つ」とか。
で、行けば行ったで、質問して、写真撮るわけですし、帰ったら帰ったで、それを纏めるのが大変。纏める作業が一番大変ですね。語学学校っつったって、人間がやってるのだから、何らかの「癖」なり、「趣味」なり、ポリシーがある筈で、さらにその中で何らかの「核」となる特徴点がある筈で、全てはそこから派生していると思うのです。それを見つけてしまえば、一気に書けるし、読んでる方も分かりやすいと思うのですね。でも、そうそう見つかるものでもないし、無理やりデッチ上げても意味ないし。
そうそう、語学学校に関しては、堂々とコミッション取ろうかと思ってます。これまでコミッション・ゼロ・ポリシーでやってたAPLaCですが、安定した収入基盤を築こうというが一つ。あとは、これだけ手間暇かけて宣伝してるのだから、それ見て入学を決意した人がいるなら当の学校さんからなんぼか貰ってもバチは当たらんだろうということです。もっともこれ見て入るのを止める人もいるだろうけど(^^*)。
でも、実際問題コミッションなんかそうそう入るもんじゃないでしょう。普通のシステムは、日本国内にある留学センターみたいなのがどこかの学校の代理店になってて、「ここはいいですよ」とオススメして、で、そこで申込書やら授業料の授受とかも代行すると。金銭の授受までやれば、コミッションとりっぱぐれることないですよね。自分の取り分差し引いてオーストラリアの学校に送金すりゃいいんだから。でも、こんなインターネットベースでやってりゃ、皆さんが「APLaCの記事を見て入学を決めました」とわざわざ語学学校に言ってくれない以上、向こうさんには「APLaCのおかげ」とは分からないから、うちの取り分はゼロ。意地悪く考えれば、皆さんがそう告げてくれたところで、学校側がその情報を握り潰してしまえばそこまでですもんね。で、まあ、十中八、九コミッションなんか入ってくるわきゃないわなという気もしてます。だから、安定収入とかいっても絵に描いた餅やね。どこまでも続く貧乏街道。
だからそんなに期待してません。それでも貰う以上は、貰ってる貰ってないで情報にバイアス掛かるのが嫌だし、そう勘ぐられるのも嫌だから、どこからでも満便なく一律に貰おうかと。率も同じにしようか、と思います。でも、結局、そんなに期待してないから、コミッション率なんか実はあんまし覚えてないのですね(^^*)。ちゃんとビジネスしてはるところは、コミッション15% のところと25%のところで、差異的に取り扱ってるとかいないとか。そら紹介する側としては、キックバック25%のところの方が実入りいいから、そっちを紹介したくなるのも人情でしょうけど。あるいは、25%貰うところを、5%消費者にバックして、「うちから申し込むと5%引き」と言ってお客さん集めるというパターンもあるそうです。
それはそれでビジネスなんだから別に「アリ」だなとも思うのですが、消費者の皆さんとしては、紹介して貰う学校が、本当に自分に合ってるから紹介しているのか、それとも単にコミッション率がいいから(あるいは沢山入学させると報奨金が出たりとか)紹介してるだけなのか、そこらへんは見切っておいた方がいいでしょう。「見切る」っつっても、どう見切ればいいのかですけど、学校リスト一覧リストから「どうしてA校ではなくて、B校なんですか」と理由を聞いてみるとかすれば大体の雰囲気は分かるんじゃなかろか。本当にそこがいいと思って勧めているなら、何となく分かるんじゃないかな。ちゃんと本人のことを真剣に考えて勧めてくれているところもあるでしょうし。
ちょっと余談です。世の中には、「業者」と聞いただけで一様に胡散臭く感じたりする人もいるようですが、その感性って少しばかりチャイルディッシュですよね。この資本主義社会に生きてる以上、あなただって何らかの形で「業者」なんだから。「業者」と言うと何やら怪しげで、「プロフェッショナル」と言うと何やらカッコいいように思うのは、単なる錯覚でしょう。
でもね、思うのですけど、消費者の方でも、本当に役に立つ情報がタダで手に入ると思うのはヤメた方がいいですよね。その情報集めるのに経費かかってるんだから、それがタダで手に入る以上、どっかに帳尻合せの仕組はあるわけだから。本当言えば、APLaCのホテル情報にしても、語学学校情報にしても、タダで配信するのは良くないことなのかもしれないなあとか思ってます。
いまは、自分の中にある基準というか美意識からして、「この程度で金取ってたらカッコ悪いな」と思ってるからタダで公開してますけど、一定納得いくレベルまでいけば、何らかの形(有料会員制とか)にしようかなとも思ってます。が、面倒臭くて結局そーゆーのはやらないような気もします。
しかし、一銭にもならないようなイトナミをするのはあんまり苦にならないのに、お金を集める算段になると途端に面倒臭くなっちゃうというこの性格はなんとかならんものだろうか。よく、「これだけの情報をよくぞ無料で」とかいうメールを戴いたりするのですが、それは我々が「いい人」だからやってるというよりも、単に面倒臭がりだからに過ぎないという気もしますね。良くないことですね。これ、自腹切ってやってるからいいようなものの、他人から金集めて事業してたら、株主総会で放漫経営として吊し上げ食らいますよね。よく、ツブれた会社に対して、放漫経営だったとかなんとか世間は叩きますけど、人情味がありすぎて、頼まれたらイヤとは言えずにやってるうちにコケてるパターンも結構あるんじゃないかな。
それに関連して、インターネットでショッピングとかいうと、条件反射的に「悪徳業者」「ハッカー」とか思い浮かべる人がいて、それはそれで間違いではないのですが、そこで終ってしまってる人とかいます。APLaCに対してもそういう目で見る人もいるみたいで、それこそメチャクチャ心外ではあるのですが、ムカつくというより、なんでそんなに洞察力が欠如してるのか不思議なくらいです。これ、意外と男性の方(とくに若い人)に多いみたい。よく、ワーホリの人が最初の拠点として、APLaCのサポートないしB&Bに泊まられることもあるのですが、日本を出るとき、会社の同先輩あたりの男性から「え〜、怪しいなあ」みたいに言われたとか。
あのね、騙して金取るにしても、これだけ身分も本名も住所も明かして、これだけ大量なテキスト作成してやる阿呆はおらんでしょ。これで億単位取るならまだしも、数千円から数万円でしょ。どう考えても引き合わないでしょ。これがオイシイと思うなら、アンタもやったんさいと言いたいっすね。そんなもん、3秒考えたら分かりそうなもんじゃんと思うのですが、分からん人もおる。
ほんでもって、そこらへん妙に疑心暗鬼になるのが、若い男性に多いという仮説があるとしたら、おそらくは「半可通」だからでしょう。「世間知らず」な女の子に、「俺の方が世間知ってる」でご親切にアドバイスしてあげたいのでしょう。じゃ、どの程度「世間を知ってる」の?といえば、「インターネット=あぶない」という程度。うがって言えば、アドバイスするというよりも、自分の知識をさりげなく示してちょっとソンケーされたいからそんな事言ってんじゃないの?という気もします。だって、そういうスケベ心、同じ男性として自分のなかにもありますもんね。
さてさて、今後の展望ですが、「引越し」をしようかと思っています。ひとつはホームページの引越し。もうひとつは、実際の住処(兼事務所)の引越しです。
長くなりそうなので、一応ここで切ります。
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1997年10月19日:田村
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