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     WA州の固有種、Christmas Tree


    パース在住のかおりさんによる、WA(ウェスタンオーストラリア)とパース周辺の観光情報です。




    読者からの投稿「WA旅行記」もあります。

    • 大阪在住、安西さん
    • メルボルン在住、Tetsさん





    WA 及びパースの簡単な紹介


    上空西よりパースを臨む。左のビル群がシティ、右がサウスパース、手前のこんもりした森がキングスパーク。中央を流れるのがスワンリバー。




     ウェスタン・オーストラリア州(西オーストラリア州、WA)は国土の三分の一以上を占め(オーストラリアの地図を半分より少し左寄りに縦に区切ったその左全部)、地下資源(金、ダイヤモンド、中でもピンクダイヤ、鉄鉱石、ニッケル、天然ガス等など)が豊富。連邦一のお金持ちの州で、以前は独立をほのめかしたりしたこともあるらしい。州花は固有種のカンガルーポー(カンガルーの前足、という意味。きれいですよ)。シンボルはブラックスワン(紅色のくちばしの黒い白?鳥)で、WAの州旗に描かれている。日本との時差は−1時間。
     WA州の花、カンガルーポー
     WA州のシンボル、ブラックスワン


     パースはWAの州都でオーストラリア第四の都市。WA人口179万人中128万人がパースとその周辺に住む。先日向井千秋さんと同じスペースシャトルに搭乗した最高齢の宇宙飛行士、ジョン・グレン氏はそれより36年前にも宇宙から地球を見たわけですが、その時、海が多く都市の少ない南半球を夜通過するのは寂しいだろうと、パース市民が町とその周辺をライトアップ、グレン氏より「光の都市」と呼ばれました。(勿論、先日の再搭乗の際も、パースはさらにパワーアップしたライティングでグレン氏を歓迎しました。)


     旅行家の兼高かおる氏は「世界で一番住みたい都市」といい、ヨットのアメリカズカップのスキッパー、デニス・コナー氏は「世界で最も孤立した都市」といいました。実際、東に住むオーストラリア人もパースで老後を過ごすのは夢、というのはしばしば聞きますし、国内でも最も寿命の長い都市だそうです。
    (聞いたところによると、文化の高いところに住みたい人はメルボルン、日本と近い生活をしたい人はシドニー、のんびり暮らしたい人はパース、だそうで。はっきり言って刺激がなくて退屈、という意見もある。けれど、物価が豪州のほかの都市に比べて安いというわけではない。)
     「孤立した」というのは、例えばパース、シドニー間が4135km、アデレードでも2745kmと他の大都市から隔たっている、ということです。パースの西隣の都市、というとヨハネスブルグ、でしょうかね。パースからはシドニーよりバリのほうがずっと近いので、バリへ遊びに行く人も多い。

     パースはスワン・リバーの河口近くに開けたところでシティセンターはスワンリバーに面してほんの少し高台に位置している。パースから車で20分ほど(19km)のところが古くからの有名な港町フリーマントルで、この町がインド洋に面し、スワンリバーもここから大洋に注ぐ。






     気候について


     パースの位置は大体シドニーの反対ですが、ずっと乾燥していて気候はちょっと違っている。(パースの人はシドニーでも蒸し暑いと言う。。。。)分類では地中海性気候。一日平均日照時間は8時間で、カリフォルニアに勝る。

     日本ほど顕著ではないけれど一応四季はある。ニュースでは月が変わって「秋の始まりの日の今日・・・」なんてアナウンサーが言うのはおもしろい。気候の変化で、「ああ、秋が来た・・」というニュアンスではないようだ。

     雨の多い冬は3ヶ月。が、一日中降ったり、曇天だったりはめったに無い。夕立のようにダーっと降って、カラっとあがり、後は青空。ただ、この雨はとても激しい。目の前が真っ白になるくらい降るのはざら。でもだらだら降らないので、街中でも傘は持たずにあがるのを雨宿りして待っている人もしばしば。アジア人の影響か、最近傘をさす人が増えてきたような・・・。平均気温、冬の最高は18から19度。最低は9から10度。もちろんセーターはいる。けれど厚手のコート、マフラー、手袋は不要。天気のいい昼間、セーターで外をうろうろすると汗をかく(南の方では雪が降ることもありますよ、念のため)。

     夏の平均気温は最高28から30度。最低は16から18度。予報では35度までならhot、それ以上でvery hot、だったかな。陽射しが強いので、日にあたると「焦げそう」という感じ。でも陰や屋内は涼しい。さすが37度以上になると暑い。40度超えると、うーーーん・・・。といっても、日本のすごく暑い日、くらいかもしれない。

     大体、普段は「フリーマントルドクター」(予報では単にシーブリーズ)という南西の風が吹き、パース近郊の気温を下げてくれるので、快適な夏が送れる。34、5度以上、というのはこのシーブリーズが弱かったり、午後の遅くまで吹かなかった場合(東、北東の風、つまり内陸からの熱風が吹くときは窓、ドアを締切ってカーテンを引く。開けると却って暑い。)です。このシーブリーズはかなりの強風で、パースは風の強い街としても有名。帽子など、簡単に飛ばされます。夜には気温が下がるので過ごしやすいけれど(夏に訪れるときも長袖は必須アイテムです。特に海へ行かれる方、寒いくらいですよ。)、問題は北にサイクロン(台風)が発生したとき。この時は湿度が上がって、シーブリーズも吹かず、大変。そういうときはエアコンが欲しくなるけれど、年7日くらいの暑さのために買うのはなぁ、と結局我慢。昨日は37度、今日は24度、なんてこともあるのです。ちなみにサマータイムの習慣はありません。


    「観光の部」へ続く



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