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Essay 973:自分で出来るGAFA邪悪検証

 〜Googleの北朝鮮化がすごい


2021年01月23日
写真は、Parramatta。最近新しい建物がガンガン建ってるそうですが。


 今回は小ネタです。いつもだったらFBに載せて終わりくらいの。ちょっと解説が長いのでエッセイにします。

トチ狂ってきたGAFA

 米大統領選で、「げ、マジかよ」というくらい世界に邪悪ぶりを見せつけているBig Tec、GAFA(これにマイクロソフトのMを入れる場合もある)です。なにがそんなに?と情報の古い人はググって下さい、、って言えないところが恐いところなんですよね。都合の悪いのはどんどん抹消されてしまうから。

 例えば、有名なところではトランプ大統領のTwitterのアカウントが永久凍結するとか、コロナのワクチンの安全性に疑問を持つようなサイトや個人がバシバシFBやらYouTubeやらTwitterやらで削除されちゃうとか。なんというか、検閲というのはもっと陰湿にこそっとやるものだと思ってたのですけど、ここまでくると「祭り」みたいで、さすがにドイツのメルケル首相やら、フランスやら、各国首脳から批判されたり、一般的にも疑問視する人は多いです。

 僕も疑問、、というか、もともとそんなもんだろって思ってたけど、ここに来てなんでそこまで急進的になったのか、あるいはそれを隠そうともしなくなったのかが「疑問」です。これ企業経営的にはヤバいですよ。企業イメージって何千億もの資産価値があるし、だからこそ企業は良く思われたい一心(=企業イメージを良くするため)に、毎年膨大なお金をチャリティやら、イベントのスポンサーやらになって、いい人ぶりをアピールしてるわけです。それがまたどうして?ここまで露骨にやると、反トランプの人だって、あるいはワクチン肯定派だって、素直に受け入れられないでしょう。よっぽど裏で誰かに脅されているのか、あるいは自分らは世界の帝王になったつもりで舞い上がっているのか、よくわからんです。

 ツイッターから追放されたトランプが、ツイッターに似た別のメディアであるパーラーに乗り換えて、トランプ信者(この数が馬鹿にできないくらい多い)の皆もパーラーに乗り換えようとしたら、今度はスマホのメーカーであるアップルとグーグル(アンドロイド)がパーラーアプリを凍結してスマホで使えなくしたり、また別のところからサーバーを使えなくしたり、もう陰険丸出しというか、そこまでやるかと。パーラー自体はトランプ支持でもなんでもなくて、ただの地味なプラットホームに過ぎないんですけど、トランプに関わる奴らは全員死刑だ言わんばかりで、すごいなー、もうB級映画の悪役みたいだなー、ああいう悪者って本当に実在するんだなーって感じ。

 とは言っても、かなり前からそうだったというのは、いろいろな方が意見を述べています。たとえば参考文献として


人身御供〜菅氏とバイデン氏の共通点

 ところで、バイデンもめでたく大統領になったので、多少は態度が和らいだのかな?と思ったら相変わらずでした。

 しかし、バイデン爺さんも、超前途多難そうで可哀想な役どころです。前に菅首相になったときも、可哀想にって思ったけど、今度もそう思いますね。なんか似てる。爺イジメというか、要はサンドバック役です。菅氏の場合は、前任が安倍氏で、ぐっちゃぐっちゃにして放り出した後始末だから、色んな問題(利権にせよ、犯罪案件にせよ)が出てくるだろうし、実際桜事件で展開がありました(超なまぬるい展開だけど)。これまで甘い汁を吸ってた連中としては、どっかに防波堤やら留め石を置いておきたい。それが菅さんじゃないの?って。いろんな諸問題を菅氏のせいにすれば、安倍氏の問題(それに群がりたかってたシロアリ君達)は相対的に忘れられるから(実際忘れられつつある、甘利氏の収賄とか公務員の自殺とか)、壮大に炎上して皆の目をひきつけて焼け死んでください、骨は拾ってやるぞってことじゃないですかね?最初「なんで菅氏が?」と不審に感じ、数瞬後に「ああそういうことか」と思って、そうエッセイにも書いたんですけど、実際そうなりそうな趨勢ですよね。一言でいえば「人身御供」です。

 だってメディアの論調も、最初の支持率70%は盛りすぎだろ?ってお笑いでしたけど、ここ1ヶ月は何をしても叩きますよね。あんなに安倍氏は叩かなかったのに、もっともっとひどかったのに忖度スルーしてたのに、今は右を向いたら叩き、左を向いたら叩く。叩かれるようなスキがありすぎるのも問題なんだけど、このメディアの恣意性こそ、そして何故そうなってるのかこそが、一番問題だと思います。


 バイデン氏の場合も菅氏の二の舞になりそうな気がします。そういう意見の人も多いみたいですし。トランプの後釜というだけでまず大変なんだけど、ざっと国の半分くらい(表メディアですら3割とか4割というからもっとだろう)が不支持どころか、選挙違反の犯罪者や詐欺師みたいに見てるというアゲインストな状況では非常にやりにくいでしょう。あと民主党内部も、純然たる左派(サンダース支持系など)と、あとフーリガン要員のANTIFAとBLMの暴れ専門部門(日本の街宣車の商業右翼じゃなくて商業左翼ですね)。パワーを持ってるのは口当たりのいいことをいって儲けたい利権左翼(だから本当は左翼でも何でもない)ですけど、内部的に意思統一するのも大変そうです。既に、フーリガン系が民主党の事務所を襲ったりしてますよね(ポートランドとか)。あれみると安倍首相の「ケチって火炎瓶」事件を思い出しますが、似たようなものでしょう。ともあれ誰がやってもボロカス言われそうな「火中の栗」をバイデン爺さんに拾わせているような気がするのですよ。さんざんボロカス叩かれて、支持率も下がった頃に、使い捨てられるんだろうなー。そのときは「体調不良」とかなんとかいって。それを通りやすくするために最初から高齢の人を選んだのかな?とか。ひどいことするなー、可哀想にと思ってしまいます。

就任式ビデオのすさまじい不人気ぶり

 さて、そのバイデン氏の就任式のビデオ、YouTubeにおけるホワイトハウスの公式アカウント提供という由緒正しいものですが、そこで「いいね」と「ダメ」がすごいことになってるとSNS界隈で話題になってたのはご存知でしょうか。

 もう圧倒的に「ダメ」が多く、最初5倍くらいダメが多かったんだけど、さっき(21年01月22日のお昼くらい)みたら9倍まで伸びてました。あまりの不人気ぶりにコメントは不可にされ、ついに公開それ自体しなくなりました。クリックしても再生しない。だったら削除すればいいんだろうけど、それも問題があるのか結果的に晒し者状態になってます。


 しかもですね、またぞろ流行語になった「バイデンジャンプ」的に数字を操作していたことが指摘されてます。

 皆もよく見てるなーということですけど、
 People on the platform noticed that dislikes have been disappearing by the thousands from several White House videos and started posting before-and-after screenshots on social media(後略).
 プラットホームを見ていた人たちは、ホワイトハウスのいくつかのビデオに付されていた「ダメ(dislike)」が数千という単位で削除されているのを目撃し、Before・AfterのスクリーンショットをSNSに投稿しはじめた

 The screenshots indicate a total of at least 16,000 dislikes were removed from at least three videos. Even after the adjustments, the five videos on the channel had about 14,000 likes combined versus nearly 60,000 dislikes as of 3:30 p.m. on Jan. 21.
 スクリーンショットによれば、少なくとも3つのビデオで、1万6000以上の「ダメ」が削除されたことを示している。しかし、それだけ削除してもなお、そのチャンネルあがっていたビデオ5本のうち「いいね」は1万4000だが、ダメは6万近くまでいっていた(米時間で21日午後3時半)。

 これに対するYouTubeの回答はスパムと思われたから削除したとのこと。しかし何を根拠、基準にしてスパムかどうかを決めているのかという問いには即答はしなかった。
( "it’s monitoring engagement on the site to detect and remove activity it considers spam so that only engagement it considers organic remains. The mechanism worked as intended in the case of the Biden video, the company stated.""It isn’t clear how YouTube discerns between authentic and inauthentic engagement; the company didn’t immediately respond to a request for further details."

 でもって、その後このビデオをみると、いいねとダメの格差はさらに広がり、上のスクショのように4千対3.6万という9倍差くらいになってます。また、バイデンジャンプ的に削除するかなとか思って時々見ますけど、単位が万まで行ってしまうと、数千くらい削除してもわからんのですね。しかし、そんなことをしたら、「そうか不正選挙もこういう感じでやったのか」と嫌でも連想してしまうから、良くないと思うんですけどね。

 ま、これは、組織票的にやってる人もいるかもしれません。もっとも組織票ならむしろ「いいね」の方があってしかるべきだと思いつつ、結局それもこれもひっくるめて「人気」の一つだろって気もしなくもない。でも、まあ、それ以上過度な意味付けはしません。本題は次です。

検索エンジン比較  

 この面白い現象を記事にして載せている人たちがいます。前代未聞の珍事・椿事ですから、それはまあ居るよね。それ自体はどうでもいいんですけど、問題は、検索エンジンがそれらの記事を拾ってくるかどうか、そのアルゴリズムはどうなっているのか?です。これは自分で簡単に検証できます。

 「バイデン就任式ビデオ 不人気」という検索ワードでやってみて、まともに検索してたらドンピシャでそれらの記事が出てくるはずです。合致率が一番高いんだから。

 で、やってみたら、かなり露骨な結果が出てしまいました。
 それぞれスクリーンショットを取って、その記事が出てきたところに赤★印をつけました。


DuckDuckGoの場合

 まず、一番中立というか、個人情報は一切収拾しないと確言し、それを売りにしているDuckDuckGO(アヒルが進んでいく)という検索エンジンの場合はどうか、


 ちゃんとトップ2つに出てきますよね。

Microsoft Bingの場合


 では、マイクロソフトのBingはどうか、というと、GAFAMの一つだからバイアスかかってるかなと思いきや、意外とストレートに機能してます。一番機能してるかも。


 ということでガンガン出てきますね。
 最近では、Googleよりも、DuckとBingをメインで検索しますが、Googleよりも良いサイトを拾ってきてくれますよ。


Yahoo Japanの場合


 上の2つとは、かなり違った検索結果になりますが、それでも一つだけ拾ってきてくれてます。



Googleの場合

 で、本題のGoogleですけど、これが凄いですよ。


 なんというか、ここまで完璧に無視するのも凄いですよね。
 検索ワードの合致率というアルゴリズムだったら絶対にひっかかるはずなんだけど、別のアルゴリズム(検閲的な)がこれをストップさせるのでしょう。

 それ以上に思ったのは、ネガティブなことを書いてるサイトが一掃されています。他の検索エンジンでは、中立的な記事や、批判的な記事も出てきますけど、さすがGoogleの技術は凄いというべきか、完璧にシャットアウトされている。

 なんかもう気持ち悪いくらいの北朝鮮っぷりで、引きましたけどね。

 ときに、ヤフーですけど、たしかYahooジャパンの検索エンジンはGoogleを使ってて、それにYahoo独特のクセみたいなのがあるという話を聞いたことがありますが、Yahooの方がまだGoogleよりもマシです。

検索エンジンとしての機能不全


 でもね、思うんですけど、政治的立場どうこうではなく、こういうアルゴリズムにされると検索価値が下がるんですよね。たとえば、何を調べようとして、とてもよい記事を書いている人のサイトがあったとしても、その人のなにか別の記事、あるいはアンドロイドスマホから収集される個人情報から、その人がGoogleの逆鱗にふれたらその記事は検索に上がってこないわけですよ。

 これは検索する立場からしたら、良いサイトをみすみす逃しているという機会損失を生みます。実際には、Googleで調べても出てこなかったいいサイトが、BingやDuckで見つけられたことが何度もあります。だもんで、検索エンジンとしてもう使い物にならなくなってる感じはしますね。少なくとも確認のために他のエンジンで探すことはした方がいいですよ。

おまけ

 ちなみに、Google検索の第一位は、「米大統領就任式、4000万人視聴 トランプ氏上回る」って記事なんですけど、元ネタは「テレビ大手6局の視聴者数に関する調査会社ニールセンの暫定集計」って言ってるけど、本当かよ?って気もします。

 比較のために、トランプの就任式(2016年)のビデオを探したんだけど、


 再生回数254万回です。一方バイデンの再生回数はわずか46万回。ま、トランプのビデオはGurdian紙のサイトで違うし、バイデンの視聴者もこれから増えるかもしれないので(再生不可なんだから増えようもないか)、一律比較するのもアレなんですけど、それにしても違いますよね。
 これが全てを意味するわけではないにせよ、ある程度の手がかりになるでしょう。250万回再生のトランプのときが視聴者3835万人だというなら、4000万人のバイデンは、ビデオの再生回数だって250万くらいいってないとおかしくない?って気もします。

 それに、トランプの場合は、いいねが1.2万で、ダメが7622で、いいねが多いながらも格差2倍以内です。もともと就任式のビデオなんか、自分が支持してなかったらけったくそ悪くて見ないと思うんですけどね(笑)。だからいいねが圧倒的に多くて当たり前だと思うし、それでもダメが7600もあったというトランプの場合、むしろ就任当時からのトランプの不人気ぶりを逆に表していて、これはかなり本当の姿に近い数字のような気がします。

 それからすると、今回のバイデンのダメが9倍多いというのは、かなり普通じゃない感じがします。というか、不人気すぎて非公開にするとか、炎上を恐れてコメント不可にするとか、「普通じゃない」なんて生易しいレベルではないです。異常事態だといっていい。しょっぱなからこれですから、バイデン氏個人に対しては可哀想な感じがします。逆に言えば、こういう惨状にありながら、ネット的には大歓迎のハッピームードに盛ってしまうGoogle先生の豪腕ぶりが際立ちます。リアル大本営発表というか、北朝鮮の平壌放送と変わらん。

 ということで、あんまりGoogle先生とかメジャーメディア(そのカーボンコピーのような日豪メディア)でもの考えてるのはリスキーかと思います。いや、実際、自分で検証してみて驚きました。ここまで露骨にやってるとは思わんかったし。

 ※注記:先程UP直前にまたGoogleで検索したら、今度は一つだけサイトが登場しました。さすがにやりすぎたと思ったのかしらねー。


 で、話は写真のパラマッタに戻りますが、新しい高層ビルが建ってたりしますが、古式ゆかしいパブなんかもちゃんと現役でバリバリやってるようです。



文責:田村


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