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Essay 962:大統領選とコロナと中国の「なんか変」な感じ
〜異論圧殺の中国的な反リベラル姿勢はなぜ?
〜あれだけ選挙違反事件があるのに、なぜ集計過程だけ神聖不可侵なのか?
2020年11月23日
写真は、North Sydney。ずいぶん前に撮ったものですけど。
世紀のイベント
いやあ、アメリカの大統領選挙の行く末が面白すぎます。メジャーメディアとトランプ側の報道(&言い分)を見てると、同じ惑星で同時進行している話だとは思えないくらいですから(笑)。
なにが面白いかって、トランプ(というキャラというか存在)です。
トランプ側の主張はメジャーメディア側からするとトンデモ陰謀論扱いされているわけで、実際、陰謀論を語る人達の多くはトランプ側だったりするので、、それが尚更に微妙な感じを与えているのですが。
しかし、陰謀論というのは、一般に反メインストリームにおいて語られるものです。語る人がジャーナリストや研究者だった場合、彼らは大体冷遇ないし無視されてます。優秀な学術論文や研究レポートの中には、実質的に陰謀論と同じような内容になってしまうものもありますが、高尚すぎて一般には知れ渡らない。陰謀論を語る多くは市井のブロガーですけど、彼らには何の権力もないです。僕らと同じような一般人であり、やや失礼な言い方をすれば、マスで考えれば吹けば飛ぶような存在です。それゆえ一般的には「いろんな人がいますからね」的な半分イッちゃった人的な扱いでした。
ところが、今回ばかりは、アメリカ現職大統領という、およそ今地球上で最も権力のある人間=メジャー体制側の極致のような人が陰謀論的な主張をしているわけですよ。
こんなことおよそありえない。なんかトランプのキャラと相まって風景に馴染みすぎて、今更違和感がないのですけど(笑)、でも、よく考えてみれば、これは途方もない話です。驚くべき。
「最高権力者が最も反体制的である」という事態は、「革命」が起きた時だけ生じるものだと思ってたのですけど、普通に起きちゃってるところが凄いし、ある意味、911以上のイベント、革命レベルのイベントなのかもしれないです。
メジャーメディアからは、トランプは単に往生際が悪くて妄言ばかり口走ってる奴ってことになるのですけど、彼が提起した問題は、選挙の不正であり、それが広範囲、組織的、恒常的になされてることから、国家あるいは超国家レベルでの欺罔的な構造です。僕らが当たり前だと思っている現実は、実はヴァーチャルリアリティみたいなもので、全部仕組まれているんだ、みたいな話です。現在の秩序が、実は簒奪された虚構なものだとしたら、秩序と反秩序が逆転し、天地がひっくり返るような話を言ってるわけでしょ。
話がここまでくると、これは単にトランプ個人が当選するかどうかというレベルを越え、さらに今回選挙の不正があったのかどうかすらも越え、現行秩序の正当性をいかにして確認するか、もしそれが一部であってもおかしかった場合、いかにして修正するか、さらに将来的にどうすればよいか、という人類共通の問題につながっていきます。言い出したのがトランプでなければ、非常に高尚で貴重な提案だと評価されていたかもしれないレベルです。
僕が面白がっているのは、民衆の現行体制や秩序に対する信頼感、faithがどこまで揺らいでいるのか?そして、現行秩序側が再び信頼を勝ち得るためにどう動くのか?という点です、
マスコミがマス”ゴ”ミと呼ばれ、さらにダマスゴミとすら蔑称されている昨今、一部(or多く)の人のメジャーメディアに対する信頼はかなり揺らいでいます。政治家や官僚、国家に対する信頼はどうかというと、これは昔っから揺らいでいますけど(笑)、まあ、内心薄々(or厚々)とは感じていても、明瞭に「嘘でした」「騙しでした」と認定されることはなかったし、これからも無いだろうと諦めていたわけですよね。それがもしかしたらひっくり返るかもしれないわけで、これは見ものです。
と同時に、これはリトマス試験紙のような機能があるみたいで、トランプの主張をどう評価するかによって、その人(機関)はどういう立ち位置、世界観、価値観を持ってるのかが浮き彫りになってくるわけでも、これもオマケ的に面白いです。
メジャーメディア
これについては、失望とか軽蔑を通り越えて、「なんぼなんでも、、」と絶句したくなるレベルだと、僕は思います。もともと個人的には大した興味もなかった大統領選ですが、興味がでてきたのは、メジャーメディアの報道の仕方があまりにもおかしかったからです。ある意味、日本のメディアよりも酷い。日本のメディアは、まだ忖度とか、ビビリ腰で、本来言うべきことを言わないとか、ボロ負けしても「惜敗」と表現する程度なんだけど、アメリカのメジャーメディアは、自ら率先して誤導していますから。
選挙結果が徐々に明らかになり、どっかの州でバイデン票が普通ではありえないような垂直上昇をして、普通に見てても「あり?」と不審を感じるような状況から始まり、トランプ側が不正を訴え、証拠収集にかかり、トランプ陣営の話によればそこそこ多くの証拠も集まってきているという経過になるのですが、一貫して「根拠がない baseless」「証拠がない no evicence」と言い続けており、要は「一笑に付する」という高圧的な態度を取ってます。これは未だにそうです。
そのあたりで、変だなーと思ったのですよ。
トランプ側のサイトなどでは、集計や郵送にかかわった現場の人の告発が宣誓供述書とともに出されていたりして、一応「証拠」はあるわけです。かなり早い段階から。顔とか実名とか出して。だから「証拠がない」という言い方は誤りでしょう。
もちろんその証人がデッチ上げだったり、供述書の内容が嘘だったり、偽造なのかもしれませんよ。でもそれは、「証拠能力」「証明力」の問題です。証拠能力というのは拷問によって得た供述のように証拠収集プロセスに違法があるから証拠にならないというレベルの問題、証明力というのは、証拠は証拠なんだけど今ひとつ信用できないとか、信用できたとしてもそれだけでは足りないとか証拠の実質評価に関わる問題です。それらを最終的に判断できるのは裁判所だけです。メディアではない。
つまりあの時点では(現時点でもそうだが)、トランプ側が証拠があると言えば、それが内部告発の証人であろうが、統計的な不自然さなどの状況証拠であろうが、証拠は少なくとも「ある」ということになり、あとはその証明力がどの程度強いかという裁判所の判断になるだけです。これは例えば、冤罪事件、教室で給食費を盗んだのがあなたであると勝手に決めつけられて犯罪者扱いされているときに、他のクラスメートが「いや僕と一緒にいたから彼じゃないよ」と言ってくれてるから俺ではない、アリバイ証人がいるから無罪だと主張したら、「証人はいるらしいけど、どれだけ信用できるのか怪しい」と報道するのではなく、「証人はいない」と報道するのと同じことです。これは真実公正な報道義務をサボっているという消極的なレベルではなく、積極的に虚構を報道をしているわけで、悪質の度合は高い。
そもそも「主張」それ自体は、証拠があろうがなかろうが出来ます。それが通るかどうか、その主張に強制力の伴う法的効果を与えるかどうかは、関係者がそれを認めるかどうか、揉めた場合は最終的な決定権者(多くの場合は裁判所)がそれを認めるかどうかであり、そのプロセスで証拠が提出され、吟味され、判断されます。一番最初の段階では、まだ証拠も収集できてないだろうし、証拠という形に整っていない場合も多い。また証拠の全てが相手方に握られている場合もある。例えば医療過誤を訴える場合、証拠となる医療記録(カルテ、検査記録、看護記録、レセプトなど)は全部病院側に握られているので、証拠が全て揃わなければ何も言ってはいけないとしたら、なんにもできないことになる。医療過誤の場合、日本では裁判所に訴えて「証拠保全」という手続きをして、裁判所の人と一緒に病院に乗り込んで、「全員そこから動かないで」ということをやります(僕もやったことあります)。そしてこの証拠保全の訴えのための証拠は特に要らない。言いっぱなしの主張だけで良い。なぜならそこに証拠を求めたら、意味がないからです(※厳密にいえば「疎明」など簡易な証明が必要だったりしますし、保全命令を出してもらう裁判官と面談して疑うに足りる事情を説明したりしますが、細かすぎるので割愛。少なくとも本裁判で必要なほど強力な証明は必要ないです=それが出来るなら証拠保全それ自体が不要だし)。
従って、初期の段階において、純粋に中立に描写しようとするならば、「トランプは、選挙の実行方法に不正を含む多くの問題があると主張し、証拠を収集して法的手続に訴えると述べていますが、その主張や証拠の具体的内容については現時点では不明」というのが正しいでしょう。その後、こんなこともあった、こんな証人も出てきた、ほらここにもいる、こういう事実は合理的に考えてありえないなどなど無数の事柄がトランプ側から証拠として主張されてきたのだけど、それらについてもまるで報道せず、「根拠のない見苦しい姿勢」という頭ごなしに塗りつぶすような報道をしている。
リベラルのダブルスタンダード
僕がこれを許せないダブルスタンダードだと思うのは、バイデン・民主党、それに加担するメジャーメディアは、基本、人権保障とかリベラル的な価値観に立ってモノを言ってるからです。人権保障とはなにか、リベラリズムとはなにか、Due Process(適正手続の保障)とはなにかという原理の根幹に関わるのですが、相手がどんなに極悪で憎々しげに見えようとも、そいつに認められた権利があるなら、それは保障されなければならないということでしょ。
そもそもなんで「人権」「保障」とか大袈裟に言ってるのか?といえば、その時どきの人の感情に任せていたら往々にして間違えるからですよ。人間なんか怒りや憎悪にかられてすぐ暴走して、取り返しのつかないことをするんだから、きちんと理性的に判断しなければならない。そうでなければリンチと同じ、魔女狩りと同じ。それはもう繰り返してはならないからです。だから、いかにムカつこうがなんだろうが、法によって認められた権利は、きっちり認めなければならない。そもそも、何が正しいかの判断を下せる奴はこの世にはいない(価値相対主義)のだから、皆の合意できめたルール(法律)に反してるか反してないか、それだけを見るしか無いんだよってことです。
それが適正手続の保障であり、それが守られるから人権が守られ、それが守られるから、それさえしなければ自由に生きていけることが保障されるわけで、言葉の本当の意味でのリベラリズム(自由主義=人間は本来自由であり、他を害するという明白な実害があるときのみに自由が制限される)です。
そういうことを日頃から得々と偉そうに説教垂れてる民主党や大メディアが、トランプの人権を否定するようなことをしてはあかんでしょう。それこそ自らの言葉の正しさを問われる正念場ですらあるのに、そんな認識もなく、まるで同調圧力で「早く負けを認めろ」「見苦しい」「恥ずかしい」と非論理的な非難罵倒を浴びせるのは、自らの立場を裏切ってるようなものです。これ、気の弱い人だったらあっさり負け宣言しますよ。相手がトランプだから持ってるようなものの。ダブスタもここに極まれりってことです。だからお前らの言うことは信用できないんだよ、人として信用できませんね、って結論になってしまう。
でも、こんなことは、僕にとくとくと説教されなくても、頭のいい彼らのことだから当然知ってるはずですよ。ハーバードでも教わってきたでしょう。じゃ、なんでこうも非理性的にギャンギャンやるのか?です、次にでてくる疑問は。
これデジャビュ感があるのは、コロナ問題も似たようなところがあって、それが不信感をかきたてるんだけど、皆に理性的に考えてほしくないのかな?と。もう結論をドドドと勢いで押し付けて、それで押し通してしまえと。それがベストな戦略だと、頭のいい彼らが考えたのだとしたら、逆にいえば「ゆっくり冷静に考えたら逆に結論になりかねない」ってことでしょう?だから、ああもギャンギャン言うのかな?という推測ができます。
これ、邪推じゃないと思いますよ。だって日常の場面で似たような風景があったら貴方も同じように思うはず。会社の不正使い込みを指摘された社長やら、浮気を指摘された相手が、非論理的なことをギャンギャン言い出したら(そんなに私が信用できないのか?とか信用問題にすり替えたり)、おかしいなって思うでしょう?心証は真っ黒になっていくでしょう?
もし潔白だったら、このまま疑われてるのもイヤだから、この際徹底的に調べてくれよ、いくらでも協力するからって、自ら進んでやるんじゃない?不正選挙だって、もし自信があるなら、余裕しゃくしゃくで、いい機会ですからこの際一緒に徹底的に調べましょうとか言ってもいいじゃん。そこまで余裕かましてくれたら、ああ、これはシロかなって思うけど、あそこまでムキになられると、もう逆効果ですよね。
ところで不正選挙はあったのか
そんなのわかりません。すべての証拠を見せてもらってるわけでもないんだし、報道にしたって、両陣営ともに「怪文書」に似たようなレベルですから、今の時点では全然わからん。ただ、事前の感覚とか全体的な感じでいえば、なんかやったんだろうなーとは思います。直感的にね。いつもは投票率50%程度で、日本と似たようにどっちらけているアメリカが、今回に限ってやたら投票率が高いのも、ある程度はうなずるけど、しかしちょっと多すぎないか?という感じはしますね。また、バイデンのどこがそんなにいいのかよく分からんという点もあります。この人何がしたいのか、未だによくわからんもん。
大体事後の報道も、報道ばかりが先行して、報道がまず主張して、その後付のようにバイデンが動くみたいな感じですよね。結婚式で、「では、新郎新婦、こちらへ」と促されてトコトコ歩くような感じで、この人見てても何がしたいのかわからん。だから、いいパペット(操り人形)なんだろうなーという気がします。ただ、しかし、それはボク個人の直感であって、誰とも共有できないし、する気もないです。
したがって話は一般論になるのですが、なんでこれまで選挙集計過程の不正についてはタブー視されてきたのか?の方が興味があります。だって、選挙違反なんか日常茶飯事でしょうが。公職選挙法違反で、事前になにかを配ったとか、お金の流れがおかしいとか、買収事件があったとか、ほとんど全てといっていいくらい常に出てくる話です。選挙違反用に百日裁判という特別な形式があって、いまも河合議員夫妻でしたっけ、やってますよね。
日本の田舎の町長選挙なんかひどいもので、もう町を上げての骨肉の争いになって、そこらへんで小競り合いとか殴り合いとかやってるという話もありますし、事件でやったこともあります。もう相手陣営がどういうことをやってるかよく知ってるし、だったらこっちもやらなきゃダメだで仁義なき戦いになってます。やれ投票箱を移動させたとか、寝たきり老人や認知症、老人ホームなど意思能力もろくになさそうな人達の票を誰が取り仕切っているのかとか、ケアをしてる人達が○○派だから、創価学会の連中がとか、もうすごいですよ。
また、選挙後は双方から報復合戦のように選挙違反の告訴告発が乱れ飛びます。県警だと握りつぶされるから地元癒着のない検察庁に申し立てるんだよ、と検察修習やってるときに上の検察官から教えてもらったのですが、僕の修習当時の岐阜の検察庁は検事が7人しかいなかったような記憶で、それでこんな選挙違反(関係者だけで数百人)の事件を申し立てられたら、全員徹夜の毎日になるから悲惨だと。
そのくらい選挙違反ということについては、なんでもアリってくらい激しい攻防が戦わされているわけですよ。こういうのって都会育ちの人は逆に知らないかもしれないけど、田舎に行ったら凄いですので、一度田舎暮らしをして勉強されるといいです(笑)。日本とはどういう国かがわかるし。
だけど、選挙の集計手続きだけはなぜか不思議と争いにならない。というか、今までにも選挙の集計がおかしい、そんな筈はない!集計マシンやソフトが不正に乱用されているということで、裁判所に訴えがなされているものだけでも百件くらいはあったんじゃなかったのか。
でもメジャーメディアでは殆ど報じないし、なぜか集計に限っては、その不正を言うと「頭の悪い陰謀論者がまた下らないことを」と嘲笑されているのが実情です。
なんで?選挙に関してはあらゆる部分で不正やりまくり戦いまくりなくせに、肝心の集計部分だけ神聖不可侵で絶対にミスがないっていうのは、おかしくない?なんでそこだけ腫れ物に触るような扱いにするわけですか?
「絶対にミスはない」というのが公的見解なんだけど(実はミスがあとで発覚したのはいくらでもあるのだけど)、意図的な不正があったかなかったかの立証は、集票作業がややもすると密室的環境で行われ、集票マシンやソフトの内容も秘密にされ、また、投票済の用紙は、適正な手続さえ踏めば誰でもあとか手にとって閲覧でき、誰でも検証できる、って制度になってないです。だから証拠収拾が不可能な構造になっているといっていい。逆にいえば、証拠を収集することを不可能にしておいて、その上で「絶対に間違いがない」ということになっているとも言える。
やっぱおかしいですよねー。
僕なんかが普通に思うのは、こんなの投票用紙を全部スキャンして、ビッグデーター(そんなビッグでもないが)にして保存しておいて、あとで誰でも検証できるようにしておけばいいじゃないか。というか、そのデーターがまた偽造されるかもしれないから、クラウドに上げておいて誰でもダウンロードできるようにしてもいいかも。あとで、幾らでも検証できるという体制をしておけば、主張する側も「ココがおかしい」とか具体的な主張もできるだろうしね。
まあ、それでもスキャンの仕方をごまかすとか、そもそもスキャンしないとか、さらに不正は出てくるわけですよね。奇しくもトランプ側が言ってる証人によれば、ある程度トランプ票がまとまって出てくる状況になると、紙詰まりとかエラーとかいって機械をとめて、それまでのカウントをゼロにするとか、だけどバイデン票は何度も繰り返してカウントするとか。
そういう人為的なズルをされたら、もうどうしようもないわけですよね。
トランプ陣営の言うように、本当に今回そういうことがあったのかどうかは分かりませんが、やろうと思えばいくらでも出来るってことでしょう?
だったら対策を立てるべきでしょう。開票手続きの全過程について、カメラ数百台くらい置いて全部録画保存しておくとか。あるいは、絶対にズルが出来ないような技術的な方法を使うとか〜ブロックチェーンによる暗号化とログが永遠に残るシステムとか。
どの国だってヤバいことやってると思われるところ、この際、もうちょっと真面目に議論していいと思います。でないと、選挙が信用できないとなれば、民主主義もクソもないですからね。これは放置していい問題ではないでしょう。
リトマス試験紙と呉越同舟
不思議なことに、こと今回のトランプに関しては、なぜか日本のネトウヨ系の人がトランプ推しだったりして、あれはなんでなんですかね?日頃から意見が合わないなー、もう違う星に住んだ方がお互いのためにいいかもなーとかいう人達と意見があってしまうという。逆にリベラルとか人権的なことを言う人達がバイデン推しだったりします。まあ、ベーシックな主張としてバイデン寄りになるのはまだ分かるにしても、このファシズム的な圧殺過程に疑義を呈するどころか、一緒になって嘲笑しているという。これも意味がわからない。
思うんだけど、先程書いたようなリベラリズムの本義がわかってないんじゃないか?ひいては近代啓蒙思想から流れている一連の思想が身についてないのではないか、という深刻な疑義があるのですよね。ちょっと前に、右翼と左翼の概念の概念の曖昧さと、アホみたいな誤用ばかりという状況を書きましたが、それからすれば、この種の乱れも当然なのかもしれないです。
言うまでもないんですけど(いや、言う必要があるかな)、原理原則でいえば、リベラル=左翼では「ない」ですよ。一緒くたにされてますけど、全然別系統、真逆とすら言って良いくらいです。だって新自由主義(竹中氏みたいな)は左翼っぽくないでしょ?リベラルというのは、個人の自由に最大の価値をおく考え方です。自由に制限を加えるのは、必要やむを得ない最小限の場合だけに留めるべきだと。つまり国家の役割をできるだけ小さくするのがリベラルの本義であるのに対し、右翼も左翼も国の役割を重要視するのだから本質的には真逆です。
その対極がファシズムとか国家・国粋主義で、集団(国家)のために個人の自由が踏みにじられても仕方がないという右翼的な発想です。でも左翼(共産主義)的な主張は、国は個人に奉仕するものだけど(その限りではリベラルと同じだが)、国を積極的に重視活用するという点でリベラルではない。
右と左の心情的な差異は、集団と個人とでどっちが価値があるかという、好き嫌いの話です。会社ために滅私奉公するのは当たり前だ、それが美しいのだと考える人もいれば、いや多少会社に迷惑かけようがなんだろうが、個人として人生を充実させるほうがトータルでは大事だろうと思うか、です。どっちを取るかはあなたのお好み。
一般に北朝鮮みたいな国になりたいですか?といえば、NOという人はリベラルでしょう。だから、西側諸国は「自由主義」陣営とかいうわけですよね。昔のソ連にせよ中国にせよ、国がなんでも決めて、ガンガン管理していくのはダメだと、個人の自由をそこまで侵して良いことはないと。その意味では、西側系の国や人々は全員リベラルだといっていいです。で、ソ連、北朝鮮、中国などは、国家主義でありつつ、思想としては共産主義、社会主義なので「左翼」です。だからリベラルと左翼は同じではなく、むしろ相反するものです。
だけど、今はもう言葉の使い方がめっちゃくちゃになってて、ウヨもサヨも、要は相手を罵倒するための用語、相手をレッテル貼りして貶めるための悪口言葉にまで落ちてきてます。「お前の母ちゃんデベソ」「えんがちょ」とかいうのと大差ない。
用語の定義や乱れはさておき、なんでリベラルとか左翼系とか言われる人達がそんなにあくまでもバイデン民主寄りなのかもよくわからないのですよね。全体としてはそうでも、不正選挙の訴えに対する嘲笑的態度は、これは(上のメディアの項でも書いたことと重複するけど)本来の自らの主張を裏切ると思います。是々非々でやるべきじゃないのか。
ということは、結局、自分の人生観や哲学、価値観としてそういうのが根付いているのではなく、単に、自分が所属している会社、部族がそっち寄りだから、そっちの立場で物を言うという、そんな程度だったのか?と思います。
言うたら「皆で仲良く平和で自由な世の中を作ろうというバイデンとその正義の使者達」が「暴虐の大魔王トランプ」を退治する勇者物語みたいな子供だましの構図を書いて、あとはひたすらそれに固執している。それって全共闘とかの時代に「アメリカ帝国主義の傀儡になった日本帝国主義政府は〜」とかいうのと変わらんな。もうね、あのへんの人達って、なんか頭固い部分があって、言ってることは結構間違ってないんだけど、なんか態度が硬いので一定以上に広まらないって気がします。
反面、日頃国家主義的だったり、個人がつべこべ言うな的なことを言ってる人達が、なんでトランプの「つべこべ」にああも肩入れするのかもわからない。ま、いわゆる「タレント」的な営業サバイバル技術でいえば、「逆張り営業」の人もいるからかな。つまり、ポリティカリー・コレクトの観点から、皆が言えないこと、言っても奥歯に物が挟まるような言い方しか出来ないことを、敢えて事を荒立てるような逆の視点で主張するから、目立って良いと。敵も多いけど、一部からは熱狂的な支持を得て、それが生計の糧になっているという営業技術なのかなって気もします。
あと、どの立場であれ、分からないことを「わからない」って言わない人は、僕はあまり信用しません。トランプの件だって、まあ90%以上「わからない」ですよ。アメリカに住んでるわけでもないしねー、自分が選挙権もって投票してるわけでもないしねー、権力の奥の院で何がどうしたなんか分かるわけないじゃんよ、基本。それを何でもかんでも、「あれは、○○だからですよ」とか明快に解説してる人をみると、なんでそんなに明快なのか、そこが疑問だし、そこが不審です。
自分の考え
じゃあ、お前はどう思うの?と聞かれたら、僕は中学生の頃からルソー主義者です。「自然に帰れ」と唱えたルソーにガビーンときたんだけど、あれから半世紀近く生きても、これ以上に自分にしっくりくる言葉はないですね。自然に帰れ。そのココロは、本来地球上のイチ生き物である自分、人間になんの制約も義理もない。それが原点。好き放題生きて、どっかで野垂れ死ねばそれでいい。そのへんのバッタと自分とで何の違いもない。それがこの星の生き物のオキテであり、そのとおりに全生物がやっている、なんで人間だけが例外であるものか。
ただし、生きていく上にあたって他人と共同したほうが上手く生き延びられるのは事実だから、そこにメリットがあるなら追求するのは当然のこと。そして、集団が出来てしまう以上、個 vs 全体という構図になるのだが、どちらが優越するかと言えば、当然、個人。個人がより豊かに生きられるというメリットがあるから集団を作るのであり、「そのメリットがある限り」という条件付きで集団がある。そのメリットを最大限引き出す方法はなにか、また構成員相互間で利害が対立した時はどうすべきかなどは、いかにしてメリットを最適化するかという形で考えれば良い。これが国家観のベースになります。
情緒的にいえば、僕は、集団とか国家とかそういうものに大した値打ちを見出していません。だって不自然なんだもん。もっといえば実在しないんだもん。この世には、ジョン・レノンのイマジンで歌われたように、大地があって空があって人間がいるだけ、です。それが客観的事実。国家とか、伝統とかそんなのは、全部人間の頭の中の想念(妄想とまではいわないが)であって、別に実在するわけではない。国境に行っても、そこで海や大地の色が変わってるわけでもない。事実はただ海と大地があるだけ。客観的に実在しない国家なんぞが、なんで実在する人間の上に来るのか意味わからん、ということです。
本質的な意味ではアナーキスト(無政府主義者)ですよね。無条件に国にありがたがるわけではないのだから。当然ながら国家のメリットは厳しく吟味します。税金払ったり、自由を制約されたりするだけの価値があるかどうか。無いなら改善すべき、それが無理なら破棄すべき。高い会員料金払ってスポーツクラブに入ったけど、いついっても予約で一杯だし、プールに入ったら芋の子洗うようだし、水は臭いし、フィットネス機器は古いし、壊れてるのも多し、これで月○万円は高いわと思ったら、脱退すればいい。国家も同じこと。
その感覚を、政治的な立場に翻訳すればリベラルってことになるのでしょう。国家の制約は極力少なくするのが正しいと思う派。
人間的な肌合いという観点でいえば、皆が同じ価値観で同じ服を着て同じ事を言ってると気持ち良くなる派と、気持ち悪くなる派があるとしたら、気持ち悪くなる派です。北朝鮮的マスゲームは嫌だし、日本の同調圧力なんかbullshit以外のなにものでもない。てか、なんで他人が自分と同じでないと気に食わないのか、その感覚が今ひとつわからない。寂しがり屋さんなの?
ここまでが前段。原理編。後段は、「国家のメリットはなにか?」をより詳細に吟味していくレベルになります。昔、夜警国家とかいって、啓蒙主義のリベラル原点からしたら国家は夜警(治安維持)くらいのことをしておけばいいんだって主義です。経済とかはもう民間や市場にまかせろと、一切口を出すなと。
僕も基本はそうなんだけど、でも資本主義って薬物にして劇物がでてくると、人間本来の弱肉強食を拡大する悪い部分もあるから、その是正は国がやるべきだと思いいます。修正資本主義ってやつです。
でね、ここはちょっと古典的な議論から離れるし、あまり誰も言ってないと思うのだけど、人間が自然状態でそうなってしまう弱肉強食は、放置すべき?是正すべき?という点です。全く是正しなくてもいいんだったら、そもそも集団を形成する意味がないんじゃないか。自然状態と同じ、というか、強者は国家制度を悪用するから、さらに格差が広がって、国家がある方が事態が悪くなるような気がする。ならば、国家の役割をより積極的に「弱肉強食の修正」として置いてもいいだろうと思ってます。
これを別の言葉でいえば、弱者の救済や、格差の是正です。これらが国家の上位にくる責務であろうと。もう一点は、集団で処理したほうが良いと思われる事柄のうち、個人では負担が大きすぎて大変すぎること、つまり疾病や身障者、経済的破綻、失業、そして老齢、介護、これを個人のファミリー内部でやれというのは、無理がある。昔の大家族ならともかく、核家族よりもさらに原子分解してお一人様スタンダードの世の中で、これは無理だろう。だから、そのあたりが国のメインの仕事になるのかなと。
その限りにおいて、いわゆる左翼的な主張(救済のための国家)とオーバーラップしてきます。
「左翼」の定義を言い出したらまた長くなるんだけど、「弱いやつは勝手に死ね」という原理と、「いや、放置してたら寝覚めが悪いからなんかするべき」という原理があったら後者かな。
もっとも、なんでそう思うの?といえば、よくよく考えると、ごく自然に可哀想じゃん、あんまりじゃんという心情が半分。あとの半分は、強い奴が弱いやつをイジメてる風景が生理的に不愉快だというのがあります。さらに最近ツイストがかかってるのは、最近の強い奴って本当は強くない(単に卑劣なだけ)だから、さらにムカつくというのもあります。これが威風堂々とした王者の風格をもってられたら、もう少し認める気にもなるけど、セコいだけみたいな奴らがエラソーにしてるとムカつくという(笑)。
だけど、最新の21世紀ヴァージョンでは、もうちょい無政府主義の内容が変わってきて、治安維持にせよ、弱者救済にせよ、それって別に国がやらなくても出来るんじゃないの?てか、国がやらない方がもっと合理的にできるんじゃないの?という気がしてきて、結局、国でなければ出来ないことはあるのか?というと、特にないかもってなってます。ま、これはかねがね書いてることなので、このへんで。
展開予想図〜中国一人勝ち?
でも、なんか変なんですよねー。コロナ対策もひっくるめての話なんだけど、今世界のメジャーストリームのままでいけば、結局、これって最後には中国が一人勝ちするだけの話じゃないのか?それでいいのか?それを狙っているのか?という。最近、田中宇氏の最新の論稿(新型コロナでリベラル資本主義の世界体制を壊す) も読みましたけど、たしかにそうなんですよね。
コロナ対策のメジャーは、ロックダウンなど国で個々人の動きを制限するなど反リベラルなものです。反発する人々がデモをやってるけど、でも全体としてはそっちの流れであると。これが続くとどうなるかといえば、国家が人々の日常を管理する管理社会がどんどん強化されていきます。長くなれば反発も強くなる反面、そういうもんだってことで皆が慣れてきてしまう。ワクチンが出来ても強制接種かそれに近い方向に行く。社会主義的な方向にいくのですよ、ベクトルとしてはね。
で、これが長期化し、あと何年もやってるとしたら、自由主義先進国の国内経済はズタボロになります。株がアホみたいに上がってるから超富裕層はいいとしても、多くの真面目に働いている中間層はほぼ没落するでしょう。
だってさー、最初っからなんか意図的に引き伸ばしてるかのように思えるのですよね。最初の時点で僕がおかしいなと書いてたように絶対数的に大騒ぎしすぎ(今でもそう)、また、途中で抗体検査をすればかなり実情がわかるし、また対策も立てやすいとかいっても、立ち消えになってるんですよね。あれも不思議な話ですよ。経済と健康を両立させるならば、抗体持ってる奴だけでも頑張って働いて金使って経済回してくれって話になってもいいはずですよ。国境だって抗体持ってたらOKとかさ。でも、なんか救済手段が出てくるとよってたかって潰してるし、対応の仕方だってあるんだろうに、それも話が続かない。ワクチンだって、今は出来たとかいってるけど、この先、やっぱりダメだ、万能ではない、こんな副作用があるからダメだとか言うかもしれない(そのあたりは注意深く見るつもり)。つまり、もっとやりようがあるだろうし、実際にも提案されているのだけど、なぜか続かない。シカトされている。なぜなの?本気でなんとかする気があるのかどうか、すごく疑問なんですよね。
さて、そんなこんなで疲弊した国民と経済を救済するためには、もう魔術のようなMMTと、BI(ベーシックインカム)を大量救済するしかないけど、ベーシックインカムってもう社会主義と紙一重、というか社会主義ですよね。で、そんな国債無限発行、株の無限上昇という魔法が永遠に続けばいいけど、どっかで夢が覚めたら地獄にまっさかさまですから、金融大破綻です。
そうなると、この先、第4波、第5波、、、第15波と続いてコロナの長い長い制約で、普通に皆が頑張って働いている会社は職場はジリ貧から消滅で、実体経済は破綻に瀕する。次に金融経済がドカンといって、皆そろって無一文になると。そして人民はどうなってるかといえば、国の言うことを従順にきくように躾けられている。
結果的にどうなってるかといえば、これ、中国じゃん。経済がダメダメな昔の中国。
一方中国は、コロナをかなり抑えきって経済復興が進んでます。あれこれ難癖つける人はいるけど、世界全体でいえばかなり良いです。
中国の国家(による国民)監視は凄いといいます。もう数億台の監視カメラと、お得意のITのビッグデーターで監視しまくり。もう国防予算よりも、国民監視予算の方が上回ってるというくらいです。だけど、経済はそこそこ廻ってるし、そこそこ皆もお金持ちになれてるから、意外とそんなに反発はない。ある意味では、理想の監視国家というか、餌をたっぷり与えている理想の動物園みたいな感じです。
ほんで将来、中国親和性(監視慣れした国民)の強くなった先進国が、今ですら頼りになるのは中国だけという感じだし(中国市場に売って儲けてるからなんとか廻っているというのは動かしがたい事実だし)、将来になれば、世界は大きな一つの中国になっていくのでした〜、めでたしめでたし、、なのかよ?本当かよ?って話です。
もしこれを誰かが仕組んでるとしたら、物凄い遠大な構想ですよね。てか、誰かがというよりも、皆で示し合わせてないと、こうは足並みが揃わないんじゃないの?ってくらいです。だから半分は与太話で書いてますけど、しかし、方向としてはそっちに行っちゃうんだけど、いいのか、それで。
そそ、ここでなんでコロナの話を持ち出すのかといえば、トランプの反論に対する有無を言わさぬ高圧的抑圧が、非常に不自然であるのだけど、そこに全体主義的な匂いを感じるのですよ。根っからのリベラリストの僕としては。これは生理感覚だから論理でごまかされないよ。それと、コロナ対策でも、自由主義的な(中国化反対的な)立場、例えばコロナはそんなに怖い病気なのか、ロックダウンをは意味あるのかとか、マスクは功罪相半ばするのではないかとか、スウェーデンを見直したらどうかとか、ワクチンは絶対なのかとか、そういう言説に対して、まるで非国民と言わんばかりに圧力かけて潰している感じが似てるんですよね。めちゃくちゃ中国的。もうSNSとかネットの世界もすごくて、Twitterは一時期トランプのアカウントすら削除したもんね(猛批判を浴びて復活してるけど)、Facebookは選挙までのあいだ政治的なアーティクルを削除するとか言いながら、不正疑惑で長引きそうだとこっそり削除期間を1ヶ月延長してるわ。
あれ、西側諸国というのは、こんなにも中国的だったのか?もはや北朝鮮レベルじゃんと意外な感じがするんですよね。だから、もしかして、全部仕組まれてたりして、という(笑)。
ま、実際、長い人類史でいえば西欧諸国が先進地帯だったのはルネサンス以降の数百年だけですからね。折からのクリスマス、キリスト生誕の場面で東方の賢人が来てとかやってるけど、あの頃にはオリエント(東方)の方がはるかに文化レベルは高かったですし、アッシリアとかペルシャ王朝から数えれば、欧米なんか多くの時代は後進エリアであり、それがまた元に戻るとしても不思議ではないです。大きな大きなパワーシフトが粛々と進行中だと。
そうかと思うと、今はなんでもかんでも中国攻撃をしてます。トランプはバイデンが中国と繋がってるといって盛んに攻撃してます。バイデン側も中国への対応をどうのこう言ってます。日本でも、なんでもかんでも中国が悪いという言説が流行ってます。オーストラリアでも毎日のように中国が〜という記事が出てます。
でもなー、これって全部八百長じゃないんかって気もするのですね。これで口先でも中国との関係改善とかいい出したら、だから社会も国家管理にしたいんだって結び付けられるから、口先だけは激しく中国攻撃しとかなきゃってことなのかな。それが証拠に、いつもだったらギンギンに反撃してくる中国が、余裕かまして静観してますからね。不気味なくらいなんも言わないんだよ。
ところでオーストラリアがあれこれ言ってるけど、中国にしてみれば子犬にキャンキャン吠えられるくらいにしか思ってないでしょ。モリソンが一つ吠えるとワインを輸入禁止にし、また吠えるとオージービーフを禁止にし、さらに吠えると又って感じで、オーストラリアは口先番長攻撃だけだが、相手は淡々と、ほとんど事務的といっていいくらいに正拳や蹴りなど実効攻撃を入れてくるから、農村部とかたまったもんじゃないと思いますよ。そのモリソンも、国内問題で炎上しそうで(リベラル党内部でのパワハラ・セクハラ文化、それに対するABC放送への圧力問題、さらに山火事とコロナで棚上げになってた補助金疑惑など)、そのうち引きずり降ろされるかもしれませんね。
でも一方で、中国はそんなに悪いのか、ひどいのかといえば、これが又「あのメディア」が言ってるだけですからね。しかも、いろんな思惑含みで言ってるから、殆ど信用できませんね。ダメダメ度でいえば、どこの国だって、かなりダメですからねー。欠点だけあげつらっていけば、どこも似たようなものでしょ。もうちょいフラットな情勢分析がほしいですね。
ま、その種の話はこのくらいにしておきましょ。なんか解せないな〜という疑問があると話です。このくらいで止めておこう。
トランプの功績
で、最後にまたトランプ氏の話に戻りますが、結果がどうあれ、彼の功績は大きいと思います。なぜなら、
・これまで陰謀論的にしか扱われなかった様々な用語や構図を一般用語に昇格さしめた。
・アメリカが過去に他国に、あるいは自国で行っていたいかがわしいアレコレについて、「なるほどこうやるのか」と示唆した。
・メジャーメディア、そしてそれに次ぐ新世代のメディアであるFacebookやTwitterなどの胡散臭さを暴いて、人々に警鐘を鳴らした。
・同じく民主党などポリティカリー・コレクト的な正論の裏の詐欺的構造について人々に考えを広めた。
・選挙に集計不正について世界の耳目を集め、他国においても「ウチも似たようなことやってんじゃないの?」という監視の目を植え付けた。
・要は、現行秩序に対するFaithや信頼を揺らがして、世界にはびこる平和ボケに多少なりとも緊張感を与えた。
そういう意味で彼の功績は多大だと思います。もちろん全ての人がそう思うわけではないのですが、これまでそう思ってなかった人が疑問を抱くだけでも大きな進展だと思います。同時に、なるほどこれなら何が何でもトランプを除去したいと思う人達も多いだろうなーと考えさせられました。
任期満了まであと優に1ヶ月以上ありますので、この機会に、大統領権限をフルに使って、
・911は本当のところ詐欺だったのか全資料を公開してほしい
・さらにケネディ暗殺の真相も明らかにしてほしい
・ついでに真珠湾奇襲も知っていたけど敢えてやらせたということ、並びに大空襲や原爆投下は民間人に対する無差別攻撃という戦争犯罪であることも確認してほしいです。今更文句を言うつもりはないけど、ケジメとして。てか、こんなこといい出したら、ノルマンディー上陸作戦のときのレイプ事件とか、ネイティブアメリカンに対する大量虐殺、ハワイ王国への侵略、中南米における軍事的な内政干渉の数々、カストロに対するCIAの暗殺未遂(失敗)が600回を越えてギネスブックに載ってる件とか、、いくらでもありますし、もう皆知ってるんだけど、ケジメとして(笑)。
これだけやったら、史上でもっとも偉大な大統領として歴史に残ると思います。
文責:田村
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