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今週の一枚(2018/05/14)



Essay 877:引っ越しました!〜濁流からの簡単報告

 〜ロンドン寄宿舎風コックピット

 写真は、新事務所の玄関から見える風景。
 建物はボロなんだけど、部屋から階段をトントンと降りてきて、玄関のドアをあけると目に入るのがこの風景。それもここが気に入った一つの理由。

 今度のBridge Rdは、以前のGlebe Point Rdよりに交通的には幹線道路です。だから朝晩は駐停車禁止になるのだけど、もっぱら通勤用の交通であって、時間帯外すと閑静。とくに街路樹がひときわ繁茂してるエリアなので(道路の上で両側の樹木の枝がつながってトンネルみたいになってる)、よく晴れた日には、強い日差しと緑がいい気分にさせてくれます。
 引っ越しました!
 が、今、濁流に飲み込まれて、あーって押し流されている状況でありまして、きれいにまとまったご報告も出来ません。明日(書いてるのが日曜の夜なので月曜)でいったんピークを超えますので、それ以降、おいおいBLOGなどにも出来るかと。

 今、新オフィスで書いてるわけですけど、事態の進展が速すぎて困ってます。最初にインスペクションで見つけたのが1週間ちょい前、本契約したのがまだ数日前というのが信じられん。もっと遠い昔のことのような気がする。その間に、ハイエースをGoGetで二回手配して、神木さんちと自分とで大きな家具を二回運んで、細かなものを十数往復して搬入して、新しい家のレイアウト考えて、今日は7時間くらいかけて前の事務所の掃除をやってました。その間に正規の一括パックやって、Colesで9時間シフトにも初挑戦してへろへろになって。あとでも書くけど、ひとつやると一つトラブルがあってコンプレインレター教室みたいになってて。

 全部自分で動いてやってるので、事態の進展の全ては把握出来ているのですが、それは左脳実務脳としてはそうだというだけで、感情右脳的にはついていけてないです。今も書いてて「ここはどこ?」「なんでここにいるの?」みたいな(笑)。来月の今頃はドバイかアブダビに居るはずで「ここはどこ?」感覚はさらに進むでありましょう。楽しみだ。

 以下、系統だって、理路整然とではなく、断片的な感想を書き散らします。てか、もう既に眠いし、明日朝4時起きでシェアリスト作って、6時前に車動かして、前の事務所の最後の掃除のチェックをして、8時過ぎには鍵を不動産屋に返して、その後今度はカミさんの事務所の方に行って、銀行いって新しいカードをゲットしてアクティベイトして、、ってあるから、もう寝たほうがいいんだけど。でも、ま、ちょろろと。


新居の感想 

 いいですよー。
 いや、なんで最初からこっちにしなかったかな、最初からしてたら百万以上浮いたのにって思うくらいで。「引きこもり的な書斎」としては、ほぼ理想的な感じ。

コンセプトと機能の徹底と割り切り

 何が違うかというと、やっぱ「あれもこれも」をやめて、機能を徹底したからでしょう。前の事務所は、さらにその前の大きな家で「皆で共同で」ってコンセプトを引きずってたわけです。十人以上集まれるような広さが欲しいとか。アクセスに便利なバス停前がいいよねとか。でも、今度は、自分自身が執務(生活)するためって機能に集中し、本業の一括パックにおいても、じっくりマンツーマンのカウンセリングに特化すればいい、別にオフィスでやらんでもどこでもいいって割り切ったのですね。

 実際1年やってみてわかったのは、皆で集まるってほど集まってないし、事務所使ったのは年に数回しかない。数ヶ月に一度。あとはビーチとか外でやってて。また、「ぶらっと来やすい」って点も、そんなぶらっと来ないよというのもわかった。学校や職場の隣にあるならまだしも、バス乗ってやってくるなら誰でも予めアポ取るし、またそのくらいの段取りすら踏めないイマチュアな人はそもそもウチに来ないし。APLaCはシティの真ん中にあるなんとかセンターみたいな感じで無くてもいい。それは僕もそんなに望んでないし、またウチに興味を感じる人もそうだし。だから、その種の一般商業的な立地や店舗設計とかは要素にならないというのがわかった。また、それをやるなら、Glebeですら遠く、シティのど真ん中の商業ビルでないと。

 結果論的にいえば、そういう観点は家決めのためには外してよかったし、そのために年間120万ほど余計に出費をする必要はなかった。でも前の時点でそこまで予見できたか?といえば無理だったと思います。何事もやってみないとわかりませんからねー。やっぱ段階踏んで、実験して、ひとつづつ学んでいくないし、試行錯誤ってそういうものですから。

 そのあたりのどっちつかずのハーフウェイが、今回ぷつっと吹っ切れた。それもこれも、8ヶ月前くらいのサーバー移転やSSL化に伴うアクセス低迷に遠因を発し、2ヶ月前に家賃増額通知があったのが直接的な引き金になりました。「災い転じて福となす」の典型みたいなだけど、ピンチはチャンスですよね。なにか困ったことがあったときに表面的に解決するのではなく、抜本的に仕組みそのものを変える機会にもなる。経営は病気に似てて、表面的な対処療法で済ませるのではなく、そもそもなんでそうなるの?で根底にある身体機能の本質的な歪みやら体質改善をやった方がいいと。

ロンドンの寄宿舎風コクピット

 さて、家賃は半額になるわ、仕事や日常生活の動線などは格段にやりやすくなりました。例えば、前の家は「変てこな造り」というのがチャームポイントでそこが良かったんですけど、やっぱお客さんとキッチンが離れすぎているのが問題で、いちいち喜望峰を回遊してくるバルチック艦隊のようにぐるりと廻らなければならないのも面倒だった。それは一人で生活するにせよ、あっちゃこっちゃ動くのが面倒だし、効率悪かった。

 今度の家は、感じをどう形容したらいいのか迷うのだけど、キッチン・ダイニングで話をするので、昭和のアパートのキッチンでの家庭訪問みたいな感じというか、狭いんだけどしっくりは来ます。自分の執務室も、狭いんだけど、必要なものは全部2−3メートル範囲内に配置したので、コクピットにいるような感じです。

 総じていえば、前の家は、造りが面白く、賑やかな通りの商店の裏手で部屋の前が通り道だったりして、とっちらかった感じはあったのですね。特にレストランの裏手だったんで、仕入れのダンボールが置いてあったり、また裏手の道の作業車がひっきりなしにきたり、面白いけど落ち着かない感じ。

 今は、幹線道路沿いなんだけど、昔ながら(すぎるくらい)の大きなテラスハウスで、建物全体の造りと感じでいえば「ロンドンに留学してアパートに住んでます」的な感じ。住宅街だから、昼も夜もめっちゃ静か。実は、昨日クレイジーに騒いでる住人がいたんだけど、通報があったのか、半日しない間にポリスが4人くらいやってきて、管理してる不動産屋も土曜日の夕方だというのに数時間スパンで動いて、あっと言うまに叩き出されていました。なんて迅速な。前の家は商業地ということもあって、裏通りなどではあのくらい騒いでる連中は普通にいたけど、でも通りすがりだから通報とかなく放置だったのに比べて、建物管理内だからすごい早い。

 しかも、自分の部屋が、階段あがって二階の奥の突き当りだから、裏庭に面しており、これがポイント高いです。隣の部屋の間に共同バス・トイレがあるから、ほぼ孤立できてる。

 奥の部屋の窓から裏庭の樹木の緑が見えます。さらにPCのデスクに座った時の真正面(ディスプレイのちょい上)あたりに、樹木の向こうにGlebeのタウンホールの古式ゆかしい洋館が見えたりして、それが個人的には好き。配置はあれこれ考えたんだけど、以前はずっと壁に向かってPCを置いてたんだけど(壁に予定表とか貼れるし)、今度は、壁を背中にしてディスプレイの向こうに風景が見えるようにしました。意外と良い。小刻みに気分を変えられる。


パソコンで作業するとき、こんな感じで見えている

 全く知名度はないが、意外とカッコいいGlebeのタウンホール。St John's Stにあります。


 この景色が、別に絶景でも美しくもないんだけど、なんか外国の町並みぽくていい。前もそうだったけど、今度の方がもっと外国っぽい。これから寒くなるのだけど、曇天であるほうがヨーロピアンな気分がでるというか。ココアでも飲みながら読書でもしたいような感じ。

 また、ベッドの位置も考えて、やっぱ寝っ転がったときの視界に窓の外の空が見えるというのがいいな、窓からの風が入ってくるのがいいなと。実際、見えるし、風も入ってきます。てか、知らない間に落ち葉が窓から入ってきて、こまめに掃除機掛けなきゃって感じ。

 前のところが、「変で面白い」というコンセプトだったのに対し、今度は「しっくり&じっくり」系です。じっくり話をするんだったら、前よりもずっと落ち着いて話が出来ると思いますよ。



 ここの窓外の風景はすぐ隣の建物でどってことないんだけど、建物のシェイプと空がいい感じ。


 普通のこの値段だったらStudioと呼ばれるワンルームだけで、生活空間も相談する場所も同じになってしまってキツいなって思ってたんだけど、珍しくこれは2つに区域が分割されていて、それも決めた理由です。奥の部屋にドアがないから、ベッドルームとしてはカウントされず、1BR扱いにならないのかもしれない。だから僕も実際に見るまではこうなってるとは知らなかったです。だもんで、見たら即決。何でも見るべきよね。



 あと寄宿舎的な点でいえば、ほんと「バチャロー」(独身寮)って感じ。バチャロー(bachelor)には、「学士」という意味の他に、「独身男子」って意味もあるけど、ここも男ばっかっぽいです。全員知ってるわけではないんだけど、同じ二階にあと二人いて、どちらもナイスな感じのオージーです。昨日もひーこらいって荷物搬入してたら、風呂上がりのジョン氏が「手伝うよ」ってバスタオル腰に巻いたまま手を貸してくれたり。

 やあ、このくらいのレシピーがいいなと。独立性の高い、引きこもり万歳的な住まいでありつつ、部屋を出たらフレンドリーで、普通のマンションよりもシェアに近いくらいの距離感で誰かがいるのがいい。独立性と社会性のバランスがいいなと。

 バス・トイレは共同なんだけど、今まで見た中では一番きれいでしっかりしてる。家には週に一回プロのクリーナーさんが来て、トイレからなにからやってくれるらしい。たまたま初日にそのクリーナーさんにお会いして、実直そうなオージーの方でした。こっちも半人前のひよこだけど一応プロフェッショナルなクリーナーなので、物腰でわかるよな気がするんだけど、ああプロだなと。

 前の家も、その前の大きな家も、バス・トイレはしょぼかったんで、今が一番いいかも。共同といっても、自分の部屋の隣だし、あとの利用者は離れた部屋の男二人だけだから、基本99%の時間は誰もいないし、バスも素っ裸で歩いていけるくらい。ただオートロックなので寝ぼけて閉め出されたら万事休すなんで、それだけが心配で(笑)。シャワーもいいです。「いい」というのは、(1)お湯が出てくるまでのタイムラグが短い、(2)水流と水圧が豊富という点です。ここがねー、豪邸でも意外とダメだったりするんですよね。お湯が出てくるまでたっぷり10秒以上待たされるとか(温水タンクとの距離で決まるから、大きな家ほどしんどい)、昨今の寒くなったシドニーでは短いのはうれしい。水流も過去最高記録くらいの豊富さがうれしい。リノベートしてガラス貼りできれいだし。

 洗濯も前は洗濯機なし(壊れた)で手洗いで済ませたんだけど(出来るもんだよ)、今度は下にコインランドリーマシンがあり、これが一回2ドル。今、世間的には4−6ドルくらいすることから考えるとお得。また自分で洗濯機持ってて電気代払うこと考えると、もしかしたらお得かも。トイレも洗濯も共同というのはネガポイントになってて、確かに女性とかはオウンがいいかもだけど、気にしない系男子だったらその方がいいかも、です。

 前回は電話回線すらなしインターネット絶望か?問題やら、洗濯機を変な所に設置しなきゃ問題やら(結局壊れてパー)いろいろありましたが、今回は、家の真ん前の道路が幹線道路なだけに朝晩駐禁になることです。月〜金の朝6-10時、夕方3-7時駐禁。見てると過剰規制だろ?って気がしまくるのだが、それはそれで朝6時前に車を移動させねばなりませぬ。それか離れた所に停めるか。大分秘密のスポットが見えてきたのだが、でも朝6でもどうせ起きてるからいいんだけどね。一日のタイムスケジュールやら節目を考えるにはいいものさしになります。

 これまででわかったのは、人間、なかったらなかったなりにどうにかしますわ。実際に考えていくとなんかしら解決法はある。意外と絶望的なことって少ない。また、副産物的にそれによって新しいものを得たりシます。例えば、ちょい遠いところに住んで、駅まで毎日長く歩かねばならなかったら、それだけ足腰は丈夫になるし、健康にも良い。またそれが耐え難いほど辛く感じたなら、そもそもなんでそこまでしてその会社に勤めなければならないのか、そういう人生の組み立てでいいのか?を考えるから、逆に良いのだとも言える。

 僕も高校の時に長距離通学で、学校は墨田区の向島ってところにあるのだが(押上のスカイツリーのちょっと先)、でもウチから通うと都心の日本橋とか茅場町駅で乗り換えたりせねばならない。面倒なんだけど、でも、毎日都心のサラリーマンを見続けたからこそ、「ああなりたくない」と気持が毎日積み上がって、自由業だ、司法試験だという方向性が出来てきた。これが学校近くの住宅地で自転車で通学してたら、今は全然違った人生で、どっかでサラリーマンやってたかもしれないです。
 とまあ、いろいろ思うのですが、基本、あれだけ断捨離やったにもかからず、入りきれないくらいの荷物があって、それをどう収納するか、これがパズルみたいで面白いです。ワードローブ(洋服ダンス)って普通備え付けであるんだけど、ここは無いので、ハンガーをずらっとかけるにはどうしたもんか?と。ハンガー掛けは、それだけ独自に売ってますけど(数千円である)、うーん、そうだ!とひらめいて、書棚と他の家具との間に余ってるカーテン用の丸い金属レールをおいて、そこにハンガーをかけたらどうか?と。あ、前から、断捨離で空いた書棚を洋服箪笥かわりに使ってます。服屋さん店内みたいな感じね。全部見えてしまうんだけど、別に見るのは自分だけだし、いつも見えると無駄なものがすぐわかるし。いいですよ。収納=死蔵って部分もあるし。


 子供の頃の基地造りみたいなもので、もうアイディアてんこ盛りで、それを実行していると時間がすぐにたってしまうし。まだまだやってみたいことは山程あります。

 ただ、前の家もそうだったけど、40-50代の男性、結婚して20年くらいの人には妙に好評で、「いいなー」と。本宅とは別に、自分だけの隠れ家みたいな、秘密基地みたいなものは誰でも欲しいのかしらん。夫婦も長くなってくると、別に四六時中いっしょおらんでもいいし、お互いに仕事(特に自営、フリーランス系)やってるとタイムスケジュールも空間設計も変わるでしょうし、これからそういう世の中になっていくかもしれませんね。基本、おひとり様の時代になっていくでしょうけど、夫婦であっても、老夫婦であっても心強さと自由さの距離感設計みたいなのが静かなブームになるような気もします。空き家活用なんかも、その観点はあるかなー。


好事魔多し〜お約束トラブル

Coles編

 もれなくついてくる「お洒落小鉢」のように、一つ動くとひとつトラブルがあります。プランAどおりにいくことは、まあ、まず無いねって。

 バイト先Colesでも発注した制服の紛失事件が長引いています。現場のマネージャーも巻き込んで、ちょっとした問題になってたりして。もう埒が明かないから、発注先のBizwareという服飾会社に連絡とって、相談したり、Colesの従業員用の一般的なヘルプラインに電話して30分くらい延々話あったり。Bizwareの対応(メール)は日本でも珍しいくらい迅速で的確。またヘルプラインの対応してくれる人も、非常に紳士的で理解が早い。どっかのカスタマーサポート(とは名ばかりな)とは大違いです。

 でも、遠方がよくても直近がダメで、そこらへん現場マネジメントの問題だなーと見えてきたりして面白いです。どうも見てると、チームリーダーと呼ばれる現場のスーパーバイザーの負担が重すぎるんじゃないかな。責任範囲が広すぎて対処しきれてない感じ。

 そういえば、オーストラリアの労働環境もなかなか大変です。日本は、高齢化による生産人口の激減→人手不足(見せかけの就職好環境)でわかりにくいけど、オーストラリアは世界経済の動向がビビットに伝わるから見えやすい。仕事減ってる。きつくなってる。

 Colesもですねー、この4末から「賃下げ」になってます。僕の場合は時給27.2ドルが25.7くらいになって、微差といえば微差なんだけど、人間勝手なもので27に慣れてしまうと、25ドルでも「馬鹿馬鹿しくてやってらんない」的な感覚を抱いたり(笑)。

 こちらの給料の決め方は社会・法的に縛られていて、一つはAWARD(アウォード=日本では「アワード」とローマ字読みをするが間違い)と呼ばれる労働法上の規律。これが強力で、職種経験などから最低時給や労働条件を決めてます。これはもう日本の労働法の「一応そういうことになってます」なんてレベルではなく、「絶対」レベルに強い。もう一つは、エンタープライズ・アグリーメントと呼ばれる個別契約です。大企業などで、労組が入って、代表者同志で交渉(バーゲニング)するものでColesはこれ。

 労組がはいってなんで賃下げなの?と思うが、3月某日までの従業員はこれまでの既得権を保障される(上乗せされる)。でも僕はタッチの差で後なので調整なし(泣)。ま、それより、なんでそうなってるの?ということですが、推測でいえば経営厳しいんだろうなと。ColesはWoolworthsのライバルですが、数年前は結構勝ってた筈ですけど、去年くらいからボロ負けしてるんじゃなかったかな。新聞で読んだぞ。

 でも全体として、厳しいんだろうなーってのはなんとなく感じます。特にオーストラリアの若い人の失業は厳しく、Third of Australian youth have no job or are underemployed, report findsなどに書かれてますが、若年失業率は過去40年で最高レベルになってます。Young people frustrated by lack of work in regions, as report shows unemployment in outback Qld tops 67pcにおいても、QLD州の田舎になると、なんと若い人に失業率は67.1%にも達するという。

 これは世界の先進国に共通する傾向と言われてます。とある別の記事では、アプレンテシシップ(apprenticeship=卒業後の現場仕事の徒弟制度みたいな)でメカニックに応募してるオージー女性が紹介されてましたが、全然ない。半年探して1件とか。それもかなりの低賃金で。都市部のカフェとかそのあたりでも時給15ドルとかありえないレベルで余儀なくされているオージーの若者とか。若い人の失業問題に取り組んでいるBrotherhood of St Laurenceなんて組織もあるくらいです。このあたりは、こちらの就労ビザや、地方永住権などにも絡みますから気をつけておかれるといいですよ。てかね、こんだけ若手の失業率が高いなら、外国人に永住権をあげて労働力を輸入する必要なんかないじゃないか?って微妙な話にも絡んでいくのですよ。

 なんでそんなに厳しいのか?と元をただしていくと、結局若手にしわ寄せがきているのは既得権がないからでしょう。上の世代はこれまでの既得権があるからやっていけてるに過ぎず、そういった既得権を取っ払ってしまえば、誰にとっても同じことだろう。そもそも全員分の仕事がない。なぜ無いか?といえば、やっぱ皮肉なことに生産性が向上して、そんなに人が要らなくなっていること、また成長余力も伸びしろも先進国にはないから、生産力の向上→人不要に直結してるんだろう。

 じゃあ上の世代が既得権から少しづつ出し合って若い世代を助ければいいんだけど、上の世代は尚更環境の厳しさが透けて見えるから、怖くて手放せない。手放せないで、がっちり握る方向にいくから、既得権優遇、金持ち優遇という変なパワーシフトがかかって、それが世界的な貧富格差を助長しているのだと思います。また自分らが有利であるような(これまでの職歴学歴が意味をもつような)古い経済体制や生産システムを金科玉条のように必死に守ろうとするから、改善も遅れるわ、発想も古いままだわ、でも選挙的には力を持ってるから政治もそっちにいくわ。

 これー、いつまで続くのかな?世界的な潮流なだけにいつまでも押し留めていられないでしょう。てか、既得権の上の世代も、伝統的に18歳で独立するパターンになれないでパラサイト化が進む子供達を養うから結局、職経由で金が廻るか、実家経由で金が廻るかの差でしか無いかも。

 一方日本は?といえば、これがまた何周回も遅れているので、この問題にまでまだたどり着けてないというのが実情でしょう。日本独自の問題=超高齢化と少子化による人口不均衡、それを知りながら掛け声ばかりで実効的な手段を過去20年以上何もしてこなかったツケという形でこれからどんどん出てくるでしょう。それを解決したあとに、この世界的な職なし既得権バトルにやっと出会えると。てか、もう出会ってて、それをブラック長時間労働&泣き寝入りという、オーストラリア的にはありえない「解決」をしてるとも言えます。
 Major supermarkets investigating worker claims of 'slave' conditions at major flower supplierという記事があって、これはオーストラリアの大手生花会社のブラックぶりが叩かれてます。日本と違って、ブラックに関しては、人種差別と子供虐待に並んで「パブリック・エネミーNo.1」ってレベルで社会で袋叩きにされますし、現にされてます。大手スーパーも取引打ち切りを考えるくらい。一般に言えるのは、こちらは社会の免疫システムがまだまだ健全に働いているので、「無理が通れば道理が引っ込む」という日本的風景が少なく、早めに問題が指摘され、対処される。丁度、ウチの住人がちょっと騒いだだけで、半日レベルで追い出されているように。

 で、何の話か?といえば、Colesのユニフォームが行方不明になってるということで、それに機敏に対処できるほど現場のスーパーバイザーの荷重は軽くないってことです。だから、僕の問題も解決しなさそうな気もしますね。わはは、どうしましょ?(笑)

 あ、そいえば、初めての9時間シフト、引っ越しでヘロヘロ体力でやっていけるのか?ドキドキだったんだけど、意外といけました。最初からそういう長丁場だと思うと、自然とそういう体力温存系になるみたいな。初めての5万歩いくか?と思いきや、惜しい、4万9500歩でした。

IKEA問題 

 この際、新しいベッドフレームを買おうとIKEAに行って、クソ安いシンプルなフレームを買って、家でえっちらおっちらレンチ回して組み立てたら、あらびっくり、中敷きになる底板がない。最初から無い仕様になってるようで、なんじゃこりゃ?です。最初からそう書いておけよってことで、だーっと思いながら、コンプレインレターを書きました。もうすっかり慣れてきたよね。海外、英語圏で暮らすなら、コンプレインレターの一つもサラサラと書けなければなりません。

 で、暫定措置をどうするか?まだバラすのは気が遠くなるくらい面倒くさいので、ここが知恵の出しどころを思いつつ、要するに床からなんか置いて底上げすればいいんでしょ?と、皆がシェア先にいってフトンがなかった場合に貸すことを想定して残しておいた寝具類を下に敷き詰めて、その上に平均化するために平たいものを置いてマットレスを置けばいいだろうとか、あれこれやってます。

銀行カード問題

 新しいカードが何故か未達のまま期限切れ問題がありまして、メールで問い合わせたけど埒があかず、実際に足を運んで現場解決しました。もう紛失、再(新規)発行って感じで処理しましょうって。

 金曜日にはカードが届いてて取りに行くことになってたんですけど、5万歩挑戦とかやってたんで出来ず。ちなみに、話せば長くなるけどオーストラリアン・ポストも経営難で、最近のデリバリーは信用できないです。支店どめにしておいて、取りに行ったほうが早い。新規カードなんだからアクティベートもしなきゃならんし。

 とか思ってたらレントの支払いのためにオンラインバンキングやるために入ろうとしたら入れない。カード紛失(期限切れだかなんだか理由はわからんけど)状態だとオンラインもできなくなるのか、初めて知った。そこで、書かれてたヘルプ番号に電話して、ロックを外してもらって、事なきをえました。

 もうね、常になんかあるよね。

調理器具不良問題

 新居はいいんですけど、ミニキッチンと呼ばれる、簡易なオーブンとストーブ(日本でいえばレンジになるかな)がついた機器があるのだけど、これが出力弱い。お湯がわかない。湯気だけ出ておわり。おかしいだろ?で、あれこれセッティングを変えたり、やってみたけどダメ。

 ということでまたコンプレインレター(笑)。てか、今度の家は不動産屋の管理物件なので、シェリーさんっておばちゃんが全面コミットしてて、対応が早い。さっきメールだしたら(日曜の夜なんだけど)、もう返事が来た。取り替えますと。はええ。てか、住民追い出しとかでかなり疲れているだろうにありがたいです。

 このあたりはローカルの不動産屋がほんといいです。個々人が責任もって担当して、長期やってる傾向があるので。ま、前の家の不動産屋はけっこうダメだったけど(そのかわり大家さんがいい人で)、一概には言えないけど、大手はダメですねー。ほんっとーに仕事しないから。だもんで、物件選びの際にも、どの不動産屋がやってるかは、結構重要なポイントです、僕の意見では、ですが。およそ聞いたことのないような所がやってるののは良いです。今のところも契約に行ったときには、かーなり年代物の事務所でしたからね。地元密着というか、地元に生えてる野菜みたいな業者さんで、そこは良いです。


 あ、寝なきゃ。

 とか書いてて3時間くらい寝て4時に起きて、シェアリスト作らなくて良くなったので(物件決まったと、今夜移動だ!)、それでまた書いて、6時前に車に乗って前の事務所に行ってせっせと掃除のフィニッシュをして、9時には前の不動産屋に鍵返して、9時半開店と同時に銀行にいって新カード手続きしてきて、ついでにメシの買い物もして、10時になるのを見はからって家の真ん前に車を停めて、最後の搬入をやって、あまりにも腹減ったのでチキンサラダを作って、食べて、今ココで書いてます。もうあげよう。これからカミさんのオフィスに行かねばなんだけど、やばい、ちょっと寝よ。夜はシェア移動だし。





文責:田村


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