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今週の一枚(2018/03/19)



Essay 869:NPOの話

〜本業ゼロで食っていける下準備
〜「もっともらしい」文法の研究

 写真は、夕方の帰宅ラッシュのSt Leonards駅前
 えー今週はなに書こうかな。
 最近、FB PAGEからブログに移行して書きやすくなったこともあり、ほぼ毎日レベルで沢山書いてます。僕にとって書くことは呼吸するようなものだから特に苦痛はないのだけど、読む方が大変だろうなー、もう限界越えてるだろうなーと思います。ごめんね。

 このエッセイも簡単に済ませましょ。

バイト話のその後

 先週の続きでいえば、お掃除バイトの他にスーパーのColesにも採用されて(三連敗のあと4度目の正直で)、既に稼働してるのですが、これがめっちゃ面白い。既に余裕で一本書けるくらいの体験をしてます。例えば、ターバン&眼鏡の寡黙なインド人青年と組んでトロリー回収とかもやらされたのですが、「パンジャブ・Podキャスト」をブルートゥースで大音量で流しながら、ドン!タタどっパン!はいやらひららほいや〜!と、ショッピングセンターの駐車場を爆走しているという。かなりシュールで笑える光景。

 でも、もうちょい実働重ねて確認し、皆とシェアできるくらい情報固めてから書きましょう。下っ端カジュアルでも時給27ドルでますし(フルやパートはもっと低いがそのかわり年休などが手当が厚い)、根詰めて週38時間働けば月収40万くらいいく(その気はないが)。従業員数10万人の母国語数309言語のマルチカルチャルな企業文化はなかなか面白い。ColesやWoolworthで働いてる日本人ってあんま見かけないけど、なんでやらんの?って思うし。およそインド人や中国人がやってる仕事なら、日本人にも全然可能。

 それとは別に、Uber類似のフードデリバリー&シェアリング仕事にも応募してて、来月「研修」があるので、また行ってきます。金欲しいなってときにアプリで"available"にして、夜明け前の道が空いてる時にパン屋→カフェのデリバリーとかやれるかなとか。これは時給30ドル(ガス代とか考えたら25くらいかな)。やってみなわからんけど。でも、わからんならやるべし、ですよね。あかんかったら「なるほど」と一つ知見が増えるだけ。とにかくこういう現場の経験値を増やしていかないと、「ゲーム」には勝たれへんわ。

本業ゼロでも

 もともとは、前回書いたように、本業(APLaC)が金銭面の事情で歪まないように=100%完全趣味でもやっていけるかどうか目処が立てばそれでよく、それは徐々に達成されつつあります。不毛な荒れ地(現地職歴ゼロ=社長自営はゼロ、本国キャリアもゼロカウント=の57歳というペンペン草も生えそうにない(笑))だったのを手入れして、基礎工事としてパイルを2−3本打ち込んでおき、次に繋がるようにセッティングしておけば現時点ではそれでよいです。

 皆さんにもお勧め。仮に本業がゼロになったとしても食っていけるだけの下準備。あなたが医師や建築士やIT系で、その収入(or 年金、投資収入も含む)がゼロになっても、それでも食うには困らん程度にやっていける自信と実績。それはこの不透明な時代において、転ばぬ先の杖としてある程度は必要かと。そして、いつか実現したいノマド的なスチュにおいて、なーんも知らない町にいって、なんでもやりまっせ〜!でやっていける行動力と自信。それは還暦前にして次の時期への備えでもあるし、もともと本業(弁護士)ゼロ封印にしてもやっていけたことの「復習」でもあります。20年に一度の伊勢神宮の遷宮みたいに、定期的にぶっ壊しておかないと保守的になるし。てか、こんなの物理的には誰でもできるんだけど、「この俺様が」みたいなクソプライドが邪魔をするので、そういう「心の歯垢」みたいなのは、ことあるごとにクリーンにしておく。

 ところで、もし完全に就職一本でオージー化したかったら、Colesではなくて、公園の整備とかやりたいですねー。バードサンクチュアリがある広大なセンテニアルパークで芝刈りとかいいすね。オフィスの中で人と壁に囲まれてるなら、だだっ広いところで空と緑に囲まれていたいよ。皆さんも永住権とったら、のんびり現場仕事もオプションです。労働環境は日本と比べものにならないし、社保完備、スーパー(投資型厚生年金)全額会社持ちで、ゆるい環境で定時にあがって、あとはサーフィンでもスポーツでも好きにやってりゃあいいです。ホワイトカラーと違って、現場系はスキルが普遍的なので、食いっぱぐれる率が少ないし。それにガーデン系は平均年収低いほうだけど、それでも600万前後あるし、そんで十分だろ?と。こっちは累進税率きついから、稼ぎすぎないのがコツというか、一定超えるとかなり税金でもってかれるし。

 そいえば、こんなのあったよ。
 普通免許以外特に経験とか要求されないようで(珍しい)、ハイドパークとか公園に行っちゃゴミひろったり、植木並べたりするような仕事かと思われます。ワーホリさんや留学生さんでもアリじゃないですかね?Indeedで"Maintainance, Gardener"あたりで検索すると出てきます。

NPOをつくろう

 話変わります。
 日本(てか世界で)でNPOを作りたいと考えてます。

 前回の流れでの日豪ノマド的な取り組みの一環ですけど、日本でいよいよなんか活動する時、例えば役所やら、空き家の持ち主さんと話をするとき、日本はとにかく形から入るから、「カタチ」がいるなと思ったからです。もっともらしいやつ。

 そのためのNPOです。別に会社組織にしてもいいんだけど(日本時代に2つほど遊びで作ったことあるから要領は分かる)、でも面倒臭いし、金かかるし(会社実印と公証人の定款認証代とか)。NPOくらいが無難かなと。

法人格はいらない

 ここで、NPOと「NPO法人」は別です。NPOはただのサークルみたいなもので、単に名乗ればいいわけですよね。なんたら同好会とか、ファンクラブとか、山歩きの会とか、別に登録もクソもいらない。名乗ればいいだけ。NPO法人になるためにあれこれ条件があったりして面倒。必要があればやってもいいけど、必要もないのに要らないかなって気もしますね。APLaCだってオーストラリアで会社にしてないです。税務上はSole Traderで個人自営です。別にそれで不自由ないし、要は実質でしょ。

 このあたり法律やってないと分かりにくいんだけど、要は権利義務の帰属主体としての「法人格」が付与されるかどうかでしかないです。法人格をゲットすると、法人の名前で銀行口座も作れるし、法人の名前で契約できるし、納税義務も負う。さらに法人の種類によっては税務上の特典がある(宗教法人みたいに)。

 でも、これって金が絡んできてからの話。それも儲かってどうしようもないような場合の話ですよ。株式会社も同じで、起業=会社だと思ってる人が意外にも多いのですけど、いらんすよ、そんなもん。意味ないもん。あれは、儲かって困るくらいになってから考えたらいいです。自分の所得になって税金取られるくらいなら、法人成りして法人税と、給与の個人所得税と二本立てにすることで「最適化」(節税)を図るものです。

 それ以外には殆どなんの意味もない。会社にした方が「信用」があるとかいうけど、実際の取引の現場においては、そんな形式なんか関係ないです。あなたが近所のラーメン屋に食べにいくときに、その店が会社として商業登記されているかなんて気にしますか?そこで気にするのは、ラーメンが美味いかまずいか、ただその一点であり、経理処理のやりかたなんかおよそ考えもしない。B to Bの取引だって、まず対面している相手がどういう人かが大事であってカタチではない。

 それに実際に銀行取引とか大口取引になった場合、いくら会社で法人格を取得して、会社名義で金を借りたりしても、社長個人にも連帯保証や根保証契約取られますから一蓮托生であることに変わりはない。

 ということで法人格というのは、基本的に経理処理の便宜のためにやるものです。経理処理の便宜というのは、例えば事務所のテナント契約をするときに、法人名義がないと誰か個人の名前でやらないといけないので、その人だけ責任重すぎて困るとか、そういう話です。でも、それは具体的なケースが生じてから考えた方がいい。案件によってはそこだけ切り離して別会社にした方がいい場合もあるし。あとは、儲かって困ったりしたときに考えればいい。なんも金が動かないなら経理もクソもないですから。

 いずれにせよ法人にしようがなんだろうが、実際に「信用」というレベルになったら、「誰がやってるの?」「何やってるの?」「実績は?」です。それは行う物事の質量に比例するわけで、国や企業から億単位で引っ張ってこようと思うならそれ相応のレベルが必要だが、世間話でちょっと言うくらいだったら、そんなに揃って無くてもいい。

メリットは?

 説明の便宜。
 今のところ、これに尽きますね。

 ま、早い話が、ウチの若い衆がワーホリなり留学なりを終えて帰国したとき、あるいは他の国にいってるときに、なんか面白いイトナミをやろうと動いたりするときに、「あなたは何者?」「今なにしてるの?」って聞かれた時に答えやすくしてあげたいということです。

 えっとー、こないだまでオーストラリアでワーホリとかやっててー、日本に帰ってきたんですけどー、なんか向こうでの体験を活かせるような、面白くて、人のためになるようなことをやれたらいいなーとか思ってて〜、、、

 とかさ、なんか頭が悪そうというか(笑)、「はあ?」みたいな反応をされる言い方になっちゃうじゃないですか。それも気の毒だなと。

 そこをNPOにカタチだけしておくと、
「あ、申し遅れました。
 私、NPO○○の関西支部の執行役員をやっております○○と申します」


 とか言えるじゃん。
 名刺も作れるじゃん。履歴書にも書けるじゃん。

 あと信用はメンツによって生まれるから、もう名前出しちゃうけど宇賀神さんにも参加してもらって「医師」が入り、あとは僕の(もと)「弁護士」が入ると。医者と弁護士いれときゃ、飛車角みたいなもので一応カッコはつくだろ。あと、また名前出して悪いのですが(許されよ)空閑さんも入ってもらって「ジャーナリスト」も入れておくとか。あの方も日経新聞系だし。

 それにずらっと皆の正業(過去も含む)をいれておくと、結構錚々たるリストになるのですよ。理事○○(看護師)、理事○○(WEBデザイナー)、理事○○(ITエンジニア)とかズラズラ並べておくと、「ほお?」という感じにはなるよね。

もっともらしい言い方

 ここでのポイントは、「もっともらしい言い方」という日本語の文法です。単に酒飲んでギャハハと笑ってるだけ、女子会できゃっきゃやってるだけなんだけど、「互いに胸襟を開き、親睦を深め、より深い相互理解に至る」とかの言い方です。

 僕の場合を例にとると、田村さんってどんな人なの?と説明する場合、
 カジュアルな文法
 「もともとは日本で弁護士やってたんだけど、「飽きた」とかいうのでいきなり海外に行っちゃって、まだインターネットが出るかどうかって頃から、現地のこれが面白いよとかいう情報を発信して、現地に来る留学生やワーホリさんのお世話をするようになって、いろんな話したり、一緒にご飯たべたり、オフやったりしてて、そんなこんなでもう20年以上やってる人なんですけど〜」てな感じでしょう。

 もっともらしい文法
「日本での弁護士業務の傍ら異業種方面にも見聞と知己を広め、さらに来るべきグローバル化を見越して国際的知見を涵養すべく、1994年に単身海外に渡航。現地においては、英語のみならず生活文化など学ぶべき諸点を貪欲に摂取するとともに、それをWEBに公開し、また現地に関心をもつ日本人に対して相談や実働など20年以上にわたって地道に活動を続けている」とかなんとか。

 どっちも本当なんだけど、対外的には後者のほうが受けはスムースですよね。「面白さ」を起点にして文章構成をするか、「真面目さ」を起点にして作るかの差です。

 同じようにNPOでも、「何やってるの?」「なんでやってるの?」「どんな組織なの?」「基本理念は?」とか当然聞かれるわけです。内容的には今「APLaC界隈」とか、「オフに出てくる人達」とか、そんな漠然とした言い方でしかないわけなだけど、それでは通用しない。APLaCってなによ?から始まるから、説明が長くなるし、長く説明しても理解してもらえるとは思えないし。「A僑」といっても、なにそれ?になるか同じことです。

 よって、そこはそれ相応に言う。
 「当NPOの最大の特徴といえば、参加メンバーの全員が何らかの形で海外を体験し、技量の巧拙はあれども全員が英語を喋れることです。
 そしてそれぞれの海外実体験を通じて、種々の学ぶべき点、そして日本においても改善すべき点、より深く理解しあうことでより深い実りをもたらすであろう点、たくさん感じてきております。
 ただ、それらを実行しようとする段になると、一人の力はあまりにも無力であり、地域・年齢・職業を越えて志を同じくする者が相互に交流し、相互に補完しあうことによって一つ一つ実現していこう、少しでも前に進もう、一人の勇気と行動を全員で分かち合おう、足りない部分は助け合おう、そのための母体を作ろうということです。
 また、それは日本のみならず世界的にも従来のシステムが制度疲労を起こしている現在から将来にかけて、草の根的な交流によって来るべき欠落を補完し、それら行動を通じて、ひろく社会に還元していこうという意思にも繋がります。」

 大体、官僚の作文というか、抽象的に格調高くいうと(企業理念や建学理念みたいな)、なに言ってんだからわからんのですよね。でも、わからなくても受け入れられるという。むしろわからない方が受け入れられやすいという。要は、もっともらしいか/もっともらしくないかと、それだけしか見てないよね(笑)。

具体的な行動指針とやら

 では具体的な行動指針はどういうものですか?と聞かれたらどう答えるか?

 例えば、今この場で言えといわれたら、、、

「これはですね、大きくわけて以下の3点に集約されるものと我々は考えております。国際交流における(1)海外部門、(2)国内部門、そして(3)近未来の日本の諸問題への対応です。順次ご説明申し上げます。
 まず、(1)国際交流における海外部門ですが、これはオーストラリアなど世界各地に点在しております理事達の働きによって、その地を訪れる日本の方に対して、適宜適切なサポートを行う一連の事業です。例えば知らない海外の地において、まず必要になるのが生活の基本知識です。交通機関の利用方法から、家探しから、リスク管理から、多々あります。同地在住経験の豊かなスタッフが、それらについて微力を尽くすことによって社会還元ができるように活動しております。

 (2)国際交流の国内部門でございますが、これは日本を訪れる、あるいは関心のある外国の方に対して、同じように適切なアドバイスやサポートをすること。日本で暮らす場合の最低限の知識、マナー、あるいはセミナーの開催、宿泊場所の提供を行うものです。ここで重要なポイントは、我々全員が何らかの形で海外居住経験があるということです。不案内な外国で何が困るかは骨身にしみて理解しておりますし、また言語力のみならず海外の方とのコミュケーション能力も特筆すべきレベルにあると自負しております。要は、日本の素晴らしさを「ちゃんと理解」していただき、ちゃんと鑑賞していただきたいということです。こういったささやかな積み重ねにおいて、世界における日本の理解・評価が正しくなされること、それらを通じて貢献できるのではないかと考えております。

 (3)近未来における日本の諸問題ですが、これは例えば介護、空き家問題、失業、貧困、鬱、不登校などなど既に現在において日本には問題が山積しております。それらは時とともに解消するかといえば、残念ながら深刻化することも予想されます。一方、行政のキャパシティにおいても限界があるのも理解しております。ならば我々の手で解決できるものは解決していけば良い。官民手を取り合って住みやすい社会を構築することが焦眉の課題であろうと我々は認識しております。

 この点において、我々はとくに深い専門的な方向には進みません。それらは既に多くの有志がやっておられますし、むしろ我々が志向すべきは、海外までひろがったネットワークを資産とし、地域や問題エリアにとらわれずに解決する方向であります。例えば、不登校の方については、リーズナブルな予算で海外メンバーのところに一時的に滞在し、一種の転地療法を試みるとか。例えば、介護問題についても地域を越えた仲間内で助け合うなど、英知を集結すればまだまだ解決可能なことは多々あろうかと考えます。草の根レベルにおけるカジュアルで実行可能な学際的、地域際的なアプローチであります。

 我々は特定の地域、特定の専門エリアで集まるものではないゆえに、構成メンバーの居住地域や専門領域は多岐にわたります。このように横断的なつながりを駆使することによって、新しい活路を見いだすべく衆議をはかり、実行に及んでおります。これら試行錯誤によってなんらかの成果にまで至るならば、それをまた広く社会に提供し、貢献をしたいというのが我々の志の原点でございます」

 とかなんとか。もっともらしいでしょう?
 でも嘘は言ってないし、実際そうだし。

言い切りと押し出し

 ということで「NPOを作る」というよりは、「(対外的に)NPOだと言い切る」だけの話です。
 でもねー、起業やこういう公的活動未経験な方に申し上げたいのは、現在の多くの業務や活動って、要するに「言い切る」かどうかだけって部分も大きいのですよ。

 「本部」とかいうと、就活未満の学生さんとか、ジュネーブの国連本部のような白亜の殿堂をイメージするかもしれないけど、あなたの月家賃4万7000円のマンションの一室だって「本部」になりうるのですよ。てか、そういうケースのほうが多いのだ。僕の昔の友だちは、アメリカに住んでる知人から面白そうなものを送ってもらって、自分の販路で卸してるだけなんだけど、「○○インターナショナル」といってた。でもって、知り合いに「おう、すまんがちょっと名前貸して。いや実際に問い合わせがいくことないし、来たらこっち回してくれたらいいから」で「ニューヨーク支部」とか「○○支部」とか沢山書いて名刺の裏に載せてたし。そんなもんすよ。

 構成メンバーのエライさん(政治家とか名誉教授とか)も、大体が名前貸しですよね。実権はだいたいリストの下の方の奴が握ってるという。で、名義料では支障があるから「顧問料」とかいう名目でいくらか払うと。弁護士業務のセミナーなんかでも「勝手に名前使われる問題」があって、うかつに名刺渡すなと。ヤバいビジネスかなんかで「○○弁護士監修」とか書かれたりするんだわ。あとで引責問題になったりするし。

 もっとも凄くて、よく見るのは、自分でカリスマとか教祖になることです。カリスマなんてのも大体自分から言い出してるのが殆どだし。「欧州○○協会認定資格、日本人では私だけです」とかいって、実質は向こうのだれか個人がやってる普通のセミナーの修了証だけなんだけど、零細すぎるから検証のしようがないという。

 今のネットやメディアに出てくるものの殆ど全てがその種の「盛り」が入っていると思っていいい。「今、人気急上昇」なんてのも「言ってるだけ」だしね。それが一概に悪いと言うつもりもないです。「スピード違反や駐車違反は誰でもやってるよ」レベルの話です。究極レベルに凄いのはドクター中松先生ですが、マルタ騎士団からサーの称号を授与されたとか、そもそもドクターでもないんだけど(学士どまり)。

 社会に認知されるためには一種の「押し出し」は要るということです。といっても、羞恥心もあるから、そこまでドーンと言えない。でもあまりにも謙虚だと世間的には「なんだかわからない」。実体を越えて大きく見せる気はないが、少なくとも実体レベルくらいはわかりやすくしようかということです。

問題は

 問題はですねー、名前が思いつかないことです。
 「APLaC」でもいいんだけど、わかりにくいしねー。それにAPLaC名義にしてしまうと「オーストラリアのエージェント」という要素が出すぎてしまってフラットに理解してもらいにくいかもしれない。ま、その意味もあって、APLaCからエージェント業務を完全に切り離しても(その気はないけどゆくゆくは)成り立つか?って地ならしをしておきたいというのもあります。

 そうかといって、「きずな」とかありきたりな名前だったら、もう他に取られちゃってるし。なんかいいの無いですか?

 あと、誰かが勝手に名前使ってセコいビジネスやるとかいうリスクはあるんだけど、まあ、そんな知名度ないからビジネスにもならんでしょ。万が一、勝手になんか変なことされたら、明日にでも飛行機乗って会いに行きます。これで悪いことする気はまったくないし、「いいこと」しかしたくないし。

 まあ、今すぐ直ちにどうこうという話ではないけど、数年スパンを見越して、タネだけ撒いておきましょうというくらいの意味です。皆が少しでも動きやすいバックグラウンドがあるといいかなって。

 いざ形にしようとかいうなら、もっともらしい綱領つくって、名簿作って、規約作って、それでWEB作って、、ってことだけど、そこらへんはお手の物だから一両日あればできます。

使い方 

 それはこれから皆で考えればいいんだけど、リアルな具体例を考えてみた場合、何かの案件にはまず誰か主体的に動く人がいるはずです。それは自分が困ってることでもいいし、自分でなんかビジネスをやろうということでもいいし。

 その際、具体的に対外的に動くのはその人であり、権利義務の帰属主体もあくまでその人。ただし、その人が活動するにあたって、NPOがクラウドみたいなバックグランドとして利用できる。

 抽象的にいっても分からんので例を出すと、例えばAさんの実家やら知り合いの空き家が余ってて、賃貸にだしても借り手もいない、状況が好転する見込みもない。ならば民泊とかレンタルルームとか出来ないかと。その際、Airbnbとかに出すとしますね。その出願やら実働はAさんが全部やる。権利関係も責任もAさんが負う。

 じゃあ、NPOは何をするの?というと、まずAさんの事業に対して、感想・応援のほか、専門的な知識を伝授したりすることができる。例えば、法的契約関係だったら僕がやってあげるし、家の改築とかそのあたりの費用やノウハウは建築部隊(内装の吉田さんとか、埼玉の成澤くんとか、工務店の長田くんとかに僕が個人的に口きいてあげる)。その他いろいろです。さらに内容をみて邪悪なものではなさそうだったら(それも僕が審査し意見を付して全体に回す)NPO承認案件にし、NPO内部で分かるようにし、さらに個々人のネットワークを通じて広める。その際、口コミによって成約までいって幾らか儲かったら、15%コミッションを払うとか、うち5%はNPOがゲットし活動資金にするとかする。

 ここまではNPOにしなくても別にできるんだけど、Aさんが対外的に説明するとき(隣近所や役所やサイト)、自分は○○というNPOに所属してますという身分証明がまずできる。そして、これはNPO固有の事業ではなく自分個人の案件なのだが、NPOの趣旨に沿うので承認・提携・協力関係をもらっていると言える。

 まあ、そんな右から左にうまくいくものでもないけど、原型はそう。実際にはもっと意見出してプラスアルファできると思います。単なる民泊=Airbnbくらいの知識かもしれないから、それはアカンよと。Airbnbにもライバルはごっちゃりあって、例えばVRBOとかいくらでもある。そのあたりは検索すればいくらでも出てくる。英語で検索した方が多いと思うが、9 Airbnb Competitors That You Should Know Aboutがあり、18 Airbnb alternatives for perfect holiday homesがあり、例えばVRBOで調べてみると、京都だけでももうこんなに出ている。


 ひとりでやってるとそのあたり調べるのが多くなりすぎて、手が回らなかったりもするから、衆知を借りればいいです。それに別に「民泊」形式じゃなくて、「国際交流センター・ワークスタジオ(宿泊設備あり)」的なやりかたもあるでしょ?実際、そこで日本での生活を教えたり、習字やら何やら教えたりってことをすればいいし。そういった知恵出しはできる。また、世界的に売り出す場合にも、NPOの文化事業との絡みがあるから安心だよ、個別に会いたいメンバーがあったら段取りつけてあげるよとか付加価値つけられる。ひとりでシコシコやってるよりは多少なりとも効率がいいでしょう。

 あるいは吉田債のような融投資案件もNPO内部案件でもいいし、関連案件でもいい。ただし、契約関係は別個バラバラにする。一定固まってきたら、NPO法人化(あるいは有限でも株式でも)して法人名義で貸してもいいけど、あんま意味ないかな。金融業を定款に書いて会社設立にするなら、金融業の認可とかいるはずだし、仲間内でしか融通せんのに無駄だろうという。昔(今も)、日本には頼母子(たのもし)講というのがあるが似たような規模だし。

 ま、そんな感じっすね。

 今日書いたのは枠組みの話であって、カタチです。じゃあ実質は?といえば、もうやってます。掲示板からA僑からはじまって、今では地域掲示板とみんなのリンク集です。あれをそのまま充実していけば中身になります。鍋で煮込み始めたところ。ただ対外的にはきれいな器に盛ってやらないといけないから、それがNPOだと。それだけのことです。




文責:田村


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