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今週の一枚(2017/02/06)



Essay 811:事務所移転・奮闘実行編

 

 写真は、今日の夜明け。新居にて。このビューが毎日見れるなら、満更でもない。

 先週から続きます。
 なんだかんだで契約まで漕ぎ着けたのが、先週UPした月曜日ですが、それから一気に引っ越し実行編。

 この一週間、ほとんどろくに寝てなくて、今朝方ようやく新居で泥のように眠れた。はあ。今回のエッセイも、当日の朝書いてます。もう日が昇ってきたよ。だから簡単に。

 なにがそんなに面倒なのか、普通の引っ越しと何が違うかというと、、、

(1)住居ではなく事務所であり、しかも一括パックと皆の宿というロケーション的な制約があること(無論予算的にも)
(2)7LDのデカいゲストルーム付きの家から、1LDKのコンパクトなところになるので膨大な家具の断捨離が問題になること(まともに捨てていったら捨て賃だけで相当な額になる=カウンシルにもよるが3立方メートル限定で240ドル)

(3)旧家と新居の賃貸期間が重なってダブル家賃(20万円以上損する)がイヤなので、決まってもないのに刻限を設定して、ぎりぎりまで引っ張ってやっていたこと。

(4)脳死状態の不動産屋(メール読んでないし)やら、嘘やらいい加減やらのインターネット設置(結局オーダーが通ってないという信じられない状態で一週間振り回された)

(5)新居の複雑怪奇な間取りと意地悪としか思えない通路の狭さにより、家具の配置がパズルのような難問になったこと。さらに階下の住人の要請で、なるべく足音が響かないようなエリア配置やインシュレーションなど新たな条件が出てきたこと

(6)絶賛同時上映で、通常業務の一括パックもやっていること。だってこんな面白い機会は滅多にないんだから、間近に見てもらって学んでもらいたいしねー。

 などなど。

 まだまだ道半ばなれども、3大難関と思っていた(1)洗濯機はつくのか、(2)インターネットは使えるのか、(3)冷蔵庫は入るのかを、”一応”クリアして、今現在、こうしてネットにつなげて書けているわけです。

 何が一番面倒だったかといえば、家が決まらないのに家具の取捨選択をしなければならない点で、候補物件がでてくる度にあらゆるシュミレーションをして〜という部分です。ここが一番頭を使ったです。土台、7部屋→1部屋というのが暴挙極まるんですけど、人間やればなんとかなるよね。あとスペース的には入っても、搬入経路が狭かった場合(オーストラリアの家の場合は非常にありうる)、やっぱダメです。そのあたりの見極めは今回非常に学びました。

 まだまだ途中なのでまとまって書くほど整理されてないし、時間も無いしで、今は簡単に箇条書きだけしておきます。

洗濯機の件

 洗濯機の位置がとんでもないところにあり、しかも水道栓はあるが排水口がないという凄まじい造り。だもんで、洗濯機なしライフの可能性と洗濯機設置の可能性の両方を追求中です。結局設置はできました。一応動くみたい。排水がネックで、あれこれ研究して、Bunnings(オーストラリアのホームセンター)のサイトなどで商品を確認し、排水ホースの延長ホースやらジョイントのクランプやらも買ってきて、水漏れなし確認。しかも位置的に高いところに排水するのでいけるのか?という問題も、今の感じはなんとなくいけそう。
 しかし、階下の住人への騒音インシューレションの問題やら、水道栓のワッシャーがヘタっているのか使用中に水漏れする。多分自分で直せると思うが(これまでもさんざんやってきた)、しかし共同住宅での水道栓メインがどこにあるのかから調べないとならず、これは後日の課題。

インターネットの件

 一番難儀したのが、オンラインチャットで申込んだのにオーダーが通ってなかったということ。一日で早くほしいので、ここで申し込んでショップでピックアップする方式にしたのに全然話が通ってない。ショップの店先で言い争いになったり、またショップの店員がわかりもしないのに適当なことを言う(もう出荷したから24時間以内に届くとか)から、無駄に数日待つはめに。ふぁっきんふぁっきんと何回つぶやいたことか(笑)

 OptusのHome Wireless BroadbandとMobile Broadbandの違いがまずわからん。でもって何度もチャットして調べて学んでわかったものの、今度はショップの店員が知らない。もう殆ど理解してなかったんじゃないかな。わからんよ、こんなの。徹底的に何が違うの?と聞きまくって、結局、4Gと4G「プラス」の差らしい。だからなんだ?と言われてもわからんのだが。

 ともあれ、僕の選んだ(てか一択なのだが)ものは、SIMベースのモデムで、携帯スマホでのネット接続と同じです。SIMスロットにSIMを入れたら、受信してくれて、それを今度はWiFiとして発信してくれるもの。だから携帯ネットが通じればどこでも通じる。SIMを入れ替えたらまた使えるわけだが、そこはSIMロックがかかっているから、外してもらわないと(日本に帰るときときとか)。まあ、ゆっくり時間かけてSIMフリーのモデムを探して、安いSIMが出てきたらそれに乗り換えてもいい。でも今はそんなことやってる時間がないので、これも後日の課題。ただ、これさえできたら、この先いくら転居しても新たに回線設置問題は起きないし、WiFiスペースを提供することも出来る。これを学んだというだけで良しとしましょう。

 で、気になる速度ですけど、一番奥の窓際でやってるので、問題ナシです。これまでのケーブルに比べて遅いとは感じないです。ただ50GB(携帯10GBと合算プランにしたので60GBだが)はきついよな。まとめてダウンロードってときは、ラップトップ持って、サンダルつっかけて、通りを渡ってお向かいの図書館に行こう。

冷蔵庫の件

 前の家はデカかったし、搬入楽勝のベッタ平地だっから気にせずボンボコ買ってたんだけど、「楽あれば苦あり」で、今回、持ってるものが無駄にでかすぎる、入らない、、とか。今回の家は、キッチンが半メゾネットになってるという変な造りであり、そこまでグルリと迂回するから、もう絶対無理の世界。前の住人のマリアンヌ女史は、壁に大穴をぶち開けて冷蔵庫の扉を外して、宙空から搬入したとか言ってたけど、それはあなたがカフェのデザインもやっててプロの豊富な人脈あるから出来ることで、こちらには無理。

 だもんでキッチンの火回り水回りと冷蔵庫がありえないくらい離れてしまう。しかも入ってすぐのリビングにドーンといきなり冷蔵庫があるというケッタイな配置になってしまう。さあ、どうするか?でプランニングして、このリビングを皆のための作戦司令本部にして(笑)、そこでメシも食えるようにしようと。会話をしてて、すぐに冷蔵庫から冷たい水を出せるとか。買ってきたビールを冷やしておけるとか。そして、ここに電子レンジや、サンドイッチフレスやら、炊飯器やら全部置いてメシも食えるようにすると。電気ポットもコーヒーや紅茶もおいておこう。

 で、調理用に必要になる食材を冷蔵庫から出して、冷蔵庫の上にポンと置いておき、キッチンから大穴経由で取り出し、さらに出来上がったものを冷蔵庫の上に置いて、下で受け取るという。口で言ってもわからんよね。まあ、全部配置が済んだらまた言います。要は厨房とホールを完全にわけてしまうわけで、簡易なものは全部ホールでやってしまうということで、多分、使い勝手がよいと思う。

 搬入がネックで、業者さんに頼まず(頼みたくても、日程調整が難しいのと、何と何をという選別を走りながらやらねばらないので無理)自分らでやったので、クソ狭い階段通路を搬入できるかが最大のネック。しかも、トヨタハイエースでは高さがだめなので寝かせて運搬しなきゃいけないけど、大丈夫か問題。結論的に言えばうまくいきました。前の晩(深夜)に、扉外すとか言ってたよなと思い出して、あれこれやってたら簡単に外れた。レンチセットなど工具一式を持ってたら簡単です。そのへんはオーストラリアに来た当初、さんざん鍛えられた。でもメガネレンチとか無いと厳しいかな―。卒業生の田尻くんのヘルプもあって、いけました。田尻くんありがとー。でも、扉を外してなかったらヤバかったよね。

その他 

 大物移動は2回にわけて、一回目は、同じく卒業生の赤崎さんとジョイントで、彼のところに家具を運ぶとの、こっちの移動とをやる。二人で折半してレンタ借りてやりました。トヨタハイエース1トン車、業務用でおなじみな。でも、僕この車運転するの初めてだったので、最初は緊張したけど、楽しかったっす。視界が高いと楽よねー。なんか自分で運転してるというよりも、象とかラクダとかの生き物の上に乗って運んでもらってるっていう感覚があって。特に赤崎さんちはRiverwoodなので空港超えてM5使ってって、この日、ちょうど100キロ運転しました。赤崎さん、お疲れ様っす。ありがとうございました。


 登録名義の変更などは暫時やってます。運転免許はオンラインでやって、後日送られてくる住所ラベルを免許証の後ろに貼るというダンドリらしい。銀行もオンラインで一発だし。あとは、、、もう山ほどあるね。永住権の住所変更やら、Fairtradingに登録してあるビジネスネーム(商号登記)やら、、、、そもそもHPの数百ページにわたる末尾の住所変更をしなければならない。くら、、軽い貧血が、、とにかくやるっきゃないことはやるっきゃないんだから、逆に言えばやればいいだけなんだから簡単ちゃ簡単。ただ面倒くさいだけで。


 新居は、まあ、気に入ってますねー。前住居者のアート趣味炸裂で、奥の寝室が全面真紅という(天井から窓枠まで)、くらくらするような部屋なのですが(最初は思いっきり引いた)、だんだん「ベルサイユの間」とあだ名をつけて馴染んで、昨日田尻くんから「スペイン料理屋みたい」と言われて、なるほどー、そういう視点もあったかと感心し。ま、いずれは白くペンキ塗る予定ですが、今はともかくペンキなんて塗ってるヒマないし。後日の課題。

 後日の課題がやまほどあるんだけど、でも、伸びしろはすごいあるなーってそれは好き。
 意外と広くて、1BRとかいってるけど、狭い2BRよりも大きい。大昔に作られた建物なのでレンガ造りで壁芯が厚く、ボロいながらも妙な格調があって、商店街のなかであり、裏町に接しているんだけど、意外と落ち着く。なんか、ロンドンとかパリとかの古いアパートみたいな感じ。無節操に増改築を繰り返しているので全体に忍者屋敷みたいになって、一部屋だけでもこんだけ入り組んでるんだから、全体構造は僕にもわからん。

 んでも、角部屋なので、窓が多い。全部で窓が5箇所もあり、トイレ・バスを除けば全ての部屋に窓があり、風がびゅんびゅん通り抜けるので気持ちいい。自然光も眩しいくらいに入ってくるし、昼間はほとんど電灯要らない。また、窓から見える風景もけっこー気に入ってます。田尻くんが昨日言ってたけど、「なんか外国みたいですねー」って(笑)。いや、ほんとに。



 一回目の搬入のあとのメインリビング。作戦司令本部(笑)、つか「部室」みたいな感じが好きなので。
 しっかしスリッパ置きを設置すると一気に所帯じみてくるのをなんとしよう?どこまで土足にするかとか悩むわ。

 半メゾネットのこの俯瞰視界が好きです。


 2回めの搬入のあと。てかついさっき撮ったもの。朝の日差しが気持ちいいです。右下手前にある白い物体が冷蔵庫のアタマ。ここが中継地点になる(笑)。


 下から見るとこうなる。冷蔵庫の上の大穴がキッチン。冷蔵庫の隣の引き出しは下記参照。


 「そうだ」で思い立って、二個あるデスクのうちの一つを天板をノコギリでぶった切って、ベッドサイドテーブル状にする。とりあえず冷蔵庫の横において、フォークやナイフその他を収納する場所に。


 深夜に思い立ってバラした冷蔵庫の扉 こんなことしてるから寝れないんだけど


 回廊を抜けて奥へ


 書斎っぽく。しかし、あくまでもここは洗濯室だったりして。デスクの裏板のベニアがダサいのでなんとかせな。


 ベルサイユ風スペイン料理屋的な寝室の窓。



 トップ画像の昼間の写真



 キッチンから見える風景

 文責:田村




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