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今週の1枚(10.01.11)





ESSAY 445 : Sunshine Coast 旅行記 (その1) 〜準備・Caloundra編



 写真は、下の本文に出てくるCaloundraのホテルの部屋から望遠で撮ったもの。



 久しぶりに観光情報です。
 年末、ほんの3泊4日だけでしたが、QLD州のサンシャインコーストに行ってきました。ゴールドコーストではないですよ、サンシャインコーストです。



 サンシャインコーストってどこにあるの?というと、右の図を見てください。Google Mapで作ろうと思ったけど、なかなか思う具合に出来ないので、ベースだけ拝借して、あとは自分で作りました。その方が早い。

 サンシャインコーストは、ブリスベンの北方約50〜100キロ程度のところにある一帯で、ゴールドコーストとはブリスベンを挟んで対称的な位置にあります。ブリスベンより南(地図でいえば下)にあるのがゴールドコーストで、北(上)にあるのがサンシャインコーストです。

 いきなり脱線しますが、”ゴールド”とか”サンシャイン”とか名前がスゴイですよね。よくまあこんな美名を臆面もなく、、という気もしますが、日本の地名でも「金」がつくのは沢山ありますよね。金沢とか、白金とか、金山とか、小金井とか。金沢市の三口町には”金”一文字という地名がありました。その昔の金山関係でしょうか。人の氏名でも結構ありますよね、金子、金平など。サンシャインは陽光だから、陽とか光のつく地名や人名、これも沢山ありますね。「臆面もなく、、」度でいえば、”愛知”県なんかそうです。ラブ&インテリジェンスですからね、もう、どんだけ輝いてるかって。だから、まあ、名前というのは臆面もなくつけるものなのでしょう。慣れてしまえばどってことないですし。

 さて、右の地図、不必要に北が長いですが、ラウンドするワーホリの皆さんに有名なバンダバーグ、そして世界遺産にもなっている有名な砂の島フレーザーアイランドの位置関係も掲示しておくためです。フレーザーアイランドといえば、丁度僕が旅行してる時期あたりで、日本人のワーホリさん8人が4WD横転の事故を起こし、お一人亡くなっています。日本でのニュースは非常に限られてますが、地元オーストラリアでは沢山の記事になっています。ニュースの力点は、今回事故以前にもフレーザーアイランドには事故による死傷者(過去5年で106人)が出ていることから、何らかの安全対策(=4WD専用の運転免許の導入など)が検討されるべきだということです。特に大きな四駆は重心の位置が高くものが多く、いわゆる”腰高”になりがちなので、容易に横転しやすく、格別の熟練度が求められるのですが、そのあたりをもっと配慮すべきだということです。

 さて、サンシャインコーストと呼ばれるエリアは、右の地図で示したように、上からヌーサ市、マルーチー市(都市名がマルーチドー)、最南部にカランドラ市と3つに分けられますが、この三市は2008年3月15日に合併し、サンシャイン・コースト市(Sunshine Coast Regional Council) になりました。ついこの間のことです。浦和市、大宮市、与野市の三市が合併してさいたま市になったようなものですね。

 今回僕が行ったのは、南のカランドラ(一泊)と、北のヌーサ(二泊)です。
 マルーチーは時間がないのでパスしましたが、文献によるとこのあたりでは一番の若者の街であり、サーフィンのメッカのようです。

 以下、行ったところしか紹介できないので、Caloundra Noosa、そして移動の間に、奇怪な山々が突起しているGlass House Mountains、まるで軽井沢のようなお洒落な高原街であるMontville、そして意外に面白かったGinger Factoryを訪ねましたのでそれぞれ紹介します。



事前準備もろもろ編

 情報収集

 その昔に書いたパース旅行編(Essay97以降)と同じく、インターネットで飛行機、レンタカー、宿の全てを調べ&予約していきました。

 年々ネット情報も豊富になり、便利になってきてはいるのですが、同時に情報の洪水で溺れそうになりますので、それなりのコツが必要です。

 サンシャインコーストに関する日本語情報はそれほど多くはありませんが、一番役に立ったのは、ココでした。それほど情報量そのものは多くないのですが、簡にしてツボを得ており、これを読んで「ヌーサというのはこういう感じか」と核心部分が掴めたので行くになったのですし、またMontvilleなどこれで読まなかったら知らなかったでしょう。

 一方、オーストラリアの英語サイトはうんざりするほど膨大にあります。サンシャインコーストの本家サイトらしきものでも、www.sunshinecoast.comやら、www.tourismsunshinecoast.com.auやら、www.go2sunshinecoast.com.au/やら、www.mysunshinecoast.com.au/ やら、www.sunzine.net/suncoast/やら、www.queenslandholidays.com.au/sunshine-coast-holidays/やら、、どれが本家でどれが元祖か分からんです。

 しかしですね、これらのサイトは総じてあまり役に立たなかったです。
 なぜか?というと、量が膨大すぎることもありますが、結局のところ観光のための"商品カタログ”だからです。確かに「おお、いいな」という気にさせるための美しい写真や惹句は散りばめられているのだけど、「要するにどういうところか」というツボになる情報が薄い。どうしても「何でもありまっせ〜、どんな人でも楽しめまっせ!」風に総花的になりがちで、読んでも読んでもピンとこない。

 それに商品カタログという宿命上、どうしても「商品」に力点が置かれる。しかし、オーストラリアをあちこち旅行された方はご存知だと思いますが、有名でもなんでもなく、観光施設どころか家一軒ないような所が実は良かったりするのですね。でも、そういう場所は”商品”になりにくいからあまり書いてない。例えば、今回行ったGlass House Mountainsなんかオススメなのですが、行ったところでかなり離れて変な山がポツンポツンとあるだけで、施設としては展望台が一つあるだけです。そこには茶店一つ無い。でも見応えあって、オススメなのですが、そういう場所があまりフィーチャーされない。あと宿の予約でも、なんか知らんけど高いのばっかり出てくる傾向もありましたね。

 「どこ行こうかな」と捜していて一番役に立った地元サイトは、australianexplorer.comのSunshine Coast Attractionsでした。見ての通り全然洗練されていない、まるでAPLaCのHPのようなダサい体裁なのですが、これが結構横断的に書かれてて、しかも売れる/売れないに関わりなく客観的に記載されていて参考になりました。
 

航空券

 航空券については、Qantas(の子会社のJet Star)かVergin blueかということですが、微妙にJet Starが安い。ただ多少の属性の違いがあって、シドニーから行く場合、ゴールドコースト(クーランガッタ空港)まではJet Starの便が多く&安く、ブリスベン行きはヴァージンの方が圧倒的に便数が多かったです(Jet Starは日に3便だけ)。まあこれは時期によっても違うかも知れません。また、ご存知のように航空券は生鮮食料品みたいなもので、いつ買うかで同じ便でも値段が違いますので、コマメに巡回リサーチがよろしいでしょう。

 結果的にはシドニー=ゴールドコースト往復にしました。サンシャインコーストからは多少離れているのですが、今までゴールドコーストに行きそびれていたので、チラッと見てみたいなってことで。

 レンタカー

 レンタカーについては、オーストラリアの4大レンタカー屋(Avis, Thrifty, Budget, Hertz)があります。オンラインで見積もりが出せるのですが、大体これまでの経験によればいつもBudgetが安いですね。質に文句もないし、Flybuyカード(オーストラリアのお買い物カード)のポイントもつくし。今回も調べていてBudgetかな?と思っていたのですが、NRMA(オーストラリアのJAF)が買収したThriftyがNRMA会員価格で微妙に安くなったので、「たまには違うところに」と思ってThriftyにしました。

 もっともこれもパース編で書いたように、レンタカーの値段も見積もりを取った日(時間)によって微妙に違います。数日いろいろ見てて、一番の安値が出たときにバシッと予約するという。

 ということでThrifyにしたのですが、結果的にはやっぱりBudgetにしておけば良かったと思いましたね。車そのものは悪くないのですが、サービスがね、イマイチなんですね。普通ロードマップを貸してくれるものですが、そんなもん全然ないし(最近はナビ有料貸し出しでマップ貸し出しは無くなったのかしら)、さらに後でも述べるけどクィーンズランドの有料道路の料金支払い方法を聞いてもペラ一のパンフをくれるだけ。最後に空港に車を戻すときも、駐車場の中のThrify専用のロットが異様に少ない。もう「嘘!」というくらい少なく、どこも埋まってて、全然車が停められない。これは焦りますよ。駐車できずに手間取ってたら、飛行機にすら乗り遅れるわけですから。結局、Thrifyの係員のおじちゃんが駐車場に立ってて、駐車するまでもなく、そこでチェックして返却終了でした。

 このようにThriftyには難儀させられました。NRMAがThrifyを買収したのはいいけど、それで大赤字を計上して大変なことになってるというのはニュースで知ってましたが、もうかなりコストカッティングしてるような気もしますね。空港の駐車ロットすら削減するか?という。まあ、同時期に他のレンタカーを利用してないので、純粋な比較は出来ませんけど、なんだかなあとは思いました。ちなみに、丸々3日借りて正味170ドルでした。

 クィーンズランド州の有料道路

 これが意外と苦戦しました。QLD州にもブリスベン周辺に有料道路があるのですが、ご多分に漏れず料金所レス、キャッシュレス。ゲートの所で通過する車両群をモニターし、全ての車のナンバーレートを識別し、プレート毎に自動課金されるというシステムです。しかし、このゲートというのが頭上の高架にモニターカメラが設置されているだけだから、普通に走ってたら分からない。だから、テキトーに走ってると、一体自分がどれだけの有料道路を利用し、今幾ら払うべきなのかも分からないという。地元民はETCのタグを用意すればいいけど、旅行者はそうはいかない。かといって払わないでブッチしてたら後で追徴金がかかるという。

 貰ったパンフの路線図を見て、どうも一カ所通過したようなので後で払おうとしても、システムがイマイチ分かりにくくて、何をどうやって払えばいいのかよう分らんかったです。ビデオパスというのに一定の期間サインアップすれば良いらしいのだけど、旅先だからネット接続も容易ではないです。数日のことだからパソコンを持って行く気もないし、旅先の田舎でネットカフェを捜して入る時間も勿体ない。カミさんのiPhoneでネットにアクセスは出来たけど、今度は画面がFIXだからiPhone画面に表示されないという。もちろん電話して登録する手もあるのですが、これがまた自動応答なんだから24時間やればいいのに、朝7時から夜10時まで。その時間は遊んでるって。ヒマを見つけて電話するも、中々繋がらず、やっと順番が来たかと思ったら音声識別でコケてまた待たされる。いい加減うんざりして、電話は諦め、最後はガソリンスタンド等でパスを買うという方法を利用しました。結局これが一番簡単でした。

 しかしですね、こんなのナンバーレートと時間でチャージされるのだから、レンタカー屋の方でやってくれたらいいじゃん。あとでカードから引き落とすなり。あるいは、レンタカー屋のカウンターでこのパスを売ってくれたらいいじゃないか。かつてメルボルンのBudgetで借りたときは、事前に説明してくれパスも売ってくれたぞ。今回もそうだろうと思いきや、"I don't know"とそっけないお返事。これがThrftyの方針なのか、たまたまそういう係員なのか(ありがち)、それともQLD州はレンタカー屋との関係が上手くいってないのか、そのあたりは分からんけど、何とかして欲しいです。

 これからQLD州、ブリスベン周囲を旅行でいって、レンタカーでドライブする予定の人へのアドバイス。
 まず、https://www.govia.com.au/via/home/にいき、MAPを見ておく。でもって、レンタカー屋でヘルプが受けられなかった場合、もう一番簡単なのは、ココに載っているガソリンスタンドなどで、自分のナンバープレートを告げて精算することです。ちなみにゴールドコーストからブリスベン都心までPacific Motorwayという高速を利用するだけだったらタダです(2010年1月時点)。しかしブリスベン空港からゴールドコーストに直行するなら、空港からGateway Motorwayという高速を利用し、ここで料金が発生します。

 マイカーで旅行する場合は、まだしも楽で(車のナンバープレートが分かるから)、事前にネットで登録しておくことが出来ます。

 しかし、これ、NSW州はどうなってるんだろう?自分の地元なだけに既にETCタグを持ってて、この種のビジターの悲哀はよう分からない。もしかしてもっとヒドイことになってたりして、、、と思ったので調べてみたら、、、あちゃー、もっと悪いですね。ネットで登録するか、48時間以内に131865に電話するしかないです。これじゃQLD州の方が猶予が72時間で長いし、ガソリンスタンド等で払えるからずっと楽ではないか。ダメじゃん、シドニー。

 検索してたらNSW州の州議会の議事録があって、PETER DRAPER議員がNSW州の有料道路システムを批判してます。”(QLDでは)Consumers will be able to arrange an account card by phone, and they will be able to operate it through many retailers including petrol stations, newsagents and convenience stores. Sadly, country residents in New South Wales will now lag behind the user-friendly systems that are available in both Victoria and Queensland. Surely we can do better! ”という下りは「そうそう!」と思いますね。さすが地方(Tamworth)選出の無所属議員。これ面白から読みふけってしまいましたが、たしかにシドニーの道路事情はヒド過ぎます。旅行者、特に日本の旅行者で英語にそれほど慣れてなければ、もう「シドニー周辺では乗るな」とアドバイスしたいくらいですね。有料道路システムが分かりにくいだけではなく、シティなんかラッシュと一方通行×右折禁止の嵐だから、下手に乗り入れたら大変ですよ。バス専用レーンに乗り入れたらカメラで撮られて罰金取られる可能性があるけど(一部に過ぎんが)、専用レーンに乗り入れないと右左折出来ない所があったりして、「どないせえっちゅーんじゃ」みたいな感じっす。

 そうそう、今回は直前に買ったカーナビが役に立ちました。ただし、ブリスベン空港付近では、管制塔から強力な誘導電波が出るのかテロ対策か知りませんが、カーナビが狂いました。高速を走っている最中、交差路などありもしないところで「右折せよ」とか「Uターンせよ」とか言いだして”発狂”します。「おおい、しっかりしてくれえ!」とこちらも軽くパニックになりましたが、帰路においても同じ場所(空港付近)で同じ現象が起きたので、空港の電波のせいではないか?と推測する次第です。

 宿の予約

 これもネットで調べまくりました。
 いろいろ見てみたのですが、サンシャインコースト本家のココなどよりも、世界的なブッキングサイトであるWotifの方が良かったです。

 適当な日を入力して見比べてみたら分かると思うのですが、まずホームページの出来としてWotifの方が圧倒的に使いやすいし、レスポンスも早い。他の本家系は、やたら麗々しい写真群やどうでもいいスクリプトが多いのかページが重い。そのくせ情報は少ない。そこへいくとWotifは、無駄な画像は一切ないから軽いし、MAP表示も快適。さらに各宿について2週間分の料金とSOLDが全件一覧で出てくるから非常に分かりやすい。1ページみるだけで全体がわかる。そして、安い宿も満遍なくひろってくれています。まあ、対抗できるのはwww.sunshinecoastinformation.com.auでしょうか。件数といい、値段のバラエティ、ページの軽さはいいです。ただし1頁に全件出てこないこと、一定期間の空き状況がわからないのが難。LastMinutes Comもいいけど、ページが無駄に重すぎるせいか、サーバーエラーになることもあります。

 Wotifである程度目星をつけ、あとは宿名でまた検索して宿のHPや他人のレビューなどを併せて見て、絞り込んでいくといいです。

 ところで常にWotifが良く、地元系サイトがダメというわけではありません。地元サイトでもセンスのいいWEBデザイナーが作ったサイトは軽くて分かりやすいです。また今回は「海辺でのんびり」コンセプトだったのでリゾートホテル系にしましたが、シックでコクがある宿ということでB&Bを捜すなら、それに特化したサイトもありますから、エリアにより、時期により、ピピピとくるのを捜すということになるでしょう。


Caloundra


 この地名の読み方ですが、スペルからならいろいろ考えられるのですが(洗濯のlaundry、ラウンジのloungeなど)、どうも地元的には「カラウンドラ」のようです。「ラウン」という二重母音になるのか「ラーン」という長母音になるのか微妙なんですけど。後になっていろいろ調べたのですが、これといってバシッと載ってる文献がありませんでした。地名人名などの固有名詞の発音は、有名なもの以外は辞書にも載ってないから調べるのに難儀するのですね。で、「そうだ!」と思ってYouTubeなどの動画検索で地元のTVやニュースを見てどう発音してるか聞いてみたら、それらしかったという。例えば、TVの朝番組の天気予報のカランドラ版(TODAY show in Caloundra)=レポーターが全国各地に飛んで地元の子供らに囲まれて天気予報をやるという、日本とまんま同じパターン=を聞いていると、そう言ってました。しかし、バリバリオージー訛りで、オーストラリア訛りをリアルに聞きたい人はこういうローカルTVを捜すといいです。ま、カランドラがカロンドラだろうがなんだろうが、別に使う機会など殆どないだろうし、僕らの甘い発音だったら意図したほどの違いもないのかもしれませんが、「発音方法をYouTubeで知る」という方法を発見したので(結構使える)、ご報告しておきます(^_^)。

 最初はこの街に行くつもりはなかったのですが、スケジュールの都合で一泊空いたので、「ほんじゃあ」ということで、深く考えもせずにホテルを予約しました。夕方に着いて、そこらで晩飯を食って、一泊して、朝には離れたので、ほとんどこの街のことはよく分からないのですが、でもホテルが良かったのと、落ち着いたローカルな感じは良かったです。

 僕らが泊ったのはLa Promenadeという宿で、HPはここです。

 気に入った理由は、思いっきり海辺にあること、かなり安いこと、そのうえペントハウスがあることです。
 事実これはアタリでして、部屋もわりと広く、基本的には大きなワンルームみたいな感じなのですが、タテに壁があり、且つそれぞれに仕切りがあるので、日本のマンションでいえばゆったりした1LDKないし狭めの2DKくらいはあります。狭いながらもキッチンもあるし、洗濯機(+乾燥機)も室内にあるし、シャワーはかなりゆったりして、トイレはまた別室。でもってベランダからの絶景眺望があり、ベランダにあるチャチな螺旋階段を上っていくと、仕切られた屋上があり、そこには冷水スパがあるという(使わなかったけど)。

 中々快適な宿でして、直前に捜しまくったとはいえ、115ドルかそこら(85円換算で9775円)は安いでしょう。
 オススメ宿ですが、予約するのであればWotifの該当ページのの部屋の種類のなかから、絶対にWaterfrontにすること。そうでなければこの宿に泊る意味がないです。ビューが全てみたいなホテルですから。Waterfrontではない部屋(”Resort"ってなってるけど)は、ちょっと寂れ気味の住宅地が見えるだけで、これだったら半額でも泊る意味がないという気もします。できれば同じようにPenthouseが好ましい。屋上のペントハウスは、別にどってことはないけど、一番高い位置にあるから眺望が良いのです。

 ただし、このホテル、かーなりラブホテルっぽいです。
 ベッドの横にドーンと大きなジャグジーがあるという奇妙な造りもそうですが、外観の華やかというかうら寂しいというかのネオンサインも日本のラブホテルにそっくり。ラブホテルというのは日本特産で、オーストラリアにはドンピシャの存在はありませんが、その代りこの種のリゾートがそうなのですね。なんたらリトリートとか、ロマンチックコテージとかいう名前がついてるのは、その傾向があります。

 しかし、このホテル、外観も結構ラブホテルでした。いや、建物自体は普通のマンションぽいので、何となく”たたずまい”が。そう思うのは日本人である僕らだけなんでしょうし、オージーには普通のリゾートホテルに映ってるんだと思いますが、何というか繁華街のラブホテルというよりも、都心からちょっと離れた郊外駅の歩いて10分くらい、駅前商店街が寂れだして住宅街になっていく間くらいにポツンと建ってるラブホテルみたいなんですね。まあ、僕の私見ですけど。なんか、妙に日本みたいで懐かしかったな。ただし、パネルを押したらキーが出てきてとか、カウンターでは顔が見えなくて、駐車場にはビニールのすだれ状のカバーがかかって、、、なあんてことはなく、堂々としたホテルではありましたが。あ、でも、ロビーもラウンジも何にもなかったな。一階に野外喫茶レストランがあるくらいで。


 写真左から、ベランダから見た部屋の様子。これでも全体の半分くらいの広さしか映ってません。
 中央は、ベランダの螺旋階段を上がったところにあるペントハウス。円形のカバーのある物体がSPA。暑い昼間なんか良さそうですな。ただし、屋上なだけに建物の機械音が結構うるさいです。
 右、ベランダからの絶景眺望。夕方に着いたのでチェックインしてすぐにこの光景に出くわしたのでした。今回のトビラ写真もこのときに撮ったものです。



 ↑写真上:左は、翌朝の日の出の風景。つまり日の出と日没、両方見えるのですね。
 中央、部屋の中からベランダを望む。
 右、ベランダに座ってぼけ〜っとしてました。「海そばでボケ〜」というコンセプトが実現してます。
 あ、海と言っても、このホテルのあるエリアは、ごらんの通り沖合に中州があるので内海ないし河口みたいな感じでした。大海原の荒波ドパーン!ってことはないです。



 ↑写真上:左、ホテル付近のカランドラの雰囲気。写真右端に建ってる建物がホテルです。まんま海そば。
 中央、いろいろほっつき歩いて結局入ったタイ料理屋にて。写真中央やや右にホテル建物が見え、そこにネオンサインが見えるでしょう?この感じがラブホテルなんですよね。
 写真右、話は変わって、ベランダから西方を望遠レンズで撮影しました。次に出てくるGlass House Mountainsの奇怪な山々のシルエットが見えます。ね、変でしょう?「なに、あれ?」って気になりますよね。



 ↑ホテル近く、カランドラのエスペラネード(海岸通り)。いい感じにローカル感あふれるのんびりビーチでした。
 写真右は、ベランダから撮った朝の風景。これ、朝の5時くらいですよ。前日ポテ寝をしたし、NSW州と1時間時差があるので、メチャクチャ早朝に起きてしまったのですが、もう全然普通に皆さん起きているという。ほんとオージーはメチャクチャ早起きです。その代り夜の9時になると通りを殆ど人が歩いていないという。


 わずか一泊だけ、それも夕方着いて翌朝発ちだから殆どこの町のことは分からないのですが、それでもゆったりしたいい街でしたね。ただ、「どうせ田舎だろう」と舐めてかかって、海岸通りのレストラン数軒(10軒もなかったと思う)を見て、「これが全て」と早とちりしてしまいました。翌朝、チェックアウトしたあと、そのあたりを車で適当に流したのですが、海岸通りに沿ってリゾート系のマンションやホテルが結構ありました。そして、結構賑やかでお洒落そうなメインストリート(Bulcock St)も発見したのでした。「なんだ、あるじゃないか」と。後の祭りだという。舐めたらあかんでしたね。

 街の感じをシドニーに比較して言えば、そうですねー、マンリーやボンダイビーチほど賑々しくなく、Dee Whyあたりでしょうか。海岸にも店もそこそこあるのだけど、メインの商店街はほんのちょっと離れているってあたりもそうです。ビーチ沿いにリゾート系マンションが沢山あるという意味ではマンリーにより近いですけど。あ、でも、ホテルの数が33だからマンリーの倍くらいあるか。でも、パッと見の雰囲気はDee Why。堂々たるリゾートビーチで、外来客が沢山いる筈なんだけど、あくまで雰囲気はローカルだという。土産物屋なんか全然ないですし、タイ料理屋のスタッフと僕らを除いて、アジア人なんか見たかなあ?ってな感じ。まあ、オーストラリアに星の数ほどあるであろう、ローカルリゾートですね。


 次回に続きます。





文責:田村




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