このコンテンツは、1990年代に中高生留学を調べていた時に作成したものです。以後、全く更新しておりませんので10年以上古いコンテンツです。今後も更新する予定はありません。

したがって、リアルタイムにこのとおりである保証はないし、それどころかまず「違う」と思ってください。

「古文書」的な意味しかないので、バッサリ全部削除しようとしましたが、敢えて残しておきます。
かなり詳しく調べましたので、現在においても尚も「参考」としての資料価値があるからです。
 いわゆるハウツーマニュアルとしては無価値ですが、ものの考え方、システムの成り立ち方という原理部分、あるいは日本人的に盲点になるような部分などは、そう変わるわけもないし、今でも十分通用します。ご自身であれこれ考えたり、調べたりする参考にはなると思います。



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HOMESTAY

■ホームステイ中の注意事項






    積極的にコミュニケーションしよう

     ホストファミリー宅では留学生のために個室あるいは個人用の机・ベッドを用意してくれるでしょう。不十分な英語力で学校の授業についていくためには自習する必要もあるでしょうが、自室にこもってばかりでは、せっかく留学した意味がありません。積極的に家族と交わるようにしましょう。最初は学校でもホストファミリー宅でも慣れない英語で苦労するでしょうが、言葉によるコミュニケーションが不充分でも、積極的にコミュニケーションしようとする意欲さえあれば、ジェスチャーでも通じます。どうしても通じない時は、辞書を利用したり、絵を描いたりするなどと、工夫してみてください。
     また、家族があなたに日本語を教えてもらいたがるかもしれません。ボランティアで日本語を教えることはいい経験になるでしょう。しかし、注意すべきことは、「週に1日、2時間」などと日本語レッスンのための一定時間を設定することです。普段は積極的に英語を使うように努力しましょう。

    家事は積極的に手伝おう

     オーストラリアの家庭では子供たちが家事を分担するのが当然なので、あなたもホストブラザーやホストシスターと同じように、何か仕事を分担されるでしょう。特に分担されなくても、ホストファミリーと協力して積極的に家事に参加しましょう。こういった体験の中にも新鮮な発見があることでしょう。

    出されたものは何でも食べる努力を

    ホストマザーは「ウチの食事が口に合うかしら」と気にしているはずです。今まで見たこともないような食事が出るかもしれませんが、とにかく勧められたものは何でも挑戦してみましょう。何度トライしてもどうしても好きになれないものは、正直にホストマザーに言った方がいいでしょう。また、オーストラリアの家庭は日本に比べると一概に多くの量を食べる傾向がありますが、無理して皆に合わせて全て平らげる必要はありません。「自分にとって丁度よい量」を家族に示せばそれでよいのです。

    体調がよくない時は、ホストファミリーに説明しよう

     身体の調子が悪い時や食欲がない時などはホストファミリーによく説明しましょう。持病や食べ物の好き嫌い、アレルギー等がある場合には、最初に知らせておきましょう。黙ったまま食事に手をつけなかったりすると「うちの食事が気に入らないのでは・・」などとホストファミリーに余計な心配をかけてしまうことになります。また、具合が悪くなったらホストファミリーに心配をかける前に医者に行くようにしましょう。

    家族のルールに従おう

     日本やオーストラリアに限らず、どこの家庭にでも「その家の習慣・決まりごと」があるものです。最初にその家の規則を詳しく聞いて、それを守るようにしましょう。たとえば、「門限」「部屋の使い方」「シャワーの浴び方」など、ひとつひとつは小さな決まりごとでも、家族にとって常識となっていることに従わないと、とんでもない常識外れの子をあずかっているかのような不安感を与えてしまいます。逆に、こういったことはホストファミリーにしてみればあまりに常識的になりすぎているので、最初に説明するのを忘れてしまいがちです。思わぬ小さなことが、気持ちの行き違いの原因になりかねませんので、どんな細かいことでも気になったらどんどん尋ねるようにしましょう。
     また、リビングルームで食事をとるため食卓テーブルのない家庭もあります。最初はちょっとびっくりするかもしれませんが、こういった家庭ごとの習慣も積極的に受け入れるよう努力しましょう。

    資源を大切にしよう

     一般的に、オーストラリアでは、水や電気などの資源を大切にします。たとえば降雨量の少ない地域では、浴槽に湯をためて入浴すること自体に難色を示されるかもしれません。特にお風呂に関しては両国の考え方の違いがはっきり現れるようで、トラブルの原因になりやすいので注意してください。入浴をリラックスの時間と考える日本人とは違い、オーストラリア人はサラッと汗を流すものと考えますので、シャワールームに10分以上いると「長風呂」と思われるようです。そもそも家の湯沸かし器の容量が少ないので、10分もシャワーを浴びていると、お湯が足りなくなり水に変わってしまいます。お湯を使い果たしてお風呂から出ると、次にシャワーを浴びようとした家族に風邪をひかせることになり、これまたひんしゅく。お風呂については、当初から「日本人にとってはリラックスの場なので時間もかけるし、お湯もたくさん必要なのだ」と説明しておくと同時に、ホストファミリーの事情もよく理解しておきましょう。

    また、食器洗いの方法も日本のように水洗いする習慣はなく、シンクに水に溶かした洗剤と一緒に浸けておいてあとは拭き取るだけ、という家庭が多いようです。使っていない部屋の電気をつけっぱなしにしておくことにも日本人以上に「もったいない」という感覚を持つようです。


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