このコンテンツは、1990年代に中高生留学を調べていた時に作成したものです。以後、全く更新しておりませんので10年以上古いコンテンツです。今後も更新する予定はありません。

したがって、リアルタイムにこのとおりである保証はないし、それどころかまず「違う」と思ってください。

「古文書」的な意味しかないので、バッサリ全部削除しようとしましたが、敢えて残しておきます。
かなり詳しく調べましたので、現在においても尚も「参考」としての資料価値があるからです。
 いわゆるハウツーマニュアルとしては無価値ですが、ものの考え方、システムの成り立ち方という原理部分、あるいは日本人的に盲点になるような部分などは、そう変わるわけもないし、今でも十分通用します。ご自身であれこれ考えたり、調べたりする参考にはなると思います。




APLAC/STUDY IN AUSTRALIA 6-2(2)

第6章 留学中の諸手続きと注意事項(2)


    12.留学中の国際通信方法

      留学中の通信費を甘く見てはいけません。国際電話料金も昔に比べれば大分安くなったとはいえ、国際間で長電話すれば、びっくりするような請求書が届きます。電話料金は、日本からよりもオーストラリアからかけた方が安上がりです。よって、次にオーストラリアからの通信方法を列挙しますので、効率的な方法を考えてください。


      ■郵送■

      急ぎの用件でなければ、郵送を利用しましょう。普段はあまりしないことかもしれませんが、文章でお互いの気持ちを表現することで、家族関の絆を深めることができるでしょう。
       オーストラリアの郵便局は各町角にあります。営業時間は平日9時〜5時。切手や封筒だけでなく、文房具やお土産品まで取りそろえた郵便局もあり、各郵便局が独自の特色を打ち出しているようです。
       国内郵便は、定型サイズで250gまでなら封書でもはがきでも、全国均一45セントです。
       日本までの国際郵便には次のような種類があります。航空便(AIR MAIL)は1週間程度、エコノミー・エア(ECONOMY AIR)で2〜3週間、船便(SEA MAIL)で2〜3ヶ月程度かかります。急ぎの荷物は国際宅急便( EMS INTERNATIONAL COURIER)を利用すれば、3〜4日で届くでしょう。

      ■電話・ファックス■

      国内電話

       オーストラリアの市内通話(Local call)は時間制限なしで加入電話からは1通話25セント、公衆電話からは40セントに統一されています。コミュニティ通話、長距離通話(STD)は加入電話会社、時間帯、距離によって料金が異なります。

      フォーンカード
       日本のテレホンカードと同様の使い方。オーストラリア、ニュージーランドともに5ドル、10ドル、20ドルなどの種類があり、ニュースエージェンシーなどで購入できます。国際通話のできる公衆電話からならフォーンカードを利用して日本に国際電話をかけることもできます。

      重要電話番号

        緊急電話番号(Emergency Call)-−−000
        番号案内(Directory Assistance)
        --市内−−−013
        --市外・他州−−−0175
        --海外−−−103

      国際電話

      【日本への国際電話のかけ方】
      ・・原則的にホームステイ先・寮からはAかBの方法を利用すること。

      @直通ダイヤル・・・この方法を利用する場合は、必ず公衆電話から!!
      直通ダイヤルの通話料金は基本料金(1分間)で1.28ドル〜1.80ドル(時間帯や利用電話会社によって異なります)。

    001181750123−4567
    (国際電話識別番号)(日本の国番号)(市外局番*最初の0を除くこと)(相手の電話番号)

      A日本直通コレクトコール
      料金着信者払い。下記の番号をダイヤルすると、日本のオペレーターが出るので、日本語で相手の電話番号を告げるだけ。公衆電話からでもコイン不要。但し、料金は割高。
        KDD(ジャパンダイレクト) 1800−881−810
        IDC(ジャパンストレート)  1800−881−888

      Bオペレーター・コール
      オーストラリアのオペレーターを通したコレクトコールのかけ方。やりとりは英語ですが、Aよりも格安でコレクトコールがかけられます。0101(公衆電話からは0107)をダイヤルし、「Reverse Charge Call」と申し込みます。コレクトコールを受けた場合には、通常料金のほかにサービス料として3ドル加算されます。

      C海外の国際回線を利用する
      上記以外にアメリカ(Americom)、フランス(M.O.S. International)などの国際回線を通して日本−オーストラリア間で通話する、方法があります。両者の電話機がプッシュホン機能を備えたものでなくてはならないこと、通話時に特定の暗証番号等を押さねばならないこと等、若干の制約と入会手続きが必要ですが、通常の国際通話よりも安くあがります。(1分間の通話料が1ドル以下)

        ●M.O.S. International
        〒107 東京都港区赤坂4-13-5
        TEL : 03-3586-3589 FAX : 03-3586-5777
        ●Americom Avirnex Communications Group
        Level 5, 64 Ferny Ave. Surfures Paradise, Gold Coast, QLD 4217 Australia
        FAX : (61 75) 592-3616

    【日本からオーストラリアへの国際電話のかけ方】(直通ダイヤル)

    001 (KDD)
    0041(ITJ)
    0061(IDC)
    61(オーストラリア国番号)(最初の0を除いた市外局番) +(相手の電話番号)

    オーストラリアからの日本向け郵便料金・国際電話料金の一覧はこちら

    13.その他生活上の注意点

      ●保護者の代理となる寮長・寮母さん、ホストファミリーを尊重し、指示に従いましょう。
      ●困ったことがあったら、学校のカウンセラーなり、留学斡旋業者のカウンセラーなりに早めに相談しましょう。
      ●海水浴の際には、安全と指定された範囲内で泳ぎましょう。オーストラリアの海外には鮫が出没する危険なところや海底の状況で予測外の潮の流れがあるところがあるので、サインや大人の指示に従うことが大切です。
      ●水道水は飲めます。が、降雨量の少ない地域では雨水を貯めて利用しているところもありますので、飲んでもいい水かどうか最初に確認しましょう。
      ●現金や貴重品は持ち歩かないようにしましょう。オーストラリアでは「盗んだ方も悪いが、盗まれる方もマヌケなのだ」と自己管理の甘さを非難されます。
      ●他の学生に勧められて、それとは知らないうちに麻薬や煙草が習慣になってしまうケースがあります。自分では判断できないものを勧められたら、納得できるまでそれが何なのかを相手に聞き、納得できなければ潔く断りましょう。その後もしつこく勧められたら、先生やカウンセラーに相談しましょう。

    14.保護者へのアドバイス

    お子さんの留学にあたり、保護者であるご家族にもそれなりの覚悟していただかねばなりません。親御さんにとっても自分も知らない土地にお子さんを送り出すのですから不安があるのも当然ですが、心配のしすぎると却ってお子さんが現地での生活に馴染む際に支障になることもあります。次に一般的な傾向を挙げておきますので、よくご理解ください。

    ●現地で落ち着くまで

      精神的な意味での親離れが十分に出来ていない学生は特に、寮、若しくは、ホームステイに落ち着き慣れるまでに時間がかかります。始めの3〜4週間のあいだにご家族が日本から留学生を訪問すると、ホームシックをより強め、現地の生活へ馴染むことを阻止する恐れがあります。電話で学生と頻繁に話す事も同様な結果を生むことことになりますので、心を鬼にして頻繁なコンタクトを避けるようにしてください。学生がホームシックにかかるように、保護者も「チャイルドシック」に陥る事がしばしばあります。ご家族が子離れの努力をしなければ、お子さんも落ち着いた留学生活は困難になります。
      始めの数週間は、学生、保護者に様々な問題が起こる事が予想されます。この時期をいかに過ごすべきか、下記のアドバイスをご参照下さい。

      1.子供からの緊急連絡に対して

      留学当初はホームシックやカルチャーショックにかかったり、言葉や食べ物、習慣の違いから不安になるものです。あまり学校生活が楽しいものではなく、学校(寮)から出たいために誇張された嘘(例えば、教師が体罰を与えた、友達にいじめられる等)や不平不満を日本にいるご両親に訴えることがあります。
      ご両親は、この様な一方的な話を信じて動転する前に、現地のカウンセラーもしくは学校に問い合わせて事実を確認することが大切です。現地の事情もよくわからないまま、学生側の話を100%信じて動揺してしまい、不満を学校や仲介業者に向けてしまいがちですが、親が出ていったことで問題をこじらすケースもままあります。あとになって冷静に考えれば針小棒大なことで不満を訴えていたことに気付かれるかもしれませんが、真っ只中では耐え難き事と思えてしまうのでしょう。くれぐれも冷静さを失わず、本人が自力で解決策を見つけるようご両親からもアドバイスしてください。

      2.ホームシックは当然乗り越えるべき壁

      どんな学生も程度の差こそあれホームシックを感じるものです。それが短期間のものであれば、心配には及びません。時には、お子さんから絶望的に事態を聞かされる事もあるでしょう。しかし、その時は慌てず、そのままにしておいても構わないでしょう。大抵は、自分の寂しさを誰かに吐露することによって気分がすっきりするものです。逆に楽しく生活をしている時には電話などかけてこないものです。

      3.甘い約束はしないこと

      「留学が嫌なら家(日本)に帰って来てもよい」というようなことをお子さんに伝えると、それが心理的な逃げ場となり、学校に慣れようとする努力を放棄しがちです。お子さんには、「やると決めたからには最後までやり遂げるように!」と多少突き放し加減に、勇気づけてあげてください。保護者の方々がお子さんの学校(寮・ホームステイ)の状況を調べ、もしお子さんに合わないと判断した場合には出来るだけ早く、より適した環境に転校(あるいはホームステイ変更)させるなり、留学を取りやめ、帰国させた方がよいでしょう。

      4.逃避には強い態度で対処すること

      自分の中に多くの問題や悩みを抱え込んでしまうタイプの学生にありがちなことですが、時折、学校から逃げ出すケースがあります。こんな時は周囲の大人が落ち着いて対応し、お子さんの悩みを真剣に聞いた上で、留まるよう諭し聞かせることが大切です。保護者、学校側が同じ態度で接しなければ、また同じ事の繰り返しになります。お子さんの留学を継続させたいのであれば、保護者の方も強い態度でアドバイスし続けてください。

      5.現地での友だち作りを応援すること

      留学を成功させる一つの秘訣は、早い時期に現地で信頼できる友だちを作ることです。いつまでも日本国内の友だちや家族に会いたがっているようでは、落ち着いた留学生活はできません。日本の友だちや家族への連絡は最小限にとどめ、現地の友だちと積極的に交わる努力をするように、よく自覚させてください。

      6.甘やかしは控えること

      頻繁な訪問、食べ物や高価な品物の差し入れ等、お子さんの希望を全て受入れないでください。友達が持っているものは自分も欲しくなるものです。他の学生のことも考えて、常識で判断してください。また、学期間の休暇に「日本に帰りたい」とお子さんが要求しても、特別なケースを除いて受け入れないでください。たとえ短期間でも留学中に一時帰国すると、英語力の面でも環境適応の面でも、また最初の状況に逆戻りとなります。

      7.「いじめられた」という報告に対して

      年長の学生にいじめられたという報告を受ける事があります。学校はその様な事態によく注意を払っているはずですので、実際の発生件数は少ないのですが、まだ学校に慣れない学生にとっては脅威に感じられることでしょう。また、現場から遠く離れた保護者も心配過剰になってしまう傾向があります。お子さんからの報告を鵜呑みにせず、落ち着いて事実を確認してください。常に現場の事実を把握し、適切な対応策を講じるためにも、信頼のおける現地カウンセラーをつけて、詳細な報告を受理するようにした方がよいでしょう。

      8.小遣い管理について

      田舎のある寮付設校からのアドバイスでは「1学期間30〜50ドルが適当」とのことですが、シドニー近郊では昼食支給の場合、1学期間100ドル程度、昼食自己負担の場合で1学期間400ドルくらいが妥当かと思われます。通常、寮を付設した学校では、各学生の銀行口座を開設し、そこへ日本から振り込むようにしています。小遣いを小切手で与えるときには、寮長か寮母にお渡しください。(学生の口座に振り込みます。)常に過分な金額を与えないよう注意してください。学校にもよりますが、口座は寮の職員が管理しますので、キャッシュカードは、本人に持たせないで下さい。また、滞在先がホームステイの場合には、学校やホストファミリーに現金管理を依頼できませんので、学生が各自銀行口座の管理をすることになります。毎学期、適当な金額を振り込むことで、現地での小遣いをコントロールするようにしてください。日本からの送金は、3〜4ヶ月に一度まとめて送金した方が振り込み手数料が無駄にならないのでお勧めします。

    オーストラリア留学関係生情報 ソース(*付録)を参照したい方は、ここをクリックしてください。
      1.Board of Studies Liaison Officers (BOSLOs) 一覧(NSW州内)
      2.カソリック教区 教育管轄事務所 電話番号 一覧
      3.参考文献


    このページのトップに戻る

    「素顔のオーストラリア留学」ホームへ戻る

    APLaCのトップに戻る