この日のシドニーモーニグヘラルド新聞には、前日に行われた現代史の試験問題を取り上げて、試験の傾向と対策について振り返ってコメントしていますので、参考までに掲載します。
学生が挑むにふさわしい歴史の出題
現代史−サンプル問題(実際出題された問題のうちの一部)
1929年に起こった世界恐慌は、オーストラリアにおいては他国とは異なる形で影響を与えたとする説がある。この説に関するあなたの見解を、1929年以降の歴史的事実に言及しつつ述べなさい。
「非常によい出題だと思います。明らかに指導要領の必修項目の応用問題といえます。問題は明快。学生はすべての問題について網羅しているはずです。学生は中心課題となる第一次世界大戦について挑戦することになりますが、問題としてふさわしく、かつ学生にとって手応えのあるものです。中心課題Aは、学生が予期していたものより、やや複雑でした。地図に混乱した学生もいました。小論文問題はとっつきやすいが、より出来る学生にとっては得点をとりやるい手応えのある部分も含まれていました。去年の現代史の試験問題と比較すると、ずっとよい出題だと思います。出されるべきものが出たと言えるでしょう。指導要領の必須事項が出題されました。」
成功の秘訣
・なぜ西方戦線は膠着状態に陥ったのか−なぜドイツは敗戦したのか−についての知識
・小論文問題に関して、学習時に選択した国についての問題、ポイントの理解
・1996年に至るまで、現代世界で議論の対象となっている今日的論点についての分析