ローマ字についての補足
この雑文を書き終えたあと、興味まじりにインターネットで調べてみました。さすがインターネットというべきか、ローマ字に関するホームページが沢山あったのでした。 一番のオススメは、海津さんという方が個人でつくってらっしゃるhttp://www.eurus.dti.ne.jp/~halcat/roomazi/というホームページでした。他にも、財団法人日本のローマ字社、日本ローマ字研究会などなど沢山の団体があるのですが、これらの団体のホームページは今一つ要領を得ないといっては失礼ですが、昔の文献をスキャナーで読みとってボンボンと貼り付けてあるだけとか、会員にとってのみ意味がありそうな会合報告などばかりで、知らん人がぶらりと立ち寄って面白く読めるという感じではなかったです。まあ、団体のホームページにはありがちなことですが。インターネットに関する限り、法人よりは個人が、仕事よりは趣味でやった方が、質的に高くなるという原則はまだ生きているようです。 で、「5月20日はローマ字の日」など、「ほお、知らんかったわ」というような新知識が 増えたわけです。前に述べた僕の疑問に答えるものとしては、ローマ字というのは1種類ではないということです。そりゃヘボン式がどーしたくらいは知ってましたが、あんなに種類があるとは知らなんだ。羅馬字会のヘボン式、田中館愛敬氏の日本式、訓令式、昭和29年内閣告示、ISO3602、英米標準、パスポート式、ローマ字会式などがあるそうです。 パラパラと読んだ印象ですが、長音、撥音、促音などなど、日本語ローマ字も簡単そうにみえて実は、かなりややこしいもののようです。「ふ」がhuなのかfuなのかも各方式によって違うようです。で、結局どれが正しいのかというと、これだという決定版に乏しい感じです。パスポートは旅券法施行規則で「ヘボン式による」となっているのですが、伸ばす音の上に「−」ないし「^」記号がつかないのは外務省独自のやりかたみたいです。 そういえば、日本語教師でもある柏木に聞いたことがあるのですが、オーストラリアの日本語教育法も昔はローマ字で教えていたのですが、最近では平仮名など日本文字と読みとを直結させて教える方向にシフトしているそうです。ローマ字から入った方がとっつき易くはあるのですが、それだけにワンクッション置いてしまうので、最終的な日本語マスターには結局時間が掛かるとか。 |