シドニー雑記帳




Sorry、booked out/更新遅延言訳コーナー





     雑記帳も大分ご無沙汰になってしまいました。おまけに更新も。

     どうもこの種の「ホームページ作業」が生活サイクルに組み込まれているうちはいいのですが、何かの拍子に弾き飛ばされるとテキメンにやらなくなるという。

     一日でやれることなど案外限られているようです。自分の場合、数年スパンで継続的にやってることが幾つかありますが、どうもこれを一日に全部こなすのは無理のようです。一日の可処分時間が100あるとしたら、200くらいやろうとしているみたいで、だから最初の100のうちに「ホームページ作業」というのが入ってきてるうちはやるけど、他の物が入ってきてしまうと予約済、booked outになってしまうという。どうしてもこれだけは!という、パソコンでいえばIRQの割り込み要求みたいなものが立て込んでもアウトです。


     というわけで、言訳かたがた、一体俺は毎日何してんだろ?ということを見てみたいと思います。





■最優先事項=仕事

     これはもうお客さんが実際にいらしたときのサポートなどです。学校見にいくのに一緒にいったり、ホームステイまでお送りしたり、いろいろな相談をしたりという。場合によってはまる一日歩き回ったりしますので、これだけでバタンQです。





■ルーティンワーク/ハウスキーピング

     同じく優先度が高いのは、家賃払うとか、ゴハンの準備やら買出し、あと猫の餌やりとかいう日々の外せないルーティンワークです。あと「歯が痛くてたまらんから歯医者に行く」「車を修理に出す」なんてのもあります。これで結構潰れます。

     ゴハンに関しては、ここのところの福島選手の異様な頑張りに支えられております。レパートリーも増えたし、腕もあがった。僕とラース(福島のダンナさん)が合せて30くらい作り、あとの70くらいは彼女が作ってます。多謝。ここのところ、一週間単位に「ゴハン計画」というのを立案し、エクセルで表にして、それに基づいて計画的に買い物に行ったりしています。この計画立てるのが面倒臭いのですが、一回立ててしまえばあとは比較的楽です。僕が70ほど作ってた時期もありますから、「何を食うか」というテーマ設定が一番頭使いますよね。

     ゴハンというのは結構時間食うものです。いつぞやも書きましたが、僕と福島の生活リズムは平気で数時間ズレてまして、僕が早起きで、彼女が寝坊助。僕が朝からメールの返事などを書き上げて「やあ一日も終わった」みたいにほっと一息ついた朝の11時頃、「わっくしょい!!」という福島のクシャミが奥の彼女のバスルーム方面から聞えたりします。だから、両者の一日の最初の会話はどうなるとかというと、往々にして、「今日、晩ゴハン、どうしようか?」ということだったりします。

     とりあえず一週間の計画は立ててありますが、計画は計画に過ぎず、その日その日でやることを決めます。やれ今日は銀行いかんとならんとか、アロマの仕入れに行くとか、郵便を出さねばならんとか、だったらついでに買い物も行こうかという話になります。それを打ち合わせるわけですね。

     買い物もですね、一週間まとめ買いというのが出来るようで出来ない。だって牛乳なんて1週間まとめて買おうとおもったら15リッターくらい必要なんちゃうかな。ガソリンみたいなもんです。それとですね、何年も暮して買い物のコツがわかってくるのも善し悪しで、「○○買うならココ」みたいになってきてアチコチ行かないとならない。簡単な補充品だったら近くで済ませますけど、概してシドニーノースは、高いわ、質は悪いわで行く度に不愉快になったりしてますので、ちゃんと買うならどうしても西部方面とかまで足を延ばしたくなります。ガソリン代くらい楽にペイしますもんね。

     で買い物に行きますと、これで2〜3時間ぶっとびます。なんでそんなに掛かるんか?と思われるかもしれませんが、一つはこちらのスーパーは巨大だから一通り見てまわるだけでも20〜30分すぐにたってしまうのですね。「あ、アレ買い忘れた」とかいうと、売り場の端から端まで走ることになります。でもって、またこっちの人の買う量が日本の数倍ありますから、レジがなっかなか進まない。平気でポリ袋20袋分とか買いますもんね。また、食品の種類も異様に多いから、値段がわからんので問い合わせてるとか、カードで払おうとしたらうまく作動しないとか、いくらでも遅延要因はあって、下手すればレジだけで20〜30分くらいかかることもあります。で、でっかいショッピングカートをゴロゴロ転がして駐車場までいくのですが、この距離もまた長い。そんなこんなしているうちに、シドニーでは午後3時過ぎると道が混みはじめますので帰路に結構時間がかかるという。

     そんなこんなで家に帰ったらもう夕方、なんかもう一日が終わってしまったかのようです。





     その他のハウスキーピングも手間暇かかります。庭仕事はなんとなく僕の専属のようになってますが、ハッキリいって全部キチンとやるのは到底無理です。知識も道具も時間もない。最低限の芝刈りとか、落ち葉掃きとか。今は冬ですので比較的楽ですが、裏の芝生が完全日陰になってしまって半分湿地状態で死に絶えそうになってたりしてそのケアとか。

     猫はもう、朝晩ウルサイですから、餌をやらないわけにはいきません。時には容疑者の張り込みをしている刑事のように僕の部屋のドアの近くに音もなく潜んでいたり、時にはガサ入れ急襲のようにドアを足であけて身体の上に飛び乗ってきます。

     車のケアは理系の権威ラース博士にお願いしてますが、14年モノのOld Ladyのマツダの方は、年中車バラして(シート外したり)して、トンテンカンやっててくれてます。これで僕は随分助かってます。





■メールのお返事/パソコン関係

     一日のうちにもっともコンスタントに時間を費やしているのはメール書きだと思います。これは他の箇所でも触れたと思いますから多くは言いませんが、やっぱりこれで数時間は掛かります。長いものだと1通書くのに2時間くらい掛けるものもあります。

     で、時折、サーバーが異常を来したり、メールボックスフォルダをネットワーク共有している関係で、何か異常終了したりすると、受信した筈のメールが消失したり。気が休まりませんね。メール紛失に備えてバックアップ体制も構築してます。メーラーを何種類か置いておき、うち3つは「受信してもサーバーから削除しない」設定にしておき、いろんなメーラーで受信した後にサーバーから削除するという。でも同じメール何度も受信してるうちに、何がなんだかわかんなくなったりして(^^*)。

     あと、これまでのメールの保存や分類も結構時間かかります。いろいろなフォルダーに振り分けてますが、フォルダー自体が100個を超えてくるともう何だか分からなくなります。一番大変なのが、「前にも一度質問した者ですが」とか「この間はありがとうございました」みたいに、過去のメールを参照しないと話が進まないパターン。100人や200人くらいだったら名前覚えられても、なんだかんだで1000人越えてますからとてもじゃないけど覚えきれない。「あー、なんか見覚えあるぞ、誰だったかな、えーとどこに入れたかな」で探し回るという。

     メールというのは、これはメーラーにもよりますが意外と検索しにくいものです。一つにはシフトJISとかJISとかESOとかMIMEとか色んな規格でメールが送られてくるわけですが、これをそのままの形で保存しておくと、Windowsの検索かけてもヒットしてこないのではなかろうかと睨んでいます。全部普通のテキストファイルに変換して保存してくれるメーラーもあり、そのあたりは今後の課題です。

     で、前回質問されたときと今回とでメールアドレスが違うとか、アドレスの前の名称が違うと、もうソートしても並んで出てきてくれませんから一個一個開いてみていかないとならないという。これもう事実上不可能です。これ書いてて思いましたが、メール出すときは出来るだけアドレスを変えないか、名称を変えない。あるいは、タイトルに自分の名前を入れるなりなんなり、数千通のメールのなかから自分のメールをすぐにピックアップして貰いやすいように工夫しておくと何かといいかと思います。タイトルも「はじめまして」とか「質問があります」とかいうものだと、同じタイトルだけで数百通のオーダーに昇りますから、もうピックアップ不能という。

     サーバーといえば、今地元のオーストラリアのサーバー使ってるのですが、最近態度が悪くなってきたので喧嘩して ます(^^*)。47ドルで50時間まで使えて、あと1時間ごと2ドルという設定のところ、以前は「25時間経過です」とか伝えてくれたのに、それをやらなくなりいきなり超過料金を請求してきたから、こっちもカチンときて「そんな超過料金払わんぞ」とコンプレインを出してるわけですが、梨のつぶて。これ、梨のツブテになってきたというのは、良くない傾向ですね。規模が大きくなって大企業病に陥ってる兆候だと思うからです。オーストラリアの場合、特に「僕の仕事はこれだけだもんね、あとは知るか」という感じですから、たいして大きくなくてもすぐに大企業病にかかりますね。このあたりも将来的に考えどころだとおもってます。

     しかし、サーバー選びというのは難しいものです。一般的にいえば小規模で良心的なところが小回りもきくし対応も早いからイイと思うのですけど、ずっと小規模のままだったら要するに売れてないわけで、あるときパタッと潰れちゃうかもしれず。かといって売れて大きくなれば、その分官僚的になってアラが目立つようになってくるという。

     それと平均すると週に1回はパソコンが壊れます。3台もあるからどれかが何かしら不調を訴える。やれあるソフトを開いたら異常終了するようになったとか、印刷できないとか、モデムが死んだとか、ネットワークが作動しないとか。つい先週の話ですが、ハードディスクが死にました(おおお)。また、マウスのクリック部分が接触不良になってきてまして、今はテンポラリーに昔のマウス使ってますが転がり具合が気に食わないのでそのうち新しいのを買うことになるでしょう。Windowsも定期的にインストールし直してやらないと機嫌が悪くなるし、CD−ROMドライブもホコリ昆かぶって読み取りエラー起きたり。そういえば、昨日はサウンドカードのドライバを再インストールしました。






■英語の勉強など

     それはともかく英語の勉強ですよ、やるべきなのは。もう、「英語雑記帳」(語学学校研究にあります)にも書きましたが、やらなきゃほんとに伸びない。それどころか落ちるだけ。

     時折思い出したように、「そうだ、やらねば!」と思って、辞書ひいたり、文法書読んだりするのですが、これが情けないくらい続かない。毎日1時間新聞読んで、わからん単語や言い回しをチェックしたりするだけで、積もり積もればかなり伸びるのは、もう経験的によくわかっているんだけど。テープやビデオで、聞き取れない箇所を何度も何度も繰り返して聞くうちに、「あ、こういう具合に短縮していってるんだ」というコツが体得できたりするからやればいいんですよね、ほんと「やるだけ」なんだけど。

     あと、新聞なんかも毎日読んでると、「ほ〜そうだったんだ」という、現地に関する色んな知識が身につきます。知識だけではなく、「ふむ、こういう具合に物事考えるのか」「話の進め方は、ここが日本と違うな」とかね、もう観察眼鋭くして見ていけば宝庫みたいなものなんですけど。

     シドニーモーニングヘラルドという地元紙を取ってますが、これの土曜日版の、一週間の出来事の総集編であるNews Review、それと毎週かなり詳しい特集記事を組むSpectrum、この二つの巻頭記事だけでも読んでおけば、かなり事情通になれると思います。あと日曜版のサン・ヘラルドの折り込んである冊子、Sunday Life。この特集記事が一番おもしろいです。「シドニー万引き事情」「シドニーでタクシーの運転手になるには」とか、「ああ、これ翻訳して情報BOXのコーナーに載せよう」という特集がいくつもあるのですが、翻訳どころか全然読めてません。ベッドサイドに積まれています。






■継続は力なりシリーズ

     他にもですね、昔からやってるギター。これも3日くらい性根入れて弾くと、面白いように指が動き出して、「ああ、やっぱり日々弾いてないとなあ」と痛感するのですが、それも束の間、すぐに取り紛れて忘れてしまいます。遊びのようなもんだけど、ピアノも同じ。その昔、感動してわざわざ日本から買ってきた尺八もろくすっぽ音がでないままホコリ かぶってます。あれ吹けたら気持いいんだけどなあ。

     それに代わってこの1〜2ヶ月で登場した新シリーズが、エクササイズですね、運動です。あるときしげしげと自分の写真みて、「俺、もしかしてものすごいブタになってるのかも」と思って一念発起しましたね。別にジムにいくのも面倒だし、高校の部活でさんざん叩き込まれたから何をどうすればいいのかはわかりますから、自分の部屋で腹筋やら腕立て伏せやらそのへんのことをやってるだけですが、意外にも、もう一月以上続いてます。

     これだけやれば効果は当然ありまして、メチャ筋肉質になってきました(あくまで当社比)。脂肪が筋肉に置き換わってるような感じですので、体重は案外減ってませんが、ウエストだけでも10センチは細くなったと思います。最初のの10センチくらいは勢いですぐだと思うけど、そこから先が大変ですね。体質変えるくらいの根性と時間がいると思います。でも腹筋それ自体は高校で柔道部やってたときよりも強くなってると思います。

     あとジョギングもやってますが、これはもっぱら心肺関係。これも、最初は「死ぬ〜」てな感じでしたが、徐々に伸びるものです。ただ、住んでるエリアが、坂の多いシドニーでも一際急な坂が多いエリアで、家の前のアンガスアベニューなんか、殆ど階段昇ってるよなもんです。初めてくる人でも、よく息切らしてます。そこを走るから、最初は勝負は即決。もうわずか150メートル程度の坂を下って登るだけで死にます。でも、これがやってるうちに、登りで切らした息を下りを走りながら整えるということが出来るようになってきます。

     そうなると楽ですし、楽しくなってきます。これまでは走る=しんどいだったのが、走る=楽しいになってきます。これはイイコトですね。あと運動不足から来る、腰痛その他の体調不良もパタッと止みます。これも別に新発見でもなんでもなくて、やればいいのは百も承知で、ほんとに「やるだけ」なんですけど、やる/やらないの差はトテツもなく大きかったりします。





     ちなみにお恥ずかしい話ですが、ワタクシ来月から3ヶ月間免停になります(おおお)。15キロオーバーで切符切られたら3点減点(デメリットポイントという)。これを3年間(日本は2年間だったと思う)に4回食らったら免停。これはまた別の機会に車関係の話としてしたいのですが、とにかく忠告。日本の感覚でスピードオーバーしてたら大変ですよ。こないだ日本に帰って運転したのですが、「どうして皆こんなに大胆にスピード違反が出来るのだ」と逆カルチャーショックを受けたくらいです。本当に至る所にカメラは設置されてるわ、ねずみ取りはやってるわで、すぐ切符切られます。

     でもって免停になったら、日本みたいに1日講習でれば29日免除なんて甘い措置はないです。いきなり3ヶ月免停。これは別途執行猶予の申請もできるのですが、これがまた猶予期間が12か月も続くわ、その間2ポイントでも失ったら今度は免停6ヶ月だわ、そのときはもう執行猶予はつかないわ、でキビシイです。

     おまけに、こっちではクリスマスとかイースターとか行楽シーズンになると、スピード違反の減点が2倍になります。僕もこれでやられました。くっそおおおお、あんなムーアパークの裏通りなんかでネズミ取りやってんじゃねーよ。一生の不覚。罰金179ドルはさることながら、一気に倍の6ポイント食らってしまいドボンです。これ、しばらく通知がこなかったら「あれ、まだ点数あったかな」とか思ってたら、3ヶ月くらいしたら不幸の手紙のようにやってきました。ガーンですわ。

     しかしですね、さすがにこれだけシビアだと運転イヤでも慎重になりますね。こっちは飛ばせるからうれしいのですが、もう日本の感覚でスピード違反やってたら免許が幾つあっても足りないと思います。特に僕のように、年間2〜3万キロ走る人の場合は、フラストレーション溜りまくりくらいに運転して丁度いいと思います。

     しかし、まあ、食らっちゃったものはしゃーないということで、災い転じて福となそうと思います。折しも体力好調ですからね、歩くのは苦にならなくなってきてます。これを機会に歩こうと。どうも車ばっか運転してると、見落としてしまうものが沢山あります。こないだバス乗りましたけど、ほんと久しぶりでしたもん。いろんな人を身近に観察できたりして、結構面白かったりします。その昔バス乗ってた頃はあんまり良く見えてなかったのですが、このごろになってくると「ふーん、こういう人がこういう雑誌を読んだりするわけね」とか。





■その他、その時々のこと

     こないだも用がありまして、ババッと日本に帰ってすぐ戻ってきました。帰ってる間は更新どころじゃないですよね。あらかじめて作り置きしておいた「今週の一枚」をチェンジするように福島にお願いしておいて、あとは急ぎのメールを日本から返事書くくらいです。

     で、CD−Rを買ったこともあり、日本から持ち帰った音楽を聴くとか、本を読むとかいう作業も山のように未消化のまま残っています。音楽というのは、これは人それぞれでしょうが、僕の場合、聴いて3秒で「いい」と判断つくものと、最初はピンとこなくても何度か聴いてるうちにその良さが判るもの、大きく分けるとこの二パターンあると思います。で、後々フェバリットになるのはこの後者のパターンが多いのですね。それまで自分の持ち合わせてなかった(あるいは持ってるけど気づかなかった)新しい感性を教えてくれるような音楽。だから、結構気合いれて何度も聴かないと わからなかったりします。

     しかしこればっかやってると、平気で何時間もたってしまうし、頭は音楽ばっかになって、雑記帳書いてもこないだの椎名林檎論みたいなものばっかになってしまいます。それもどうかと思うし。






     他にも、可処分時間の100を奪い取ってしまうような事柄はいろいろあります。全部ツラツラあげるのもナンですのでこのくらいにしておきます。

     というわけで、ここのところ、中々「ホームページいじくり作業」が、最初の100に食い込んでくれなかったわけです。ここにきて、さすがにこれはマズいと思って、またこれを書き出したわけです。

     しかし、これを書いてるために、またぞろ新聞は読めてませんし、英語も出来てないし、庭仕事も今日はお休みだし。今日はこれから、アロマのレクチャーが終わっているだろう福島を車で迎えにいきます。いって帰って夜の10時。それから、えーと、今日はまた腹筋とかやってないからそれやって、それからまたインターネットつないでメールを受信して、また返事書けるのは書いて、えーとそれから、、、、

     というような感じでございます。

     しかしですね、こんな生活、日本の皆さんの日々のご苦労に比べたら超ノホホンとしてる筈で、それなのにどうしてこんなに時間が無くなっちゃうのかなあと不思議だったりします。全体に処理スピードが鈍ってるのかもしれませんね。だもんで、今日のこの雑記帳はもういつもと違って数日寝かして推敲、、という作業をオミットして、一気書きの一気UPすることにします。あしからず。




1999年06月22日:田村

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