Kangaroo Island







    APLaC読者の皆さんから投稿いただいた、カンガルー島観光レポートをお届けします。




    カンガルー島1日ツアー


    アデレード在住:鹿島雅代さん からのレポート




    Sea Link社のカンガルー島1日ツアーに行ってきました。ワイルドライフツアーと銘打ったツアーです。往復を飛行機、フェリー+バス、前2つの組み合わせにすることで、時間の短縮、または費用の短縮などができると思います。とりあえず、私達は行きがバス+フェリー、帰りを飛行機にしました。帰りを飛行機にしたのは、まだサマータイム前だったので、アデレードの夜景が見られると思ったからです。サマータイム後は6:00すぎに出発だとまだまだ明るいので、夜景は期待しない方が良いと思います。

    朝6:15位までにFranklin.St.にあるバスターミナルに集合。ホテルに泊まっているとピックアップサービスがありますが、何しろ朝早く、他のホテルの人達を拾っていくとのことで、もし、シティがおわかりだったら、自分の足で集合場所に行ったほうが時間のロスが少なくてよいと思います。

    ターミナル内でチェックイン。私達は事前に旅行会社を通して予約したので、クーポンをもらっており、それを見せました。

    その後大型バスに乗り6:45頃出発。ハイシーズンではありませんでしたが、車内はほぼ満席。特にバス内で運転手が案内をすることもないので、半分くらいの人は寝ていました。

    市内をぬけると牧歌的な景観の丘陵地帯が広がり時々野生のカンガルーや牛、羊、ラベンダー畑(きれいな紫だったので錯覚しましたが、ラベンダーではないそうです)ワイナリー畑、などを見られて外の景色もなかなかのものでしたので、寝るのは少し惜しい気もします。途中で、朝日が丘陵を染めてとても美しかったです。

    結局、アデレード市内からケープ・ジャービスのフェリー乗り場までは2時間程かかり、その間トイレ休憩などはありませんので、ご注意下さい。

    ケープ・ジャービスについてから大型フェリーに乗り換えます。中は結構広いのですが、やはりよい席(船席前方)は、早い者勝ちのようですので、景色を楽しみたい方は早めに乗りこまれますように。なかではコーヒーと軽いパンのようなものだけ売られていました。1時間の船旅なので朝食のようなものはありません。結局、ツアーに参加してしまうと昼食まで食べ物にはありつけませんので、朝食はきちんと取るか持参したほうが無難ということでしょう。

    船はその日はそんなに揺れませんでしたが、(私は)乗り物に酔いやすいので、進行方向逆の席にすわっていたら、多分気分が悪くなっただろうと思います。ですから、天候の悪い日は注意が必要でしょう。フェリーはペネショーという小さな街に到着します。そこで、ツアーのバスに振り分けられますが、シーリンク社の他のツアーもありますので、お間違えのないように自分のツアーを確認してください。

    バスの中では一応最初に簡単な説明があり、各国の言語に訳したツアー内容の紙を1枚ずつくれます。もちろん、日本語もありました。最初はシールベイというシーライオンがいる海辺へ向かいます。ここまでは途中海岸側とか景色も楽しいものだし、まだ最初なので退屈もせず案外早く到着したような気がしました。




    Seal Bay

    Seal Bayは世界で唯一野生のアシカに会えるところで、オーストラリアでも2番目に大きいアシカの繁殖地だそうです。アシカといってもここの正式名称はAustralian Sea Lionとのこと。15分〜30分置き位にレインジャーによるガイドがあるのですが、それなしでは海岸に降りていく事は出来ません。しばし海岸上の売店もどきのところで待った後に1箇所に集められ最初に海岸上のはしけのようなところから注意事項を聞きました。私達はバスが満席なくらいツアーが多かったので、1人のガイドがついたようです。個人で来ている人達は、また人数を集めて1人のレインジャーがついていたようです。海岸ではかなり風が強く気温も低いので、真夏でも薄い上着などを携帯される方が良いと思いました。

    普通は常時600頭くらいのアシカがドーンと寝そべっているらしいのですが、前日雨が強かった事もあって、その日は200頭位しか海岸に上がっていませんでした。が、間近でみるアシカはかなりの迫力。“近づきすぎると攻撃的になるので最低6mの距離を取ってください”とパンフには書いてありましたが、結構2mくらいまで近寄っている人もいましたね。写真もO.K.なので是非持参されますように。赤ちゃんアシカは特別かわいかったです。全部で15分くらいはボーッとみたり説明を聞いたりする時間がありました。

    次は既に食事時間でした(笑)。これだけで、いかにカンガルー島が広いかおわかりでしょう。時速80km位で走っている感じがするのですが、いけどもいけども赤土と原生林なので感覚が麻痺していたのかもしれません。食事はカイワラコテージというところでした。バーベキューランチというので、オーストラリアにありがちなその場でスタッフが焼いてくれたのを食べるのかしら?と思っていたら、食堂のような感じのところで、既に食事が用意されていたようです。ただし、最初から盛り付けてあるわけではなく、各自で取りに行くのですがスープもあったし、お肉も焼き鳥のような串にさしたものだとか、コーヒーも紅茶もあり、ツアーの食事としてはまぁまぁだったのではないでしょうか?

    食事時間が済むとあとはひたすら、走り続けます。お腹も満腹になったのでほとんどの人は(私を含めて)眠っていました。舗装されていない道路に食後の心地よい揺れが重なって、朝早かった事もあり無理もないと思いました。で、次に起きたら周りはユーカリ並木… やけにバスがゆっくり走っているなぁと思ったら、なんと、野生のコアラが1本の木に1匹もしくは2匹くらいずつつかまっていました。

    多分フリンダースチェイス国立公園の一角だったのだと思います。途中でバスから下ろしてくれたので、ゆっくりビデオやカメラを取ったりする時間がありました。日中でしたが、かなりのコアラが起きていてユーカリの葉をたべていたり、よじのぼったりしていたので面白かったです。子供を抱いているコアラもいたり本当に自然そのままで、動物園でみるコアラとはまた違った感じでした。

    リマーカブル ロックス

    リマーカブル ロックスは花崗岩の塊で、何世紀もかけて波や風によって侵食され、彫りこまれた不思議な巨大岩です。海岸の急斜面の突端に大きな岩がドンと乗っています。周りを散歩できるのですが、表面は滑らかで本当に時間をかけて自然の力で少しずつ侵食されていったんだなあと妙な感慨を覚えました。他にもまるい岩がころころ置いてあるという感じで乗っていますが、これらも昔は巨大だったのかしらとかあと何十年、何百年のちには侵食がすすみ海に落されて存在していないかなぁとか…。自然の力の偉大さとかすごさを改めて思い知らされた感じがしました。やはりここでも岩をバックに皆さん写真を撮っていました。風がかなり強いので、足元には充分注意してください。

    アドミラルズ アーチ

    リマーカブル ロックスからまたバスに乗って海岸沿いを15分ほどひた走ります。6kmくらいだとのこと。ちょうど湾曲しているのでかすかにリマーカブル ロックスとアドミラルズ アーチは見えるかと思います。ここもまさしく岬の突端で、その突端が波の侵食によって削られ作られた自然のアーチを見ることが出来ます。遊歩道に沿って行き突端から折り返す様に歩道の階段で下ったところの裏側にアーチがあるので、面倒くさがらずに下までおりて見てくださいね。途中、波の荒い岩場でアザラシたちが戯れていたり、泳ぎまわるのをみる事が出来ます。かなり波が荒いようですが、それが丁度良い遊び場になっているようです。歩道は滑りやすいし、やはり風がかなり強いので気をつけてください。

    そこから、またさらにバスに揺られます。アドミラルズアーチからはフリンダースチェイス国立公園に入るのですが、背の低い森を切り開いてようやく一本の道を作った事が良くわかるくらい、周りは森の海です。それもバスにのっている目線の高さの木ばかりなので周りが見えそうでみえない(笑)でも、勾配のはげしいところになると結構良くわかりますので、なんだかおもしろかったです。この辺りはカンガルー島でもほぼ手付かずで自然の残っているところらしいので、寝ているともったいないと思いました。(結構他の外国人は寝ていた…)

    最後にロッキー リバーに到着し、しばしの休憩。本ではこのフリンダースチェイス国立公園で色々な動物を見られると書いてあったのですが、私達のときは全くでした。もう少し時間があれば、休憩場所のキャンプサイトから歩いていって動物を見られたような気もしますが、正味15分程度では無理でしょう。動物の宝庫と言われて楽しみに言った割には、結局動物はコアラと公園にいた、孔雀、そして遠くにかすかに見えた数匹のカンガルーのみ…これで、終わりだったので、つくづくカンガルー島は1泊くらいしなきゃだめだと思いました。

    大体東京都の2倍の面積をもつカンガルー島を1日で縦断するのですから、時間がないわけです。1日ツアーに参加される方は、とにかく要所だけを見るのみと割りきって参加される事だと思います。 帰りは、また、ひたすらバスに揺られキングスコートの飛行場で下ろされました。他の人はこれからペネショーまで戻ってフェリーにのるか、宿泊されるのでしょうね。

    飛行機は6:10に出発なので、チェックイン(といっても乗合バスの待合室みたいだった…)した後、アナウンスがあるまで10分ほど待ちました。アナウンス後おもむろに外に出て6人のりの小さなチャーター機に乗りこむだけ。座席は特に決まっていないので、乗りこんだ順に前から向かい合わせで座ります。全員乗りこんだ後にキャプテンが入ってきて、緊急の場合のパンフレットを読んでおいてといいながら、あっという間に飛び立ちました。

    飛び立つと眼下には海のみ。まだ、明るかったので内心「これで本当に夜景がみられるのだろうか?」と疑問でしたが、そのうち、海の向こう側に夕日が沈む瞬間を見られたので本当にラッキーでした。およそ45分くらいでアデレードの街が見えてきます。まだ、とっぷり暮れたわけではありませんが、アデレードの街はご承知の通り規則正しい形でキレイに並んでいるので、夜景も美しかったです。

    あっという間にアデレード空港に到着し、ゲートではなくフェンスを通って外に待っているバスに乗り込みました。空港からのかはわかりませんが、別のお客をピックアップするらしく、そこで20分ほど待ちました。そして、結局、朝の集合場所のフランクリンストリート・バスターミナルに到着したのは7:30でした。バス+フェリーだと到着時間は10:30になるようです。




    カンガルー島について


    熊本在住:木村めいこさん からのレポート



    まず、降り立ったエアポート…っつうかバス停に毛の生えたようなところでしたが、友達と写真撮影していて、唯一の公共交通手段のバスに乗り遅れてしまったのであります。カンガルー島に行く方、くれぐれも気を付けてくださいね。だって、もっともっとすっごい小さな島を想像していたので、大きなミステイクでした。野宿寸前でしたからね…もちろん寝袋無しですよ。

    ケンデル航空のセスナ機のようなもので降り立ったんですが、そのセスナ機のシートは「触ってごらんウールだよ」・・とフカフカのカバー付き。しかも、背中を丸めて乗り込みます…飛行機が小さくて、ちとキョワイ…!! しかして、30分くらいのフライトだったと思いますが、ちゃんとスッチーがジュースとお菓子を配ってくれました。ケンデルぶるるんって感じのプロペラ機です。
    でもって、浮かれ過ぎたあまり、気が付くと・・ハテ?・・サテ・・?・・無人くん状態のエアポートにはフト気が付くと2人…シーン…あの…(^^;)・・・うそっ・・・!!

    ケンデルのパイロツトさんか係りの人か…格好良い制服のナイスミドルな男の人2人を発見!Englishには聞こえないだろう英語で必死で取り残された事を主張し、宿泊先のホテル名(The Island Resort Motel)と電話番号を提示。たぶん、かなり呆れられたとは思いますが、流石に何の交通手段もないので、ケンデル航空の社用車かはたまた自家用車か??とにかく、荒野を駆け抜けること1時間弱…絶対に徒歩では無理!!!3日くらいかかるんじゃ…。私たちを目的のホテルまで送り届けてくれた上に、ノンキなホテルのおばちゃま…その名はマーガレット…かなりやり放題な女…に事情等を伝えてくれました。

    とにかく、ほとんど情報がないままに(ガイドブックにほとんど掲載されていないので)現地入りしたので、とっちめちんな出足となってしまいました。が、オージーおじさまの優しさにジーンとしていたのであります。ホテルにはガイドブックに書いてあった、スパどころかプールも形跡のみ!ライセンスレストランも無人…一休みしてフロントに行ってみると、ここももはや無人…。

    その日はプラプラと散歩して過ごしました。ほんとに小さな町でしたが、古いトイショップで可愛い木の雑貨を買ったり、スゴク可愛いミートショップでオリジナルのハニーレモンをお土産に買い占めてお店の人に目を丸くされたり、それから、手作りのニットショップ?のようなところで、ほんとに柔らかくて暖かいニット帽を買いました。季節は真夏だったのですが、風が結構冷たくて、持っていった綿の服では寒くなってしまって、このニット帽のお陰で快適に過ごせました。お店のおばちゃんの手編みです。他にも質の良いセーターなどがたくさんありました・・さすがに真夏だったのでセーターには手が出なかったんですが。

    海はとても綺麗です!特に整備されてなくて、以前行った沖縄の島のビーチを思い起こさせました。

    食事は町の中でしましたが、んー…オージービーフはやっぱりスカスカして味が無い。カンガルーの肉もありました。今、思うと食べておけば良かった! シドニー、メルボルンでで食べようと思ったけど見つける事ができなかったし。つい、可愛そうとか思って注文できなかったんですよね。

    町の中では観光客を見かけましたが、日本人は見ませんでした。飛行機の中でそうだったんですが、小さな外国人観光客がアジアのちんちくりんな私達に興味津々の模様でした。

    ホテルに戻って夜はペンギンツアーに参加!真夏といえど寒い!レンジャーさんについてかなり歩きましたが、発見できたペンギンは1〜2匹…トホホツアーでした。
    まぁ、いっか。

    次の朝も早起きしてプラプラと散歩、ホテルに滞在中のイギリス人のキッズ達と強引にコミュニケーションを取り、懲りもせずハチミツの買い出しに出発。帰りに後悔する事も考えず買って買って買いまくり…肩がもげる寸前になった私でした。

    それから、ちっともフロントにいなくてノンキなマーガレットに電話でツアーを申し込んでもらい、島内一周の観光バスに乗り込みました。やはり、日本人は皆無で、当時、ヒアリングなんてチンプンカンプンの私たちも適当にフンフンと相づちを打ちながら参加しました。

    憧れのシールベイでアシカを思う存分見学…うっとり…したのは、アシカだけではなくレンジャーのお兄さん…ハンサムで優しくて大満足でした。因みに記念写真も一緒に写ってもらいました。
    アシカくん達はこの世のヘブンって感じで、とても気持ち良さそうに日光浴したり泳いだりと気ままな様子。レインジャーさん達のお陰で、荒らされることなく人間を怖がる事もありません。

    リマーカブルロツクは実に不思議な空間で、きっともう少し規模が大きければ、ガイドブツクでも大きく取り上げられるんじゃ…と思いました。

    バスツアー中の景色ものんびり良い感じで、野生のコアラを見て感動しました。野生のカンガルーを見られなかったのが残念でした…生息してるんでしょうか?? 私はオーストラリアで生きの良いカンガルーを一度たりとも見たことがなく、唯一、動物園でくたびれた親父のように横たわるカンガルーを見ただけなんです。

    ユーカリの良い香りに包まれた公園もほんとにのんびりcomfortable!!!!!!
    なんにもない、なーーーーんにもない島ですが、これが自然なんです。造られていない、自然の宝庫です。エアーズロツクなどの過酷な自然とは違う、のんびり味わえる気持ちの良い自然です。

    広いので、バスツアーも掻い摘んで回っていた様子ですから、もし、すべて見たいのであればレンタカーを借りて回るか…帰って来れれば幸いですが…。

    当時、カンガルー島がパックされているツアーは30万〜50万くらいしてたので、フリーで行ったのですが、セスナの予約とホテルの予約さえしていればバスツアーなどは当日でもOKですし、レストランも何件もあります。セスナの予約は座席が少ないので、早めにしておいた方が良いと思います。日本からすると割安で、早めにすると更に安かったです。早割のようなもんかな。

    良いかなって…ホテルが1件ビーチのスグ近くにあったのですが、予約したら団体で埋まっていました。例えばJTBやJALのパックならここくらいしかないでしょう…それでもレストランの料理は高くてまずかったです。ボンダイのナポリが100倍は美味しかった!!




    カンガルー島 家族旅行レポート


    98年12月に、加賀さんファミリーがカンガルー島を訪問し、大自然を満喫されています。詳しくは、加賀さんのホームページをご参照ください。





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