ギリシア料理編





    ムサカ(ギリシア料理)


    ムサカ(Moussaka)は「伝統的なギリシア料理」といわれ、ギリシア料理屋さんにこのメニューが置かれてないことはないくらいメジャーなもんらしいです。以前から我々の大好物でして、よくテイクアウェイして食べてましたが、いよいよ自宅でトライ。時間はかかりますが(下準備から焼き上がりまで、約1時間半)、頑張ったなりのことはあります。おいしいです。

    個人的には「ギリシア版ラザニア」と理解しています。ラザニアはイタリア料理らしく、平たいシート状のパスタが入ってますが、あのパスタをナスに置き換えると、ムサカになります(なんて説明したら、ギリシア人怒るだろうな)。要するに、スライスして炒めたナスと、挽肉のトマトソース煮を重ねて、上にホワイトソースもどきを載せ、オーブンで焼き上げたもの。・・・・と言えば簡単に真似できそうなんですけど、日本では馴染みのないほのかな風味がする挽肉部分と、しっかり固まっているホワイトソースもどきがナゾ。これを解明するために、現地で出版されてるギリシア料理本から知識を仕入れました。

    コツは挽肉をトマト缶で煮る時に、パセリとミント(ウチは自家栽培してるペパーミントで代用)とシナモンを加えること。時間をかけてしつこく煮て、味を染み込ませます。

    また、ホワイトソースに似ているのは「チーズソース」だそうで、作り方はホワイトソースと同じ要領でいいのですが、最後に卵とチーズを加えると、あのもっさりした歯ざわりになるようです。


      【材料】

      • なす(大きめの米なす) 1個

        挽肉ソース
      • 玉ねぎ(みじん切り) 1個
      • 牛挽肉 300g
      • ホワイトワイン 小匙3杯
      • トマトの水煮缶詰 1缶
      • パセリ 数本
      • ミント 数本
      • シナモン(パウダー)
      • 塩・胡椒

        チーズソース
      • バター 90g
      • 小麦粉 1/3カップ
      • 牛乳 2カップ
      • 溶き卵 2個
      • おろしチーズ 2/3カップ




      【作り方】

        ナスの下準備
      1. ナスを1センチほどにスライスし、両面に塩をふり、そのまま1時間放置します。
        (と、料理本には書いてあるのだが、なんとなくアクが気になって、塩をふる前に水につけてアク抜きしています → その後、発見したのですが、塩をふって放置しておくとアク抜きになるんですね。塩がアクを吸い出してくれるみたいです)
      2. 水で洗い、よく乾かします。
      3. 大き目のフライパンにオリーブオイルを注ぎ、両面をキツネ色になるまで炒めます。

        挽肉ソース
      4. 厚手の鍋にオリーブオイルを入れ、よく熱します。
      5. みじん切りにした玉ねぎと牛挽肉を加え、強火で10分ほど、水分が蒸発するまでよく炒めます。
      6. ワイン、トマト缶、パセリとミントをみじん切りにしたものを加え、シナモンとこしょうを振り入れます。
      7. 弱火にして蓋をし、20分間。その後、蓋をとって更に10分間煮て水分を飛ばします。

        チーズソース
      8. 小さな鍋にバターを溶かし、弱火で小麦粉を炒めます。
      9. 牛乳を少しずつ、ダマにならないようかき混ぜながら加え、とろみが出るまで煮詰めます。
        (ここまではホワイトソースと同じ)
      10. 火からおろして、卵とチーズを加え、よくかき混ぜます。

        仕上げ=オーブン焼き
      11. オーブンを180度に温めます。
      12. 容器の内側にバターを塗ります。
      13. ナスのスライス焼きを3等分し、そのうちの1グループを容器の底に敷きます。
      14. ナスの上に挽肉ソース(半量)を載せます。
      15. これを繰り返して、「ナス、挽肉、ナス、挽肉、ナス」の順に重ねていきます。
      16. 最後に、ナスの上にチーズソースを載せます。
      17. オーブンで30〜45分ほど焼きます。チーズソースがキツネ色になったら、出来上がり。






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