デンマーク料理編
- 丸ごとチキン 一羽
- 植物油 大匙１杯
- 水 １／２カップ
- 青リンゴ ２～３個
- プルーン ８～１２個
ソース用
- バター ５０ｇ
- 小麦粉 ５０ｇ
- 牛乳 ２００ｍｌ
- パセリ 数本
- 塩・胡椒
- チキン内部をよーく水洗いします。
- 青リンゴを細かく切り、プルーンと混ぜて、お尻から内臓部分に詰め込みます。
- チキンのお尻を糸で縫い閉じます。
- チキンの外側に塩を振ります。
- オーブン皿にアルミホイルを敷き、食用油と水を滴らして、キチンをドカンと載せます。
- ２２０度のオーブン中段に突っ込んで、１時間ほど焼きます。
（冷凍ものを半解凍して使う場合は、１時間半～２時間かかります）
- キチンの上がきつね色になり、内部まで火が通ったら出来上がり。
- 小鍋にバターを溶かし、小麦粉を入れて炒めます。
- 牛乳を少しずつ加え、ダマにならないように練り伸ばします。
- 弱火で１５分ほど煮ます。
- 焼きあがったチキンのオーブン皿に残った水分を取って、ソースに加えます。
- 最後に、細かく刻んだパセリを入れ、塩・胡椒で味を整えます。
- キチン骨付き足（Drum stick） １人１本
- アスパラ水煮缶詰 １缶
- マッシュルーム水煮缶詰 １缶
- コーン（ホール）水煮缶詰 １缶
- クリーム（Thichen cream） １００ｍｌ
- 水 １００ｍｌ
- バター ２０ｇ
- 小麦粉 小匙２杯
- カレーパウダー 小匙２杯
- 塩・胡椒
- 大きな鍋にバターを溶かし、カレーパウダーを加え１分ほど炒めます。
- チキンを入れてきつね色になるまで５分ほど炒めます。
- 各缶詰の水分のみを鍋に移します。水１００ｍｌをここに加えます。
- クリームを加え、１０分間煮ます。
- 小麦粉と同量の水をあらかじめ混ぜ、好みのとろみになるまで加えます。
- 缶詰に残しておいた、アスパラ、マッシュルーム、コーンを加え、数分煮ます。
- 塩・胡椒で味を整えます。
- 開発したウォルドルフホテルのシェフがデンマーク人だったこと
- オリジナルのウォルドルフサラダはフレンチサワークリームを使うが、これだとリッチすぎるので、ラースバージョンでは代わりにバターミルクを使うこと
- 私のたった２週間のデンマーク滞在中に何度かごちそうになったこと
- 青リンゴ ２個
- ぶどう ２～３房
（大粒のものがいい。ウチではGreen Grapesをよく使うが、巨峰で作ったらおいしいだろうな。）
- セロリ ２本
- クルミ ５０ｇ
（青リンゴとぶどうとセロリは同じ量にする。クルミは青リンゴの半分くらい） - バターミルク １５０ｍｌ
- 塩・胡椒
- ぶどうを半分に切ります。巨峰を使う場合は、皮を剥きます。
- 青リンゴは皮を剥き、ぶどう半分と同じサイズに切ります。
- セロリは青リンゴと同じサイズになるよう小口切りにします。
- クルミはセロリと同じサイズに砕きます（２～３ピースに）。
- 全てを混ぜて、バターミルクであえ、塩・胡椒で味を整えます。
- 冷蔵庫で１５分ほど放置すると、おいしくなります。
- 卵 ４個
- クリーム １００ｍｌ
- 植物油 １００ｍｌ
- 砂糖 ５０ｇ
- もも缶詰 １缶
- バニラエッセンス 少々
- 卵を卵黄と卵白に分けます。
- 卵白は泡立器でよく泡立てておきます。
- 卵黄と砂糖をよく混ぜます。
- クリームを泡立て、卵黄と砂糖に混ぜます。
- 刻んだピーチを加えます。この時、できるだけかき混ぜないのがコツ。
- 食用油を少しずつ加えて混ぜます。
- 泡立てた卵白を加えて、冷凍庫で冷やします。
- 時々、アイスクリームが入った箱を逆さにひっくり返すと、味が均れます。
デンマーク料理といわれても我々日本人の頭には何もイメージが湧いてこないのですが、夫によれば、基本はじゃがいも、ポークだそうで。日本人の米にあたるのがジャガイモ。「最近の若者はジャガイモを食わずに、パンだとかを食いおって、まったく軟弱になりおって」といったグチが年配者の口から聞かれますから、世界どこも同じ。
（ちなみに夫はまるで味噌汁でも作るような手軽さでパンも焼いちゃいます。「貧乏人はパンなんて買うものではなく、自宅で焼くもの」なんだそうで、じゃがいもに比べればちょっと贅沢品イメージがあるようです。）
ミートボールは国民を象徴する伝統的料理。要するに「豚挽肉で作ったハンバーグ」なのですが、こういう言い方をするとデンマーク人は心外な様子。
クリームやバターミルクなど乳製品をふんだんに使うことも特徴。ちなみにバターミルクとは、バターを作る過程で出来る副産物で、脂肪分ナシのプロテイン入りヘルシー飲料。味は「飲むヨーグルト」。便秘によく効きます。
デンマークの肉料理、魚料理には必ずソースがついてきます。ゆるめのホワイトソースを応用したものですが、このソースをメインディッシュだけじゃなくて、主食のじゃがいもやら付合わせの野菜にまで、なんでもかけて食べます。
ウチではじゃがいもの代わりにごはんを炊くことが多いですが、ごはんもこのソースによく合います。
それと、デンマークの家庭料理は鍋ごと食卓に並べるんですね。夫がキッチンから持ってきた鍋をボンボン食卓においた時は「なんてレイジーなんだ」「盛り付けの美学を知らないのか」と仰天しましたが、デンマークではどの家でも鍋ごと食卓に並べてました。ただし、デンマーク家庭にある鍋はピカピカで美しい。内側しか洗ってもらえない、ウチの鍋類とは違う。上等なものを、きれいに洗って使っているんですね。
デンマークでは、料理は男の仕事。夫ラースは子供の頃から「料理が下手だと嫁さん来ないよ」と、お母さんに仕込まれたそうです。もっとも料理を仕込んだのがお父さんではなく、お母さんであることからも推測がつくように、男性が料理を担当するのが一般的になったのは、この２０～３０年のことみたいです。女性の社会進出にともなって男性の家事分担が進んだというわけ。だから、田舎には「料理はアタシの仕事」と古風に台所を守り抜く女性も現存しています。それにしても、デンマークの男はよく家事をします。ダンナ貰うなら、デンマーク人オススメです。
以下、夫ラースから伝授された、デンマーク料理をご紹介します。
| スタッフド・チキン |
チキンを丸ごと１羽使う、豪快な「男の料理」。クリスマス・ターキー並みに見た目にも豪華だし、チキン各部位のおいしさが楽しめて、お客さん用の料理として非常に重宝。
ラースに「どうやって作るの？」と聞くと、「超簡単。チキン丸ごと買ってきて、オーブンに突っ込むだけだよ」という。
ここで、丸ごとチキンをどうやって手に入れるか？から検討しなければならない。シドニーだとチキン屋、肉屋に行けば丸ごとキチンが安く手に入る。スーパーだと１羽１０ドル前後することがあるが、チキン専門店だと３羽で１１ドルなんてところもある。チキン１羽で４～５人前あるから、１人あたりのチキンコストは１ドル以下。
しかし、日本ではどうなんだろうか？ そもそも日本で丸ごとチキンを入手しようなんて考えたこともなかったなあ。
次に考えるべきは、何を中に詰めるか？という問題。回答は「なんでもいい」。そういうラースは一度、家の冷蔵庫をあさって、残っていたズッキーニを刻んで詰めたことがあるが、これは今ひとつで、本人からして不満そうだった。やっぱり何でもいいわけはないのだ。
まあ、日本人が「味噌汁の具は何でもいい」というのと似てるんだろう。およそ考え付くものは何でも味噌汁の具になりうるが、合うもの／合わないものはある。少なくともプルーンと青リンゴを味噌汁に入れる日本人はまずいないだろう。
で、主なパターンとしては、①青リンゴとプルーンだけの場合と、②挽肉＋青リンゴを使う場合がある。リンゴは「青リンゴ＝グリーンアップル」でなければならない。シドニーでは Granny Smithという名前で売ってる。赤いリンゴは甘すぎて適していない。また、挽肉を詰める場合は、ビーフだとドライすぎておいしくない。子牛肉とポークを半々に使うのがベストのようだ。
私の一番のお気に入りは、①青リンゴとプルーンだけのヤツ。中に詰めた果物の酸味と甘みが鶏肉に染みとおって、とってもジューシー。ちなみに、ラース君のお気に入りは、②挽肉＋青リンゴ詰め。
下記の材料には適当な量を示しておいたが、チキンのサイズによって詰められる量はかなり違う。とにかくキチンのお腹がパンパンに膨れるまで詰めること。
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ソース ソースは上記「パセリソース」の代わりに、カレーソースでも合います。パセリの代わりにカレーパウダーを加えればいいのですが、最後ではなくバターを溶かした後に加えて小麦粉と一緒によく炒めます。 |
 チキンのお尻から果物を詰め込む図 
焼き上がりの図
パセリソースの図
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| 野菜クリームスープ |
買い置きの缶詰で、短時間で簡単に出来るスープ。味もクセがなく、マイルドなので誰にでも好まれます（友人の子供たち－２才と４才にも大好評でした）。
下記材料のうち、ホントは水の代わりにバターミルクを入れます。もうちょっとクリーミーで酸味がきいた味になるんですね。ただ、日本でバターミルクにお目にかかったことがないので、一応水で代用させることにしておきます。シドニーにおられる方は、牛乳売り場付近、黄色い箱入りパッケージ（１Ｌ入と５００ｍｌ入がある）を探してみてください。
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| フルーツサラダ |
ニューヨークの高級ホテル「ウォルドルフホテル」のレストランが開発した「ウォルドルフサラダ」を、アレンジしたもの。だから、これをデンマーク料理にカテゴライズしちゃうと、ウォルドルフホテルからクレームがつくかもしれません。
理由をこじつけるなら、
サッパリしていて、いくらでも食べられるヘルシーサラダ。クルミとセロリのコリコリした食感、青リンゴの酸味、ぶどうの甘みがバターミルクによく合って、結構クセになります。
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| フルーツアイスクリーム |
アイスクリームは別にデンマークだけのものではないし、デンマーク人が開発したわけでもありません。しかし、ここで紹介する、ラースのお母さん秘伝のアイスクリームは「簡単で失敗がない作り方」として評価に値します。アイスクリームは家庭で作るのが難しいと言われますが、食用油を加えることでなめらかな出来上がりになるようです。
ここではもも缶を使った「ピーチアイス」を紹介しますが、いろんなバリエーションが可能。ラースは日本で食べた「抹茶アイス」の味が忘れられず、日本から仕入れてきた抹茶（お茶のレッスンに使うやつ）を混ぜて「抹茶アイス」まで作っています。
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