1. Home
  2. A僑


放射能対策系の話題整理



話の流れ

 市販の食品の放射能測定をやってあげるというビジネス案
 主として西日本の、街の小規模スーパーや食材店が、売上増大のために差別化を図る目的で、「うちのは検査してるし、検査数値を毎日出してるので安心ですよ」と言うためのお手伝い、、、あたりにニーズはないか?

 ↑
 あれこれツッコミ、思いつき、言いたい放題がありつつも、
 そもそも今の日本の放射能の状況ってぶっちゃけどうなの?という素朴な疑問が、、、

 あれこれ言われているけど、あまりにも言われすぎてて何がなんだか分からん!ってのが率直なところ。
 まずそのあたりからって話になる。
 

問題設定

でね、思うのだけど、確かにヤバイ状況なんだけど、それでも諸般の事情で日本を出ていけない人、それでも気になる人が、最大限健やかでいられるにはどうしたらいいと思います?

前提としては--
国や社会は一切何もしないと。何も期待しない。
そして、平均的な給与所得しかないと。つまりは生活厳しいくらい。

そういう人は、どうしたらいいのか?

より良くという「MORE」の発想ではなく、満点は不可能という前提でいかにゼロ点を回避するか、Lesser Evil(より害悪が少ない)の「LESS」の発想でいくと、何をどうしたらいいか、他人は何をどうしたら助けてあげられるか。

例えば放射能の測定でも、全ての物質を検査するのは不可能、全ての食品は検査するのも不可能だとして、じゃあ、最低限何を調べたいと思うかな?やっぱ、米と水でしょうかね?もっとも頻度が高く、同時に回避可能性(他の選択肢のあるもの)はなにかです。

まずこっちが儲かる儲からないは完璧度外視して、何をどうしたらいいのかというのを考え、その中から実行可能性、関与可能性のあるものを探し、さらに、、って段取りの方がやりやすいと思うのです。

17条の憲法

>確かにヤバイ状況なんだけど、それでも諸般の事情で日本を出ていけない人、それでも気になる人が、最大限健やかでいられるにはどうしたらいいと思います?
>前提としては国や社会は一切何もしないと。何も期待しない。そして、平均的な給与所得しかないと。つまりは生活厳しいくらい。

これが大問題ですよね。
自分は血縁や地縁、仕事、ローンなどのしがらみがなかったし、年齢もワーホリビザが取れる年齢だったんで、日本の外にパッと出て、働く権利付きで長期間合法に滞在できてるのはすごい幸運なんだと思います。

さて、「Lesser Evil(より害悪が少ない)の「LESS」の発想」ならば、食品に限らずぱぱっと私が今思いつくものは以下です。

1.非汚染地/低汚染地での子供たちの保養
これは、NPO 法人チェルノブイリへのかけはし代表の野呂美加さんが仰っていたことなのですが、子供の方が放射能を吸収しやすいが、反対に排泄しやすいので、保養は子供では30-40日、大人では100日で放射能が体外に排出されると言われているそうです。高濃度に汚染されたベラルーシ共和国から保養した648人(原則1人1回のみ)は全員、癌や白血病になっていないと。なので、定期的な保養が出来れば理想的ですが、一回の保養で効果がこれほど出るならば、親戚が非/低汚染地にいる人達なら案外できるかもと思います。

頼れるツテがなければ、各地の保養団体にコンタクトを取ってみたら何か助けがあるかもしれません。
http://kodomofukushima.net/?page_id=135
私は瓦礫焼却前の関西にいたので保養の必要性を感じず、保養団体の事はよく知らないので申し訳ないのですが・・・。

野呂さんは、22年前に起こったチェルノブイリ原発事故被災児童を1ヶ月間、空気や水のきれいな日本で保養させる活動を1992年に始めた方です。

2.抗酸化物質を含む食品(汚染されていないもの)を意識的に摂取する
「被曝」というと何だか難しい響きがするかもしれませんが、被曝というのは簡単に言えば、ようは「老化」です。
抵抗力が落ちて、身体の弱い所に症状が出ます。風邪をひきやすくなったりすぐに肺炎になったり、子供しかかからない病気に大人がかかるとか。弱い所というのは胃や心臓など、人によります。あとは目の下のクマや白髪、疲れやすい、など。老化なんですよね。

放射性物質が生体内に入ると、活性酸素が発生します。この活性酸素は多くの物質から電子を奪い、酸化劣化=老化を起こします。放射能と戦う事により、酵素やミネラル等を喪失してしまい、酸化(老化)されていくのですね。なので、抗酸化物質を含む食品を取ることが防御になります。

3.発酵食品をたくさん取るようにする
発酵食品は、腸内細菌の働きを活発にして整腸作用を高める役割を果たします。
人間の腸内には500種類以上100兆個を超える菌類が棲息しています。善玉菌が優性であれば免疫力が向上します。九州産の味噌とかいいと思います。

4.甲状腺・尿検査・心電図検診を受ける。特に子供。
チェルノブイリ原発事故では、被害者たちの癌進行速度が異常に早いことが発表されていたため、早期発見が肝要となりそうです。

5.風の強い日はマスクをする
放射能は空気中の埃に付着して舞っているのでマスクをすることで呼気被曝を防ぐことが出来ます。

6.呼気被曝の防御
スイス気象庁提供の福島原発放射能拡散予測地図をなるべくチェックして、
http://www.meteocentrale.ch/en/weather/weather-extra/weather-in-japan/weather-extra-japan-zoom.html
風向きに気を付ける。福島からこちらに風が吹いている日は洗濯物を外干ししない。
窓も開けない。不要不急の外出を避ける。

7.子供の学校の給食の産地確認。危険なものを使っているならお弁当持参。
お弁当を作るのが忙しくて無理で、でも汚染が高い地域の学校に通っているならとりあえず牛乳だけやめればいいと思います。
汚染された地域の牛乳はストロンチウムが入っています。
ストロンチウムの体内での挙動はカルシウムに似ていて、身体がカルシウムと勘違いして取り込んでしまいます。つまり、骨折しやすくなるのです。あと、歯が欠けたりとか。最近、日本の芸能人の歯がよくかけてるのはストロンチウムが原因と思われます。

8.「タイ産」の加工品は避ける
売れずに価格下落した日本の食品がタイに渡り、タイ産に変貌して逆輸入、というようなことが起こっているのではないかと疑わしい為です。
「キョクヨーの「いわし味付」のセシウム。」 http://ameblo.jp/c-dai/entry-11240651655.html
福島原発事故以前は、放射能汚染食品の輸入基準が厳しかったタイが原発事故の翌月に基準を緩和し(6bq/kg → 500bq/kg)日本からの輸入量を大幅に増やしたそうですので、疑わしいというか、クロかと思いますが・・・。
JETRO 日本からの輸入食品に新基準等を導入(タイ)
http://www.jetro.go.jp/world/shinsai/20110412_02.html

9.少なくともフィリピン以北の海産物は全部避ける。ナンプラーやオイスターソースなどのエキスが入ったものも避ける。オーストラリア産であってもタスマニアンサーモン以外のサーモンはダメ
東日本大震災の津波で宮城県気仙沼市から流失した漁船が、昨年3月に日本海の福井県沖で見つかりました。
米国沖の太平洋を漂流後、フィリピン沖を経由して、対馬海流に乗って日本海に到達したそうです。
気仙沼の漁船 福井で発見 震災で流失、6月に沖縄漂流 http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG03038_T00C13A8CC1000/?dg=1
なので、汚染水は少なくともフィリピンに到達していると思われます。
ちなみに、サーモンは回遊魚なので危ないです。

10.雨にはなるべく濡れないようにする
大気中に舞っている放射能が雨となって大地に降り注ぎます。

11.ネット上の集合知?を活用する。
 どの食品が良いかわからず、最初はものすごい手間ですが一旦「これならうちの近場のスーパーにいつもあるから買える」ようなOKフードを見つけたら、あとはそれを買い続ければいいだけです。

 自分が買う食品、加工品など全て調べるのは不可能だが、ネット上に善意の人が、いわゆる「OK/NGフード」の情報をアップしている。
 例えば→「放射能汚染のない安全な食品を選ぶための情報」http://okfood.blog.fc2.com/
【安全】放射能汚染されていない食べ物【安心】まとめ
  http://www10.atwiki.jp/becquerel/

12.物品にも注意する。例えば、東日本では無印良品の物は買わない。
食べ物じゃないですけど、まあするにこしたことはないです。部屋の中に線源を持ち込むと至近距離で被爆し続けますので。
東日本で販売されてる無印良品は福島にある工場で作られているため。

13.放射能を吸収しやすい食物を取らない。きのこ、筍、大豆、ベリー類など。
日本人は大豆を避けるのは無理ですので(醤油、味噌など)、西日本の味噌や醤油が手にはいれば理想です。
あ、オーストラリアとNZで売ってるキッコーマンの醤油はアメリカ産の大豆が原料だそうです。西海岸のものだったら嫌だなあ、と思うのですが、そこまで調べる気力が私にはありません(笑

14.ヨーロッパ産の食品を避ける。チェルノブイリ由来の汚染が未だに残っているため。トルコ産の茶葉も同様の理由で不可。

15.自由になるお金と物流の兼ね合いで汚染されている物を食べねばならない場合は、調理方法を工夫する。
例えば汚染された野菜をそのままサラダで食べるのではなく、よく洗い、茹でて、その茹でた水を捨てる。これをすると、水に放射性物質が溶け出し、かなり汚染が軽減される。

16.届け物の段ボールは家の中に入れない。
荷物が汚染地域含め様々な地域から混載されているため、家の中に入れると線源を置いている状態になるから。

17.やれるだけのことをやったらあとは天に任せてストレスをためない

1以外は貧乏な大学院生だった私が日本を出るまでに関西の実家に住みながらやっていたことです。
お金がなくても出来るものばかりですが、いかがでしょうか?

かなり長くなりますし、要点だけ取り急ぎ投稿します。

ベスト3は?

★1〜17のうち、ぶっちゃけ「3つだけ選べ」って言ったら何を選びますか?またその理由。

聖徳太子の「17条の憲法」のように掲げてくれたのですが、僕の感覚でこれ全部やるのは「無理!」です。あくまで僕基準。てか可能か不可能か以前に、考える気力がなくなるという。つまりその程度のヌルい認識なんだけど、でも、これマジョリティの認識でもあると思う。

そしてその基準ややる気は、それこそ個々人の「聖域」だから、他人がとやかく言うことでもないと思ってます。おっしゃられる「安全厨←→危険厨」のグラデーションのどこに位置したいかは、その人の勝手ですよね。だから良い悪いの問題ではない。

ここではビジネスがらみでの話ですので、マジョリティはどこか、メディアン(中間値)はどこかであり、逆にニッチはどこかであり、すなわち「市場はどこか?」です。そして、どの市場に、どの商品をぶつけるべきか?です。
日本を離れている僕がいうのもおこがましいのですが、直感的に日本市場のメディアンでいえば、「気にしているけど気にしてない」くらいであり、「簡単に実行できて、効果が大きかったらトライするけど、面倒くさいことまではやりたくない」ってくらいじゃないかなって思います。

放射能でも非常に限られたリソースをもっている人々に訴求するためには、そのへんの摺り合わせやチューニングがいるんだと思います。だからベスト3はなにか?と。

そして、そのベスト3は、コストパフォーマンス的にも、心理的にも、世間体的にも、予算的にも、そしてもちろん科学的にもベストでなければならないという、何重もの関門をくぐり抜けてきたもの。それはなにか?です。

別に3つでなくてもいいんだけど、あらゆる観点からみて、メリハリや優先順位をつけていくという作業です。

 これから段々無視できなくなるくらい色々でてくるかもしれません、そのときに何をすべきか、どうヘルプできるかですね。

 これって、儲かる儲からないとかいう問題抜きにして、あらゆるビジネスの大原点でもある「どうやったら他人を幸せにしてあげられるのか?」ってところにかかってくると思いますので。

ベスト3案

>聖徳太子の「17条の憲法」のように掲げてくれたのですが、僕の感覚でこれ全部やるのは「無理!」です。

実は私も無理です。これ最終的には全部やってましたけど、やっていたのは2011年10月〜2012年5月までの半年間のみです。
もちろん放射能の知識なんか0のところから始めましたので、10月から17条全部やっていたわけではありません。
例えば、最初は瀬戸内海のものなら大丈夫と思って海産物を3月くらいまで食べてましたし。

で、なんで半年以上たった10月から被曝対策をし出したかというとそれまで全然気にせずに過ごしてて、内部被曝と思しき症状が出たからです。病床からネットで自分の症状について調べてて、符合する症状が放射能の被曝症状を解説しているサイトに書いてあったのですね。もちろん、内部被曝は検査のしようがないので、本当に内部被曝だったかは定かではありません。

それから一度気になった以上はどんどん調べるのが止まらなくなり調べれば調べるほど憲法(笑)が増えていって、息苦しくなり、実家付近の大阪市で瓦礫焼却の話が出たのでそれが駄目押しとなり、日本脱出へ・・・という流れです。
だから、私の場合は17条全てをしていたのは半年未満、さらにそれは日本脱出を決めたから短期間の間の我慢だ、と区切りをつけていたから出来たという感じです。
17条を一生出来るかっていったら到底無理で、まず鬱になると思います。


>★1〜17のうち、ぶっちゃけ「3つだけ選べ」って言ったら何を選びますか?またその理由。

うーん、難しいですね。
居住地の汚染度や家族構成によって、どの3つがよいか異なると思います。
なので、田村さんから頂いた前提(国と社会は何もしない、生活はカツカツなど)をは外さずに、4つのパターンをざっくりと考えてみました。
外部被曝に比べて、内部被曝は600倍の影響があるので3つとなると、どのパターンでも内部被曝防御の項目を選びました。

A. 汚染地居住、子供なし(独身、夫婦どちらでも)


5.風の強い日はマスクをする(呼気被曝防御)
上述の理由から、内部被曝を重点的に回避する必要性が高いと判断されるため、吸気被曝防御の5をまず選びました。
汚染食物摂取での被曝は、便や尿で排出されます。
しかし、吸気被曝は、喉→肺→リンパや血液といった順で体内に入ります。
一部は体外に排出される可能性はありますが、大半が体内に留まりやすいです。

以下の引用文は放射能関連の論文からではありませんが、吸気の重要性について分かりやすく描かれているので引用します。ネットで拾ったものなので、この引用文が載っているページが分からず、論文全体のページ数しか示せず申し訳ないです。(しかし書誌情報の確認は取りました)

「人が体内に取り入れる物質のうち、半分以上は室内空気です。これが57%。そして公共施設の空気が12%。産業排気は9%。外気が5%。これらが吸気に相当。それを足していくと、8割を超えます。そして、次が飲料で8%。食物は7%になります。その他が2%」(村上周三『住まいと人体-工学的視点から-、臨床環境医学』9-2、日本臨床環境医学会、2000年、pp49-62)。

11.ネット上の集合知?を活用する(食物系内部被曝)。
次に、食物からの内部被曝対策である11を選びました。
汚染地に住んでいるとなると、物流の関係から、注意しなければ汚染食品を日常的に摂取する可能性が高いかと思われます。ただ、東京など首都圏だと食の流通が盛んな地域であれば西日本からの食品を手に入れやすいと聞きましたので
地域によって事情が異なるかと思います。


15.自由になるお金と物流の兼ね合いで汚染されている物を食べねばならない場合は、調理方法を工夫する。
物流が盛んでない地域や、盛んであっても輸送費のコストがかかって値段が高いこともあるかと思うので15を選びました。
調理方法としては、野菜であればよく調理の前によく水洗いする、皮を剥く、塩水につける、などなど。様々な食材をできるだけ放射性物質を少なくして食べる方法、またそれらの方法を実施した際の除去率をまとめた表は以下のサイトでご覧になれます。

「食べ物のなかの放射性物質」

例えば、魚の切り身を塩水に一晩つけると、セシウムの除去率は96~99%です。

B. 汚染地居住、子供あり


1.非汚染地/低汚染地での子供たちの保養(自己除染)
先の投稿で書きましたように、原則一人一回のみの、一か月ほどの保養でも劇的な効果があるらしいというのが1を選んだ理由です。
保養支援団体のページを何個か今見てみましたが、大体7日間の保養で一人一万円くらいが相場かな?という感じです。
もし一年に一回家族旅行に行けるなら、行き先を近場の低/非汚染地にして一週間くらい滞在できたら良さそうです。

5.風の強い日はマスクをする
15.自由になるお金と物流の兼ね合いで汚染されている物を食べねばならない場合は、調理方法を工夫する。
5と15を選んだ理由は、Aと同じ。


甲状腺・血液・尿検査の項目を入れたかったですが、この三つの対策の一個でも欠かすと危ないので泣く泣く外しました。
しかし、実際に保険があるとはいえ医療費はバカにならないと思うので・・・難しい所です。


「セシウム検査で判明した子どもの体内被曝の深刻度」(2013/9/26)

2012年11月に常総生活協同組合(茨城県守谷市)が行った検査で「関東15市町で・・・・・・子どもたちの尿の7割からセシウムが検出」されたそうです。ですので、もうセシウムは高い可能性で体内にあると想定した上で防御して、定期的な検査を受けるというよりは、少しでも自覚症状が出たら即病院へ・・・ですかね。。うーん。。

C. 非/低汚染地居住、子供なし


6.スイス気象庁提供の福島原発放射能拡散予測地図をなるべくチェック・・・・・・
窓も開けない。不要不急の外出を避ける。
非/低汚染地にいるということで、汚染された空気を吸うのは微量/なしと想定します。6を選んだ理由は、日によっては風向きにより福島から風が吹くことがあるため。吸気被曝を防ぐ。

9.少なくともフィリピン以北の海産物は全部避ける。
9を選んだ理由は、福島第一原発から流出している汚染水にはセシウムよりも害が大きく、かつ半減期が長い(=体内から排出されにくい)ストロンチウムの方が多く含まれているので海産物は危険だからです。
以下は、東電が2013年5月21日に発表した資料です。
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/f1/smp/2013/images/intake_canal_130521-j.pdf

4頁目の図を見ると、Sr-90(ストロンチウム90)/Cs-137(セシウム137) = 170/17 =10であることが分かります。
したがって、海水中にはSr90が、Cs137の10倍存在しています。
現在までの日本政府が行っている海産物の検査はSrを無視していますが、このことからCsの10倍程度のストロンチウムが含まれていると予想されます。
先の投稿で、Srの体内での挙動はカルシウムに似ていると書きましたが、<Sr=カルシウムが含まれているものに、カルシウムのようなふりをしてついてくる>ということです。ですから、魚の骨には更に濃縮されますので危険です。

13.放射能を吸収しやすい食物を取らない。きのこ、筍、大豆、ベリー類など。
13を選んだ理由は、食品からの内部被曝を避けるのに一番手軽でわかりやすいからです。
といっても大豆は和食に欠かせませんので、西日本産の醤油や味噌などを食べれば大丈夫かと思います。
西日本の大豆なら放射能不検出のものばかりだったように記憶しています。

きのことベリー類は徹底的に避けてほしいですね。
チェルノブイリから24年経った2010年に、厚労省の検査によりヨーロッパ産のきのことベリーから高い汚染が検出されていたそうですので。
http://www.jamas.or.jp/news2/getrecords?searchNo=26&startNo=1

D. 非/低汚染地居住、子供あり

4.甲状腺・尿検査・心電図検診を受ける。特に子供。
4を選んだ理由は、非/低汚染地定住ならば、地元産の食品を手ごろな価格で買うことができるので汚染地在住のグループと比べて食費が少し安く済むかと思い、その差額分を検査に当てることが出来るかと考えたからです。

9.少なくともフィリピン以北の海産物は全部避ける。・・・・・・
13.放射能を吸収しやすい食物を取らない。きのこ、筍、大豆、ベリー類など。
9と13を選んだ理由はCと同じ。


頑張ってみましたが・・・
「コストパフォーマンス的にも、心理的にも、世間体的にも、予算的にも、そしてもちろん科学的にもベスト」とは到底自分で思えないラインナップになった気がします。すみません。厳しいツッコミをお待ちしています・・・。


その他もろもろ

 上のベスト3に至る流れのように、かっちりしたテーマ性や密度の濃さをもたないので、うまいこと要約できないんだけど、断片に気になる情報や視点があるようなもの

>市民測定所の経済的実情まだ見てなかったです。気になるのでまたチェックします)

これは、私がブログを読んでいた二年前ほどの時点では、ですが、とにかくお金が足りなくて測定所を維持するのがどこも大変、という話ですので、それのためだけにブログをお読みにならなくても大丈夫かと。
機械のお金、設備費、人件費、光熱費、などなどで利益を出すどころではなくカツカツであるということでした。


あと、セシウムよりも危ない核種として書き忘れていたのですがトリチウムというのがあります。
水と混ざると除去できない核種で、原発事故後から、この核種も込みで毎日300トン太平洋に垂れ流されています。
(2013年9月10日に日本政府が認めました)
だから、西日本であっても海産物はもう全アウトなんでそこに需要があるかもしれませんね。
何も知らずに「西日本の物なら大丈夫」って思って刺身とか食べてる人多いと思います。

あと、すでにご覧になったかもしれませんが、ドイツのキールの海洋研究所(GEOMAR)が2012年7月6日に発表した
福島第一原発からの放射能汚染水の海洋拡散シミュレーションです。
http://www.youtube.com/watch?v=MqRogjLKbzk

しかし、これは日本政府が汚染を認める以前に発表されたものであり、たしか一日200トン?かで少なく見積もっているらしいのでこれよりもっと早いペースで広がっていると思われます。

以下のリンクは2012年10月にオーストラリア政府発行の報告書で、
http://www.arpansa.gov.au/pubs/technicalreports/tr162.pdf
11ページに
For long term global dispersion, Nakano and Povinec (2012) estimated a transit time of about 5 years before radioactive material reached the north coast of Western Australia and about 10 to 15 years before reaching the east coast of Queensland. Within these time frames it is expected that radioactive material will have been diluted to such a degree that it will be difficult to detect in Australian waters.

とあって、豪政府の予測によれば、WA州に5年、10-15年でQLD州北部に福島からの汚染水が到達するとのことです。
といっても、オーストラリア政府もウラン鉱山で儲けてますからそれでも「オーストラリアには影響はない」と最後の部分で言ってますが。
しかし、これも日本政府が汚染水流出を認める以前の物ですので実際は、動画と同じくこれより早く到達するでしょう。

私は日本を離れてかれこれ二年二カ月経ちましたから、私ももう日本在住の人とかなりギャップが出て来てると思います(笑)
関西は、2013年2月1日〜9月7日まで大阪の此花区で36000トンの放射能汚染瓦礫を燃やして、その焼却灰を大阪湾に埋め立てましたので瀬戸内海の海洋汚染は深刻です。なので、海産物の汚染度合いを知りたい人がいるかもしれません。セシウムは水溶性ですから、溶け出してます。

京都は大阪から風が吹く上に盆地ですから、瓦礫が焼却されて濃縮された放射能が吹き付けたようですし、測定需要が高いかも知れませんね。

そういえば、岩倉に「ノンベクキッチン ホテヴィラ」というベクレルフリーの食堂があります。
http://non-bq-shokudou.com

「食品放射線スクリーニングシステム CSK-3iで測定したものだけを使い 、安心してお食事を楽しんで頂くというコンセプトの食堂」だそうです。一時帰国されるなら、のぞいてみると面白いと思います。

話を戻すと、瓦礫焼却がきっかけで結構大阪から避難した人がいます。
大阪出身だったのに避難した人、福島から避難したのにもう一度被曝はしたくないから、と母子避難の方々が瓦礫反対デモにいらっしゃってました。
だから、このあたりに一年半のギャップがあるかもしれませんね。
地縁とかしがらみがない「意識高い人」は関西からもけっこういなくなったかも、という。
大阪は東日本からの人とモノの流れがひっきりなしですから、空間線量ももうだいぶ高くなってきているようですしね。

そういうことも背景にあるのか、最近は首都圏からの避難者が岡山に集中しているそうです。
震災から3年が経った今、岡山市への移住相談は9倍に増え、6割が関東からの移住者で、いわゆる「自主避難」です。
つらつらと思うままに書き殴り、長文になり申し訳ないです。

まず放射能測定がビジネスとしてどれほど成り立つかってのは私には分からないのですが、レスを拝見していて
食品の放射能測定結果をブログで発信しているチダイズムというブログがあるのを思い出しました。
http://ameblo.jp/c-dai/theme-10049466132.html
すでにご存じかもしれませんが。

ブログ筆者のちだいさんは、どこかの企業の社長から出資を受けて(寄付かな?)、いい測定器を買って検査されているようです。私は最近このブログをチェックしていませんで、今見たら最近は検査結果の記事の更新があまりないので今は検査を辞めたか、あまり頻繁にはしていないか、みたいですね。でも過去記事で、市民測定所の経済的実情などちょいちょい出てきてたのでご覧になってみたら面白いかもしれません。

あと、ちだいさんはその測定結果をまとめた本を去年ご出版されました。
『食べる? 食品セシウム測定データ745』(新評論、2013年)
専門の本屋に足を運ばなくても、その辺の本屋さんで手に入りそうです。

あ、あと、株式会社セキュリティトウキョウ
http://securitytokyo.com/
はビジネスで放射能測定をやってるみたいですね。
去年株式会社になったのは知りませんでした。
気にしてる消費者は、ちだいさんやここのようにゲルマニウム半導体検出器で検査をするとすごく安心するかと思います。

ただ、いわゆる<安全厨/危険厨>の区分でいえば超危険厨に入る私としては、セシウムだけの検査結果では不十分かなと思います。
セシウムよりももっと危ないのがストロンチウム、プルトニウム、ウランで、セシウムにあるところにくっついています。
日本政府がセシウムしか話題にしないのは、セシウムが様々な核種あるなかで一番有害レベルが低いからかと思います。

あと、大手流通会社や食品会社などが検査をしていないのは、田村さんがおっしゃる通りきのこや筍など放射能を吸収しやすいものは日本全域アウトですから、全品検査なんぞしたら最後・・・ってことでしょう。食物によって移項係数がちがいます。

検査している会社もたまにはありますが、検出限界値が20bq/kgなど高かったり、あるいは検出限界値を明らかにしていなかったりとけっきょく信用できない、直接問い合わせるしかないな、てのが気にしてる人の捉え方です。
低い検出限界値で検査できる測定器の値段が高いから、という理由もあるのかもしれませんが。

あと、西日本の物は完全に安全なのか?っていうと実はそうではありません。
2012年4月だったかに私の出身地である兵庫県の米から汚染が検出されていました。兵庫県であっても、JAから配布された肥料と除草剤が宮城県産だったということなので、放射能汚染に無頓着な農家がそれを使ってしまったみたいです。で、いったん汚染された土壌はもう戻りません。こういう所に検査のニーズがあるかもしれません。

で、

>売主側が顧客になるとしたら、放射能フリーであることが商業上の長所になる店、それ
>を売りにしている店であり、且つ、その証明方法(大丈夫だよという立証)に事欠いて
>いる店です。

というのは、例えばこんなお店かと思います。
http://fbsnetwork.com/shoplist.html
「検出下限値25 Bq/kg以下の性能を有する放射能測定器(Ge、NaI、CsI、LaBr3)を用いて食材の自主検査を実施している」のが参加条件の一つみたいです。ビジネスにするんなら、最低でも25bqって感じなんですかね?

私みたいに運よく条件がそろって国外に逃げおおせている者もいる一方、気にしてるのに配偶者の反対や家のローンなどあって内部被曝を気にしつつも汚染地域に留まっている人は多分まだ多いです。
東日本でターゲットにするならそういう人たちかな?と思います。

しかし、そういう人たちがどこまで汚染の疑惑がある食べ物をお金払ってまで検査して食べようと思うかは、うーんって感じです。
疑惑がある時点でもうアウトにする人も多そうっていうか。
気にしてる人は、もう危ない産地の物を極力食べないようにしてるんで・・・。
あ、あと測定機器ですが、たぶんですけど、数十万〜数百万はするんじゃないですかね?
しかし、消費者が顧客であれば、どの機械で測定してるか絶対に聞かれますのでここは絶対にケチれない初期投資です。