>聖徳太子の「17条の憲法」のように掲げてくれたのですが、僕の感覚でこれ全部やるのは「無理!」です。
実は私も無理です。これ最終的には全部やってましたけど、やっていたのは2011年10月〜2012年5月までの半年間のみです。
もちろん放射能の知識なんか0のところから始めましたので、10月から17条全部やっていたわけではありません。
例えば、最初は瀬戸内海のものなら大丈夫と思って海産物を3月くらいまで食べてましたし。
で、なんで半年以上たった10月から被曝対策をし出したかというとそれまで全然気にせずに過ごしてて、内部被曝と思しき症状が出たからです。病床からネットで自分の症状について調べてて、符合する症状が放射能の被曝症状を解説しているサイトに書いてあったのですね。もちろん、内部被曝は検査のしようがないので、本当に内部被曝だったかは定かではありません。
それから一度気になった以上はどんどん調べるのが止まらなくなり調べれば調べるほど憲法(笑)が増えていって、息苦しくなり、実家付近の大阪市で瓦礫焼却の話が出たのでそれが駄目押しとなり、日本脱出へ・・・という流れです。
だから、私の場合は17条全てをしていたのは半年未満、さらにそれは日本脱出を決めたから短期間の間の我慢だ、と区切りをつけていたから出来たという感じです。
17条を一生出来るかっていったら到底無理で、まず鬱になると思います。
>★1〜17のうち、ぶっちゃけ「3つだけ選べ」って言ったら何を選びますか?またその理由。
うーん、難しいですね。
居住地の汚染度や家族構成によって、どの3つがよいか異なると思います。
なので、田村さんから頂いた前提(国と社会は何もしない、生活はカツカツなど)をは外さずに、4つのパターンをざっくりと考えてみました。
外部被曝に比べて、内部被曝は600倍の影響があるので3つとなると、どのパターンでも内部被曝防御の項目を選びました。
A. 汚染地居住、子供なし(独身、夫婦どちらでも)
5.風の強い日はマスクをする(呼気被曝防御)
上述の理由から、内部被曝を重点的に回避する必要性が高いと判断されるため、吸気被曝防御の5をまず選びました。
汚染食物摂取での被曝は、便や尿で排出されます。
しかし、吸気被曝は、喉→肺→リンパや血液といった順で体内に入ります。
一部は体外に排出される可能性はありますが、大半が体内に留まりやすいです。
以下の引用文は放射能関連の論文からではありませんが、吸気の重要性について分かりやすく描かれているので引用します。ネットで拾ったものなので、この引用文が載っているページが分からず、論文全体のページ数しか示せず申し訳ないです。(しかし書誌情報の確認は取りました)
「人が体内に取り入れる物質のうち、半分以上は室内空気です。これが57%。そして公共施設の空気が12%。産業排気は9%。外気が5%。これらが吸気に相当。それを足していくと、8割を超えます。そして、次が飲料で8%。食物は7%になります。その他が2%」(村上周三『住まいと人体-工学的視点から-、臨床環境医学』9-2、日本臨床環境医学会、2000年、pp49-62)。
11.ネット上の集合知?を活用する(食物系内部被曝)。
次に、食物からの内部被曝対策である11を選びました。
汚染地に住んでいるとなると、物流の関係から、注意しなければ汚染食品を日常的に摂取する可能性が高いかと思われます。ただ、東京など首都圏だと食の流通が盛んな地域であれば西日本からの食品を手に入れやすいと聞きましたので
地域によって事情が異なるかと思います。
15.自由になるお金と物流の兼ね合いで汚染されている物を食べねばならない場合は、調理方法を工夫する。
物流が盛んでない地域や、盛んであっても輸送費のコストがかかって値段が高いこともあるかと思うので15を選びました。
調理方法としては、野菜であればよく調理の前によく水洗いする、皮を剥く、塩水につける、などなど。様々な食材をできるだけ放射性物質を少なくして食べる方法、またそれらの方法を実施した際の除去率をまとめた表は以下のサイトでご覧になれます。
「食べ物のなかの放射性物質」
例えば、魚の切り身を塩水に一晩つけると、セシウムの除去率は96~99%です。
B. 汚染地居住、子供あり
1.非汚染地/低汚染地での子供たちの保養(自己除染)
先の投稿で書きましたように、原則一人一回のみの、一か月ほどの保養でも劇的な効果があるらしいというのが1を選んだ理由です。
保養支援団体のページを何個か今見てみましたが、
大体7日間の保養で一人一万円くらいが相場かな?という感じです。
もし一年に一回家族旅行に行けるなら、行き先を近場の低/非汚染地にして一週間くらい滞在できたら良さそうです。
5.風の強い日はマスクをする
15.自由になるお金と物流の兼ね合いで汚染されている物を食べねばならない場合は、調理方法を工夫する。
5と15を選んだ理由は、Aと同じ。
甲状腺・血液・尿検査の項目を入れたかったですが、この三つの対策の一個でも欠かすと危ないので泣く泣く外しました。
しかし、実際に保険があるとはいえ医療費はバカにならないと思うので・・・難しい所です。
「セシウム検査で判明した子どもの体内被曝の深刻度」(2013/9/26)
2012年11月に常総生活協同組合(茨城県守谷市)が行った検査で「関東15市町で・・・・・・子どもたちの尿の7割からセシウムが検出」されたそうです。ですので、もうセシウムは高い可能性で体内にあると想定した上で防御して、定期的な検査を受けるというよりは、少しでも自覚症状が出たら即病院へ・・・ですかね。。うーん。。
C. 非/低汚染地居住、子供なし
6.スイス気象庁提供の福島原発放射能拡散予測地図をなるべくチェック・・・・・・
窓も開けない。不要不急の外出を避ける。
非/低汚染地にいるということで、汚染された空気を吸うのは微量/なしと想定します。6を選んだ理由は、日によっては風向きにより福島から風が吹くことがあるため。吸気被曝を防ぐ。
9.少なくともフィリピン以北の海産物は全部避ける。
9を選んだ理由は、福島第一原発から流出している汚染水にはセシウムよりも害が大きく、かつ半減期が長い(=体内から排出されにくい)ストロンチウムの方が多く含まれているので海産物は危険だからです。
以下は、東電が2013年5月21日に発表した資料です。
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/f1/smp/2013/images/intake_canal_130521-j.pdf
4頁目の図を見ると、Sr-90(ストロンチウム90)/Cs-137(セシウム137) = 170/17 =10であることが分かります。
したがって、海水中にはSr90が、Cs137の10倍存在しています。
現在までの日本政府が行っている海産物の検査はSrを無視していますが、このことからCsの10倍程度のストロンチウムが含まれていると予想されます。
先の投稿で、Srの体内での挙動はカルシウムに似ていると書きましたが、<Sr=カルシウムが含まれているものに、カルシウムのようなふりをしてついてくる>ということです。ですから、魚の骨には更に濃縮されますので危険です。
13.放射能を吸収しやすい食物を取らない。きのこ、筍、大豆、ベリー類など。
13を選んだ理由は、食品からの内部被曝を避けるのに一番手軽でわかりやすいからです。
といっても大豆は和食に欠かせませんので、西日本産の醤油や味噌などを食べれば大丈夫かと思います。
西日本の大豆なら放射能不検出のものばかりだったように記憶しています。
きのことベリー類は徹底的に避けてほしいですね。
チェルノブイリから24年経った2010年に、厚労省の検査によりヨーロッパ産のきのことベリーから高い汚染が検出されていたそうですので。
http://www.jamas.or.jp/news2/getrecords?searchNo=26&startNo=1
D. 非/低汚染地居住、子供あり
4.甲状腺・尿検査・心電図検診を受ける。特に子供。
4を選んだ理由は、非/低汚染地定住ならば、地元産の食品を手ごろな価格で買うことができるので汚染地在住のグループと比べて食費が少し安く済むかと思い、その差額分を検査に当てることが出来るかと考えたからです。
9.少なくともフィリピン以北の海産物は全部避ける。・・・・・・
13.放射能を吸収しやすい食物を取らない。きのこ、筍、大豆、ベリー類など。
9と13を選んだ理由はCと同じ。
頑張ってみましたが・・・
「コストパフォーマンス的にも、心理的にも、世間体的にも、予算的にも、そしてもちろん科学的にもベスト」とは到底自分で思えないラインナップになった気がします。すみません。厳しいツッコミをお待ちしています・・・。