前回まででもう家も決って契約も済んでますので、もう「探し方」は終ってるはずですが、入居したあとのモロモロを補足的に述べます。
入居してすぐやることは、電話、ガス、電気の設置手続です(引っ越しの場合は移転です)。
これが結構面倒くさい。
(以下自分達の知ってるシドニーエリアについて述べます)。
基本的には全部電話一本で済みます。電話はTelstra(日本のNTT のようなもの)あるいはOptus、電気はEnergy Australia、ガスはAGLのそれぞれカスタマーサービスに電話します。なお電気ガスの参入規制の緩和で必ずしもEnergy Australiaが電気だけというわけでもないです。見知らぬ第三会社がやってたりするケースもありますし、途中で契約を変えることも出来ます(よくセールスマンが訪問にくる)。
これらの連絡先は大抵契約のとき不動産屋が連絡先を書いた紙を呉れると思います。
引っ越しの場合の各頁を書いておきます。"Moving house"で検索するといいです。
Telstra
Optus
Energy Australia
AGL
新居に電話をつなぐことを「コネクト」といいます。外すときは「ディスコネクト」。テレストラのカスタマーサービスに電話して、「新居に電話をつけて欲しいのですけど」と言えばつけてくれます。簡単に言ってますが、実際にこれを電話で言うのは大変。"I've just moved in a new flat(house), so could you connect the line please?"とかスラリと言えたらいいんですけど、僕も最初はシドロモドロで自爆しました。
その場で名前や住所、生年月日などを聞かれ、電話の向こうでは聴きながらパコパコとパソコンに入力し(見えないけど多分そうだと思う)、その場で手続は修了し、番号をくれます。
番号はしつこいくらいに繰り返して確認してください。発音に慣れてないとよく聞き間違えます。例えば、2300は、"two three double o"と一般に言いますが、このダブルオウが、ダブル"フォー"と間違え2344と誤解したりします。人に教えるときにも注意してください。
「F」の発音は下唇をしっかり噬んで出しますが、これが無意識的に出来るようになるまで(無意識に百発百中でないと現場で困る)練習が必要。相棒福島も初期の頃、FUKUSHIMAと言っているのに、Fを聞取って貰えずスクシマ/SUKUSIMAにされてしまって、チケットの予約がないとかトラブってました。
また、ゼロを「オウ」と呼ぶこと(日本で0をマルと読むのと同じ)、同じ番号が続くときはダブルやトリプルを使うこと等も知っておくと良いでしょう。ついでに言っておくと、ハンドレットなどを使うこともあります。フリーコール番号は1800なのですが、通例「ワン・エイトハンドレット」と言う場合が多いです。より率直に聞いたままをいうと「わねぃはんどれっ」に聞えたりもします。「和寧半どれ」みたいに聞えますが、それが「1800」なのだということを瞬時に理解できないと、その次の番号をしっかり聞き逃します。電話番号言われて一発で全部書き取れたらなかなかのものです。
その他聞かれるのは、いろいろなサービスを利用するかどうかです。例えば、電話帳に載せるかとか、請求書は月イチで送るか3月イチにするか、国際通話は利用するかどうか。さらに「有利でお得なパック商品」の売り込みがあったりします。まあ、でも、名前と住所さえ間違えなければ、その他のことはそう大した問題でもないでしょうし、あとでまた電話一本で変更できます。
今はもう家の固定電話は使わない人も多くなったと思います(携帯だけとか)。
が、一応書いておくと、全くの新築物件でなければ、電話線はもう壁までひかれているでしょう。その場合、電話したその日のかその翌日くらいには電話が繋がるのが本来の姿です。接続のために誰かが来るということもありません。接続料(50ドル程度)などは最初の請求書に含まれてます。以前は、STDや国際電話のための保証金制度があったのですが、それも無くなったようです。
簡単につながる筈なんだけど、オーストラリアだからというべきか、中々思い通りにならなかったりします。その昔は、保証金を払ったのにコンピューターの入力ミスでとんでもない口座にはいっていて、待てどくらせど国際通話ができなかったこともあります(テレストラにいって散々調べてもらってやっとわかった)。「今日中に」と言って本当に今日中に繋がったら祝杯をあげてください。まあ、「そのうち何とかなるべ」と呑気に構えてください。これがオーストラリアのイニシエーション(成人式みたいな通過儀礼)ですから。
新築物件の場合や、あらたに電話線工事が必要な場合は、新設代の他に、配線業者に来てもらわなければなりません。結構混んでるので1週間位先になることもあります。出張費45ドルなどなどいろいろ加算されます。なお、1本の回線で2つ電話番号が取れるようです。二本目は別途に掛かります。これやってみたことないのですけど、特に工事が必要とかでもなく、二股ソケットのようなアダプタで複数の電話をつないでおけば、一本が話中でももう一本でアクセスできるということだと思います。新設代金は昔173ドルだったのですが、
ただし、今は電話オンリーだけの申し込みというよりは、インターネットのブロードバンドや携帯電話、さらにはケーブルTVとのバンドル(組み合わせ)の安いプランなどを探す方が一般的で、テレストラやオプタスのショップに行って、自分の住所を教えて回線状況(ケーブルが配備されているかどうか等)をチェックしてもらい、あれこれプランを説明して貰った方がいいと思います。
電話に比べれば、ガスや電気はそんなに複雑なオプションがあるわけでもないので、名前と住所を言えば大体すぐにつながります。というか、通例、引越す前から既に電気がついてる場合が多いです(インスペクションのときトイレの電気等をつけてみたら大体つきますもん)。
各請求書は郵便で送られてきます。なんか知らんけど金のないときに限って来るんだわ、不幸の手紙ですね(^^*)。自動引落も出来ますし、段々ペーパーレスにもなってます。
請求書にはいろんなデータが載ってまして、前回に比べてこれだけ増えた/減ったのグラフとか、一日平均の使用料だとか。費用的にはどうでしょう、日本とそう大きく変わらないかな。
支払い方法は、現金をサービスセンターに持っていくという一番原始的な方法から、郵便局でも受け付けてくれますし、小切手やクレジットカードの番号とサインを送ってもいいです。また、電話の音声表示にしたがって入力してクレジットカードで支払うことも可能です。払う分には便利ですね。
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写真・文/田村