オーストラリア観光情報 オーストラリア観光情報

ヴィクトリア州の観光情報





    メルボルン(VIC)


    メルボルン在住のお医者さんTetsさんから頂きました。



    実は私はあまりメルボルンの観光についてはよく知らないんです。で、もし誰か友人なんかが日本から訪ねてきたらどうするかなあ、と想像してみたところ、根が無精なもので観光名所の勉強をするのもめんどくさいので、たぶん、「ここは住むのには実に良いところだけど、観光しに行くところはないよ」なんて言って、家の裏庭で昼間からワインでも飲むか、郊外の緑の多い公園か何かで、バーベキューでもしてお茶を濁すでしょう。

    でもこれでは、せっかく観光でいらっしゃる方にわるいので、もうちょっと考えてみました。

    そうですねえ、メルボルンではありきたりですけど、フィリップ島のペンギンパレードはやはり見ておいて損はないですね。それからフィリップ島では、野生のアシカが群生している岩が近くにあって、それを見にいくボートツアーもあります。何百頭ものアシカを数十メートルの距離で見られてなかなかのものです。自然がすきな人には、西の海外沿いのグレートオーシャンロードのツアーもいいでしょう。

    でももっと素晴しいのはメルボルンから車で東へ3時間半ほど走ったところにあるウィルソン・プロモントリー国立公園でしょう。ここはとにかく自然がすばらしいです。まさに「こころの洗濯ができる」といった感じです。野生のカンガルー、エミューがいたるところで見られるし、野性のウォンバット、ハリモグラ、アシカ、タコなども運がよければ見れます。最低でも2、3日は滞在しないとあちこち歩き廻れないので、短期旅行でたずねるのは困難かも知れませんが、少々無理をしても行ってみる価値はあります。



    私も出張で、1泊2日だけメルボルンに行ったことがあります。シティの雰囲気はシドニーよりもヨーロッパ調だし、緑豊かで郊外も落ち着いており、物価も安いし、なかなかいい雰囲気の街だと思いました。でも、天候がねぇ・・・。いつもどんより曇っているんだそうです。天気さえシドニーみたいにカラッと晴れてたら、住んでみたい街なんですけど。




    木村さんから投稿していただいた「メルボルン旅行記」です。

    メルボルンに降り立って最初の印象はやはりヨーロッパのようだと言うこと。ただし、ヨーロッパのどこ?って感じですが…パリではないし、ロンドンでもない。

    まず、ホテルにチェックイン…1度目はメリディアン、2度目はウィンザーと特にヨーロッパ色の濃いところを選んだ事もあり、ドアの前に立つなりヨーロッパ気分(どんな気分…)でした。さすがに5つ星だけあって心地よい滞在でしたし…。

    メリディアンはサービスも満点です。ベルボーイ、ポーター、フロント…部屋に入ってからのWell come chocolate から始まり、外出から帰って来ると明日のお天気にGood night chocolate 、それから最上階だったでしょうか?ガラス張りのプールとスパ、サウナ…んー 良い気分…。ベッドもGood! 朝食を吹き抜けのレストランで取ったんですが、またこの朝食がとっても美味しかった!バイキングだったんですが、いままで食べたバイキングでは多分一番美味しかったように思います。種類が特に豊富ですからね。日本では朝コーヒーのみの私にはまぁ、値段分食べるのはかなり難しいですが、朝たっぷりさんの人ならもう大満足でしょう!ちょうど全豪テニスのまっただ中で外国人のプレイヤーがラケットを脇に置いて隣のテーブルで食べていました。私のお気に入りのホテルです。

    ウィンザーはやはり憧れて泊まったんですが、建物の重厚さはかなり良い…ビジュアル的には言うことないです。しかし、サービスの点ではメリディアンの方が徹底していたと思います。5つ星に泊まるからには、何は無くともサービスでしょう!!どれだけ心地よく滞在出来るかに掛かっていると思います。

    どちらのホテルからも街までは徒歩で散策できます。特にガイドブックを見るでなく、プラプラと歩いて入ったあるアボリジニのギャラリー。親切な日系のお姉さんが、丁寧に丁寧にルーツから文化までを説明をしてくれました。単に先住民族の民芸品としての知識しかなかった私たちには感動の一言でした。鳥肌が立って、涙すら出る寸前でした。それから、典型的日本人パターンで作品の物色に入ろうとしたのですが、さすがはオーストラリア!閉店…しますと残酷な一言が時間になると同時にピシャリ。

    こんなに購買意欲マンマンの私たちに、そんな事言えるなんて日本では考えられません。特に私たちはデパート勤務で、売れるもんは何が何でも売るんじゃーっっって、残業なんてなんのそのって…空気の中にいるわけで…もうほんとに厳しいですよーーっ売上も。

    とにかく「明日、またきっと来ます!」とキッパリ言い放ったにもかかわらず「アボリジニの事を知っていただいただけで良いんですよ」と余裕で微笑む彼女…美ぴぃ〜。
    って言うか、結局はオーナーがオージーで彼らが閉店するって言ってたみたいだし。買わせろっちゅうの!ハルバルニッポンコクから来たっちゅうの!

    しかし、私はそれをきっかけにアボリジニアートの大ファンになったんです。次の日、友達と一目散にその店に行ったらナ・ナ・ナント・クローーーーズ!!なんですとうっっっっ!!!

    がっかりした私たちはまたもやプラプラと散歩。そこで、また1件のギャラリーを発見!何を隠そうこの偶然が私の運命を変えました。お店の名前は“Australias Indigenous Creations ”5/108 Bourke st. Melbourne 3000にあります。

    その店のオーナーはラテン系か?と思わせる顔立ちで、おしゃれなお兄さん。表の看板に「免税」と思いっきり漢字で書いてあるにもかかわらず、日本語は皆無…いったい…。前日の説明である程度の知識があったので彼の説明もなんとか理解しました。もう購買意欲満タン、これ以上待てません!状態の私たちは、オリジナルのアートとブーメランを手にし大満足で店を出ました。それから、また次の日も彼の店に立ち寄り、いろんな作品を見せてもらいました。つたない英語で楽しい会話?をした後…お腹すいたなぁ… 結構、食事で失敗していた私たちは勝手に彼を誘って食事をする事にしました。

    話してみると悪い気はしてない様子…と、綺麗なお姉さんが一人ツカツカとお店に入ってきたと思いきや、彼の元に歩み寄りチュッ…。どうもデートの様子。それから二人でディスカッションした末に「今日はやっぱり行けない」との返事…まっ、仕方ないですね。

    彼の方は2日も通ってきたちんちくりんのジャパニーズになんだか申し訳ない様子。「Don’t worry」と言って彼が教えてくれたレストランを探す旅へ…。間違いない! ココだ!とにかく歩き疲れた私たちはそのレストランでちょっと高めのワインなど注文しその日一日の感慨に耽っていたのであります。ここで飲んだスパークリングワインがめちゃうまだったんですよ!確かに1杯1000円弱したんでかなり高めだったと思いますが…。

    すると、ウエイターさんが何やら「君たちの友達が来ているよ」らしき事を言うので「エッ?それはないでしょ。人まちがいです(ここは外国ですし…)」と英語に直せずにモタモタしていたら、何やら呼びかけられている気がする…エッ!その友達とはギャラリーのお兄さんとその彼女だったんです。もう、ビックリして腰ぬかすかと思いました。それから、話をすると…伝わるもんですねぇ、誠意を持って話すと…、

    彼らは夫婦で子供もいるとの事。30代だったのですが、24,25にしか見えませんでした。きっと、彼の方が奥さんにいろんな説明してくれたんだと思うんですが、それから楽しい一時を過ごして別れました。お互いに住所の交換をして、交流を深め半年後に再会したんですが…。彼はデュデュリデューのアーチストでもあり、CDも出しています。コンサートにもよく出掛け、今月と来月もデュバイでコンサートを開くとのメールが送ってきました。

    とにかく、その後の交流の際ちゃんと会話をしたいって一念で英会話を習い初めたんです。そして、その後の先生との出会いがまた素晴らしいもので留学する事にまでなったんですが…その話はまたいつか…。
    彼のギャラリーは商品はあまり多いとは言えませんが、1点1点思い入れがあるようで気持ちのこもった商品ばかりです。

    さて、メルボルン…あと、ボタニックガーデンと言う公園がとても綺麗でした。もう、公園とは言え広くて一つの街かと思っちゃいましたし…。季節も良く、花は美しく、木漏れ日の中ベンチでゆっくりしたり、芝生を走る子供達や水辺にたたずむ鳥…お散歩中の犬…とノンキでその気になって歩いていたらなんだか迷ってしまった模様…タラリ…。地図を見てもさっぱり解らないし、またもやつたない英語で美しい親子with賢そうな犬に「We are lost…」らしき事を言い、何とか出口を見つけタクシーを拾う事ができました。

    移動は基本的にトラムが一番わかりやすいと思います。中の乗務員さんも感じが良いですし、バスは入り口で質問するしかないので、慌てていると英語も出てきませんが、トラムには切符を売りに来る乗務員さんがいて、対面でゆっくり質問する事ができます。行き先や一番近い駅などを聞くのにもお役立ちだと思います。後は徒歩!これが一番のオススメ。

    それから、お屋敷探検!コモ・ハウスから。もう感動〜っっっ。ベッドルームはそれぞれめちゃめちゃ可愛いリネンで覆われ、バスルームは映画に出てきそうなアールヌーボー調、調度品は食器に至るまで芸術品。なんて素敵!!!ライティングやカーテン、子供部屋のおもちゃにベビーカー…お庭に出ると何個もの可愛いベルが壁づたいに…?なに?これはお屋敷に住んでる方達のひとりひとりのメイドとのコミュニケーションで、なんと一個ずつ音が違うんです。とにかく、見て欲しい。制服を着た係りの人がある程度の人数が集まると、説明付きで案内してくれます。しかし、早口の英語なので雰囲気で掴みました。最終地点の出口の向こうにはコモハウスの一部なのか喫茶店兼お土産やさんがあります。チーズケーキとコーヒーが美味しかった。ついでにウエイトレスのお姉さんもイカしていて、隠し撮りしちゃいました。

    姉妹品としてリッポンリーもとても素敵でした。部屋の中もさることながら、庭がまた素晴らしい!ガーデニングっつうのはとうてい日本はかないません。まず、植物の種類が違うしガーデニングに対する思い入れも歴史も違う。いくらオーストラリアが若い国とは言え、西欧文化ですからね。所詮、松ですから、日本は…。

    そこで、出会った綺麗なお母さんとイケイケの小学生2人の親子。またまた、ちんちくりんなジャパニーズを見かねて、入り口で案内係の人に「この子達は英語解らないから、ゆっくり話してあげてね」みたいな事を言ってくれていたみたいで、コモハウスよりはどうにか説明を理解できました。しかも、庭を散策しながら歩いていたらその親子とまたバッタリ会い、お母さんが「街まで送るわ」みたいな事を言ってくれて、初対面の、こんなんでましたけど状態の私たちを車で送ってくれました…なんて優しい国民なのオージーって!感謝感激、恩返しするから日本にも来てねオージー。

    メルボルンはとても趣のある街で、日本で言う京都のようなものですね。住民もお上品でしたもの。白人がほとんどでしたし。
    そして、基本的に寒いです!シドニーのビーチで泳いでいた時にヒーターの中セーター着て震えていましたから。

    街にはお洒落なショップも多いです。洒落た…と言う点ではシドニーよりたけているかもしれません。特に、コンランショップ(インテリア)や服や靴、バッグなどのセレクトショップが入った“ジョージズ”はかなりおしゃれです。マークジェイコブス・ヘレンカミンスキー等の服や小物。食材のコーナーもお洒落でしたよ。

    メルボルンやシドニーの街を探索するなら、ガイドブックよりもファッション雑誌で特集をやった時の方が、新しくお洒落な情報が入ります。特に、私は日本のファッション雑誌ではフィガロやシュプールと言う物を見ますが、この辺の雑誌はかなりお洒落な小物などが載っていて、例えばシドニーやメルボルン特集などがあったら、ガイドブックとは視点の違うお店ばかりが載っています。

    レストランなどもほんとに洒落たところが載っていて(多少割高ですが)、若い人にはガイドブックなどよりもこういった雑誌を見て歩くことをオススメします。やっぱりどんなに1999判とか書いてあってもガイドブックは情報が古い上にダサイ。たまにお店が潰れていたりする事もありますしね…。観光は別として街探索はやっぱりコレですね。コスメもオーストラリアはシドニーもメルボルンもおすすめですよね。ケースや瓶も可愛い物が多いです。その上ナチュラルでチープです。

    メルボルンではホームステイもしました。もちろんそのギャラリーの人の自宅です。結構シティからは離れていて郊外です。しかし、良いところですよ!住宅街なんですが、そりゃまぁ道も広いし…沖縄でホームステイした嘉手納ベースを思い起こさせました…、庭も広いし、住宅街の真ん中に広―――――い公園があって、朝から散歩したり子供達はフットボールしてたりと何て素敵な景色。お家の中もアボリジナルアートで装飾されていて、バスルームがまた良い!三角の広いジャグジー付きのバスタブ…良い気分…。

    裏庭でバーベキュー。彼らの御両親まで来てもてなしてくれました。ナントお兄さんはモデルだったそうです。テレビ等にも出ていたらしいのですが海の事故で若くして亡くなられたとの事でした。今は娘がチビッコモデルをしています。6歳児にして愛読書がELLEですから…。