オーストラリア観光情報
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ノーザンテリトリーの観光情報
赤茶けた平らな大地に忽然と現れる巨大な一枚岩。あれは見る価値あります。ゴールドコーストは要するにハワイですし、ケアンズもグレートバリアリーフがありますが、これも晴れないと面白くないし、日本列島二個分の珊瑚礁とかいっても視界に写る範囲は知れてますし。その点、エアーズロックは、まず雨という心配が殆どないし、雨降っても別に困りません。それよりも、360度地平線(特に登って見る地平線)が見えるというのは、さすがに「オーストラリア」という気がします。これだけはここに来ないとありませんから。
私は、アリススプリング発のバックパッカー向け格安ツアーに参加しました。星空の下でキャンプして、夜明けから登りはじめましたが、真っ暗な空間で、強い風にさらされながら岩肌にしがみついていると(同行十数名で、進行速度バラバラだし、凹凸が多いのですぐに視界には誰も写らなくなる)、えらい恐いです。なんせエアーズロックって、ああ見えて東京タワーよりも高いのですし、勾配も結構急ですから。でも、恐い以上に、「今この惑星にいるんだ」という感覚になります。ちょっと世界観変わりますよ。
更に、頂上から眺めるご来光がまた感動もの。一面の真っ黒な地平線から、光が大地を照らし出す瞬間。あれは一生に一度は見るべきだと思う。まあ、観光客用の一般ツアーは日が昇ったあと、ゾロゾロ大集団で昇りますので、かなり赴きは違うでしょうけど。
時期的には南半球の冬が適しているようです。夏場はそれこそ灼熱の大地になるでしょう。また、蝿が多いことでも有名ですが、最初はうっとしい蝿もしばらくすると慣れてきます。
エアーズロックはアボリジニの人々にとっては聖地(アボリジニ語でUluruと呼ばれる)。「聖地に登るなんてとんでもない」という批判を浴びつつも、登山禁止にしてしまっては地元観光業界が打撃を受けてしまうため、アボリジニと観光業界の間で登山人数制限など交渉が続いているようです。毎年のように「来年からは登山禁止」というウワサが飛び交うのですが、まだ禁止になったという話は聞いていません。
また、エアーズロックの近くにマウント・オルガスと呼ばれる巨岩の塊もあります。宮崎駿の「風の谷のナウシカ」の舞台イメージになったとか言われてますが、これまたエアーズロックとは違う赴きがあります。オルガスの中を分け入っていくトレイルがありますが、1時間以上かかったと思います。水を持参するのを忘れずに。
文責:福島
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