今週の1枚(06.29)
ロックス・コーヒーフェスティバルの風景
今週はロックスで行われたコーヒーフェスティバルです。ロックスの説明については、例えば自由研究シドニー観光あたりをご参照ください。
このコーヒーフェスティバルですが、別にこれがシドニーの名物であるとか、超有名というわけではありません。この種のイベントだったら、ほとんど毎週、どうかすると毎日のようにシドニーのどこかで開催されています。
規模もそれほど大きくありませんし、日本のバブル期のようなギンギラお金をかけたものではなく、出店がちょっと出て、バンドが演奏しているくらいの素朴なものが多く、学校の文化祭のような感じです。日本でいえば、どっかの商店街の催し物のようなもので、どうかしたらそこらへんの縁日の方が規模は大きいでしょう。
ただ、在住民族200を越えるマルチカルチャル・シティの良さで、わざわざ世界各地から呼んでこなくても、ごく平凡な企画で、ごく普通に出店を募れば、自然と万博のようになってしまうというのが面白いところです。
コーヒーに関していうと、シドニーのコーヒーは概して美味しいと思います。あまりハズレのコーヒーに当たったことはありません。ヨーロッパ系、とりわけイタリア系がリードしているのでしょうか、カプチーノやエスプレッソなど濃いものが多く、濃目が好きな僕としては満足しています。逆に、いわゆるアメリカンの薄いものはあまり見掛けません。
普通のコーヒーを頼むときは、ロングブラック等と言ったりします。ショートというとエスプレッソのようなとびきり濃くて量も少ないものになります。ブラック・ホワイトはミルクを入れるかどうかです。砂糖の有無は関係ありません(砂糖は各自入れるので注文段階では問題にならない)。ホワイトのことをフラット・ホワイトと言ったりします。ブラック、ホワイトの区別は紅茶にも適用されます。
その他、ミルクたっぷりのカフェ・ラッテ、カフェイン抜きのデカフェネイト、グラスに入れてくるマキアートなど、いろんな種類がありますが、なんだかんだ言って一番人気はカプチーノかもしれません。
スーパーなどでもコーヒー豆は売ってます。客が自分で豆をシャベルですくって、自分でミルにかける方式のものもあり、場所によっては30種類くらいの豆が並んでいるところもあります。値段は100グラム200円くらいで、日本と似たようなものでしょう。ただし、インスタントコーヒーは結構高いです。
左:会場はロックス全体ですが、「会場」というほどの施設があるものでもなく、広場に出店が出店している程度です。アーチ門もお手軽で、お金がかかってないのが分かりますね(^^*)。
右:上からの風景。別にビルに登ったわけでもなく、ロックスというところは意外と段差があり、裏手に廻ると丘になってます。オーストラリアで一番古い街なので、いかにもという感じで古い建物が並んでるわけですが、パッと見て「あ、ハウステンボスみたい」と思ってしまった。多分、オランダに行ったら同じこと思うのでしょうね。
左:地元ロックスのカフェ以外にも、シドニー各町から、コーヒーショップが出店していました。この店では、スペシャル価格(Festival Price)で豆を売ってますね。
右:出店で順番を待ってるお父さん。何故か妙に神妙に待ってたりします。
それはそうと人出がすごい。
よく考えたら日本のラッシュアワーの比ではないのですが、ここのところ人ごみに慣れてないので、この程度の人出で「あ、もうええわ」という気になってしまいました。日本よりも背の高い人が多いのも疲れる原因なのかもしれません。結局コーヒー一杯(この日は1ドルだった)飲んで、2ドル50のトウモロコシを買って(これが美味だった)、そこそこに退散しました。
こちらでは冬至を過ぎたばかり、午後1〜3時頃までいたのですが、既に影が長くなっています。左はハーバーブリッジの下側。右は、後片付けをするバンドの人。
以下、オマケです。毎週末に行われているロックスのフリーマーケットの様子を。
いろいろなものが売ってます。シドニー各地でフリーマーケットが行われてますが、ロックスの場合は、アーティスティックで変わったものが多く、物もいいけどお値段もいいというのが特徴でしょう。「Tシャツ3枚10ドル」みたいな店はあまり見ません。
左は動物の置き物を、右はいろいろなお茶を売ってます。
左は、鮮やかな色をした陶器。右の写真は、オジサンの雰囲気がいいです。
左は、お面のようなクラフトですが皮で出来ているらしいです。
右は、今日一番気に入った猫の置き物。リアルな眼鏡が秀逸。「こういう人いるよな」「誰かに似てるな、誰だっけな」と思ってたら、ジョン・ハワード豪首相に似てる。知ってる人、そう思いませんか?可愛すぎるか。
写真・文/田村
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